※この記事は、10月16日 原子力規制委員会:大飯原発の破砕帯の調査委員に渡辺満久先生が決定!に関連しています。

【動画】hosriki chより
121023(録画)大飯発電所 敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 事前会合 14:00~


【原子力規制委員会HPより】
大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 事前会合 配布資料
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/ooi_hasaitai/20121023.html

上の動画を拝見したのですが、正直に申し上げまして一般の方が2時間もかけて見る意味はないのかなと思いました。(配信者の方、ごめんなさい)

1冒頭、会合の開催に先立ち、島崎委員長代理から
一般の方が配信や録画などで見ることをかんがみ、発言は判りやすくするよう心掛けてください。それから、科学的な判断のみが重要なので、再稼働とかエネルギー、経済的、社会的なことを排除して。科学的ではない判断をした場合は糾弾される覚悟を
という主旨の発言がありました。

しかし、会議が始まってみると、この2時間のうちの大半(半分以上?体感では4分の3以上)は事務方の資料と経緯説明に終始します。

正直、この事務方の経緯説明を聞いていても、何を言っているのか全く頭に入ってきません。
また、ようやく終わった説明後に有識者の方々からツッコミが入ると、
「当時の資料を見てるだけなので、わからない」
と事務方は言ってのけます。

事務方の説明時間が長すぎなのは誰の目も明らかであり、せっかく先生方が集まっているのですから、もっと先生方の意見を聞きたいと思います。
「資料を前もって用意し、先生方に目を通していただいておけばいいのでは?」
と思います。実際の会合では、先生方からの質問部分から始めたらいいのに。

これでは、今までと同じように事務方の時間的・話題的コントロールの中で会合をしなければいけなくなり、結果として事務方の意図が多分に含まれたものになってしまいます。

そんな中でも、渡辺先生は言うべきことをはっきり言い、恐らく事務方が一番触れられたくないところへの言及をしっかりされていたと思います。
特に、調査団の責任についての部分は、今後の原子力行政並びに地震学会にとっては無視できない問題だと思います。

イタリアでの地震予知での判決のことも影響があるのかもしれません・・・。
【参考記事】
地震予知できなくなる…実刑判決に科学界が反発
(2012年10月23日23時26分 読売新聞)
 【ローマ=末続哲也】2009年4月のイタリア中部ラクイラ震災で、大地震の危険性を警告しなかったとして、同国の地震予知の専門家ら7人に22日、禁錮6年の実刑判決が下ったのを受け、世界の科学界から「これから専門家は地震予知に協力できなくなる」と懸念する声が噴出している。
 「今後は群発地震のたびに、専門家が住民避難を命じざるを得ない」。地元メディアによると、同国の著名な地質学者マリオ・トッツィ氏は、こう判決を非難した。23日には、伊政府の防災諮問機関「防災委員会」のルチャーノ・マヤーニ委員長が「こんな状況では平静に働けない」として、判決に抗議し、辞任した。
 米民間団体「憂慮する科学者連盟」のマイケル・ハルパン氏も「ばかげており、危険だ」と批判し、米政府に判決を非難するよう求めるなど、波紋は国外にも広がった。異例の裁判は、地震予知のあり方を巡る議論に火をつけた形だ。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121023-OYT1T01341.htm

私は、今の人間の科学力で自然界に起こるすべてのことが把握できるとは全く思っていません。
それができると言うのは、単なる驕りだと思います。
その結果がイタリアの実刑判決につながっていると思います。

やはり自然とはもっと謙虚に付き合っていかなければ、人間の未来は知れたところだと思っています。

「科学的ではない判断をした場合は糾弾される覚悟を」
とおっしゃった島崎委員長代理は、どこまでの意図でこれをおっしゃったのかは判りませんが、それくらいの気概を持ってこの調査に取り組んでいただきたいということだと理解しておきます。

