イラン核問題:核兵器開発、IAEA「懸念増す」 新決議の可能性
毎日新聞 2011年9月3日 東京夕刊
 【カイロ樋口直樹】国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の天野之弥事務局長は2日、イランが秘密裏に核兵器開発に関する活動を行っている可能性について報告書で「一層懸念を深めている」と表明した。欧米がイラン追及の動きを強めるのは必至で、新たな国連制裁決議につながる可能性もある
 報告書によると、イランは8月20日までに、中部コム近くの新たな地下施設に、ウランの濃縮度を約20%に高める遠心分離機を搬入し始めた。これまでに174基が設置された。新施設は山腹をくりぬいたトンネルの中にあり、イスラエルなどの軍事攻撃に備えた構造とみられる
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