久しぶりに岩上さんの武田邦彦先生へのインタビューがあったので、ご紹介します。

3.11以降、国の原子力政策に疑問を持ち、勉強してきた私のような新参者にとって、今の日本の現状は非常に歯がゆく感じられます。
さまざまな方がこの問題との向き合い方に苦心し、ある方は辛抱強くデモに参加し、ある方は虚無感・疲労感に襲われ、またある方は距離をおかれているかもしれません。

正直、私もこの感覚が無いとは申し上げません。

  どうやってこの問題に取り組んでいけばいいのか
  どうしたら政治プロセスに反映させることができるのか
  日本の民主主義はなんなのか
  自分の生活との折り合いをどうつけていけばいいのか
  自分の書く文章によって、誰かを傷つけてはいないか

或いは、自己完結してしまって、このブログ発信をやめる時なのか

答えはわかりません。

自分で見つけるしかないのです。

しかし、どういう形になったとしても、
諦めてはいけない。絶望こそが本当の敗北
という小出先生の言葉をしっかり胸に刻み、進んでいこうと思います。

会員制へ移行して以降、できるだけIWJ独自企画の文字起こしはしないようにしてきたのですが、今回は導入部分のみ文字化しています。

私もサポート会員の一人ですが、テレビでは報じられないことを発信しつづけてくれているIWJへの参加を是非ご検討ください。

前置きが長くなってしまいましたが、どうぞご覧ください。

【動画】IWJ ch1より
20121111武田邦彦インタビュー
http://www.ustream.tv/recorded/26908062 (01:28:02)


 

【以下、お時間のない方のために冒頭部分のみ内容を起こしています。ご参考まで】

(岩上氏)ほんとに武田さんの人気すごいですからね。

(武田氏)いやいやいや・・・


(岩上氏)800名ってすごいですよ(笑)
 それが、来られなくて「どうしたのかな?」と。連絡がとれないっていうんでね、たまたま僕お電話したらお出になられて、「名古屋に戻った」とそういうことでみなさん心配してたんですけどね、ツイッターを打ちまして。

(武田氏)あのとき夜のちょうど11時半ごろ発作が出ましたので、そのまま病院に行って、
「もういつ発作でるかわからないから、すぐ帰れ」
ということで、6時の汽車で寝ずに。

(岩上氏)あれ何月のことでしたっけ?

(武田氏)えーっと、あれ何月でしたかね?12月だったかな?予定としては12月に病気になった時は予定通りだった。あれ4月だったかな?

(岩上氏)4月?

(武田氏)2回目なんですね。

(岩上氏)あ、そうなんですか。

(武田氏)12月に1回なって、それで一時ブログを音声にしたんですよ。書いてるとやっぱりちょっと負担が大きいから。それで、また少し復活して・・・という感じですね。
 なんでも何かやりますと、良い面ばかりじゃなくて悪い面も生じますから。

(岩上氏)副作用が・・・

(武田氏)副作用が。それはもう覚悟の上でやってるので、来たな!と。

(岩上氏)あー、もう身を削って貴重な情報を多くの人に提供してこられたということだと思います、本当に。
 あの、ですからちょっと僕も武田さんのお話を伺いたいなと思いながらも、状況を知ってるがゆえに少し遠慮気味だったんですけど、4月ごろだとすると、ちょうどその後首相官邸前の金曜日、毎週恒例になったデモがどんどん日を追うごとに大きくなり、再稼働するかしないかで大変賛否が割れて・・・「割れて」というよりも反対という声が高まって、これをまたメディアが報じることなく、我々がずーっと映し出してたりというような、なんというか非常におかしな、異常な状況が続いてたんですけど・・・

(武田氏)多くのメディアは尖閣諸島の中国のデモは報道しましたが、それよかはるかに大きい国会の奴を放送しない。まぁ理屈通りですよね。

(岩上氏)すごいですよね。本当にうその国のごくごくわずかな・・・それが尖閣とか尖閣じゃなくても映すのに、日本の官邸前を何万という人が取り囲んでも、全く報じなかったんですよ。

(武田氏)あれ、なんかフランスの放送局かなんかが、
「NHKが報道しないのはおかしい」
というコメントを出して、その後NHKが少し報道するようになりましたがね。
 そういう経過があるってことは非常に恥ずかしいことですね。

