※この記事は、
5月21日東電:1SVの瓦礫と2号機・3号機の汚染水と、メガフロート<追記あり>
6月30日 東電:5,6号機の低濃度汚染水をメガフロートへ移送開始に関連しています。

静岡県から約5億1000万円で東京電力が買い受けたメガフロート。
ふっと「あの大騒ぎしたメガフロートって、今どうなってるんだろう・・・?」と思い、さらっと調べてみました。

東京電力の会見資料HPで、キーワード『メガフロート』でたたくと、こちらのPDFが出てきました。

福島第一原子力発電所6号機 浄化設備の配管からの漏えいについて
平成24年10月5日

2

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_121005_01-j.pdf

福島第一原子力発電所の全体の状況について
東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に関する技術ワークショップ
2012年7月23日,24日

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http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120723_04-j.pdf

これによると、6号機のタービン建屋から出る冷却水を濾過した後の低レベル汚染水がメガフロートで保管されているようです。またメガフロート側からも浄化設備へ戻しているという図になっていますね。

第10回会合(2012年9月24日)
【資料3】個別の計画毎の検討・実施状況59ページ目によると、
現状(9月18日現在)の滞留水処理水の貯蔵量は約20.4万m3であり、タンクの貯蔵容量は約22.8万m3となっている。
現在、順次タンクを増設しており、本年11月末までに約32万m3まで貯蔵容量を増加させる予定である。
また、今後、平成25年上期までに約40万m3まで貯蔵容量を増加させる予定である。更に敷地南側エリアに約30万m3の増設を進める。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/m120924_05-j.pdf
だそうです。

メガフロートの容量はどうなってるんだろうと思い、中長期対策会議をチェックしてみると、こちら。
これを見るだけでも、全体的に汚染水の貯蔵容量に余裕がないことがわかります。

政府・東京電力中長期対策会議 運営会議 第10回会合
第10回会合(2012年9月24日)
 【資料2】プラントの状況

1


http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/m120924_04-j.pdf

今回は、メガフロートについて限定して見てみます。

ズームしますよ。

3
※3 貯蔵容量は運用上の上限を示す
    (タンクの貯蔵容量は10の位を切り捨てして表記)



容量8000m3に対し、7945m3と、使用率はほぼ100%。
つまりもうこれ以上の汚染水の保管はできない状況です。

いつから満タンになってるんだろうと思い、履歴を調べてみました。

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中長期対策会議が始まったのが、野田政権の収束宣言が出た2011年12月からですから、そこまでデータを遡りました。さらに福島第一原子力発電所放射性滞留水の回収・処理の取組み(平成23年11月12日)に2011年8月8日のデータがありましたので、そちらも加えています。

ちょっと気持ちが悪いのが、6月にいったん減ってるんですよね・・・。
いくら浄化設備と循環させているとはいえ、6月にドンと下がったのはなぜなんでしょうか?
総量としては増えていくしかないはずなのですが、浄化設備を循環させたあとに、メガフロートに戻さずに地上のタンクへ輸送したんですかね・・・?

第8回会合(2012年7月30日)【資料3】個別の計画毎の検討・実施状況によると、メガフロートは、8月中旬ごろ物揚場~5,6号機側へ移動(恐らく遮水壁工事や海底土被覆工事のため?)されており、※メガフロートおよび水バージ(2Fに係留中)の処置方法については未定となっています。

現行の海洋法上、低濃度とはいえ放射性物質で汚染された汚染水を載せて移動させていいのかどうかわかりませんが、どこか別の原発へ移動させて汚染水処理をするしかないのかなと思います.

