※この記事は、10月5日 福島第一原発事故時の東京電力TV会議映像・5時間48分の冒頭部分:武黒フェロー「暇な時に~」「ギャンギャン言われる」「今日は帰ろう!」3月12日22時59分~の続きです。

この動画を見ていて、これはどうしても皆さんに知っていただきたいと思ったので、箇条書きですが内容の要約を書き出しました。

できるだけ動画の時間も表記してありますので、気になる箇所はご自身で確かめてみてください。

私は絶句した箇所が何か所もありました・・・。
【加筆】10月8日
自分の中でのポイントを整理し、文末に加筆しました。

【動画】5時間48分
東京電力 福島第一原発事故後​の緊迫のTV会議映像 追加公​開
http://live.nicovideo.jp/watch/lv110296525?ref=top&zroute=index

2011年3月13日午前2時30分頃(動画00:20:00頃~)
・吉田所長:「3号機のHPCIが2時44分に一旦停止。炉圧が低いのでRCICを使っていないでDDの消化ポンプを軌道して使おうとした。しかしポンプが0.61MPaくらいで注入できず。7キロから41キロに気圧も5倍くらいになっている。」
・東京本店側:「3号は自働トリップ?手動で止めた?」
・吉田所長:「炉圧がさがってタービンの回転数が下がって自動でトリップ」
・福島第一サイト側:「再起動ができない。バッテリーが無い。バッテリーがあれば回せると思う。」
・吉田所長:「無理なんだよ。無理な線やってもしょうがない。実現性があるものを選択して。格納容器の圧力も上がってきてる。予測は?ベントの準備も関係してくるから」
・東京本店側:経済産業大臣から「海水注入を継続して。現場サイトと話したいが電話がつながらない」
(以降電話がつながらないので何度も応酬が繰り返される)

3月13日午前5時台(動画00:31:30頃~)
・吉田所長:「官邸に聞かれたことを回答したいが電話がつながらない。1号機のポンプは動いているか?という問いだが、ポンプは0.46MPaでポンプの圧の方が大きい。流量計を確認したら367リッター/minで22トン/時」
・福島第一サイト技術班:「1200度になるのは、炉心損傷はTAF(燃料頂頭部到達から2時間で7時半くらいになる。炉心溶融は4時間かかると言った。」
・「さっさとバルブを開けよう」

3月13日午前6時~7時台
・福島第一サイト技術班:3号機「6時10分で炉水が下がってきてドライウェルの圧力があがってきている。予測では6時15分に炉心損傷が始まったとすると、炉心溶融が8時15分。PCVの最高使用圧力=ラプチャーディスクが吹いてベントになるのが8時半となる」
・福島第一サイト保安班:「敷地内正門の5時40分の中性子モニター0.002、5時40分で0.002、5時50分で0.001と検出
・東京本店側:官庁に出向いている職員から国の指示として「Jビレッジにある川崎火力などから持ってきているバッテリーを使って、直流系を活かしてRCIC、HPCI等の高圧で注入できるものの復旧を同時進行でやるべき」
・東京本店側:「緊急割り込み!吉田所長宛てに首相官邸から電話が入ってるので転送します!」
・保安院緊急対策室:「ラプチャーに頼るとベントが遅れて炉心損傷がひどくなる可能性があるので、あらかじめ破いておくことは今から対応可能か?」
・福島第一サイト側:「今AO弁を開けるのに努力してる。」
・福島第一サイト技術班:「PCV最高使用圧到達予測が7時50分、限界圧が13時30分」
・吉田所長:「(電話の内容)官邸から海水を使う判断が早すぎるという指摘。海水を注入すると廃炉につながるので極力濾過水・真水の使用をしてくれとのこと
・福島オフサイト・武藤氏:「保安院の保安検査官が4人到着する予定。オフサイトセンターの引っ越しの話があったが、当面現状維持で引っ越しはペンディング」
・福島第一サイト保安班:「雰囲気線量が上がってきている。」この時点で既に100mSvを越える作業員が出てくると報告⇒250mSvへ保安規定を変更・下請け協力会社の作業員は再契約が必要なので、それを進めること
・自衛隊員も2日続けて作業すると100mSvを超えてしまう可能性がある
・ベントやバルブ開閉用の電源確保のために車のバッテリーを社員から有志をつのる
・福島第一サイト保安班の3号機ベント時の被曝拡散予測(動画の01:09:30頃~)
 6時30分amの気象データを元に希ガス2%、ヨウ素1%で計算
  《陸側》 希ガス 1.05㎞(敷地内) 13mSv
        ヨウ素                73mSv
       ----------------
                              96mSv
  《海側》 希ガス 3.26㎞ 16mSv
        ヨウ素         93mSv
       -----------
                      109mSv
       ※退避しているので+αの措置は不要
・ヘルメットと防護靴が不足しはじめる
・福島第一サイト技術班:「7時39分ドライウェルスプレーをかけた」
・吉田所長:「ドライウェルスプレーって動くんだっけ?」
・福島第一サイト技術班:「FP系で圧力を下げた」

3月13日午前8時台(動画01:21:30頃~)
・福島オフサイト・武藤氏:「福島第二は冷温停止して外部電源もあるから、バッテリーを借りれば?」
・吉田所長:「それも可能性があるが、これから仕様を確認したりすると時間的な問題がある」
・40歳未満の作業員へのヨウ素剤配布
・東京本店側:「ドライウェルスプレーとかやるときには、官邸とかから許可もらってからやるようにして」
・「緊急対策室の線量50μSvから70μSvに上昇」
・福島第一サイト技術班:「炉心溶融の可能性」のアナウンス
・吉田所長:「こっちで対応できる余力がないので助けて。水素爆発後の1号機の燃料プールがむきだしのまま湯気が出てきている。1,2号のリアクターの線量も高い。水をいれてプールの手を打ちたいが知恵が出てこない。だけど(線量が高くて)場所に近寄れない。ヘリかなんかで水を噴霧するとかして水源を確保してほしい。」
・「氷とかドライアイスとかなんでもぶっこんじゃう?」
・吉田所長:「線量高くて持っていけない可能性もあるけど、OK、じゃあ氷の手配を本店資材班お願い」
・8時35分「3号機格納容器ドライウェルベント開始、ラプチャー開待ち」
・福島県にベント前に通知することになっていたので、通知の電話連絡指示
・使用できる車が無くなったので、社員に有志をつのる。
・ガソリンも無いことを伝えているが、配達されない。
・8時23分 882μSv/時検出。放出量500μSv到達での15条通報基準を超える