大飯原発の実際の調査は、11月2日です。

【判りやすかった部分を抜粋してご紹介します。】
(00:47:00頃~)=================================
渡辺満久氏:
「2点です。繰り返しになるところは簡単に申し上げますが、F-6が活断層ではないという根拠は大きく二つ述べられたかと思います。
 一つは破砕帯の年代測定。
 もう一つは上にのってる地層が中位段丘構成層であると。
 その破砕帯の話ですが、破砕帯そのものの分析で断層がずれた時代を正確に示した研究例は無いわけですので、それは何の証拠にもなりません
 それから、段丘堆積物、上にのってる地層がズレていないというお話でちょっとおっしゃってましたけど、高さで中位段丘と同じだと言われても、それは直接の証拠にはならないわけですから、いくら上の地層がズレていないと言っても、『したがって活断層ではない』ということにはならないんですね
 だから、私は今ここで活断層だと言ってるわけではないんですけれども、結論を出すために必要な情報っていうのは、今のところゼロだと私は思います。」
3


《渡辺満久氏、廣内大助氏》

(00:51:30頃~)=================================
※F-6の評価で採用されている地層の不備について
事務方:「すいません。トレンチの底盤のスケッチなんですが、ここにもお示ししてますように底盤のところでどういうふうにつながってるのかはスケッチされていません。確認できていません。」
島崎委員長代理:「それは調査の不備だということだとおもいますが、南東側の壁もちゃんと下まで掘ってないんですよね。これもやはり見たいところが見えないわけで、これも調査の不備だということだと思います。」

※素人ながら解説しますと・・・
これがF-6破砕帯を調査したときの資料なのですが、ここの赤い点線のところをきちんと調査しなかったために、北西側と南東側で評価した断層が同じかどうかの確証がないということだと思います。

破砕帯調査

詳しくは【6月13日【内容起こし】渡辺満久教授:大飯原発、安全性はどこへ? 見逃された破砕帯問題【原発の地下に10本もの活断層の可能性・・・】@院内集会】をご覧ください。非常に判りやすく説明されています。

島崎委員長代理
「さきほど何回か(事務方の説明の中で)『細粒石英閃緑岩』という言葉があったんですが、これは東北大の石渡先生のほうから参考資料の1にありますように、『この地域で3人の地質学者が調査をしたけれども、石英閃緑岩の存在は認められない』ということですので、岩石名としてはちょっと問題があるということをここでご指摘したいと思います」


(01:25:30頃~)=================================
※活断層の定義について、委員同士の議論部分です。
事務方の30分以上に及ぶ説明を受けて、
渡辺満久氏:
参考資料の3という一番最後にあるのですが、これに捉われず、この内容をあまり逸脱しないようにコメントいたしますが、今のお話は一体なんであったのか、私はよくわからないのですが・・・
 あの・・・慣れない、私も初めてですから『ちゃんと指針を理解しろ』ということでは大変有難い説明でしたが。
 たとえば安全審査の手引きの委員会であった方が、「それを守らずに審査をした」ということを告白しているわけで、そういったところにおられた方(事務方)から「指針とか安全審査の手引きを守りなさい」と言われても、ちょっと私はそんなことを言われる筋合いではないというふうに申し上げたいと思います。
 活断層かどうかということに関しては、いろいろ批判も、いろんな考え方もあるでしょうけども、要するに大きな地震を起こすとか、地盤を動かすことが一番重要な点なのであって、あまり難しいことを言わずに、参考資料3の4に書きましたけれども、地滑りだということが判っていれば、活断層とはいいませんけれども、要するに最近動いたものというのを一括して、それで審査をすればいいんだと。
 そうじゃないとまたいろいろ変な問題が出てきて、人によって活断層の定義が違ってくると、たとえば『大飯ではこうだったけど、次のときは違った』とか変なことが起こるわけで。そんな複雑にしないで、単純な活断層の定義でいいと思います。法律的にはいろいろあるでしょうけど、活断層を審査する立場からすると、これでいいのではないかと思います。
 しかし、これは非常に重要な点なので、できるかぎり早く統一見解として、今後の審査に入れていただきたいと思います。」

