おしどりの話したいこと「1・2号機排気筒」「最高値を更新続け!汚染水...

宮澤エマ:おしどりさんの話したいことは、こちら。
①1,2号機の排気筒ですね。そして2番目が②最高値を更新しつづける地下&海の汚染水。そして、最後は③原発事故の記事がなぜニュースに出てこないかという3項目なんですが、アーサーさん、ねぇ、三つともかなり盛り上がりそうなネタになってますけども。
 
アーサー氏:そうですね。まぁ、これは全て取材しなければ判らないことなんですね。ニュースって黙っててもやってくるものだと、みんな思っちゃうし、僕もそういうきらいがあるんですけれども、でも、本当に取材していろいろしつこく、嫌われながらしつこく聞いて出てくる話なので、それが聞きたくて今日来ました。
 
宮澤エマ:仕事です、これは(苦笑)「聞きたくてきました」じゃないです。お仕事です。
 はい、じゃあアーサーさんのは?
 
アーサー氏:はい、一つ目は、ちょっと英語でなんていうのかな?って。『積極的平和主義』の英語について。実はちょうどこの番組開始と同時に、安倍総理の記者会見も始まったらしいんです。僕はそっち全然チェックしてないんですけど、できないんですけど、でもその『積極的平和主義』に基づいて、これからどんどん法律を変えて、自衛隊の海外派兵ができるようにするっていう話なので、それをちょっと英語で考えて何が見えるか、ということと、それからカヤック目線。
 
宮澤エマ:「カヤック目線」これはどういうことでしょう?
 
アーサー氏:まぁあの、今日僕が日焼けして無精ひげできたのも実は、カヤックにずっと乗ってたんです。瀬戸内海で。
 
宮澤エマ:何ですか、オープニングトークでおもしろいネタがあったじゃないですか!?
 
アーサー氏:でも、なんかもっと暴露的な・・・。カヤックに乗って、祝島とか周防大島とか、瀬戸内海の山口のを巡ってたんですけど、カヤックに乗ってみると、やっぱり海のことが全然違う角度からとらえられる。その話をしたいと思います。
 
宮澤エマ:はい。わかりました。
 それではまず、おしどりさん。本日話したいこと一つ目!お願いします。
 
おしどりマコ:はい。①1,2号機の排気筒。
 これなんぞやと思いますけど、福島第一原発の1,2号機の排気筒のことなんですね。まぁ、まず写真を見ていただきましょうか。なんぞや?というものですからね。
 大きく出していただきました。
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おしどりケン:煙突ですよね。
 
おしどりマコ:そうですね。これ、福島第一原発を今年の1月上空から撮った写真なんですね。『Days JAPAN』という雑誌の元編集長・広河隆一さんが今年1月ヘリで撮ったんですけど、まるで書いてるところ。これが排気筒というものです。
 これは何をするためのものかといいますと、1号機、2号機の中に原子炉があって、そこの中の圧力が高くなったときに、ほっとくと爆発しちゃうから気体を外に出すための煙突なんですね。ベントと言われる。一応この中の気体は汚れてるから、放射性物質をとってから外にパーッと出すんですけど。
 で、高さは大体120mあって、これ、何が問題かっていいますと、ここの根元が今福島第一原発の敷地内で最も線量が高いところなんですよ。
 どれくらいかっていうと、2013年12月に判ったんですけど、毎時25シーベルトと毎時15シーベルト。『ミリ』とか『マイクロ』とか付かない、【シーベルト】なんですね。
 人間は7シーベルト被曝すると100%の人間が死んじゃうと言われてるので・・・
 
宮澤エマ:すごい量ですよね。
 
おしどりマコ:はい。絶対人間近づけられないですよ。
 
アーサー氏:30分居たら死ぬ・・・
 
おしどりマコ:30分じゃなくて、15分くらいだって。
 まぁ、ここ絶対人が近づけられないんですけど、2013年12月、その線量が判って、2013年9月に判ったことが、この120mの真ん中らへん、66mの付近に東西南北のところに切れ目とか劣化してる部分が見つかったんですね。どういう切れ目かというと、こちら。
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 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131007_06-j.pdf

宮澤エマ:あぁ・・・・
 
おしどりマコ:もうぶっつり切れてる。
 

宮澤エマ:結構目で見てとれますよね。
 
おしどりマコ:「あぁ~切れてる」みたいな。
 
宮澤エマ:これ、倒れちゃいそうな
 
おしどりマコ:これが東西南北の一番外側の写真を見ると、もうこの・・・錆び錆びになってるところ、が劣化してるんですね。もう切れ目も2カ所くらいあって。
 
アーサー氏:本来は行って溶接しないといけない。
 
おしどりマコ:本当はすぐに言って補修しなくちゃいけない。ボルトがちょっとゆるんでもすぐに直さなきゃいけないんですけど、こんな切れ目が2013年の9月に見つかりました。
 でも人間が近づくことができないので、東京電力がやってる対策は、
遠くに監視員をおいて、毎日双眼鏡で見ています』
というのが、今とってる対策です。
 
宮澤エマ:倒れ・・・ないように、見て・・・る?