(岩上氏)恥ずかしいですね。
 6月29日だったと思いますが、官邸前で多くの人が車道に溢れた、ちょうど我々はヘリを飛ばして空撮をして撮ったりですね。ところがそれが報じられず、そして再稼働が決まると、いうぎりぎりまで全く報道がなかったですよね。
 気持ちの悪い季節が夏あって、そして4月、政府は再稼働を強行してしまう。その間お話を伺えなかったので、まとめてこの間のことをお聞きしたいと思うんですけれども。
 まず、この政府、マスコミの報じ方、そして財界の「再稼働やれ」という一辺倒の声、さらにはアメリカがそれを後押しというよりは命令をしてたというか指示をしてた動きがった。それも今回ひと夏であからさまになったと思うんですよ。多くの人の目に明らかになったと思うんですけど、他方で、大変みなさんね・・・「何を言っても届かないんじゃないか」と落胆したり、元気がなくなったりもしている。
 この状況をどういう風にご覧になってますか?。

(武田氏)そうですね。やっぱりこの民主主義は基本的にはヨーロッパで出来てきたんですよ。ヨーロッパで出来てくるときに、随分長い間血を流し、多くの人が血を流し、また間違いもやり、その過程で出来てきたんですよね
 私がある意味で10年くらい前から社会的にバッシングを受けることがある。その時に、私の家にガンガン電話がかかってきて、
「武田けしからん!」
と最初言う。それを私が、
「いや、私の活動は『学問の自由』、憲法23条に基づくものだ。これは日本の国民としては保障された権利だ」
とちゃんと説明すると、実に半分の人が「すいません」と言うんですよ。
 だから、日本人はバッシングするのもそれほど悪い気持ちじゃなくて、自分たちの血で取った権利じゃない。『学問の自由』っていうのは、学校で習うものなんです。
 どっかのときに社会科の一部に『学問の自由』ってチラッと出てくると。その時に起きてるヤツだけ分かると。

(岩上氏)寝てるヤツはそのままスルー。

(武田氏)民主主義も同じで、まだお殿さまがやってると思ってるわけですね。だから・・・

(岩上氏)「お上がやってる」と。

(武田氏)「お上がやってる」と批判する。まぁ、それではいい話ばっかですよ。
 実はね、原発をやるのは核兵器を持つためだという話を僕があるところでしたら、
「そんな話がどこから出てきたのか?」
って聞いてきた。
「政府は言ってるのか?」
 その時の感じですごく面白いのはね、
『政府が原発は核兵器の為にやると言ったら、それに対して賛成・反対を言うのが国民である。』
 頭の中がこういう順序なんですよ。
 それで僕が
「いや、そうじゃないんですよ。原発を何のために持つかというのは、国民が決めるんですよ。国民が決めたことを政府がやるんですよ。」
 順序が逆なんです。だからこれはね、やっぱりまだ日本人が民主主義というものになるのに相当時間がかかる。
 これは河村さんの応援をするわけじゃありませんが、名古屋の河村市長が当選されたときに、視聴の部屋の前に『民主主義発祥の地』と書いてあるんですね。これは何かというと、名古屋市の中で最初集会があった。そのときにみんなが「市長さん、これやってくれ」「これやってくれ」って希望を出した。そしたら市長がなんて言ったかといったら、
「それは皆さんが決めることです。私は皆さんが決めたら、実施する役目です」
とこう言った。これが重要なんですね。
 だからこれがね、原子力では全く通じてない。
 全く驚くべきことがあったのがね、再会の時の閣議。これ、閣僚が
「日本人の70%が再開に反対してるので、再開するのは相当考えなきゃいけない。」
 あなた何言ってんの?70%が反対してるんだったら「やらない」と言わなきゃいけない。
 ね?
 これは民主主義では当たり前。
 ところがその時、閣僚が今まではこう言ってましたよ。自民党はやや正直じゃなかったから、『新聞情報では70%だが、本当はサイレントマジョリティが居て、過半はこれを賛成だから・・・』

(岩上氏)安保の時の有名な岸さんのセリフですよね。
「国会をとりまく何十万という人がいても、後楽園球場にも人は集まっているぞ」
みたいなことを言って、「サイレントマジョリティが安保を支持してるんだ」みたいなことを言ったわけですね。

(武田氏)ところが今度はね、閣僚自身が70%反対してることを認めてるんですね。
「70%反対してますから、再開はできませんね」
っていうのが当たり前で、これが民主主義。だから、多くの人が反対してるということは歴然としてる。名古屋でもですね、ある放送局がアンケートをやりまして、『クーラーをつけなくても原発をやりたくない』っていうのが7割いました。

