※この記事は、10月23日【一部ご紹介】大飯原発:敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合の様子「科学的ではない判断をした場合は糾弾される覚悟を」の続報です。

大飯原発、活断層の可能性指摘 規制委、追加調査も示唆
共同通信(2012年11月 2日)
 原子力規制委員会(田中俊一委員長)は2日、現地調査団を派遣して、関西電力大飯原発(福井県)の敷地内をほぼ南北に走る「F―6断層(破砕帯)」を調査した。延長部分とみられる断層が新たに確認され、調査団の専門家は活断層の可能性を指摘。団長役の島崎邦彦委員長代理は「必要であれば(関電に)再調査を求める可能性も選択肢の一つ」と述べ、追加調査を示唆した。

 調査団は敷地内に掘られた試掘溝で地層を見たほか、ボーリングで採取した試料も確認した。

 調査団の渡辺満久東洋大教授は、関電が「断層はない」とする敷地北側の試掘溝内で、F―6断層の北部延長とみられる断層を確認したと明らかにした。現時点では断層がある地層の年代が分からないため「今のところは(活断層であることを)否定できないという段階だ」としている。

 南側の別の試掘溝で、断層活動でできた粘土も見つかっており、調査団からは「地層が切れていた。年代を詰めないといけない」(岡田篤正立命館大教授)や「地層を変位(ずれ)させる構造はあった。時代がいつなのか調べないと、活断層かは分からない」(広内大助信州大准教授)との声が上がった。

 規制委は4日に都内で評価会合を開き、活断層かどうかを議論する。

 F―6断層が活断層と判断されれば、関電に運転停止を要請する方針。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/11/post-6979.html

大飯原発、活断層の判断先送り 規制委、7日に再検討
共同通信(2012年11月 4日)
 関西電力大飯原発(福井県)の敷地内をほぼ南北に走る「F―6断層(破砕帯)」について、原子力規制委員会(田中俊一委員長)の現地調査団は4日、都内で開いた会合で検討したが、活断層との判断には至らなかった。地滑りの可能性を指摘する意見もあり、7日に再び会合を開いて議論する

 敷地内の地層にずれがあるとの認識で一致したが、調査団の渡辺満久・東洋大教授は「敷地内に活断層があることは確実だ。すぐに運転を停止して調査するべきだ」と主張重松紀生・産業技術総合研究所主任研究員は「地滑りなどの専門家も入れて、もう少し調査をした上で判断すべきだ」と述べた。

 会合では、調査団が2日の現地調査で撮影した試掘溝の壁面やボーリングで採取した試料の写真などを基に、意見を交わした。

 F―6断層は、3、4号機の冷却に用いる重要設備「非常用取水路」の真下を走っているとみられる。国は活断層の上に重要設備をつくることを認めておらず、活断層の疑いが強まれば、規制委は稼働中の3、4号機の運転停止を関電に求める方針

 調査団長役の島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授)は「必要であれば(関電に)再調査を求める可能性も選択肢の一つ」と述べていた。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/11/post-6985.html


大飯原発調査 活断層見方強まる 結論は持ち越し

東京新聞 2012年11月5日 朝刊

 関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の敷地内にある「F-6断層(破砕帯)」が活断層かどうか現地調査した原子力規制委員会の調査チームは四日、都内で会合を開いた。チームは、北側の試掘溝(トレンチ)で見つかった岩盤のずれと割れ目の二つに注目し、F-6断層が活断層であるとの見方を強めたが、結論は七日の次回会合以降に持ち越した。 
 会合では、規制委の島崎邦彦委員長代理を除く四人がそれぞれの見解を示した。渡辺満久・東洋大学教授は、岩盤のずれができたのは、上部の地層との関係などから十二万~十三万年前以降だとし、「活断層で、原発の運転をすぐに停止して調査すべきだ」と主張
 立命館大の岡田篤正教授は、一方の岩盤の割れ目について、割れ方や石の入り込み方から「二回動いている」と指摘。ただし、「活断層と考えるには、断層の状態が異様。(山肌がずれ落ちる)地滑りが原因ではないか」とも述べ、活断層の証拠にはなりにくいとの見方を示した。
 問題提起を受け、議論に入り、岩盤のずれと割れ目ができた年代は、すぐ上が九万五千年前の地層であることから、原発の設計上考慮すべき十二万~十三万年前以降との見方では一致した。ただ、これらが断層活動によってできたのか、地滑りによるものなのかは議論が分かれた
 議論が平行線になったため、島崎氏が会合を打ち切った。七日の会合では関電から説明を求めた上で、再び議論する。調査チームが活断層である可能性が高いと判断すれば規制委は関電に再稼働した3、4号機の運転中止を求めることになる。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012110502000158.html