おしどりマコ:『見ています。』

アーサー氏:『倒れるぞ~!!!!』

おしどりマコ:きこりじゃないんだからね(笑)それはきこりのバージョンですよ。
 で、それで1,2号機のすぐ近くにそういう危ないところがあって、これ現場の作業員の方々に取材しますと、さっきお見せしたのが2013年の写真なんですね。恐らく切れ目は2011年からもうああいうふうになってると。
 で、問題は、もうこれが判ってから、定点観測でずっと写真撮影で撮ってるんですよ。それは現場の人に聞いて。なので、
「実はもう2年経って、原発事故から4年半経って、もっと切れ目が広がって、錆びの部分の劣化が広がっているから、定点観測してる写真の公開を要望したほうがいいよ」
っていうことを聞いたんですね。それをずっと先月から東京電力の記者会見で聞いてたんですけど、
「定点観測してるかどうか情報把握してないので、確認します」
から始まって、規制庁に行って写真は送ってるのかと規制庁に確認すると、
「その写真を見たことがないし、定点撮影してることも知らない」
ということだったんですね。で、東京電力は、今週月曜日の回答では、
「確かに定点撮影をしていますけれども、別に変化はないので、写真を公表するつもりも規制庁に報告する予定も今のところないです」
という回答だったです。

おしどりケン:変化がないんだったらねぇ?

おしどりマコ:公表してくれてもいいじゃないですか。

アーサー氏:変化がないっていうのは、自然界では有り得ない。

おしどりマコ:有り得ない。

アーサー氏:うちの借りてるマンションも、5年で随分劣化して・・・

おしどりマコ:そうでしょ~?5年でマンションもね。
 ここは海風がものすごい吹いているので、それだけですごいシビアな環境なんですよ。

おしどりケン:普通こんなに錆びることもないみたいです。

おしどりマコ:そうそうそうそう。

宮澤エマ:こう、のらりくらりとかわされる感じっていうのが。とても普通の一般企業だったら、多分ね、もうちょっとこう、一般市民の視点から言えば、こんなに追及してるのになんでもっとちゃんと対応してくれないんだ?ってなると思いますけれども、それはあんまり表には出てこない・・・

おしどりマコ:表に出てこないですね。
「こんなにしつこいのは、おしどりさんくらいですよ」
っていつも言われてるんですけど(苦笑)はっきり言われる。
「もうそんな今時測定点とか気にしてるの、おしどりさんくらいで、誰も見てませんよ」
って、広報に言われました。

宮澤エマ:なるほど。でも、これすごく何の知識がない人間にも、とても判りやすいですよね。「これって問題だよね」っていいたくなるような写真ですけど、

おしどりマコ:そうなんですよ。今なんともないんだったら、じゃあ2015年の写真をなんで見せてくれないんですか?っていう。

宮澤エマ:あとはこれが倒れたらどうなるみたいな対策については、何かおっしゃってたんですか?

おしどりマコ:これ、何にも対策とれないので・・・

宮澤エマ:そうですよね、誰も近寄れないわけですものね。

アーサー氏:何メートルのところだっけ?

おしどりマコ:66m。

アーサー氏:あ~、じゃあ上の部分、ポキッときたら・・・それは倒れる方向によっては本当に・・・

おしどりマコ:多分倒れるのは山側から海側に倒れるだろうと。で、原子炉がそこにあるので、一番の問題は倒れるっていうより、そこの間に1,2号機の原子炉を冷却する注水の装置があるんですよ。そこに何か端材が落ちてきただけでも大問題なので、一応何か落ちてきても、とりあえず冷却するシステムは守られるように、去年東京電力はその冷却システムのほうに、どんどん防護のガードをつけていて、倒れていっても、倒れた方向に何もないような対策しかとれてないってことですね。

宮澤エマ:そうですよね・・・。人が近寄れない状況があって、そこで何かが起きても対処することができなくて、今も傷口にバンドエイドをいっぱい貼ってるみたいな状況なんですね。