3月13日午前9時台(動画01:38:00頃~)
・吉田所長:「もう炉はギリギリを超えている。SR弁を開けて炉内を減圧して消化ポンプで注水したいが、圧力が用意できていない。圧力は10キロ以上立てばいいか?」
・緊急連絡「SR弁が中間開まで炉内圧力に負けて開いた。炉圧は0.7MPaから0.5MPaへ減圧した」
・吉田所長:「もう注入指示!」
・福島オフサイト・武藤氏:「真水でいくの?海水?官邸と相談か?」
・吉田所長:「3号機、できるだけ海水ではなく真水で。水気は何でも持ってきてほしい」
・昨日水を運ぶ時に自衛隊員が1号機爆発を目撃して引き帰した。その時に外部被曝をかなりしたので同員が再度運ぶことは難しい。
・「自衛隊の件は本部で手配する。オフサイトが窓口で。今自衛隊の水はどこにあるのか?まさか持って帰ってないよね?」「水を汲んでいる作業中に先ほどの状況になった」
・吉田所長:「これだけ水を入れたりしてると、水素爆発の可能性がある。出さないような工夫をしておく必要がある。本部でも知恵を出してほしい」
・保安院からの質問:「PCVの判断理由は、何をもってしてベントをしたかと聞かれている。」
・吉田所長:「保安院がやれって言ったんじゃないの?ラプチャーディスクの設定圧とウェルの圧力が下がったってことで」

3月13日午前10時台(動画01:45:00頃~)
・吉田所長:「朝から予定してることができてない!」
・福島第一サイト側:「2号機の注水は海水か真水かで手配が大きく違う」
・吉田所長:「真水で行くために今いろいろ手配してる。海水はない。」
・福島第一サイト側:「2号機のパラメータが見えるようになってきた。水位計は1個ノーマルレベルに見える。炉圧が下がりかけてきてる。RCICが長く回りすぎている。」
・吉田所長:「担当と課題を紙に書いて、情報を共有して」
・東京本店側:「ガソリンは800リットル小名浜へ手配したが、これで元請け出荷停止。今後は国か自衛隊で手配してほしい。」
・保安院の指示:「保安院としては、3号機PCVベントの1時間前から周辺線量が上がっていたので、PCVベント前から漏れていると認識。ということは、1号機のような爆発の可能性があるので、ブローアウトパネルを開けるような対策を」
・保安院・官邸からベント許可
・吉田所長:「DDポンプだけでは無理。消防車の手配をして」
・2号機ベント手配開始指示


3月13日午後12時台(動画01:52:30頃~)
100mSv間際、100mSvを超えた人は緊急対策室に居るだけでも被曝するので帰るよう指示
・福島第一サイト側:「ちょっと混乱してる。3号機の炉圧2.75になってきた。外側の圧力があってる可能性が・・・もしかしたらSR弁が閉まったのかも・・・」
・12時5分、吉田所長が真水を諦め、海水注入の判断
・「炉水位がダウンスケール?オーバースケール?ハンチング・・・」

3月13日午後1時台(動画01:56:00頃~)
・福島第一サイト側:「計器が回復してきて、ドライウェル0.595MPa、サプレッションチェンバー0.590MPa危険な状態」
・「2号機よりも3号機の注水を優先したほうがいいのでは?」

・13:10から3号機消化系ラインから海水注入開始。しかし炉水位の上昇がみられない。半分ほど燃料が出ている状況。
・「3号機のエアロック付近で300mSv。かなり危ない


3月13日午後2時台(動画02:00:00頃~)
・「先ほど500いくらと言ったが、2号機の圧力を見ると非常に危ない状態になってるのでは?」
・吉田所長:「1号と3号両方とも海水を入れたことによって、水位が戻っていないのではないか。真水のときはこんなことはなかった。2号機の水位計は一定だが他は一切見えない」
・東京本店側:1号機が注入しても水位が上がらないことについて、恐らく格納容器内から水素が漏れていたことを考えても、配管破断みたいなものがあって漏れているとの見解。どんどん注水するしかないとの判断。
・吉田所長:「3号機建屋の水素を逃がす方法を本店アイデアあるか?」
・「原子炉建屋に入ることは現場では難しいだろう」
・敷地の西側モニタリングポストNo.4が13時48分251μSv/h、13時50分905μSv/h、13時52分1,557μSv/hを計測。14時15分15条通報。
構内の線量30mSv/h、50mSv/hを計測。免震等付近も5~10mSv/h。免震等と事務棟を往復するだけで1mSv超え。1号機の爆発後上昇。
・福島第一サイト・保安班:13時作業のデータ報告「3号機原子炉建屋パーソナルエアロックサーベイで下ロックを開けると湯気と300mSv/h以上だったのですぐ閉めた。南側内側パーソナルを開けると100mSv/hを計測。12時頃は50mSv/hだったので倍に上がった
・吉田所長:「3号機いつ発火するかわからないので、水素を抜く何かいい案は無いか?」
・東京本店側:「3号機の水が入ってると思ったが入ってない。水素爆発の可能性を事前に発表しておく必要があるのでは?建屋の線量が高く昨日の1号機のような状況。ブローアウトパネルを開ける作業をすることも線量のせいで難しい。保安院と官邸に相談して了解が得られればプレスにも言ったらどうか?
・福島第一サイト側:「(水素を逃がすための)ブローアウトパネルを開けられないので、乱暴かもしれないがヘリコプターなどで何かを落として破壊できないか。」
・「自衛隊に海側から吹き飛ばしてもらえないか」「下に大事なものがいっぱいあるから」「どのみち吹き飛ぶから」


3月13日午後3時台(動画02:17:00頃~)
・東京本店側:「水素を抜く知恵を貸してもらうため、火事でお世話になった2名(未公表)に連絡した。両名とも喜んで受けてくれた。かさいやさんは基本的に窒素を入れて抜く方法をやるそう。」
・吉田所長:「3号機はトレンドとしてかなりヤバい。2号機もいつこうなるかわからない。実は水素爆発があるかもしれないので作業員を全部引き上げた。2号機の海水注入ラインはまだ生きてないが、これに(人を)行かせるには勇気がいる。SR弁は開くことがわかってるので、じじいの決死隊で行こうか。」
・炉水位の報告:「海水注入しているが、炉水位が上昇にならない。もしかすると主要配管でリーク(漏れ)していて一定までしか上がっていかないのではないか。ドライウェル圧力が下がってきているようには見えるが、実はこのあと14時くらいから上がってきている。AO弁のエアの供給が滞って、閉まったのが原因ではないか」


