※この記事は、
7月23日 小出氏講演:「原爆・原発と憲法9条」@堅田9条の会【その②】から資料を引用しています。

ちょっとUPするのが遅くなったのですが、ご紹介します。
こういう事態を知らずに、今回の福島事故から切り離して考えること、私にはできません。

どうぞ。

2012年2月23日 劣化ウラン弾による被ばくでアフガニスタンの子どもたちは


劣化ウラン弾
毒性
39 プルトニウムの組成 用途別劣化ウラン弾は以下の2つの点で人体に被害を与える恐れがあるため、実戦や演習・射撃訓練で劣化ウラン弾を使用し、自然環境に劣化ウランを放散させることの是非について、たびたび議論される。
重金属毒性
ウランは化学的な毒性を持つ重金属である。
放射性
劣化ウランは、主体を占めるウラン238、ウラン濃縮過程で取りこぼされたウラン235、それらの子孫核種により、放射能を持つ。 劣化ウランの放射能は14.8 Bq/mgであり[3] 天然ウランの25.4 Bq/mgと比較すると約6割と低い。
具体的な兵器に含まれる量を計算すると、例えばM1エイブラムス戦車で使用する120ミリ砲弾M829には、約4.9kgの劣化ウランを使用するため、14.8×4.9×1,000,000 = 72,520,000 Bq = 70 MBqの放射能が砲弾一発に含まれている
また実際の戦争での量を計算すると、1991年の湾岸戦争では約300トンが使用されたことから、 14.8×300×1,000,000,000 = 444,000,000,000 Bq = 4.44 TBqの放射能が環境に放出された
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A3%E5%8C%96%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%BC%BE