島崎委員長代理
「はい。要するに、活断層の定義が何かということなんですけど、先ほど非常に簡単な活断層の定義と、それから耐震設計上考慮する活断層という2種類があることが私の目にも明らかだったんですけれども。
 『耐震設計上考慮する』という時には、あっという間に後期更新世という言葉が出てくるんですよね。だけども、後期更新世というのは一つのやり方にすぎなくて、本来、現在と同じような地下の・・・地下でいろんな力が働いていますけれども、それが現在と同じ状況にある過去に活動した断層は、今後も活動するというのが活断層の定義でございますので、そこに常に遡って判断するということでいいかなと思うんですが、いかがでしょうか?」

2

《重松紀生氏、岡田篤正氏》

重松紀生氏
「活断層の定義ってことで、先ほど説明があったんですけれども、基本的には過去に繰り返し動いていて今後も動き得るっていうようなことだとは思うんですけれども。
 私が個人的に思ってるのは、過去の動きだけってことに捉われすぎてしまうと、原発云々ということではなくて、防災の観点からいったときに、活断層全てが調査しつくされているわけではないので、今後動き得る可能性があるという何らかの判断ができた場合は、それもやっぱり活断層って考えてもいいんじゃないかというふうに思うんです。」

島崎委員長代理
「『判断できれば』ですね。それをどうやって判断するかということで・・・・」

重松紀生氏
「もちろんそこは問題なんですけれども、何らかの今後、いろんな調査方法が進んでいったときに、そういう判断ができるっていうふうに」

島崎委員長代理
「そういう余地はあるとして、現在では過去に繰り返し活動したというのが判断基準だということはよろしいですよね?岡田先生はいかがですか?」

岡田篤正氏
「いや、まぁ・・・すぐこの場で決めなきゃいけないことではないと思います。もう少しいろいろ情報をあつめたり。我々も活断層というのは現在ある地域が受けている力の状況下で、同じような状況下で生じた断層だったら、将来も動くだろう、同じようなことがしばらく続くだろうからという意味で、第四後記、或いは後期更新世を使ったと思いますから、そこから追加的に活断層もいろいろ・・・副断層とかいろんな使い方が出てきていて、ちょっと整理しなきゃいけないなと。少し時間がいると思いますけど。」

島崎委員長代理
「時間がいるという意見もありますが・・・、渡辺さんはそれでは困るというご意見ですか?」

渡辺満久氏
「具体的にはどういう検討が必要でしょうか?」

岡田篤正氏
「活断層の定義ですか?だから今言った前半の部分は、もうあれですよね。それから規模の問題とか、派生とか・・・そういうようなあれも含めてね、どこまでじゃあ考えるかっていうのは、今日すぐ決めるような問題ではないと思ってますけど。」

渡辺満久氏
「まぁ、あの今日でなくてもいいわけですが、実際に調査が進んでいく過程で、そこの理解がバラバラだと、なかなか厄介だと思うんですよ。何もないところにできるってなったら、そこはちょっと置いておいて、もう何かあってそれが将来的に動くかどうかっていう判断だけでいいのではないかと、そういうふうに私は申し上げたんですが。手段層だろうが副断層だろうが、関係ない。それが将来動くのであれば、ここでは活断層として扱って審査をすればいい。だからそんなに時間はかからないと思いますが?」

岡田篤正氏
「いや、だからそこの判断をもう少しいろんな状況を考えなきゃいけないというふうに思ってます。」

島崎委員長代理
「現実に判断する際にということですか?」

岡田篤正氏
「んー、そうですね。まぁ我々は今まで規模の大きな断層を主として取り扱ってきたから、主として研究所は。だから、派生するとか並走するとか、そういうことまで含めると、非常に・・・どこまでをその範疇に入れるかというのは、なかなか・・・まとまりというか、考え方をちょっと整理しなきゃいけないなと思ってますけど。」

島崎委員長代理
「判りました。ただ、ここで問題になってるのは、将来原子力発電所に大きな影響を与えるかどうかという観点での問題ですので、そもそも活断層とはというのとは違うということはご理解いただきたいと思います。」

