※この記事は、
11月5日 1日3000人働く福島原発:先月時点で登録者は8000人のみ【除染作業よりも冷遇される原発作業員】に関連しています。

除染手当ピンハネの実態調査訴え 元作業員会見
共同通信(2012年11月22日)
 東京電力福島第1原発事故を受け、福島県内の警戒区域などで国が直轄で進める除染事業をめぐり、作業員への特殊勤務手当(1日最高1万円)が支払われていない恐れがある問題で、手当の不払いにあった元作業員の30代の男性が22日、環境省で記者会見し、国による調査の徹底を求めた

 男性は「作業員は声を上げにくく、手当が支払われていない人はほかにもたくさんいる。誰がピンハネをし、なぜこんな構造になっているのか明らかにしてほしい」と、不払いが常態化している実態を訴えた

 男性を支援する全国一般労働組合全国協議会などによると、男性は7月中旬から3カ月、福島県楢葉町の先行除染事業に、2次下請けの建設会社の作業員として従事。会社側は7月分の給料を支払う段階で、日当1万円のほかに特殊勤務手当を支給すると説明したが、提示された金額は「1日2千円」だった

 同じ現場で働く3次下請けの作業員に提示された手当は1日100円程度だったという

 男性が会社側に説明を求めたところ、会社側は国の規定通りに手当を払う代わりに、日当を福島県内の最低賃金相当の5500円に減額し、寮の宿泊費も追加徴収すると一方的に告げたという
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/11/post-7066.html

この会見、是非拝見したかったです・・・。
先日から除染作業員に対する特殊勤務手当1万円が支給されていないことがにわかに報道されはじめていましたが、一社員のままこうやって名乗り出て実態をお話していただくのは非常に難しいだろうと想像します。
原発作業員の方々を比較に出すのはまた違う話だろうとは思うのですが、国が進めている除染作業ですらこの程度の管理状況なんですね。
国が直接関与していない原発作業員の方々への待遇を考えると、さらにもっとひどいのだろうということはすでに過去の記事で何度もご紹介しています。

本当に真剣に取り組むつもりであれば、現場で作業する方々への待遇をしっかりしない限り、人は集まってきません。
原発の事故処理や汚染地域の除染は、時間・お金・人手、それぞれ相当の量を要します。
気合い(気持ち)でなんとかなる問題ではありません。

除染に関しては、当該地域にお住まい、或いは財産をお持ちの方々がいる以上、やらなければ納得できないだろうと思っています。

しかし、こんな状況では・・・。

失礼します。
にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ
にほんブログ村

人気ブログランキング