甲状腺被曝、最高1万2千ミリシーベルト WHO報告書
朝日新聞 2012年12月1日5時56分
 【大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故の復旧作業で、最高1万1800ミリシーベルトの甲状腺被曝(ひばく)をした作業員がいたことがわかった一般的に甲状腺がんのリスクが増えるとされる100ミリシーベルトを超えた作業員は少なくとも178人いた東電はこれまで、作業員の甲状腺被曝の詳細を公表しておらず、世界保健機関(WHO)の求めに応じて報告していた

 東電はWHOに対し、作業員のうち、全身の内部被曝線量が比較的高いと考えられ、甲状腺被曝線量検査を受けた社員や関連企業などの社員522人のデータを、年齢などの個人情報を除いて提供した。近く公表されるWHOの報告書によると、1万ミリシーベルト超は2人、1万~2千が10人、2千~1千が32人、1千~500が50人、500~200が69人、200~100が15人いた。全身の場合1万ミリシーベルト超の被曝は致死的だが、甲状腺局所の被曝線量は影響が少なく、急性症状はほとんど起きない。

 東電によると、最高の1万1800ミリシーベルトの被曝は、30代の東電社員。全身の外部・内部被曝線量も最高の678.8ミリシーベルトだった。健康影響はこれまでみられず、原発以外の部署で働いているという。
http://www.asahi.com/national/update/1201/TKY201211300854.html

作業員の甲状腺局所の線量(100mSv超)

線量(mSv)

人数

 100-200

15

 200-500

69

 500-1000

50

 1000-2000

32

 2000-10000

10

 10000以上

2

 

178



事故発生当時に対応にあたった方々の被ばく線量というのは、想像を絶するものです。
今現在も放射能は漏れ続けており、ようやく2号機建屋のブローアウトパネルを閉めて放出される放射線量を低減するという話になってきているようです。

それにしても、甲状腺被曝で1万1800mSvというのは・・・・・・言葉がありません。

当時の線量計で計測されたものがどこまで信頼できるかはわかりませんが、出てきているだけでもこれだけの数字になってしまいます。なお、一部作業員の方は、安定ヨウ素剤を飲まなかったという話も漏れ伝わっています。
【参考記事】
 ・5月30日 東電:被曝限度オーバーの作業員、ヨウ素材服用せず
 ・3月5日 【内容起こし】たね蒔きジャーナル:福島原発作業員の方々の声【現状・被曝管理・賃金・待遇・・・届かない声】

また、私の記憶違いでなければ、作業員の方々のこういった線量というのは、実際の作業にあたっている間だけの線量であり、作業から離れて休憩していたりする時には加算されないというルールになっていたはずです。

事故当時、どこまでそのルールが適用されていたかは定かではありませんが・・・。

WHOの発表を待ちたいと思います。

失礼します。
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