(01:39:30頃~)=================================
渡辺満久氏
「一番申し上げたいことは、資料の3の3と5のあたりで書いたことですが、先日小林さんに伺った時に、『調査をやってちゃんとした(結果が)上手く出なかったら、さらにやる』とおっしゃいました。それは変わりはないわけですよね?
 私個人的には、今回の調査、或いは少なくとも次の追加調査でシロクロつくことを願っていますけれども、つかなかったらどうするか?っていうことなんですよ。
 何を心配してるかというと、今回の件で一番問題になったあのトレンチ壁面はもう復元できない、それを見ることはもうできないわけですから、過去にそれらしき資料があって、それを新たな調査でチェックできない場合、それの評価をどうするかということは、調査団として考えておかなければいけないだろうと思っています。
 それは恐らく大飯だけではなくて、他のところでももっともっと大きな問題になってくると思うんですけれども、そういう基準に関しても是非、これも今日とは申しませんけれども、こういうふうに考えるというふうな基準として決めていただければと思います。
 私の個人的な見解とすれば、参考資料の3の3に書いておきましたけど、
『活断層である可能性は否定できない』
という形にせざるをえないというふうに思っています
。」

島崎委員長代理
「何かこの点に関してご意見ありますでしょうか?
 希望といえばですね、本当の希望といえば、トレンチ調査のところを何が何でも掘ってほしいわけですよ<笑>それは絶対できないかどうかというと・・・どうですかね?という気もちょっとするんですよね、ホントのところ。本当に真剣に考えたら、今のいろんな技術で。それを見ない限りは決着がつかないということになるのは非常にまずいと思いますけれども・・・。」

事務方
「よろしいですか?ちょっと他の地点のところを申し上げますと、志賀の発電所。これは渡辺先生も一部ご覧になってると思うんですけど、一部建屋の下のところを立坑掘って横掘って、まさに当時のものを見ようと試みてるんですけど、これは実際見れるかどうかは別なんですけど。」

渡辺満久氏
「ちょっとそれは誤解を与える表現で、いくら掘っても昔のは出ないわけですよ。昔、私たちが問題にしたものは、もう全部除去されていて、それより深いところを掘ってみようとしてるわけですから、あれを復元することにはならないですよね。似たようなことはそこらじゅう多分出てくるので・・・。皆さん(事務方)に申し上げるというよりは、調査団でどうするかという話だと思うんですけれども。」

島崎委員長代理
「ごめんなさい、僕の認識が不十分なのかもしれませんけども、トレンチの掘ったところは確かにそうかもしれないけど、その手前側とかは残ってないんですか?上砕層は全部もうなくなってるんですか?」

渡辺満久氏
「大飯はどこまで取り去ってるかはちょっと把握してないので、島崎先生がおっしゃったことができるのであれば、それは是非やっていただきたいと思います」

事務方
「わかりました。そういうことも含めて、少し・・・どこまでできるか検討させていただきたいと思います」

島崎委員長代理
「それから、重松さんみたいに破砕帯専門の方もいらっしゃいますので、調査は多少柔軟性を持って、たとえば重松さんが『ここに残りたい』って言ったら残れるような<笑>、ですよね?そういうことですよね?柔軟性を持たせていただきたいと思います」

(02:05:30頃~)=================================
渡辺満久氏
「参考資料3として出させていただいたものは、1と2に関しては島崎先生にご説明いただいたものです。
 ただ、ちょっと付け足したいのは、1段落目の一番最後ですけれども、
この調査団が活断層のシロクロをつける。今までは「意見を述べるだけ」という図式があったようですけれども、それは今後は絶対に止めたほうがいい
という提案です。先ほどの活断層の定義とか、検証不可能になった場合どうするかということも含めて、この調査団の中でなるべく早く意見調整をして、共通認識として持っていきたいとそういうふうに思っていますので、いずれ近いうちにご相談させていただければと思います。」