「活断層」に議論紛糾、統一見解難しく 大飯原発調査

日本経済新聞 2012/11/4 22:34
 4日開かれた関西電力大飯原子力発電所(福井県)に関する原子力規制委員会の評価会合は、現地調査で見つかった断層を巡り議論が紛糾した。短時間の調査で結論を求める手法に不満も出ており、活断層で専門家の統一見解を得るのは難しいことを改めて浮き彫りにした
 活断層に関する判定は国内で唯一稼働している大飯原発の停止につながりかねない重い判断を伴う。問題となったのは、東洋大の渡辺満久教授が危険性を強調してきた「F―6断層」ではなく、2日の調査で新たに海岸付近で見つかった断層。専門家の見解は割れた

 今回は地震の主要4学会が推薦した専門家が現地調査した。判断には地質学や岩石学など様々な分野の知識が必要となる。調査にあたった産業技術総合研究所の重松紀生主任研究員は「地滑りの専門家も入れて判断すべきだ」と限界を認めた

 1日で原発の敷地内6カ所を回る調査手法への批判も上がり、立命館大の岡田篤正教授は「1~2時間で結論を出せというのは私の能力を超える」と苦言を呈した。7日の再会合に出席する関電は活断層に慎重な見方を示す見通し。規制委による意見集約がさらに難航する可能性もある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0401E_U2A101C1NN1000/?dg=1


「断層」か「地滑り」か? 議論長期化も、大飯原発
Sankei Biz 2012.11.4 22:59
 関西電力大飯原発(福井県)の敷地内を走る「F-6断層(破砕帯)」が活断層か否かについて議論した4日の評価会合では、現地調査で新たに確認された地層のずれが、断層が動いた形跡か、地滑りの痕跡かで議論が二分。「資料が足りない」などの意見が相次ぎ、結論は次回以降へ持ち越しとなったが、専門家でも意見が分かれる難解なテーマに、議論は長期化する可能性も出てきた。

 評価会合で最大の焦点となったのは、原発の海側で行った調査で新たに見つかった地層のずれだ。関電が今回の調査で試掘溝を掘ったところ、F-6断層があるとみられていた場所とは異なる、試掘溝の東端部分で新たに地層がずれているのが見つかったのだ。このずれの上にある地層は12万5千年前に堆積したものとみられるが、ずれに合わせて変形していた

 ずれが断層であれば、12万5千年前よりも新しい時代に、断層が動いたことになる。国の指針では、13万~12万年前以降に動いた断層を活断層としており、指針に照らせば、今回見つかったずれは活断層となり、大飯原発は停止させなければならなくなる

 「横ずれに伴う典型的な構図。断層面だ

 東洋大の渡辺満久教授はそう断言し、大飯原発の即刻停止を求めた。渡辺教授は、最初にF-6断層が活断層である可能性を指摘した人物だ

 一方で、立命館大の岡田篤正教授は「これまで多くの活断層を見てきたが、こういう構造はあまりない。違和感を覚える」と話す。岡田教授は日本活断層学会の元会長で日本を代表する活断層の専門家だ。「海側と山側でもずれ方が違う。むしろ地滑りに見える」との立場だ。

 地層のずれについては関西電力も見解を示しておらず、他のメンバーからも明確な意見が聞かれないため、原子力規制委員会として調査団に加わった島崎邦彦委員長代理は「今日はこれ以上結論を出すのは無理。事業者の意見も聞くべきだろう」と述べ、結論は持ち越しとなった。

 7日の次回会合では関電から見解を聞く予定だが、ずれの正体が断層か地滑りによるものかを判断する材料は乏しい。そもそも今回見つかったずれがF-6断層かどうかも不明だ。追加調査の必要性を訴える指摘も多く、結論はさらに先延ばしになる可能性もある。(原子力取材班)
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/121104/cpd1211042300005-n1.htm


激しい議論の応酬、マイク奪い合いも 大飯原発会合
Sankei Biz 2012.11.4 23:02
 活断層なのか地滑りなのか-。結論が持ち越された原子力規制委員会の専門家調査団の会合では、意見の食い違うメンバー同士で激しい応酬があった。

 会場となった環境省の会議室には、約100人が傍聴に詰めかけ、議論の行く末を見守った。

 メンバーからは「短時間に結論を出すのは無理だ」などと、調査のあり方に疑問を示す発言があった。これに激しくかみついたのが、活断層の危険性を主張し続けてきた渡辺満久東洋大学教授だ。

 「(活断層では)ないことを理屈付ける調査は不要。原発をすぐに停止すべきだ」と、追加調査を求める他のメンバーを厳しい口調で牽制した。これに対し、日本活断層学会元会長で立命館大学の岡田篤正教授は、「先走って結論づけるのは危険だ」と訴えた。2人はマイクを奪い合うようにして激しく議論した。

 こうした議論について、立地自治体の福井県安全環境部の桜本宏企画幹は記者団の取材に「(会議は)あやふやで危うい議論だった」と不信感を示し、「誰にでもわかる議論を重ね、グレーとか濃いグレーではなく、明快な結論を出してほしい」と述べた。
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/121104/cpb1211042304001-n1.htm