おしどりマコ:そうなんです。

アーサー氏:もう写真どころか、僕はカメラを据えて24時間ネットでキャスティングして、いつでも見られるっていうふうにしたほうがいいんじゃないかと。

おしどりマコ:そうですよね。これだけを撮ってるカメラが欲しいよね。やっぱり台風のときとか、この間も福島第一原発、いわきとか揺れましたけど、そうするとやっぱり作業員の方がちょっと心配して、どうなってるかなって見たりするんですって。知り合いの作業員の方が現場にいると、
「あ、マコちゃん、1,2号機の排気筒、震度4でも立ってたよ」
ってメールが来るんです。

宮澤エマ:安心でき・・・

おしどりマコ:できたようなできないような。なんとも言えないです。

宮澤エマ:倒れても何が起きても、何もできないと考えると、その情報を知りたいか知りたくないか、一瞬考えちゃいます。
 はい。ということで一つ目の項目、ありがとうございました。

<アーサー氏『積極的平和主義』部分中略>
 
16:30頃~
宮澤エマ:はい。おしどりさんの話したいこと、二つ目行きます!

おしどりマコ:②最高値を更新し続ける汚染水。この話をしたいと思います。

宮澤エマ:ポジティブに言いましたけども。結構怖いことですけども。

おしどりマコ:はい。
 今作業員の方々に聞くと、やっぱり一番問題になってるのが、福島第一原発の汚染水の問題が、すっごいシビアなんですって。もうどこ掘ってもわけがわかんないところから高濃度の汚染水が出てきて、もう現場でどうなってるか把握できてないから、っていうか誰も把握できてないと思うよって話なんですね。

宮澤エマ:それは全部オフレコで言ってくださることなんですか?それとももうかなり皆が普通にオープンに言ってることなんですか?

おしどりマコ:普通にオープンに言ってます。いわきで飲んだりとかしながら「やべぇな」みたいな感じで。
 それで、汚染水がどんどん海に流れでつづけてるんですけど、毎日毎日。でも、東京電力は、
「海の外にはあんまり影響がありません」
っていう説明を2年前からずーっとしつづけてるんですね。でも、毎日東京電力は、福島第一原発の周りの海を測定していて、それをちゃんと発表してはくださってるんですけど、その測定値が去年からどんどん上昇傾向で、今年になってもどんどん上昇しているんですよ。
 ではまず全景。どういう部分かというのを。
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 これが福島第一原発の前の海ですね。この八の字型のところが港湾と呼ばれているところなんですね。そこが2年前のIOCのブエノスアイレスでのオリンピックの総会で、安倍総理が「完全にブロックされています」と、「アンダーコントロールされてます」っておっしゃった0.3平方キロの範囲ですけど。
 東京電力とか政府の説明は、汚染水が流れ込んでいるのは、この港湾内なので・・・

宮澤エマ:この三角形の中に納まっている?

おしどりマコ:そこにまず流れ込んでいて、外に出ていくときには希釈されているという考え方で、そこの港湾っていう八の字型のところが汚染水の希釈装置みたいになってるんですよ。

宮澤エマ:あ、そうなんですか。

おしどりマコ:はい。でも、海水っていうか海は偉大なので、やっぱりね、ものすごい希釈されてたんですよ。ほとんど外には影響ないくらいになってたんです。でも、去年の年末くらいからどんどん、ここの外でも放射性物質が検出され始めまして、どこで測定しているかというと、次の画像をお願いします。
 測定点、これ、真上から見たところですね。八の字の中と、外のポイントで毎日測定してるんですね。
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宮澤エマ:青い丸のところですね。

おしどりマコ:はい。港湾の外でも。で、港湾の外と一番近いエリア、港湾の前側ギリギリの部分のところ、地下水も毎日。
 ここの地下水の汚染ひどいんですけど、今日は海水の話をしようと思います。
 今日発表された資料の中から、海水の測定点の最高値だけの一覧表を切り出してきたので。
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 これが今日発表された、今まで測定された中での最高の値なんですね。ちょっと遠くから見にくいんですけど、2013年から測っていて、この括弧の形で2013年か2014年か2015年かっていうことなんですね。一番強調する【】っていうのが、2015年に最高値が出た値なんです。
 今年になってから最高値を出したところだけピックアップして、画像に貼ってきました。次お願いします。
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※おしどりマコさんのツイッター@makomeloの5月30日分より切り出させていただきました。よって5月30日最新分となります。
https://twitter.com/makomelo
 
 これが今年最高の値を出した地点の放射性物質と値を書いてきたんです。
 もう最近だと5月10日とかに、全β93ベクレル/リットル港湾中央というところで最高値になっていたり。
 汚染水が港湾に流れ込んでいて、その外には影響ないと説明されていたはずの外側でも、4月20日とか3月、4月16日とかでもどんどん放射性物質が検出されはじめて・・・

宮澤エマ:17とか書いてあるところですか?