島崎委員長代理
「はい。それはちょっとただちにどうしたらいいか判りませんので、検討させていただくということでよろしいでしょうか。」

参考資料の3

参考資料3


【以上】

※各紙がこの会合を取り上げて報じていますので、ご紹介しておきます。
断層判断「不十分」=事前会合で専門家ら-大飯原発・規制委

時事通信(2012/10/23-21:06)
 関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内で、岩盤の亀裂(破砕帯)が活断層と連動する可能性が指摘されている問題で、原子力規制委員会が専門家らを集めて11月初めに行う現地調査の事前会合が23日、東京都内で開かれた。これまでの関電の調査や、旧原子力安全・保安院の審査が不十分だとの指摘が続出した。
 保安院や関電は敷地内の破砕帯について、含まれている岩石などから活動の時期が古く、動く可能性はないと判断していた。
 現地調査のメンバーで、産業技術総合研究所の重松紀生主任研究員は「飛躍があり、これだけで判断するのは難しい」と指摘。信州大の広内大助准教授も、破砕帯の上にある地層と同じ地層を広範囲に調べ、形成時期を把握する必要性があると訴えた。
 東洋大の渡辺満久教授は、原発周辺の熊川断層などが、関電の推定より長距離にわたって連動する可能性を挙げ、従来の判断に疑問を投げ掛けた
 規制委の島崎邦彦委員も会合後、報道陣に「もう少しきちんと調査をしていれば、さらにはっきりと分かったはずだ」と述べ、これまでの調査が不十分だったとの認識を示した。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201210/2012102300904&g=soc

大飯原発断層“周辺も調査を”
NHKニュース 10月23日 23時35分
国の原子力規制委員会は、ことし7月に運転を再開した福井県にある大飯原子力発電所で敷地を走る断層の調査を前に、東京で会合を開き、専門家から「過去の関西電力の調査で問題となった地層は残っていないが、その周辺をさらに調べるよう求めるべきだ」といった意見が出されました。

全国6か所の原発では、敷地の地下を走る破砕帯と呼ばれる断層が活断層かどうかを電力会社などが再調査していて、原子力規制委員会は、このうち、2基が運転を再開した大飯原発で、来月2日現地調査を初めて行う予定です。
23日は、調査に参加する地震学が専門の島崎邦彦委員と、活断層や地質学などの学会から推薦された専門家4人が集まりました。
まず会合の冒頭で島崎委員が、「原発の運転再開や経済などは一切考えずに、純粋に科学的な意見をお願いしたい」とあいさつしました。
続いて大飯原発について、過去に国が行った審査や関西電力の再調査の状況、それに来月2日の現地調査の内容が説明されました。
このあと島崎委員や専門家から、「過去の関西電力の調査で問題となった地層は残っていないが、その周辺をさらに調べるよう求めるべきだ」とか、「去年3月の原発事故の前は、決定は官僚がする図式だったが、事故を教訓に責任の所在を明確にするため、活断層かどうかの判断は専門家が行うべきだ」といった意見が出されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121023/k10015963451000.html


大飯原発“活断層”調査を前に会合

読売テレビ(10/23 19:32)
 福井・おおい町にある「関西電力」大飯原発の敷地内を走る破砕帯が活断層にあたるかどうかを確認するための調査が来月に行われる。23日、その調査の前提となる事前会合が原子力規制庁で開かれた。

 23日の会合では、まず、原子力規制庁がこれまでの断層調査の結果や審査の経緯などについて説明を行った。この中で、来月に行われる調査では、大飯原発の敷地内に掘られた長さ30メートル、深さ5メートルのトレンチと呼ばれる穴に入り、地層の変形などを直接確認することなどが明らかとなった。

 大飯原発をめぐっては、敷地内を走る「破砕帯」と呼ばれる断層について、一部の専門家から、活断層である可能性が指摘され、関西電力が再調査を行っていた。これを受けて原子力規制委員会は、5人の専門家による調査団を結成し、来月2日に現地調査を行うことにしたもの。

 23日の会合では、「来月の調査で活断層にあたるかどうか結論を出すべきだ」などの意見が委員の間から出された。委員会は、活断層の可能性が認められれば、大飯原発の運転停止を求める方針。
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20091053.html

