ぼちぼちいこか。。。

「できない理由を探すより、できる方法を探そう」
毎日忙しく仕事に追われている方々のために、原発関連のニュース、重要な講演などの文字起こしや自分の考えをUPしています。
少しでもみなさんのお役に立てるよう頑張ります。みんなで一緒に考えて行動していきましょう! 

いつもご覧いただきありがとうございます。
「これは!」と思う記事がありましたら、ぜひ身近な方に広めていただきたくお願いいたします。

著名な識者の方のカテゴリを作りましたので、文字起こしなど幾分探しやすくなったかと思います。基本的に私がやった内容起こしは転載OKです。

多の方に届くように願っております。

澤井正子(原子力資料情報室)

6月28日【内容起こし】『福島は今』森園かずえさんインタビュー【『安心・安全キャンペーン』で全てが分断された】 @CNIC

今回は、原子力資料情報室(CNIC)の澤井正子さんが『福島は今』というインタビューシリーズの第二回をご紹介します。

是非ご覧ください。

【動画】6月28日『福島は今』 - CNIC 原子力資料情報室
http://www.ustream.tv/recorded/23621104 (53:28)

 
【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】

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5月31日澤井さんがドイツ脱原発政策を解説@CNIC

先ほどの、後藤先生の水蒸気爆発のメカニズムに続き、澤井さんが、ドイツの脱原発について解説してくれました。

2011/5/31 CNIC News 澤井正子
http://www.ustream.tv/recorded/15075721 (34:08)

とてもわかりやすく、日本がお手本にできるような内容がたくさんあります。これは是非見ていただきたいですね。


【以下時間の無い方のために書き出しました】

ドイツの脱原発政策について解説

ニュースで報道されているとおり、連立与党が脱原発政策で合意した。
ドイツには17機の原発がある。
脱原発 連立与党合意 2022年
 ・17基の原発を順次停止
 →遅くとも2022年までに脱原発を実現
 ・古い原発8基は廃炉決定(5月27日に決定)
 →安全対策が不十分
 ・6基を2021年までに停止
 ・3基を遅くとも2022年までに停止し、脱原発
 →再生可能エネルギーを2020年割合として40%まで引き上げ

ドイツが急速に脱原発を決定できたのか。
ドイツ環境省:「そんな簡単にスイッチが切れるの?」
子供のためにどうして脱原発が必要なのかを説明しているパンフレットのひとつを紹介。

是非、日本の方に見てほしい(03:35-)
今までどんな大事故が起きてきたか、その典型が紹介されている。
・スリーマイル島原発事故(1979/3)
 重大事故:冷却材喪失 環境に放射能放出
・チェルノブイリ原発事故(1986/4)
 最悪の原発事故:世界中に放射能放出 死者数は今日でも不明
・東海村再処理工場(1997/3)
 爆発火災事故:労働者35人、高度の放射能汚染
・東海村JCO(1999/9)
 臨界事故:2名死亡、600名被爆
・美浜原発(2004/8)
 配管破談事故:5名死亡
<件数>
  アメリカ:3(スリーマイルと2件軍事施設)
  ロシア:2 (チェルノとマヤック核施設で放射能漏洩事故)
  イギリス:1(セラフィールドで原子炉1957年)
  フランス:1(核施設の事故)
  日本:3  (上記3件)

この表を見て、ドイツの安全感覚から言うと、日本は信じられない。
JCOの臨界事故の場合は、ヨーロッパの人が大阪に居たとしても、帰還せよと命令がでた。

日本人にこういう危機感はあったのか?
危機感の無さが福島の事故を招いてしまったのではないか。

発電所、電気の作り方 (08:45-)
ドイツは海沿いではなく、川沿い・内陸に原発を作っている。
冷却塔を作り、そこで冷えるのを待って排出している。
(かつてはライン川沿いに川が沸騰してしまうほどの原発建設の計画があった。)

ドイツの原発と使用済み燃料中間貯蔵施設の状況を地図で解説
・使用済み燃料をどうするか→中間貯蔵施設を作って廃棄物を貯蔵する
・原子炉については加圧水型のほうが多い。