3月13日午後4時台(動画02:23:00頃~)
・30分~1時間前に海水注入に行った作業員から「スタックから白い煙が出ている。1号機と同じ状況になっているのではないか」との証言。
・「今の状況を保安院、官邸に連絡したのか?プレスに事前に言う話はどうなった?」
・福島オフサイトセンター側:「先ほど既に官房長官が『水素爆発の可能性がある』と発表されてました」
・3号機について:「長時間にわたり圧力容器の水位が上昇しておらず建屋内の線量上昇を踏まえると、1号機と同様の事象が起こる可能性がある」
・1号機の使用済燃料プール:「もやが出ているので、上空から水を入れることを算段していて準備が整っている。100m離れて100mSvある。条件が揃わないとかなり厳しいが、本当にやるのかどうか?」
・設備管理部:1号機の使用済燃料プール「①消防車によって遠方から散水注入。②ヘリコプターから落水③ヘリコプターから氷投下準備ができているのは③の氷投下。埼玉県桶川のヘリポートから2F(福島第二原発)に寄って線量計をうけとり1F(福島第一原発)へという段取り完了。①については、どのあたりで散水するか検討中。今のところ給水車のほうの手配が終わっている。消防車の手は今まだしていない。場所としては山側を考えている。プールからもやが出ているということは蒸発していっているということなので、できるだけ早く氷を投入したい。氷の量は3.5tほどを砕いて、森林火災用のバスケットを使用。保安院手配の自衛隊ヘリ利用。」
・「1号の爆発後で、線量が非常に高いし、夜間に本当にやるのか?」
・吉田所長:「発電所としては何らかの対策はありがたい。しかし今からでは真っ暗なので危険。明日も不明。やってほしいのはやまやまだが、タイミングはhegitate(ためらう)しますね。」
・「効果を考えると、被曝と夜間という状況を考えればやるのは拙速。3000tのプールに3tの氷では焼け石に水。効果を考えると散水が有効では?繰り返し氷を落とすなら別だが。」
・吉田所長「①消防車散水も100mSvの環境でやるのは難しい。いずれにしても今日やるというのはないと思う。」
・「ヘリは線量が上がりすぎて、飛んでくれる人がいないのでは?」
・「操縦士が今日は危険だということでストップしている。飛んでくれないということではない」

3月13日午後6時台(動画02:36:30頃~)
・サイトに現金が無いことに対し、現金を手配「信用貸しといたしましょう」


3月13日午後7時台(動画02:41:00頃~)
・東京本店側:「グーグルアースで見られるらしいんだけど」
・東京本店側:「爆発後に撮ってくれると・・・。どこかで契約してるんだろうな。グーグルアースの協力してもらっても・・・。」
・「2号機への海水注入はどうなってるか?」
・吉田所長:「今のところ安定してる。出来るだけ早くしたいが、時間は追って。午前中からデータが集まりだして、総合的に判断するとまだ大丈夫かと」
・東京本店側:「2号の水が無いということだが、海水からいきなりやるのか?」
・吉田所長:「海水からやりますよ。もともと1号機は真水がないので海水でやった。3号機はかなり真水があったので真水から始めたが、結局量が足りなくて海水に切り替えた。2号機も本当は真水でやりたかったが、場合によってのために海水を用意した。3号機が危なくなったので、そっちに集中した。2号機は海水でいく」
・東京本店側:「もったいないのでなるだけねばって、真水でいくということか?」
・吉田所長:「今から真水はない。この状況では海水でいかざるをえない


3月13日午後8時台(動画02:52:30頃~)
・新日本ヘリは×。自衛隊も×。一縷の望みはあって、新日本ヘリはパイロットさんはなんとかしたいと考えてくれているが、会社の上層部がNGという雰囲気。もう一押しで会社として申し出る可能性がある。自衛隊は「防衛省としては法律の問題で許可できない。ただ現場は放射線測定の名目で飛んでいるはずなので、現場に聞いてみれば?
・武藤氏「TEPCOスピリッツで乗り切ろう」
・「資材を載せた車が広野まで行くと立ち入り禁止で他に回されてしまう。」


3月13日午後9時30分頃
海水注入について「いかにももったいないなという感じがしますね」
・福島第一サイト・保安班:「被曝は100mSvとなっている。ここ(免震重要棟)に24時間いれば1.2ミリくらいの被曝をしている。100を超えないために数名オフサイトCに戻ってもらった。当直も含めてどうするか、100くらってしまった人は出られない。」
・菅直人前首相からの午前11時の電話「ベントについては最悪を考えて。避難区域を20㎞に変えるので、なるべく早く連絡をよこせ」と。(タイミングが)変わるようであれば連絡しますと答えたが変わらないので連絡はしない」
・福島第一サイト:「バッテリーを確保してほしい。」
・「12Vのバッテリーを30個くらい積んである」
・福島第一サイト:「バッテリーを買い出しに行っている」「車のバッテリーでなんとか繋げているが、50個、100個あると助かる」
・福島オフサイトセンター:「バッテリーの件、いわきでは買い出しに行ったが一つも売ってなかった。明日もトライする。
・福島第一サイト資材班:「ホームセンターで買えるもので欲しいものがあれば、明日の買い出しで買ってくる


3月13日午後10時台(動画03:08:00頃~)
・福島第一サイト側:「2号機に予備のエンジン付きコンプレッサーが無い。早急に1台手配してほしい。ホースも一式で。」
・東京本店側:「4台手配しようとしたが、仕様が変わるということで手配を止めている。仕様が決まったら連絡をください」
・福島第一サイト側「仕様うんぬん言ってられなくなった。どんな仕様でもいいから送ってくれ」
・「夜中でも配達必要か?」


3月13日午後11時台(動画03:12:00頃~)
なぜか東京の計画停電をアナウンスするNHKニュースの音声が3分ほど流れる。(東電の編集らしいです)
・東京本店側:「そんなこと今聞けねぇよ(笑)」(03:19:00頃)


3月14日午前1時台(動画03:19:30頃~)
・吉田所長:「1号機と3号機の海水系ラインが止めざるを得ない状況。水が供給されない状態になっている。パラメータが悪化。」
・武藤氏:「今RCICが回ってると思うが、保安院が早めに代替注水の準備をしておけということ?最初から海水を入れるってこと?」
・吉田所長:「給水が困難。今1号と3号のポンプを止めている。これが一番の問題。ピットを満水にすることが急務」


3月14日午前2時台(動画03:25:30頃~)
・発言者不明「輪番停電について官房長官から非常に強いことを言われている。官房長官、福山氏、蓮舫氏の3名から「6時20分から始めることは絶対認めない。生命維持装置を使っている人を殺すことになる。殺人罪を問う。それを承知しているのか」要件は「人工心肺などを持っている人たちに非常用電源の手配ができるまで耐えろ。大きいところから切れ。最低10時、11時でできるだけ引っ張ってくれ。結果は3時までに持って来い」と官房長官から言われた。揚水をできるだけ午前中に使えば、なんとか需要抑制も加えて輪番は午前中は回避できるかも。実施が変更になっても記者会見はしない。」
・「警視庁も明日の午前中はせめてやめてくれという話だった。」
「(計画停電は)もう午前中はやらない。午後はもうもたない。広報は何もしない。第1ブロックと第2ブロックを実施しないという広報はしない。今から記者会見やったら大変なことになる
・企画部「なぜやらなかったんだという問いにQAを用意しないといけない。止めないということを知ってるところはあるのか?」
・「需要が減ったからやらずに済んだということにする

