※この記事は、
9月13日 厚労相:原発作業員の労災認定の指針作成へ・・・
2月24日 5月に福島作業中に亡くなった心筋梗塞の男性、労災認定へ【短時間過重業務による過労死】などに関連しています。

労災目安、被ばく100ミリ超=原発作業員の胃がんなど-厚労省
時事通信(2012/09/28-21:31)
 厚生労働省は28日、原発作業員を含む放射線業務従事者が発症した胃がんと食道がん、結腸がんの労災認定について、被ばく線量が累積100ミリシーベルト以上、潜伏期間は5年以上などとする判断の目安をまとめた

 原発作業員の労災認定は、白血病と多発性骨髄腫、悪性リンパ腫で昨年度末までに計11人あった。2009年と11年に胃がんなどについて請求があり、検討を進めていた。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012092801070

【厚労省HPより】
報道関係者各位

胃がん・食道がん・結腸がんと放射線被ばくに関する医学的知見の公表
~労災請求を受け、疫学調査報告を分析・検討して報告書を取りまとめ~

 厚生労働省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(座長:独立行政法人放射線医学総合研究所 米倉義晴理事長)はこのたび、胃がん・食道がん・結腸がんと放射線被ばくとの関連について、現時点の医学的知見を報告書として取りまとめましたので、公表します。
 これは、放射線業務従事者に発症した胃がん・食道がん・結腸がんについて、平成21年12月と平成23年2月に計2件の労災請求があったことを受け、業務が原因かどうかを判断するために、疫学調査報告を分析・検討し、まとめたものです。報告書の概要と、当面の労災補償の考え方は以下のとおりです。
 なお、この報告書は、現時点での医学的知見をまとめたもので、新たな労災請求事案については、それぞれ最新の医学的知見に基づいて判断します。厚生労働省では今後とも医学的知見の収集に努めていきます。

<検討会報告書の概要>
1 被ばく線量と胃がん・食道がん・結腸がんの発症リスクとの関係
(1)胃がん・食道がん・結腸がんに関する個別の文献では、各々のがんの発症リスクは、1Sv以上の被ばく線量から確認されたと報告するものがある。
(2)より統計的に検出力の高い全固形がんに関する調査報告では、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、被ばく線量が100から200mSv以上において統計的に有意なリスクの上昇が認められるとしている。また、国際放射線防護委員会(ICRP)は、がんリスクの増加について、疫学的研究方法では100mSv未満でのリスクを明らかにすることは困難であるとしている。

2 潜伏期間(放射線被ばくからがん発症までの期間)
  ・胃がん、食道がん、結腸がんの個別の文献での最小潜伏期間は、
   (1)胃がん:10年、 (2)食道がん:5年、 (3)結腸がん:5年 とされている。
  ・ICRPの勧告では、最小潜伏期間は5から10年程度。

3 放射線被ばく以外のリスクファクター
  一般的に、がんの主な発症原因は生活習慣や慢性感染であり、年齢とともにリスクが高まるとされているが、各々のがんに関する代表的なリスクファクターは次のとおり。
   (1)胃がん:ピロリ菌、喫煙  (2)食道がん:喫煙、飲酒  (3)結腸がん:飲酒、肥満 

<当面の労災補償の考え方>
1 放射線業務従事者に発症した胃がん・食道がん・結腸がんの労災補償に当たっては、当面、検討会報告書に基づき、以下の3項目を総合的に判断する。
(1)被ばく線量
   胃がん・食道がん・結腸がんは、被ばく線量が100mSv以上から放射線被ばくとがん発症との関連がうかがわれ、被ばく線量の増加とともに、がん発症との関連が強まること。
(2)潜伏期間
   放射線被ばくからがん発症までの期間が、少なくとも5年以上であること。
(3)リスクファクター
   放射線被ばく以外の要因についても考慮する必要があること。

2 判断に当たっては、上記検討会で個別事案ごとに検討する。



添付資料

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002koo1.html

非常に重要な記事だと思ったので、残しておきます。

以前・・・といっても去年の9月にご紹介していた記事の回答ということになります。

労災認定に必要な目安として、『胃がん・食道がん・結腸がんの被ばく線量は100ミリシーベルト、被ばくから発症までに5年』という指針がまとまってきたそうです。

原発作業者の方々が聞いたら、なんとおっしゃるでしょうか・・・。

・・・失礼します。
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【追記】
原発作業:がん労災、100ミリシーベルトが目安 厚労省 
毎日新聞 2012年09月28日 21時14分(最終更新 09月29日 00時44分)

 厚生労働省は28日、原発作業員などの放射線業務従事者が発症する胃▽食道▽結腸の三つのがんについて、労災補償する際の被ばくの目安を発表した。
(1)累積被ばく線量が100ミリシーベルト以上
(2)放射線業務による被ばく開始から発症まで5年以上たっている
−−の2点を、業務との関連性が強いと判断する目安としている。

 東京電力によると、福島第1原発の復旧作業で累積被ばく線量が100ミリシーベルトを超えた作業員は8月末現在で167人に上っている。

 同原発事故前の09年12月と11年2月に2人の原発作業員から三つのがん発症について労災申請があった。これを受け、厚労省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」が、過去の文献を基に
▽被ばく線量が100〜200ミリシーベルト以上の場合にリスクの上昇が認められる
▽最小潜伏期間は5〜10年程度
−−などとする報告書をまとめた。発表した目安はこの報告書に基づくもの。

 厚労省は2人について労災認定したか明らかにしていない。
http://mainichi.jp/select/news/20120929k0000m040071000c.html
 労災認定された原発作業員は76年以降11人で白血病6人▽多発性骨髄腫2人▽悪性リンパ腫3人。白血病には被ばく線量年間5ミリシーベルト以上とする認定要件があり、多発性骨髄腫は累積50ミリシーベルト以上、悪性リンパ腫は年間25ミリシーベルト以上とする目安がある。【市川明代】

 ◇死亡確率0.5%増

 各国に放射線防護策を勧告している国際放射線防護委員会(ICRP)は広島・長崎の原爆被爆者の追跡調査に基づき、累積100ミリシーベルト以上の被ばくになると、白血病のような血液がんを除くがんの発症率は直線的に増加すると分析。100ミリシーベルトの被ばくで、がんで死亡する確率は0.5%上がるとしている。100ミリシーベルト未満での健康影響は不明だが、ICRPは、可能な限り被ばくを低く抑えるべきだとしている。

 また、短時間に大量の放射線を浴びると、脱毛や出血などの急性障害をもたらし、死に至ることがある。茨城県東海村で発生したJCO臨界事故(99年)では、6〜20シーベルトの被ばくをした作業員2人が死亡した。
http://mainichi.jp/select/news/20120929k0000m040071000c2.html