ドイツの原子力をめぐる状況 (11:50-)
ドイツは日本と一緒に戦後、原発の推進をやってきた。
・日本とドイツで特徴的だったのが、敗戦国で原発を促進し、核燃料サイクルを確率することを推進してきた政策。
・再処理工場と高速増殖炉を作る
・1970年代後半までは社民党が原子力を推進してきた・
・1980年代にはいって緑の党が脱原子力を党の政策の柱にした。
・1986年にチェルノ事故がありヨーロッパ中で汚染があった
  →ここから社民党が脱原発へ転換していく
  →国内にも脱原発が広まっていく
・1989/06 電力会社がヴァッカースドルフ再処理工場計画を放棄(320億マルク)
  →商業再処理工場に対して大きな反対抗議があった。
・1989/11 ベルリンの壁崩壊
・1990/10 東西ドイツ統一
  →旧東側にチェルノブイリと同型の原発があったが、統一時にチェルノと同型は危険として、東側の原発はすべて廃止された
・1991/03 完成したカルカー(SNR-300)高速増殖炉の計画中止決定(710億マルク)
  →ナトリウムの事故を起こしたりしていたので、この時点で制御は無理と判断
・1998/11 社民党+90年連合・緑の党の連立政権発足
  →脱原子力政策を実現することが主な政策
・1999/01 電力会社とのコンセンサス協議開始
  →コンセンサス協議は途中で物別れになったりしたが、脱原発流れは止められなかった
・2000/03 90年連合・緑の党:「原発即時廃棄」の方針を「原発段階的廃棄」へ方向転換
  →社民党との連立のなか、譲歩した形でそのために離党した人もいた。
・2001/06 ドイツ政府と電力業界、段階的原発廃棄を文書で合意
  →あとは政治的法案の手続き
・2001/12 ドイツ連邦議会(下院)原子力方改正案を可決
・2005/11 総選挙でアンケラ・メルケルが初の女性首相となる。
  →古い原発は廃棄だが、新しい原発は寿命を延長しようとしていた。

総選挙が行われる中、脱原発についても議論が起こった。
温暖化対策や再生可能エネルギーへの転換がスムーズにいかない中、原発停止時期を延期する政策を掲げた党が勝ったりした。  
⇒そういう中、福島原発事故が発生。


ドイツの原子力法改正(1974年7月14日) (20:50-)※原文意味不明です。
・新規原発の建設、事実上禁止
  →何があっても施設の外に一切放射能を放出しないなら建設OKという文章
・再処理義務の撤廃
  →再処理をすることによって損害を発生させないよう配慮すること。

改正原子力法(2002年4月施行)(その1)(25:30-)
<前文>
原子力推進の目的を削除
<原子力発電>
 ・個々の原子炉の法定運転期間を32年とする。
 ・20基(当時)の原子炉ごとに2000年1月1日から原子炉の停止までの総発電量を確定し、終了したものから順次廃止(経済的保障なし)
  (20基合計の総発電量は約2兆6233億kWh)
 ・電気事業者は、毎月原子炉の発電量を政府に報告する義務を負う。
 ・電気事業者は連邦放射線防護局(BFS)への報告によって、ある原子炉の発電量を他の原子炉に振り返ることができる。
 ・(原子力災害の)賠償準備金を25億ユーロ(約3000億円)に増額する。

改正原子力法(2002年4月) (その2)
<再処理・廃棄物>
 ・電力事業者は、原子炉の立地地点かその近辺に使用済み燃料の中間貯蔵施設を建設する。
 ・使用済み燃料対策は、2005年7月から直接最終処分のみに制限する。
 ・高レベル放射性廃棄物の最終処分研究サイト候補地のゴアレーベンの調査は、安全性に問題があるため3-10年中断する。

どのように決めたのか (26:20-)
 ・ドイツ原発の残余発電量(=運転終了時期)原子炉が持つ発電量の権利を設定した。
 ・2004年や2007年に止まっているはずだった原子炉を長期的に運転停止し、権利を持ったまま寿命を延ばし、政権交代で脱原発方針が変わるのを待っている。
 ・実際メルケル首相は32年を40年にしようとしていた。
  ⇒そういうことが行われる前に、今回の福島事故が発生した
   ・古い原発は廃炉決定。
   ・残りの2022年までに廃止が決定

ドイツも再生可能エネルギーへの移行もうまくいっていないのも事実。
外国から電力輸入など、実施についてはまだまだ議論があるだろう。

ドイツ人の原発に対する安全性を求める意識が非常に高い。
チェルノブイリで大量の放射能に汚染されたヨーロッパ。
この経験から、ヨーロッパは安全性の意識が高いのだろう。

10万人のデモが行われ、世論に押されて脱原発を決めた。

スイスも脱原発を決定:2034年 (31:30-)
 ・既存の原子力は5基
   →電力の約40%を原子力に依存
 ・2034年までにすべて停止
 ・稼動開始50年をめど:2019年~2034年
   →古い原子炉を使いながら止めていく方針

イタリアも脱原発への動き
この流れは決定的だろう。

ドイツの安全に対する意識は3倍も4倍も高いものを求めている。
それでも安心できないということ。

私たちも日本の原発の安全性について、今回内容の薄い、安全度の低いものだったと判ったと思う。
いろいろな指針の見直しがされるだろうが、抜本的になされない限り、今の事故がこれで最後だとは言えない。
これが日本の状況。

また海外の動きを報告したい。

以上。



疲れました・・・。

今日のところはこのくらいにしといてやろう・・・。(島木譲二風☆)

失礼します。




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