3月14日午前3時台(動画03:37:00頃~)
・吉田所長:「RCICがなぜこんなに長くもってくれてるのか。いつ切れてもおかしくない。もう1時間もつかどうか」
・2号機のベントは用意できている。バックアップのコンプレッサを今現場でつけている。欲しかったコンプレッサは2F(福島第二)からもらった。
・吉田所長:「海から直接引いて注入することをトライしてるが、まだできていない。」
・東京本店側:「消防自動車は暗くて引き返した。」
・吉田所長:「1Fは今鉄板とか角材を置く場所がない。2Fに手伝ってもらえないか」
・回答:「無理」
・「官邸が用意した消防車4台が使えない理由は?官邸に答えなくちゃいけない。つまらない話で申し訳ない。早く現場に持っていって、何かに使ってほしい
・吉田所長:「ものだけもらっても人が居ない。使えない。線量的な話もあって。」
・吉田所長:「3号の注入の時も60なくて実質は20くらい。20時間くらい続けている。合計400トンくらい。満水になってもいいくらい入れてる。どこかから漏れがある可能性が高い」


3月14日午前4時台(動画03:44:00頃~)
・福一保安班:「モニタリングポスト15条超えている。2時20分正門での751μSv/h」
・吉田所長:「3時50分15条判断」
・福一保安班:「午前2時30分4,133μSv/h
・吉田所長:「うわー・・・」
・福一保安班:「午前2時40分420μSv/h」
大熊町の職員が状況を説明に行く。「3号機と1号機と同様に爆発する可能性があるのか?」と聞かれている。「否定できないと考える」と回答する予定
・「対策もどきをさ、『こういうことがないように検討を進めている』とか普通は書くんだけど、書けないのかな


3月14日午前5時台(動画03:47:00頃~)
・福島第一サイト側:「CAMSを見ると3号機4時20分に、およそ炉心損傷25%のラインにのっている
・東京本店側・小森氏:「(官邸手配の)消防車がついているそうなので、丁重にご案内をして、どこでどう汲み上げるか、早く活用できるように是非お願いしたい。また、保安院からお叱りを受けた。話をしておかないとまずいので、海水ピットの話は本店の認識も甘かった。3号機の海水が水垂れで止めたということを本店が認識していたかどうか。保安院も官邸も知らなかった。情報を出せと。」

3月14日午前6時台(動画03:52:10頃~)
・吉田所長:「発電所の状況はあまりよろしくない状態。3号機はピットの水が足りなかったから注水を一時中止後再開したが、その後中止したときからドライウェル(格納容器)圧力が徐々に上がってきている。注水しても圧力は徐々に増えている。4時50分に注水量を500リットル/minから900リットルまで上げた。しかし圧力上昇は止まらない。5時50分のデータで415kPaまで上がってきた。
・「サプレッションチェンバーのベント弁が開いてない可能性があるので、大弁は開いたが小弁はまだ。それで様子をみたい。それでだめならコンプレッサを付け替える」
・吉田所長:「水位が先ほどから変動している。やっぱり炉内で何らかの反応が起こっている可能性が高い。かなり注意状況。ドライウェル圧力が上がってきているということは、1号と同様水素爆発の可能性が上がってきてる。ベントして圧力さげたのに、要注意。」
・吉田所長:「6時から6時20分の間に50kPa上がってる。水位がダウンスケールしちゃったじゃない。うぇー!危機的状況ですよ!完全に露出してる状態になってますよ
・東京本店側・小森氏:「保安院、官邸に・・・。早く連絡して。保安院と官邸に電話つなぎっぱなしにできる?」
・福島第一サイト・保安班:「風向きが南南東。双葉町向き。ドライウェルからの放出になるので・・・ヨウ素を水に通さない状態での放出(ドライベント)。ヨウ素の放出が桁違いに上がる。25%であれば評価値は4分の1に下がる。結果はまた報告する」
・福島オフサイト・武藤氏:「今ドライウェル圧力はどれくらい?」
・東京本店側:「6時に420だったのが6時20分に470kPa」
・福島第一サイト側:「6時30分水位計が見えてきた。ダウンスケールから-100㎜、もう片系が-3500で若干回復
・吉田所長:「回復してるんじゃなくて、何か変なの測ってるんだよ。沸騰とかで気体が入って
・東京本店側・小森氏が保安院、官邸へ電話している様子。
・東京本店側「ドライウェルの設計圧の2倍くらいまで頑張ってる、850ってことですよね。」
・吉田所長:「それはそうだが、上昇量が急激。水位もかなりドライになってるはず。仮想事故レベルになってる。作業でかなりの人間が現場にいるから、彼らの安全確保をどうするか
・東京本店側:「風向きが大熊側に・・・3号機周りはちょっと難しいか
・吉田所長:「「この状況では何もできなくなる。現場の作業員、企業の方々一旦退避させていいか?中央操作員も避難させたほうがいいか?中操を退避させるとベントができなくなる
・福島オフサイト・武藤氏:「現場の避難は了承。中央操作員は中操の線量をみて判断して」
・緊急対策室:「今の線量はMAX28μSv/h」
・吉田所長:「上昇率が大切」
・福島オフサイト・武藤氏「28なら問題ない」
・福一保安班:「被曝評価の結果が出てきた。前提条件は仮想事故で100%放出。4分の1を想定すればいいが、ヨウ素が支配的。3時間後で最大ポイントが南南東の風2mで評価すると、2.2㎞先の敷地境界で5,700ミリシーベルトで4分の1で1,600ミリシーベルトのヨウ素。その後、この枠が1000ミリシーベルト圏内なので、250ミリシーベルトが相馬郡の辺りに広がっていくという評価
・「250ミリシーベルトが北の方に行くんだよね
・福一保安班:「風によって状況は変わっていくが今は掌握できていない。」
・福島オフサイト・武藤氏「20㎞はどれくらいの線量になるの?」
・福一保安班:「積算で250ミリシーベルト。このあとさらに時間が経過すると増えていく。今度24時間後のデータが出てきた。南南西の風が支配的で陸地側に吹いていると考えた。20㎞の境界線ちょっと先のところまでヨウ素最大250ミリシーベルトを超えるエリアが広がっている