【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】

(千葉氏)では、特集です。今日は、『劣化ウラン弾による被爆に苦しむアフガニスタンの子供達』ということで、放射性物質のウランから作られる劣化ウラン弾という砲弾の被害について考えます。
 ゲストはアフガニスタンの取材から先週帰国したばかりのジャーナリスト・西谷文和さんです。西谷さん、お帰りなさい!
(西谷氏)どうも、よろしくお願いします。
(千葉氏)今日はよろしくお願いします。
 では、さっそくお話伺っていきますけれども、今回の取材はいつからアフガニスタンのどこに行ってこられたんですか?
(西谷氏)2月1日から16日までなんですが、主にはアフガニスタンの首都カブールで取材おして、あとは北部のマザリシャリフというそういう町も行きましたけど、主体はカブールで避難民キャンプとか病院を取材しました。
(千葉氏)・・・あの、正直ですね、アフガニスタンのテロとの戦いっていうのは、アルカイダのビンラディン容疑者が殺害されてから、もう終わったかのような印象があるんですけど・・・まだそんな状況じゃないんですか?
(西谷氏)あの・・・タリバンが復活してまして、米軍はまだパキスタンとアフガニスタンの国境辺りを連日のように空爆してますので、なんていうんですかね・・・際限なく続けてほしくはないんですけども、まだ・・・もうちょっとやるつもりですね。
(千葉氏)うーん・・・。ということは、例えば治安とかね、そういったことっていうのは、酷い状況なんですか?
(西谷氏)一応今ね、米軍とタリバンが和平プロセス、和平会議やろうとしてますので、今年に入ってだいぶ治安は良くなってるんですが、でもこの会議が決裂しますとまた悪くなると思いますので、去年は私、1週間に1回くらい自爆テロを見ましたから。でも、そういう意味では、今年はまだマシです。
(千葉氏)はぁ・・・。もう国際的な治安部隊は、今もう帰国の方向に向かって動いているような状況なんですよね?
(西谷氏)徐々に撤退を始めています。
(千葉氏)うーん・・・。
(西谷氏)しかし、まだ居ますから、だからその対策軍、米軍を狙ったテロもまだ起こりえます。
(千葉氏)あの、そこで暮らしてる市民の方々の暮らしっていうのはどうなんですか?食べ物とかは?
(西谷氏)あの、ものすごく寒いんですよ。マイナス20℃まで下がりましてね、私も風邪引いたんですが、そういう雪の中で難民キャンプ、テントでしょ?だから、1月だけで一つの難民キャンプで10人、20人と子供が死んでいきます。
(千葉氏)あぁ・・・。
 その気候も厳しい状況なんですか・・・?
(西谷氏)その、標高1800mですから、日本でいえば信州みたいな感じのところですから、冬の寒さは半端じゃないですね。
(千葉氏)そこにいったら難民キャンプテント1枚のところに住んでいる人たちが大勢いるということですね。
(西谷氏)だから、肺炎と低体温症で死にますね。2歳、3歳の子供がよく死にます。
(千葉氏)あぁ・・・。
 藤田さん、いかがですか?
(藤田氏)そうですね。いや、私はアフガンは1回行ったことはあるんですが、それが10月でしたので、そんなに寒くなかった・・・
(西谷氏)一番いい時期ですね。
(藤田氏)そうですか。それにしても非常に乾燥地帯で、その時期でさえ日本人なんかにとっては非常に厳しい自然条件ですよね。それがマイナス20℃となると本当に過酷な状況ですよね。
(西谷氏)そうですね。それでキャンプが出来てもう5年経ってるんですけど、まだ未だにテントなんですよ。本来パレスチナですと、ちゃんと石積みの家を作ったりですとか、仮設住宅作ったりするんですけど、全くそんなんが無いんです。国際支援が届いてないんですよ。
(千葉氏)はぁ・・・。
 その過酷な環境で過ごすことを強いられ続けてるんですよね。
(西谷氏)そうですね。だからそういう意味では国連もNGOもあまり支援が届かないので、今回毛布を配りましたけど、ものすごく感謝されましたけどね、でも毛布全然足りなくて、一つのキャンプに600セット、もう一つに400、代替1000くらい届けましたけど。でも、難民増えてますのでね、全然足りないですね。
(千葉氏)キャンプ全体でもやっぱ何千人っているような状況なんですか?
(西谷氏)そうですね、もう1万人超えたんじゃないですかね。ある最大のキャンプはね。ここ2,3年でだいぶ増えました。
(千葉氏)はぁ・・・。
 そんな状況の中なんですけども、今日特にお聞きしたいのは、放射能兵器の劣化ウラン弾の話なんですけども、日本でもね、福島原発の事故が起きまして放射性物質の被害というのに日本人が向き合うようになったわけですけれども、私たちにとっては本当に他人事じゃないという話なんですが、これ、イラク戦争で劣化ウラン弾が使われたっていう話は知ってるんですけど、アフガンでも使われてるんですね。
(西谷氏)はい。アメリカは、もう90年代以降ほとんどの戦争で使ってますので、もちろんアフガニスタンでも使ってます。アフガンの場合は2001年から空爆を始めてますので。
 もともと劣化ウランというのは、対戦車用に開発された兵器でありまして、戦車の装甲をズドンと貫く、非常にアメリカとしては有効な兵器なので、ボスニアでも使いましたしコソボでもイラクでもアフガンでも使ってます。
(千葉氏)東大阪のリスナーからですね、
「劣化ウラン弾という言葉を存じませんでしたが、この劣化ウラン弾とは何なんでしょうか?」
という質問なんですが、そういう戦車の装甲を貫くような硬さを持つ砲弾なわけですね?
(西谷氏)そうですね。ウランというのは天然に存在する元素で最も重くて硬いわけですね。1980年代まではタングステンとか鉛で通常兵器を作っていたんですが、その弾頭にウランを詰めた。そのウランが原発から出てくる核のゴミをリサイクルしたものであるということですね。
25 米国の原爆製造(マンハッタン計画)②劣化ウラン