※この記事の「来月の調査で活断層にあたるかどうか結論を出すべきだ」という部分は、いかようにも受け取れてしまう書き方なので、明らかに記者の説明不足だと思います。

大飯原発「活断層」調査に疑問相次ぐ
TBS News i(23日22:19)
 敷地内に活断層がある可能性が指摘されている福井県の関西電力・大飯原発について、来月に現地調査を行う専門家が初会合を開きました。出席者からは、これまでの調査に対する疑問の声が相次ぎました。

 原子力規制委員会は、来月2日に大飯原発での調査の実施を決めていますが、23日、現地調査を前に専門家らが初会合を開きました。

 会合では、これまでの調査の経緯や関西電力が提出した資料について議論を行いましたが、出席者からは調査の不備を指摘する声が相次ぎました。

 また、「活断層」の定義を明確にすべきだという指摘も出され、島崎邦彦委員長代理もこれまでの活断層の定義にとらわれず、判断していく考えを示しました。調査の結果次第では、大飯原発は「運転停止」になる可能性があり、来月の調査の結果が注目されます。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5163908.html


活断層の定義を拡大 原子力規制委

産経ニュース 2012.10.23 23:56
 原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授、地震学)は23日、原発の安全審査で考慮する活断層の定義について、従来の「13万~12万年前以降に活動したもの」から拡大し、活断層の判断基準を見直す考えを示唆した。これまで活断層ではないとされていた断層も再評価を迫られる可能性がある

 この日開かれた関西電力大飯原発(福井県)への規制委断層調査団の初会合の後、記者団に明らかにした。活断層の定義については、平成18年に改定された原発耐震指針で、比較的確認しやすい「13万~12万年前以降に動いたもの」としていた。

 しかし、島崎氏は「活断層かどうかの判断は、従来の基準にこだわらない。『12万年前』という数字を、私は使ったことはない」と強調。その上で「40万年までは同じと考えてよい」と述べ、年代にはこだわらず古い年代まで遡(さかのぼ)って調査する意向を示した。

 この日の会合では、従来の原発の耐震審査に批判的だった東洋大の渡辺満久教授(変動地形学)も調査団のメンバーとして参加。活断層の定義について「研究者によってばらつきがある。実際に調査して、将来動く可能性があるというだけでいい」と指摘した。

 規制委は来月から活断層の疑いがある原発周辺の調査に着手。11月2日の大飯原発を皮切りに、北陸電力志賀原発(石川県)など計6カ所で調査する。

 規制委の田中俊一委員長は「活断層であることが判明すれば、(原発の運転を)止めてもらう」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121023/scn12102323560001-n1.htm


断層調査 国指針にこだわらず判断
NHKニュース 10月23日 22時27分
国の原子力規制委員会の島崎邦彦委員は、全国6か所の原子力発電所で敷地の地下を走る破砕帯と呼ばれる断層が活断層かどうかを調べる現地調査について、「従来、言われていたよりも古い時代に動いたとしても、活断層だと判断する可能性もある」と述べて、国の指針にこだわらず判断する考えを示しました。

全国6か所の原発では、敷地の地下を走る破砕帯と呼ばれる断層が活断層かどうかを電力会社などが再調査していて、原子力規制委員会は、このうち2基が運転を再開した大飯原発で来月2日現地調査を初めて行う予定です。
国の指針では、原発の耐震性を考えるうえで、およそ12万年から13万年前よりもあとに動いたものを「活断層」とすると定めています
これについて原子力規制委員会の島崎委員は、調査を前に開かれた会合のあと「従来、言われていたよりも古い時代に動いたとしても、活断層だと判断する可能性もある。指針では、およそ12万年から13万年前だが、40万年前くらいまでを考えたい」と述べて、国の指針にこだわらず判断する考えを示しました。
また島崎委員は、「活断層は分かりにくいものもあるが、周辺を丹念に調べれば結論が得られるのではないか」と述べ、調査を慎重に行う考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121023/k10015962911000.html