3月14日午前7時台(動画04:10:30頃~)
・東京本店側:「ドライウェルの圧力が落ち着いていると見るのではなくて、1号の格納容器の閉じ込め機能が損なわれている。3号はまだ閉じ込められていると考えると1号は3号以上に厳しいのでは?」
・福島オフサイト・武藤氏:「どっちも同じような状況で水が要るってことでしょう」
・福一保安班:「この部屋の環境変わりなし」
・福一技術班:炉心損傷割合「1号55%、2号なし、3号30%。前回の報告から変化なし」
・東京本店側:「保安院と官邸が、今プレスに3号機の状況を話すのを止めている。とにかく補給が開始されるのを見守ることにしているそう。官邸と共有するので情報を出して」
・吉田所長:「これから一番大事なのは、パラメータをしっかり見ること。補給水の確保について、どの段階まで来てるか報告して。水チームはここにいないので、いなくなるときは連絡人をおいて答えられるようにしておいて」
・「7名は当社の運転手ですね?」
・吉田所長:「ちゃんと説明してくんなきゃわかんない。引き渡しは正門だって情報があるんだけど。わかんないよ!」
・「7台の車はオフサイトセンターで集合して、1Fへ行きます」
・吉田所長:「電話でやってくれ。今大事な会議なんだよ。調整したのを知らせろ。『思ってます』はやめろ。事実だけ言え」


3月14日午前8時台
・福島第一サイト側:「15条のプレス発表を国側から止められて待っている
・福一保安班:「環境変化なし」
・吉田所長:「プレス文をレビューせよって?」
・「福島県側から9時までにプレス発表させてくれと言われている」
・広報・栗田氏:「国側から発表を止められている。県は発表させてと言ってる。」
・吉田所長:「国側の話が強くなってるので、そういう範疇になってきている
・「官邸に告げ口して・・・」
・広報・栗田氏:「プレスの件、国側から絶対にダメだという強い指示がきた


3月14日午前9時台(動画04:20:30頃~)
・東京本店側:「退避地域に入っていくということについて、民間は拒否をしはじめていてうちの人間しかいなくなる。大型車の運転免許保持者も探さなきゃいけない。自衛隊に頼むかというと、そういうところに行くのにものすごい拒否反応があって官邸をとおしてやってもらうよう指示してもらうしかない。自衛隊は当てにならない」
・福一保安班:「モニタリング状況8時30分現在274μSv/h、NO.4あまり変化みられず40μSv/h・・・」
・福島第一サイト側:「空のタンクをお持ちの方、給油できる可能性があるので運んでください」
・福一保安班:「ニュートロン(中性子)はゼロ。ガンマは60μで若干上昇傾向
・東京本店側が注水状況やプラント状況ををどこかに説明している様子
・「小名浜ガソリン500リットル」
・「先ほどの作業員退避の件、NHKで報道されている模様です
・吉田所長:「石崎さん、さきほどの15条の件はどうなった?」
・東京本店側・石崎氏:「プレス発表の件、環境部長は(伏せることを)了解。知事もしぶしぶ了解。9時に15条は載らなかった。県知事の心象は相当悪い。今後辛い立場になることは間違いない。」
・吉田所長:「今後の管理体制の中でしぶしぶってことくらいでしょうかね。」
・東京本店側・石崎氏:「とりあえず9時の段階では載らなかった。今後はどうなるか読めません」
・東京本店側:「官邸からの指示がきている15分以内に連絡してほしい。海水を入れるプラントの順番。3→1→2でいいのか、流量も。」
・吉田所長:「それあなた聞いてなかったの?本店が決めるってことになってるよ」


3月14日午前10時台(動画04:31:15頃~)
・広報・栗田氏「先ほど保安院から止められていた3号機の関係で格納容器圧力異常上昇の件だが、先ほどNHKで作業員の一時退避が報道され、マスコミからの質問が予想されるので、スタンスとしてこうしたい。『3号機の注水を行っていたが原子炉圧力が530kPaまで上昇したことから、本日7時44分第15条を判断した。その後圧力が緩やかに下降したので、現場作業に復帰している』いかがでしょうか?先に回答のスタンスを作りたい
・「文章はそれでいい」


3月14日午前11時台(動画04:34:15頃~)11時1分 3号機原子炉建屋爆発
・吉田所長:「本店!本店!大変です!大変です!3号機、多分水素爆発、今起こりました!11時1分です!」
・「緊急連絡します!1号機と同じような状況ね?」
・吉田所長:「免震重要棟じゃわからないんですけど、地震とは明らかに違う揺れがきて、多分これは1号機と同じ爆発だと思います」
・「3号のパラメータ見て!!」
・「現場の人退避!緊急に保安院と官邸に連絡して」
・福一保安班:「ガンマ・中性子とも異常ありません
・広報班からお願い「プレス発表の準備が必要。作業員・協力会社社員の被災者のありなしや、放射線モニタリング情報が必須。」
・福一保安班:「被曝評価は、今の風向きで観測値と比べて後でフィッティングさせる。40%の炉心損傷のモードで出す。100%で出すの?」
・「避難の要否の話になるから、早く計算を」
・福一保安班:「北東から南西で海側にいってるから。煙とかで見えないか?」
・吉田所長:「パラメータはどうなってる?
・東京本店側:「広報班、今の指示した件を可及的速やかにやって!北東から南西に風がいってるって、関係各所ならびに市町村へ連絡。すぐにやったほうがいい。」
・福島オフサイト側:「こちらに避難する人がいると思うが、車から出ないように避難して」
・「海側に煙がいってる」
・福一保安班:「シミュレーションは仮想事故で100%(炉心損傷)のものが、風を南風にしていたので相馬のほうに流れるもの。今は風向きは逆で海側に流れている。今の風で計算しなおしてるのでちょっと待って」
・「原子炉建屋で再度・・・『再度』はいらないですね。大きな音が・・・」(プレス発表文を作っている模様)
・吉田所長:「ようは1号機と同じようなことでしょ。水素爆発かどうかわかんないけど、国が、保安院がそう言ってるから・・・」
・東京本店側:「水蒸気って前は言ったんだっけ?保安院は水素って言ってたけど?官邸も水素爆発って使ってるから、それに合わせたほうがいいんじゃないの?
・「水素爆発でOK
・東京本店側:「『格納容器の健全性は保たれてる』って入れなくていいの?『負傷者が出てる模様』と一次情報で入れた方がいいですよ。」