【動画】


【原子力規制委員会HPより】
会議資料
議事次第【PDF:83KB】別ウインドウで開きます
大飯発電所敷地内破砕帯の現地調査結果(概要)について【PDF:2.4MB】別ウインドウで開きます
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 事前会合における配付資料「参考資料東北大学教授 石渡明様からの提供資料」について【PDF:1.7MB】別ウインドウで開きます
大飯発電所敷地内F-6破砕帯の追加調査 現地調査資料集(平成24年11月2日 関西電力株式会社)【PDF:15MB】別ウインドウで開きます
海上音波探査調査結果(台場浜沖合)(平成24年11月2日 関西電力株式会社)【PDF:5.2MB】別ウインドウで開きます


(追加配布資料)
大飯原子力発電所周辺のF-6断層について(岡田篤正)【PDF:13MB】別ウインドウで開きます
大飯原発敷地内破砕帯調査について(重松紀生)【PDF:1.9MB】別ウインドウで開きます
大飯発電所現地調査結果(廣内大助)【PDF:1.1MB】別ウインドウで開きます
大飯原子力発電所敷地内の活断層(渡辺満久)【PDF:3.5MB】別ウインドウで開きます
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/20121104.html

たくさんの記事と資料をご紹介しましたが、どの先生がどういう見解で、どういう方向でお話をされているかは、上の記事を見て頂ければ、おおよそは把握できると思います。
正直、調査の細かい部分までは判りません。(判ったら専門家になれます!)

関西電力の調査結果の矛盾点を指摘し、はっきりと活断層があると言い切ったのは、渡辺先生だけでした。

印象的だった部分をご紹介します。
【動画】01:02:40頃~ 渡辺先生発言開始
(01:14:00頃から)
渡辺満久氏:
「あとは文章です。
ちょっと過激なところがありますけども、あと言わなくてもいいかもしれないこと、感想みたいなこともありますが、まず大飯原子力発電所の最重要施設の直下に活断層は存在するというのが、私の結論です。
F-6以外にも???あったわけです。
それらは現在の応力場でも動きうる、右ずれであれば動きうると思います。
それから、これらが見落とされて、現在になって問題が顕在化した理由は、不適切な調査と杜撰な調査結果にあるといわざるを得ません
なぜこんなことをやるのかということを、ここで問題にすべきです。

1


感想ですけども、さきほどちょっと申しましたけども、「確認できない」ということをもって「活動していない」と誤魔化してきたところが非常にあると思っています。
2日前にご説明頂いた方(関西電力の方)がそういう意識があったかどうかは別として、「9万5000年前の地層にずれがないから活断層ではない」というのは論理の飛躍であって、それは説明になっていないわけです。
こういうものが、実は敦賀の原発の審査でも同じようなことが言われました。私が「どうしてそれが活断層ではないのか?」とかなり突っ込んだこともありましたが、こういう形で活断層の定義が捻じ曲げられて評価に反映されたとすれば、やはり今後の原子力関連施設周辺における活断層評価においては、科学的定義と同等か、むしろ厳しくより安全側に配慮した「活断層の定義」を定めるべきだと思います。
本来はそこまでいかなくてもいいと私は思っていたんですけれども、やはり非常に変な運用になって、具体的には島崎先生がおっしゃるように「40万(年前)」とかそういうものを導入せざるを得ないのではないかという感情を抱いています。
それから、お二方(重松氏と廣内氏を指して)は『今後の追加調査』ということをおっしゃいましたが、あの、まぁちょっと失礼になるかもしれませんが敢えて申し上げると、『まだ早い』とか『慎重に』という意見はいらないと思います。
これも言葉が適切でないかもしれませんが、これは『のんきな』学術調査ではありませんので、この段階で決断が可能である。

『ない』ことを理屈づけるための調査は、もうやめてください。
追加調査をするのであれば、すぐに(原子力発電所を)停止して、すべてを調べなおす覚悟で調査すべき
だと思います。

2


これは何を言ってるかというと、これ(緑の部分)ですね。

3

※この緑の部分は私が加筆しました。
私の判断では、これ(黄色い点線部分)が活断層である可能性が間違いないと思っていますが、そうなってくると、この原子炉直下・建屋の直下にあるもの(緑の部分がどういうものであるかということを確認する必要も当然あるということです。」
【内容起こし部分終了】

止めてから調査すべき
本当にそう思います。

また、すべての地震学者、関係機関の方々が誇りを持って
「これで間違いない」
という答えを私たちはみんな待っています。
「可能性がある」なら、「自信を持って言えない」のなら、止める決断を。

今こうやって調査している間に地震が起こらないのは、ただの偶然であるというふうに感じるようになりました。
この感覚は、福島の事故以降、自然にしみついたものです。

こんな『運まかせ』のエネルギーに頼り続けることはできません。

この地球に生きるすべての生命が懸かっているんですから・・・。

失礼します。
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