※この記事は、12月11日 【動画・内容起こし】石橋克彦氏講演会「『若狭原発震災』前夜の私たち」@名古屋市女性会館ホール【その①】の続きです。

<40:50頃~>
(神戸大学名誉教授・石橋氏)
 「福島原発事故で亡くなった人はいないじゃないか」
という人が居ますけれども、作業員で被曝じゃなくても何人かいらっしゃいますし、それから、双葉病院とかでは、強制的に避難しなきゃなんなくて、50人も途中で命を落としたということは、これは明らかに原発災害で命を落としたわけです。
 それから、大熊町とかああいうところで津波で被災して、まだ息があっていた人が救出されずに見捨てられて、遺体もまだ収容されないという方も居るわけだから、これも本当に原発震災です。
 そういうことが若狭湾で起こりかねないというわけで、これちょっとまとめみたいなもので、この後説明することも含んでまとめていうと、これまで言ったことも含めてですけど、若狭湾周辺は、アムールプレート東縁変動帯の地震活動帯で密集していて、過去にM7以上の地震が発生していて、その間に大地震空白域っていうのがあって、そこに原発が林立して、活断層の真上にもあると。13基+もんじゅですね。そういうものがあって、この基準地震動Ssはこのあと説明しますけど、どんな地震が原発の近くで起こるかどうか。それに対してどの程度の揺れに対して耐震設計をすればいいだろうかという、そういう想定がですね。地震そのものに対する想定自身も不十分だし、それがもたらす揺れ、耐震設計の基準とする地震動の過小評価の恐れがかなり強い。
 これ、ガルっていうのは、地震による揺れの強さを加速度っていうので見た時に、地面が揺れ動く加速度の最大値をよくこうやってガルというのは、加速度の単位なんですけど、それの時々刻々加速度の値が変わりながら地面が動いて揺れているわけだけど、それの最大値がここに出した数字で、敦賀では800、もんじゅ760、美浜が750、大飯700、高浜550。こういうのが耐震設計の基準にする地震動。
 地震動っていうのは、地震の揺れですね。想定されている。

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