3月14日午後0時30分~1時30分(動画04:44:15頃~)
・吉田所長:「二つ爆発があって、サイトが非常にショックというか、いろんな状態になって職員が多分みんな落ち込んでる。意識が衰えると思う。なかなか被曝線量がパンパンになってきてるので業務にも差支える。なんとか配慮を。」
・東京本店側:「言ってなかったが、柏崎から手配して10人くらい。」
・福島オフサイト:「他から新しい人を系統だてて入れ替えていくということをやっていかないと。業務で検討中」
・東京本店側・清水前社長:「吉田さんご苦労様。可能な範囲で対処する。なんとか今しばらく頑張って」
・吉田所長:「武藤さん、技術的な話だが、1,2,3号以外にも気になるところが。やはり使用済燃料プール対策、早めに手を打たないとかなり大変
・福一保安班:「モニタリング情報。13時04分No.3、γが229.7μSv/h、中性子は検出なし」
・発言者不明:「炉心溶融の可能性が絶対にないのか?という問いに、強く否定できないから、調べてから答えるっていうので、それでうやむやになったっていうのが事実・・・」
・福島第一サイト側:「2号機水位低下。少し早くなってて・・・」
・吉田所長:「申し訳ない。もうほとんど余裕がないので、修理しながらある程度使えそうだったらGOをかけることもあるから、16時半までには終わりたいけど、それくらいの目標でやろうじゃないですか。お願いします。」
・東京本店側・小森氏:「2号機は時間的余裕がないでしょ。吉田さんの指示通りに現地対応でやるしか仕方がない。そのための対策は支援してほしい」
・東京本店側:「官邸から電話「とにかく急げ。(被曝線量を)500ミリまでいいんだからやれ」と。」
・福一発電班:「2号機の炉圧が上がっている。11時30分で6.18だったのが13時で7.06まで上がってる。SR弁が噴くのが早くなりそうなので頑張って対応しましょう」
・吉田所長:「2号機の給水ラインは目視で生きてるのが判れば、いつでも水が注入できる状態にしよう。使うことを最優先で考えて補修して」
・発言者不明:「やっつけ仕事でいいから」
・広報班:「福島県から問い合わせ。次の第3報のプレス文に県知事から『これから天候が崩れる予想だが、今吹いている北西の風から観測された放射線量では健康に影響が出る心配はない』という文言を入れてほしいという話。これ言いたいのはやまやまだが、こういうことでいいのか?
・福島第一サイト側:「それに対する評価はどうなってる?」
・東京本店側・広報班:「おそらくこうだと思う。風が戻ってきたときは薄くはなってるとは思うが、ここまで言い切るのはリスキー。本当はこういう話は国から言ってほしい
・「官邸に相談して」
・福島オフサイト・武藤氏:「量がわからないと、なかなかこういうことは言いにくいよね。定量性とかはないの?」
・東京本店側・広報班:「今回の3号は海側にいってるので地上データは当てにならないがない。1号の爆発時の評価は、内蔵する放射能の2%程度が出たとしてる。これが正しいとして評価すると、Maxが希ガスで21mSv、ヨウ素が130mSv、いずれも発電所敷地内。ただし1号の評価がどこにもオーソライズされてないので不安。」
・福島オフサイト・武藤氏:「1号と同じような評価だね。裏付けがあるんだったら、今のような答え方でまとめておくってことじゃないですか」
・広報・栗田氏:「第3報のお知らせについて、文案を図りたい。
『午後1時30分現在、当社社員4名、協力作業員3名が負傷。いずれも意識あり。救急車3台を要請し2台は病院へ出発。報道には自衛隊の方々の情報も出ているが、私どもでは把握していない。』
『午後0時30分現在モニタリングポストNo.6で4μSv/hであり、放射線量の上昇傾向はみられていない』
このデータが保安院さんに確認いただけたらと思う。
『南側の約10㎞風下福島第二のモニタリングに大きな変動はない』」
・吉田所長:「本店!未確認の情報だけど、2号機のブローアウトパネルは多分1号の時の爆発の時に空いてるという情報があります。」
・東京本店側:「おぉ!ラッキー!!!
・吉田所長:「至急確認させるが、まだ未確認だから喜ばないで」
・発言者不明:「つい喜んじゃった
・「3号機は外そうと思ったけど入れなかったんだよね」
・東京本店側:「役所に水素対策の説明を求められていたので、2号の原子炉建屋にウォータージェットで穴を空けるとしてある。」
・吉田所長:「3号機の逆洗ピットの情報が来ない。4号機の逆洗ピットを見に行った作業員は瓦礫の山だったと。だから3号機もその可能性が。とりあえず水を出すための人間を編成して。今やらないと大変なことになる。線量がまだ残ってる人を募って現場に行って。なるべく瓦礫を処理して、水をだせるように。時間があると思わないで大至急やって」
・東京本店側:「トランシーバは?
・吉田所長:「トランシーバ50台もらったが、全部同じ回線で混線になる。
・東京本店側:「あぁ~・・・。」
・吉田所長:「回線を何とか増やしてもらうようにやってる」
・吉田所長:「ちょっと落ち着きましょう。役割を明確にして無駄な動きをしないように、一回ここで深呼吸して冷静になって。みんなで深呼吸しましょう。吸って~吐いて~。現場に行くものを分けて段取りよくやりましょう」
・福島第一サイト側:「ちょっといいニュースです。2号の海側のブローアウトパネル、開いてるそうです。」
拍手
・福島第一サイト側:「ちなみに4号はダメだそうです。2号は開いてます。」


3月14日午後2時30分頃(動画05:03:00頃~)
・吉田所長:「整理するよ、ピットは700リットル/minでいいね。責任者が答えろ!全く!!!ラインは消火栓からピットまでができてない。」
「自衛隊がちょっと邪魔してるから・・・」


3月14日午後3時30分~4時30分頃(動画05:05:00頃~)
・吉田所長:「(質問に対する回答を)言い切れないっていうの、今回のダメなところはあやふやなところ。」
・福島第一サイト・作業班:「30分くらいで回答がくると思う。」
・吉田所長:「そういうところがさー」
・東京本店側:「SR弁が開かずに水が注入できない状態だと仮定すると、その先はどのくらいの時間でどういう現象が起こるの?」
・「その場合は、中の圧力が段々上がって、17時半頃に燃料の頂部に達して、炉心溶融にいくのは2時間・・・」(映像が切れます)