(岩上氏)大体何をとっても7割ですよね。

(武田氏)ですからね、それはそうなんですよね。だから、それが素直に実施されない。
 だけどね、みなさん。デモに参加したみなさんは非常にがっかりしたと思いますが、さっき言ったように民主主義が出来てきた過程というのは、大勢の人の血が流れてるんですよ。だから、まだ岩上さんが生きておられますから大したことないんですよ。

(岩上氏)(笑) 「まだ生きてるから大したことない。まだ大した弾圧も受けてない」と。でも会員は集まらないんですよ(笑)

(武田氏)会員は必ずなってくださいね。要するにね、月々1000円ですから。皆さんの人生でもちゃんとそういうことをやって民主主義を守るということは非常に重要なことで、しかも皆さんのお子さんたちにも良い影響を与えますから、是非岩上さんのチャンネルを盛りたててもらわなきゃいけない。岩上さんは大手マスコミに伍する力をつけなきゃいけませんからね。ただ、そのためにはやっぱり応援も必要でありますから。
 ちょっと話がずれましたけど、僕が言いたいのは民主主義を守るっていうのは、それほど簡単じゃない。専門の政治・・・

(岩上氏)コストもかかるし、手間もかかるし、エネルギーもいるし、苦労もするし、それから時間もかかる。

(武田氏)そのことを僕は『血を流してないから』って言ってるわけです。『血を流してない』っていうのは極端な言い方だけど、やっぱり金が要る、迫害も受ける。いろんなことがあるけど、やっぱり自分の信念。日本人は武士の魂ですからね、日本人は日本人のやっぱり誠実さ、日本を守ろうという気持ち、これが強かったら、まぁみなさん非常に大変だけど、1年くらいのデモでがっくりするなということですよ。

(岩上氏)なるほど。
 ちょっとね、夏まで盛り上がって再稼働を決められて、ショボーンとした気持ちがね・・・。まぁ粘り強くやってる人たちもいるし、それから官邸前も有名になったことでそれも影響してると思うんですけど、日本中で今ね、47都道府県ほとんどことごとく毎週金曜日はどこかでやってるんですよ。

(武田氏)なるほど、なるほど。

(岩上氏)一か所だけ、1県だけやらない県があるんですけど、埼玉県です。埼玉県の人はみんな東京に来ちゃってるから、今さら大宮でやろうと思いつきもしないという・・・

(武田氏)(笑)あーそうか。ちょっと埼玉県が独立してるってわけじゃなくて、東京の属国みたいになっちゃってると・・・

(岩上氏)まぁベッドタウンですからね。ほとんどの人が帰り際に官邸に寄ったりして、そしておかえりになるという。一番遅れたのが埼玉、神奈川とかいうあたりで、あまりにも首都圏で一体ですから、自分ところでやってないねっていうことを忘れてたんですよ。ですが、ほとんどの都道府県、どこでもやってますよ。
 というくらい分極化してる、多極化してる。これすごいことですよね。地元地元で声を挙げる。

(武田氏)そうですね。

(岩上氏)でね、今日は福井に行ってたんですけど、驚いたのは20分というわずかな短い時間でしたから何を話そうかなと思ったんですが、言う前に散々「あんまりおっかないことは言わないでください」って、ちょっとね、言われたりしたんですよ。
「『原発』って言うだけで、もういっぱいいっぱいなんですから」
って。何を言ってんのと思ったら、
「原発どころか本当に日本はどうなっちゃうかわからない。こんなにアメリカのいいなりになってて、国が滅びる。そういうような??にきてるのに、そんなことは制約なんて課せられてたまるか」
ってことで言いたい事を言ってきたんですけど。それで『原発』『原発』って普通に言ってたんですけど、終わった後主催者の一人が
「『原発』『原発』って言葉を聞くたびに、ハラハラドキドキしました。福井では『原発』っていう言葉を口にするだけで大変なタブーなんで、口にすること、耳にすることに慣れてない、驚きでした」
っていうんで、2幕目みたいなのにもう一回呼ばれたんですが、
「皆さん相当『原発』っていうとドキドキするらしいから、もっと言ってやろう。『原発ー!』とか『もんじゅー!』とかやってみましょう」
って言ったら、みなさんね、一緒になって
「もんじゅー!」
って。もんじゅ反対とかじゃないんですよ。ただ『もんじゅ』って口にするのもタブー化されちゃう。
<11分頃まで>

失礼します。
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