結果的に、未だもって処理方法は未定のまま福島第一原発に係留されたままとなっていました。

失礼します。

【追記】11月10日
メガフロートが満杯になっていることについて、原子力規制員会で議題にあがりました。
メガフロートが現在係留されている場所が使用済燃料を取り出すための作業をするために重要な場所(要するに邪魔)なため、メガフロートを移動させなければならない状況だそうです。そして、メガフロート内の汚染水を地上のタンクへ移送する計画です。
たった250mの移動なのですが、底部に損傷がないように配慮したり、もし損傷があった場合は・・・など、汚染水を海上移動させることがいかに難しいか、あらためて考えました。
資料はこちらです。


東京電力福島第一原子力発電所におけるメガフロート内貯留水の移送等に係る評価について(案)
平成24年11月7日 原子力規制委員会
(一部抜粋です。詳しい内容は下記URLをご参照ください)

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http://www.nsr.go.jp/committee/kisei/data/0009_20.pdf
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【参考記事】

あのメガフロート、静岡市が東電に5億円で譲渡
(2012年1月7日08時05分 読売新聞)
 東京電力福島第一原子力発電所の放射能汚染水を貯蔵するため、静岡市が東電に無償貸与している鋼鉄製浮島「メガフロート」について、静岡市と東電が、譲渡金額約5億円で最終調整に入っていることが6日、市関係者などへの取材でわかった。
 両者は近く仮契約を結ぶ。
 メガフロート(全長136メートル、幅46メートル)は、神奈川県横須賀市沖で海上空港実験に使われていたものの一部で、静岡市が約5億円かけて購入・整備し、清水港の海釣り公園として2003年11月にオープンさせた。
 立ち入り制限区域のある清水港では絶好の海釣りスポットとなり、年間約2万人の利用客があったが、東電からの要請で昨年4月1日に無償貸与が決まり、公園は同5日に廃止された。
 貸与の際、静岡市と東電が結んだ覚書では、今後、譲渡契約を結ぶことや、東電が公園の廃止に伴う損失補償をすることが盛り込まれ、市は公園の指定管理者とも協議を行っている。
 静岡市は当初、譲渡金額として減価償却分を差し引いた約3億7000万円を提示したが、東電は市が公園整備にかけた費用を含めた金額を負担する意向を示したという。
 静岡市は仮契約を結んだ後、市議会の議決を経て本契約を締結する。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120106-OYT1T01285.htm

汚染水保管メガフロート、5億円で東電に譲渡へ 静岡市
朝日新聞社 2012年1月17日1時8分
 静岡市は16日、東京電力福島第一原発事故で出た放射能汚染水を一時保管しているメガフロート(大型浮体式構造物)を、東電に5億932万8千円で譲渡すると発表した。すでに仮契約を済ませており、市議会2月定例会の議決を経て本契約する。

 メガフロートは長さ136メートル、幅46メートル、高さ3メートルの鋼鉄製。内部に九つの空洞があり、容量約1万8千トン。静岡市が2003年に購入し、清水港で「海づり公園」として活用。原発事故後に東電に無償貸与していた。

 譲渡額は、購入費と公園の建設・整備費を合わせたものと同額。市は今後、清水港での代替施設の建設を検討するという。
http://www.asahi.com/national/update/0116/TKY201201160452.html

静岡市メガフロート 県補助金返還求めず
産経ニュース 2012.6.27 02:28
 県は、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の放射能汚染水処理のため、東電に譲渡された静岡市の大型浮体式構造物(通称・メガフロート)への補助金1億円について、同市に返還を求めないことを発表した。

 同市は平成15年にメガフロートを清水港海釣り公園として整備した際、県から観光施設整備事業として1億円の補助を受けた。その後、昨年3月11日の震災で福島第1原発事故が発生。放射能汚染水を保管するために東電側の依頼を受け、同市は4月、同社にメガフロートを無償貸与。今年2月24日に約5億1千万円で譲渡する契約を結び、売却している。県では、メガフロート売却は同市の責任ではなく、やむを得ない事情による▽譲渡金を代替施設建設用に積み立てた-などの理由から「県補助金等に係る財産処分承認基準」に照合し、返還を求めないことを決定したとしている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120627/szk12062702290001-n1.htm