3月14日午後6時台(動画05:07:30頃~)
・吉田所長:「(どこかに電話中・・・恐らく官邸)一部は燃料が露出してるような状況。部分的にフラッシュしてる・・・炉圧が下がってきます。注入しようとしてるのは、消化系ポンプのですので炉側の圧力が落ちると外から注水が始まるんですね・・・大体1MPaです・・・」
・東京本店側:「本店の下の会見で質問が出ている。
  Q1『3号機で格納容器内で160シーベルトという値が検知されたというが事実関係は?
  A『3月14日4時30分で144シーベルト/h、その後8時に160シーベルト/h検知した。』
  Q2『通常格納容器の線量は?』
  A『停止時であれば通常0シーベルトである』
  Q3『160シーベルトという数値は被覆管が壊れればありうるのか?
  A『燃料損傷に至っていれば有り得る
3つ目が炉心損傷を認めるという形の回答になるのが懸案です。この回答どうすれば?
・東京本店側:「その件は官邸と事前にしっかり『あれ』しといて
武藤氏が福島のオフサイトセンターから東京本店に帰還。
・福島第一サイト側:「消防車が手間取っていてオイル切れで止まっている可能性がある。」
・東京本店側:「これは水は入ったんですか?」
・福島第一サイト側:「入ってると思っていたんですが・・・」
・東京本店側:「どういうこと?」
・吉田所長:「この圧力なら入ってるはずなんだけれども、水位が回復していないので入っていない可能性がある。現場を確認したところ、消防ポンプの最初のやつが止まってるって話が入ってる。今大至急確認してる」
・東京本店側:「ベントについて風向きは東向きになっている。実際には1Fの風は北向きになっているとの報告。海風だとして炉心が2%損傷で評価しているが、20㎞のところで希ガスで10を超えるところが出てくる。屋内退避が10~50で、退避が50以上。ヨウ素が多くなる・・・」
・東京本店・武藤氏:「ヨウ素は格納容器がぶっ壊れた時に出てくるから、ウェットでベントすればヨウ素なんて出て来なくなるから、バルブを開ければ心配しなくていい」


3月14日午後7時台(動画05:16:00頃~)
・福島第一サイト側:「炉圧0.585若干上昇、炉水位-3700、炉内圧力0.400」
・福島第一サイト側:「水が入ってない。最期これかよって感じだよな。」
・福島第一サイト側:「炉圧0.630、炉水位、ドライウェル圧力変化なし。」
・東京本店・武藤氏:「誰かがちゃんと現場見に行って」
・吉田所長:「現場に来てない人は判んないだろうけど、ものすごい線量高いんですよ。もう線量チンチンなんですよ。滞在時間が短くて交代で行ってる」
・福島第一サイト側:「注水はできてるの?止まってるの?」「今から1時間ほど前に見た時に止まってたという事実。あと30分で回せる」「燃料持っていって動くならそれでいいし。すぐやらないと」
・東京本店側:「30分は遅いのでもっと早くできるよう工夫を」
・福島第一サイト・技術班:「2号機は18時22分に燃料がむきだしになってるんじゃないかと想定。約2時間で完全に溶融。さらに2時間でRPV(圧力容器底部)を損傷ということで、22時くらいにはRPV損傷と非常に危機的な状態にあると思う。」
・東京本店側:「最初にきってからもう2時間経ってるよね。」
「ともかく水入れてベント。」
「ベントももう近づけないでしょ」
「ピットにはホウ酸入ってるんだっけ?ホウ酸水を入れないと。」
・吉田所長:「もうホウ酸入れるしかないよ」
・福島第一サイト・技術班:「再度、炉心溶融の評価は18時22分にむきだしになったあと、2時間で炉心溶融。その後2時間でRPV損傷になるだろうとざっくり計算。」
・福島第一サイト・技術班:「18時22分に-3700、ほぼ燃料むきだしになっている。水位とPCVの圧力を時々刻々報告している」
・東京本店・武藤氏:「通報班はそれを各所に通達しているか?」
・福島第一サイト・技術班:「していない。したほうがいいと思う」
・吉田所長:「情報伝達は当然。退避基準を考えておかなければいけないし、発電所も中操(中央操作室)にも居続けることができるか、どこかで判断しないとすごいことになるので、退避基準を検討してくださいよ。」
・「18時22分で燃料露出ということで共通認識でいいね」
・東京本店・武藤氏:「退避の基準は保安班、AMのガイドに従ってメルトしてRPV損傷した時どうしたらいいか、退避基準を」
・「今言ったのってむき出しになってから2時間で損傷って言った?」
・「オフサイトセンターにも避難の指示しなきゃ
・東京本店側:「炉心溶融の1時間ほど前に退避する。その30分前から退避準備をするということを考えている。その場合の第一候補は浜通り本館。ダメだった場合はエネルギーホール。」
・「一般の人の避難の範囲とかは、どうやってアナウンスするかとか」


3月14日午後8時台(動画05:31:00頃~)
※この前後で一時退避・撤退が検討。(小森常務退避基準→高橋フェロー発話→清水社長発話)
・「ドライウェル圧力0.395」
・東京本店側:「避難退避は何時になってる?」「全員のサイトからの退避は・・・
・「炉圧0.563」
・東京本店側:「協力企業の人たちが避難するタイミングは?」
・福島第一サイト側:「ベント弁がどうしても開かない。小弁はIAの圧力が上がらず開けない。トライするとするとドライウェルとベントのラインを開けるという方法があるが、放射能の放出量のインパクトが大きいので意見を聞きたい」
・東京本店側:「風向きを見ると今ベントできるならして」
・吉田所長:「風向きは『だろう』では絶対だめ。ちゃんと確認して」
・東京本店側:「サイトにいる人はそろそろ慌てず騒がず、避難したほうがいい
・東京本店側:「1Fに居る人は2Fのビジターホールに避難する。その時に2Fに資材を回して」
・福島第一サイト側:「炉圧0.563」
・東京本店・清水社長:「プラントの状況が現時点でまだ最終避難を決定していない。しかるべきところと確認作業を進めている。そういう認識で」
・「炉水位ダウンスケール、ドライウェル0.240、21分です」


3月14日午後10時台(動画05:36:00頃~)
・東京本店側:「自衛隊が入れてくれないから悪いんですけど」
・「木戸川から来ないの?」
・「津波で相当ダメージ出てて無理」
・東京本店側:「保安院から3号機のデータを更新してと要望来たのでお願いしたい」
・吉田所長:「技術Gでやって。請求される前に送っておいてよ」
・東京本店側:「ガソリンと軽油の手配をした。サイトで使うガソリンはドラム缶4本と軽油20リットル。オフサイトセンターにあったので1時間くらいで届くと思う。小名浜のコールセンターの軽油1200リットル、バッテリーとかポンプ等今向かってるので2時間くらいで着くと思う」
・福島第一サイト側:「水位の監視をちゃんと責任者を決めて対応して」
・吉田所長:「水位の監視はやるけど、線量の話で人命の話もあるわけ。常時監視をしなくていいとせざるをえない。ただし、燃料の交換などの作業時は、データを必ず確認してもらうという対応で。」
・福島第一サイト側:「燃料をあらかじめ用意しておいてほしい」
・吉田所長:「用意しておいてほしいって言うだけ人は羨ましいよ。誰だってそう思うよ。こんなドタバタでできないものはできない。きれいごと言ったって。少ない署員の中でやるなんて無理よ。もう普通のプラントじゃなくなったんだから。私に言われても。社長に言ってください。」

