東日本大震災:不明者発見へ県警、海中で大規模捜索 潜水、カメラで12日間 /岩手
毎日新聞 2011年10月5日 地方版

 県警は4日、東日本大震災の行方不明者の海中捜索を始めた。震災から半年を過ぎ行方不明者はなお1600人以上。県警機動隊のダイバーらは12日間にわたり三陸の海を捜索する
 県警警備課によると、大規模な海中捜索は初めて。9月に発見された遺体11体のうち、海上からは10体にのぼる。ここ数カ月、遺体はほとんど陸上からは見つからず、海から発見されているのが実情だという。今回の海中捜索は宮古市の田老漁港から陸前高田市の高田松原まで漁港周辺を中心に南北約120キロにわたり行われる。
 初日の4日は大槌町の吉里吉里漁港で県警機動隊員14人と釜石署大槌交番の警察官3人が参加。午後1時過ぎ、捜索開始の合図とともに、酸素ボンベや重りなど約30キロの装備を背負い、機動隊のダイバー4人が岸壁から飛び込んだ。
 岸壁付近は水深2~5メートル。4人は一列になり、岸壁に沿ってゆっくりと進む。海中に沈む大きな鉄骨や壊れたアスファルトを一つ一つ目で確認した。別の機動隊員はゴムボートから水中カメラで捜す。約1時間かけて付近約250メートルの捜索を終えると、今度は漁港から少し離れた浜辺で捜索を再開。海中におろしたロープを中心に4人で水深約5メートルの海中に潜った。
 初日は約3時間捜したが、結局、遺体は見つからなかった。ダイバーの藤村幸司巡査部長は「想像していたよりもがれきは少なかったが、どこに遺体があるのか判然としないまま捜索するのは難しい」と話す。機動隊の柏崎公彦副隊長は「一人でも多く家族の元に返すべく活動に当たる」と力を込めた。【安藤いく子】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20111005ddlk03040134000c.html

機動隊の方々の精神力に脱帽します。

どうか一人でも多くの方が、家族のもとに戻れますように・・・。

失礼します。