活断層の定義拡大も 規制委が専門家会合、厳しい判断促す声
日本経済新聞 2012/10/23 20:20
 原子力発電所の敷地内に活断層の存在が指摘されている問題で、原子力規制委員会は23日、11月に関西電力大飯原発(福井県)を現地調査する専門家を交えた事前会合を開いた。活断層の定義があいまいな点を問題視する見解が相次ぎ、定義を大幅に拡大するなど従来より厳しい判断を促す声が出た。

 原発の耐震指針では、活断層の定義を「後期更新世(12万~13万年前)以降に動いたもの」と年代を区切っていた。規制委の島崎邦彦委員長代理は会合の終了後に「40万年までは同じと考えてよい」と述べ、古い年代まで遡って調べる意向を示した。古くまで認めれば規制委の調査の対象が大幅に広がる見通しだ。

 従来の原発審査に批判的な渡辺満久東洋大教授が活断層の定義について「研究者によってばらつきがある」と指摘するなど、判断基準の統一を求める意見も出た。島崎氏は規制委の作業に関してエネルギーや原発再稼働の観点から離れて「科学的な議論だけをしてほしい」と述べた。

 大飯原発では関電も自主調査を進めており、10月末に中間報告する。専門家らは11月2日に関電の掘削現場を視察。土の色や柔らかさなどから、活断層かどうかを確かめる。専門家らは4日に評価会合を開き、その結果を踏まえ規制委が安全性を最終判断する。

 原発の下に活断層が見つかれば、将来地割れが起きて建屋が傾く恐れがあるため、規制委は運転を認めない方針だ。大飯原発に加え、北陸電力志賀原発(石川県)など計6カ所で現地調査を予定する。田中俊一委員長は「結果が黒や濃いグレーのときには止めてもらう」と話している
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2302D_T21C12A0EE8000/


活断層の定義、大幅拡大 原子力規制委が新方針
共同通信 (2012年10月23日)
 原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授、地震学)は23日、原発の安全審査で考慮する活断層の定義を大幅に拡大する方針を明らかにした。現在の原発耐震指針では13万~12万年前以降に活動した断層を活断層としているが、これを40万年前以降とする。規制委が来年春までに策定する安全基準原案に盛り込む見通し

 これまで考慮しなくてもよかった断層を「活断層」として扱う必要があり、各地の原発で耐震安全性の再評価を迫られる可能性が出てきた。

 23日に開かれた関西電力大飯原発への規制委断層調査団の初会合後、記者団に明らかにした。

 原発耐震指針は2006年に改定され、活断層の定義について、活動時期を「5万年前以降」から「13万~12万年前以降」に拡大していた。

 島崎氏は「地域によって異なるが、日本では40万年間ぐらいは(活断層の動き方は)同じ。現在の指針は金科玉条としない」と述べ、定義を変更する考えを示した。

 大飯原発調査団は来月2日、現地で敷地内の「F―6断層(破砕帯)」を調査し、活断層かどうかを調べる。会合では、原発そばの陸側にある熊川断層と、海側の2断層の間の陸地で、断層運動を示す地形があることが新たに示された。三つの断層が連動すると、大飯原発で想定する最大の地震の揺れを上回るという。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/10/post-6920.html

原発の活断層基準、規制委員長代理が見直し示唆
(2012年10月23日23時16分 読売新聞)
 原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は23日、関西電力・大飯原子力発電所(福井県)で来月実施する断層(破砕帯)の現地調査の進め方について、「活断層かどうかの判断では、従来の基準にこだわらない。(過去の活動の有無を線引きする目安とされる)『12万年前』という数字を、私は使ったことはない」と語り、規制委で活断層の判断基準を厳しくする方向で見直す考えを示唆した。
 2006年に原子力安全委員会(当時)が改定した原発の耐震設計審査指針は、断層が繰り返し動く可能性があるかどうかの判断は、地質調査上、比較的確認しやすい約12万年前~13万年前の地層まで調べればよいとした。しかし、全国の地震防災の基礎データを集める国の地震調査研究推進本部では、過去数十万年の活動歴を調査しており、耐震指針の妥当性に疑問を投げかける指摘もある。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121023-OYT1T01222.htm

失礼します。
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