3月14日午後11時30分頃(動画05:44:00頃~)
・福島第一サイト側:「高圧の状態で燃料破損すると、短時間で格納容器も壊れます。」
・福島第一サイト側:「2号機また状態が悪くなってる。SR弁がまた閉じた。水位がまたダウンスケールになっている。それにともなって伴って炉内圧力が0.62、620kPaまできてる。ラプチャーが割れてPCVベントが始まるような状況になっている。」
・東京本店・綾瀬氏:「吉田所長、とにかく開く可能性があるSR弁を開けて。ちゃんとやってよ」
・福島第一サイト側:「炉水ダウンスケール、炉圧3.15」
・福島第一サイト側:「0.7・・・。ベントが一番先だ。ベントができないと格納容器が壊れる・・・
・福島第一サイト側:「ウェットウェル(サプレッションチェンバー)の小弁はやっぱり開いてないので、ドライウェルの小弁を開けないといけない。許可をください」
・東京本店側:「(ドライウェルベント)やってくれ。やらないと壊れちゃう
・福島オフサイト側:「格納容器の放射能出ちゃうんでしょ」
・東京本店側:「開けなきゃ格納容器が壊れる。」
・吉田所長:「あとのこと考えないで開けるしかないんだよ
・「風向きだけ見ておいて。」
・「真南の方に吹いてる」
・福島第一サイト側:「ドライウェル0.74」
・東京本店・綾瀬氏:「吉田、ドライウェルベントできるんだったらすぐやれ!こちらで責任とるから」
・東京本店・綾瀬氏:「ドライウェルの小弁、できるんだったらすぐやれ。現場ができないって言ってきたんだから。すぐに開け」
・「通報連絡お願いします」
・吉田所長:「指示してますからDisturb(邪魔)しないでください。小弁をまずやって」
・福島第一サイト側:「ドライウェル0.74、サブチャン0.3 炉圧1.7」
・「ベントが先。」
・発言者不明「フェイルクローズなんだよ」
【以上】

自分で読み返してみても、なかなか伝わりにくい書き出しになってしまいました・・・。
でも、やっぱり見れば見るほど、原発は人間にコントロールできないものだと感じます。

東京電力の本店がまるで機能していないことがよく判りました。
公開されていてもこの内容なんですから、非公開の部分を想像すると、またゾッとします・・・。

失礼します。
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【加筆部分】
東電側も政府側も、保安院も全部知っていたんだなということがよく判ります。住民や国民、プレスには伝えられなかった裏側です。また、バックアップ体制が全く整っておらず、東京本店と福島第一サイトとの疎通がうまくいっていなかったり、資材の調達も独自にやっている様子がわかります。
これは東京電力一社でどうなる問題ではなく、国としての管理体制をも問われる事故であり、被ばくの試算がタイムリーに出ていても発表しなかった経緯を踏まえて今後の事故を想定すると、私個人としては、この国では原発を取り扱えないだろうという結論に至ります。

さらに、まだまだ未公開部分がたくさんありますので、もっとえげつないことがあったのではないかと想像されます・・・。

 《公式発表》
  1号機:3月12日15時36分 水素爆発
  3号機:3月14日11時1分 水素爆発
  2号機:3月15日6時10分 圧力抑制プールで爆発音 
  4号機:3月15日6時10分頃 爆発音・火災発生 

2011年3月13日のポイント
・地震からたった2日の段階で100ミリシーベルトの被ばく線量を超える作業員・自衛隊員が既に出始めている。
・13日午前8時段階で既に「炉心溶融の可能性」に言及⇒東京電力は、4月20日まで炉心溶融の可能性を否定しつづけました。
・13日午後1時段階で3号機で300ミリシーベルト検出=炉心損傷確定
・3号機の水位が上がらない段階で、既に配管破断の可能性を認識⇒東電側は未だに配管破断は認めていない。
・ヘリコプターを飛ばす体制も整っていない。自衛隊も事故処理協力のヘリを飛ばすことを躊躇している。
・東京本店は海水注入に消極的(何度も海水注入をするかどうかの確認が現場に入る)
・バッテリーの確保バックアップ体制が全くできなかった福島の現場でホームセンターに行ったり、福島第二で資材が止まっている。現場の有志でなんとかつないでいる。

2011年3月14日のポイント
・午前2時段階で関東の計画停電の第1・第2ブロック(午前中)の実施をしないことを決定しているが、広報はせず、実施しなかった言い訳を用意。
・「官邸が手配した消防車4台を活用してくれ」と東京本店から現場へ再三依頼。⇒メンツの問題
・午前2時半でモニタリングポスト正門4,133μSv/h
・午前4時20分には3号機の炉心損傷率が25%と試算
・3号機、高圧のために、なかなかウェットウェルベント(水を通した格納容器ベント)の弁が開かない
・午前6時20分、3号機の水位計を信頼しつづけ、午前6時台にダウンスケール(水位無し)で完全露出と判断。
・この段階で吉田所長は現場職員の退避を決断、東京本店了承。
・3号機の被曝評価:25%炉心損傷を仮定し、午前9時で敷地内で1600mSvのヨウ素被曝、相馬郡周辺で250ミリシーベルトを試算。⇒発表されず
・午前8時、3号機の15条通達状態にあることのプレス発表を国側から止められる。福島県はこのことを認識しているが、国の圧力や東電の説明でしぶしぶ発表しないことを了承。
・午前9時、NHKが作業員退避を報道してしまう
・午前11時1分、3号機の爆発。水素爆発かどうかの状況認識があやふや「保安院や政府に合わせておけ」
・午後0時30分の段階で、吉田所長が使用済核燃料プールの状態を危惧、進言。
・2号機の海水注入がうまくいかず、状況が切迫してくる。官邸からは「被曝線量を500まで上げてでもいいから作業をやれ」との電話
・3号機の爆発の被曝評価:ほとんど海側に風向きがいっていたのでデータが当てにならないと報告。
・2号機の水素を外に逃がすためのブローアウトパネルが、12日の1号機の水素爆発によって偶然開いていたことが判明「ラッキー!!!」と喜ぶ東京本店。
・2号機の状況が更に悪化:19時半には炉心溶融に至ることを試算。
・午後6時、プレス対応:「3号機格納容器内で160シーベルト検出について、炉心溶融を認めることになってしまうがどうすればいい?」「官邸と打ち合わせて」⇒『炉心溶融(メルトダウン』認定を嫌がったのは官邸?
・2号機の炉心溶融の試算が激烈に:20時半には圧力容器損傷に至ることを試算
・午後7時、吉田所長が退避基準を作るよう本店に依頼。⇒この退避基準が総員撤退を意味していたのかどうか、現在も東電と政府とで認識の違い
・午後8時、清水前社長「まだ最終避難の決定はしていない」
・午後11時30分頃:2号機圧力0.7MPaを計測。ドライウェルベント(放射性物質直接放出)を決定。