おしどりマコ:そうです。最高値更新しつづけてるんですよね。
 ・・・で、本当に・・・本当はもうそんなに離れると、海水ですごく希釈されるはずなんですけど、それもずっと検出されてて上昇し続けてるってことは、これは以前規制庁が説明していたんですけど、
「大量の汚染水が供給されつづけている」
ということなんですよ。

宮澤エマ:なるほど。少なくなってくるんではなくて、今はもっと出てると。

おしどりマコ:そうです。本来すぐに拡散されるのがどんどん上がってるっていうのは、どんどん量も増えてずっと
出てるだろうという見解になってます。
 でも、もう一つの問題は、毎回最高値を更新して、その最高値がどれくらいかって東京電力は発表してるんですけど、最高値っていうことを認識してなかったりするんですね。うっかり最高値のマークをつけたり、表に入れ込んだりしないといけないんですけど、それを忘れてて、
「もう一週間前に最高値出てます」
とか
「一か月前の最高値が表に入ってません」
とか、今年になってからもう5,6回記者会見で指摘して、その度に東京電力は、
「あ、すいません、忘れてました」
って訂正するんですけど、
「なんでこれ誰も最高値が出てることに気づかないんですか?」
って私この間記者会見で聞いて、
「私のほかに誰か最高値更新されてないとかチェックする機関とか、電話連絡とか来ないのか!?」
ってずっと確認してたら、
「最高値が更新されてないと指摘してくるのは、おしどりさんだけです」

宮澤エマ:ええええええ!!!!!

おしどりマコ:(苦笑)驚愕の回答で、「あ、そうですか」みたいになって。

おしどりケン:マコちゃんが指摘するから、なんかもう楽してるんじゃないですかね(苦笑)

おしどりマコ:いやいや、そんなことはないけど。それでぶらさがりで広報の方に本音を聞きに行ったら、
「すいませんね。もうなんか正直言って、東京電力は測定に丁寧さが欠けてるというか、、、以前までのシビアの状況ではなく、マイルドになってるんです・・・」
っていうことを本音で。

宮澤エマ:「マイルドになってるんです~」ってそれ一番衝撃的な発言ですね。

おしどりマコ:本当に。

アーサー氏:だって出口がないでしょ。これずーっと増え続ける以外の流れは見えないじゃない。

おしどりマコ:見えないです。

アーサー氏:全く対処ができないし。だから、海を殺してる。

宮澤エマ:なんかよくわからないのが、こういう汚染水が漏れてるって話は、ときたまニュースにもなるじゃないですか。その時に「へー」って普通に市民としては思うじゃないですか。それが汚染水が流れてるなんんてこと大問題って思うんですけど、それに対しての謝罪会見とかを見ていても、謝罪っていうか説明会見みたいになってて、これに対してあまり危機感を覚えているような印象を受けないんですけども、な、なぜなんでしょう?

おしどりマコ:そうですね、まぁ、私がずっと2011年から記者会見に通っての印象なんですけど、その記者会見に出ている広報の東京電力の方も、そして取材をする大手メディアの方々も、半年とか1年とかで入れ替わるんですよ。だからいつの間にか一番ベテランになっていて。だから、汚染水が漏れ始めた時期からずっと会見をしたり取材をしている方って、すごい少ないんですね。なので、「ちょっと今だけこの部署にいて、こういうニュースをなんとか外に書かないと」とか、「こういう説明をしないと」っていう形になっているので、原発事故から2011年から継続して今こういう状況になってて、危機感を持ってという方は、記者会見にあまりいないというのが本音ですね。

宮澤エマ:こんなに大きな日本にとっての事件を追ってる人が・・・いないってことが信じられないですね。

おしどりマコ:ほんとそうです。広報の方は記者会見する仕事みたいな感じなんで、汚染水の話をするときも、
「なんでトレンド把握してないんですか!?」
って広報の方に言うと、
「すいませんね、おしどりさん。申し訳ないんだけど、エクセルで入れてるでしょ?トレンド見せてもらえません?」
とか言われるんですよ(苦笑)社員さんに。

宮澤エマ:ひぇえええ!!!!

おしどりマコ:まぁ見せますけど、みたいな。

宮澤エマ:ちょっと衝撃的すぎるんですが・・・。
<25:00頃まで以下略>

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