福島・双葉町で放射線量最大 原発敷地外、事故翌日に
共同通信(2012年9月21日)
 福島県は21日、東京電力福島第1原発事故が起きた昨年3月11日から3月31日までの、放射性物質の飛散状況をモニタリングポストで観測した結果を公表した。空間放射線量の最大値は、原発から北西に約5・6キロの双葉町上羽鳥で、12日午後3時に毎時1590マイクロシーベルトを記録した。

 県によると、原発の敷地外ではこれまでで最も高い。一般の人の被ばく線量限度は年間1ミリシーベルト(千マイクロシーベルト)で、これを1時間で超える数値。

 事故の状況が悪化する中、1号機では12日午前に格納容器の圧力を下げるための蒸気排出(ベント)作業を開始。午後2時半ごろ、格納容器の圧力が低下し、午後3時36分ごろ水素爆発した。1590マイクロシーベルトを記録したのは爆発の前で、県は「爆発の前から放射性物質が漏れ出していたと考えられ、風向きが影響した可能性がある」としている

 福島県は原発周辺25カ所のモニタリングポストについて、震災や津波で通信回線が途絶えたり、電源喪失したりした箇所があったため、データの回収を進めていた。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/09/post-6762.html

【福島県HPより】
平成23年3月11日~3月31日(東日本大震災発生以降)に
モニタリングポストで測定された空間線量率等の測定結果について
http://www.pref.fukushima.jp/j/post-oshirase.pdf
※ここから更に各データへ飛ぶことができます。

原子力発電所の環境放射能測定結果
平成23年3月11日~3月31日(東日本大震災発生以降)
福島県発表

1
 2

3

http://www.pref.fukushima.jp/j/post3-20120921.pdf

各地点の空間線量率の変動グラフ

16 双葉町山田 平均149μSv/時 (最大1,020μSv/時)
6

18 双葉町新山 平均176μSv/時 (最大904μSv/時) 
   ※3月15日以降データ欠測

8

19 双葉町上鳥羽 平均58.5μSv/時 (最大1,590μSv/時) 
   ※3月15日以降データ欠測
9
http://www.pref.fukushima.jp/j/post4-20120921.pdf

このデータは、NHKの汚染地図シリーズに出てきて、岡野先生や気象学の先生などが協力して解析していた各地のモニタリングポストの結果だと思われます。気象条件をプラスして解析が進めば、更に詳しいデータとして出てくることと思います。

素人ながらこれを見るに、間違いなく失われた初期被曝の手がかりになると思われます。
該当地域に避難されていた方々は、是非このデータを手元に置かれますよう、ご検討ください。

大々的にニュースになっていたのは、ベント前に最大1,590μSv/時を観測していた双葉町上鳥羽のデータですが、私が最も驚いたのは平均値が100μSv/時以上を記録した地域でした。

平均176μSv/時を計測した『18 双葉町新山』のデータは14日で欠測。

その次に平均149μSv/時を計測した『16 双葉町山田』は31日までデータがあったため、そちらで単純計算すると、
  0.149mSv/時 × 24時間 = 3.576mSv/日
  3.576mSv/日 × 20日  = 71.520mSv/20日(2011年3月積算)

単純計算して、事故後20日程度で最大71mSv以上の被曝をした計算になります。もちろんずーっと外に居ることは通常考えられませんし、福島第一から4.1㎞の距離にある双葉町山田からは避難されているはずなので、この数字がそのまま人の外部被曝線量になるとは思いません。
(ちなみに福島第一原発の10㎞圏内に避難指示が出たのは、公式で3月11日21:23となっています。)

ですが、各地に避難されていく中で、どの地点にどのくらい滞在して、どのくらいの線量が出ていたかを追う時、このデータは非常に有効に思われます。

こんなことを申し上げるのは非常に心苦しいのですが、もし何かあった場合のため、お子さんのためにこのデータをお手元に残され、事故当時のご自身の行動記録をできる限り思い起こされて、記録として残されることをご検討ください・・・。

ベント前に漏れ出ていたという点については、残念ながらそれは当然でしょうという感じなので、あまり今回は触れないこととします。

失礼します。
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