(千葉氏)うーん。核のゴミで出てくるウランを使って砲弾を作って、それが戦場では非常に硬いから有効な武器として使われるから、どんどん使われるということですよね?
(西谷氏)はい。劣化ウランでできた戦車もあります。
(千葉氏)ええ??
(西谷氏)戦車の外側を劣化ウランで固めれば、どんな球でも跳ね返しますから。だから劣化ウラン弾と劣化ウラン戦車があります。
(千葉氏)え、でもそれだったら、乗ってる人も・・・
(西谷氏)被爆します。だから米兵も被曝します。中に載ってる人は。
(千葉氏)ええ・・・。
(西谷氏)だから、米兵でも被曝して、今アメリカでは裁判になってますから。
(千葉氏)そんな状況では放射性物質がどんどん撒き散らされるような状況ですかね。
(西谷氏)そうですね。まぁ・・・天然ウランを掘ってきて、濃縮ウランでないと燃えませんから、だからウランを濃縮する搾りカスが劣化ウラン弾ですから、だから原発がある以上核のゴミとして生産されつづけますよね。
(千葉氏)それを戦場で使ってるということなんですね。
(西谷氏)それを戦場で使ってるということです。
 だから、安かったんですよ。捨てるものを使ったんですから。米軍としては有効な兵器で費用も安くあがったということです。
(千葉氏)はぁ・・・。
 でも、そこで爆弾だからバーンと爆発するわけですから、粉とか・・・
(西谷氏)ですからエアロゾル状になって地域に飛び散って、戦争が終わった後も砂荒いとかで舞い上がってそれを吸い込んで、内部被曝でじわじわとガンになっていくという、そういう形ですね。
(千葉氏)へぇ・・・。
 あの、西谷さん、首都カブールの病院も取材されたということなんですけれども、そこにやっぱり劣化ウラン弾の影響があったと思われるような患者は・・・?
(西谷氏)もうたくさん入院してましてね、まず専門病棟が、病室ができまして、そこに白血病の子供とか甲状腺ガンとか、生まれつき肛門の無い子とか、生まれつき眼球が無かったりとか、ちょっと考えられないような先天性奇形の子が生まれてますね。
(千葉氏)うーん・・・。
 写真を持ってきていただいたんですけど、本当にかわいらしい女の子のね、首の部分が膨れてますけど・・・
(西谷氏)異様に膨れてますでしょ。甲状腺ガンでしょう。放射線ですから。
(千葉氏)このような子供たちがたくさん入院してるということなんですね・・・。
(西谷氏)はい。
(千葉氏)その治療体制ってどうなんですか?
(西谷氏)残念ながら薬が全然足りませんので、点滴を打って寝てるだけという感じですよね。
 ただ白血病に関しては、まだ治る可能性があるんですけども、重い子のガン、或いは先天性奇形の子は、残念ながらアフガンでは治すことができないと思います。
(千葉氏)ということは、どこか国外に連れて行って、そこで治さなきゃいけないっていうことですよね?
(西谷氏)インドかパキスタンが一番近いので、そこへ行かないと治らない子が多いです。さらには、もっと重症な子は、ドイツは日本に行かないと治らないという子も何人もいます。
(千葉氏)でも、アフガニスタンでそんなね、いったってものすごくお金かかるじゃないですか。
(西谷氏)はい。
(千葉氏)そんなお金あるんですか?
(西谷氏)いや、だから親はお金が無いので、もう誰かの奇特な人が現れて、神様みたいな人が現れてお金出す以外は無いですね。無理です。
(千葉氏)はぁ・・・。
 藤田さん、いかがですか?
(藤田氏)うーん、そうですね・・・。やっぱり・・・これだけの被害を生んでるんですが、それをちゃんと政権に調査をするという、そういう状態でもないわけですか?
(西谷氏)はい。もともとカルザイという大統領はアメリカによって作り出された大統領ですし、あきらかにこの劣化ウラン弾はタリバンは使ってませんので、米軍が使ってる爆弾ですから、だからこれの被害を、例えば医者がこの被害を明らかにしようと思えば、恐らくカルザイ政権に捕まって牢屋に入れられてしまう。だから、劣化ウラン弾の被害はアフガニスタンではタブーです。
(千葉氏)あの、おおっぴらに話すということはできないんですか?
(西谷氏)だから、私のカメラの前で何回も僕が繰り返して、
「これは日本でしか放送しないから、だからここでお前の意見を言ってくれ」
といったら、ようやく医者が
「劣化ウランだと思う」
というふうに言います。
 でも、それがアフガンの地元テレビでは全く放送されません。
(千葉氏)と、いうことはですね、自分の近くにそういった危ない物質が散らばってるかもしれないし、日々使われてるかもしれないんだけど、アフガニスタンの人たちはその劣化ウラン弾の怖さというものについては、ほとんど伝えられていないわけですか?
(西谷氏)あのイラクと違いまして、アフガンの国民っていうのは、貧しいんですよ。
 田舎に行くと、大体半分くらいの子供は文字読めない、或いは親も文字が読めないですから、だから新聞のニュースを読むことができないので、
「どうも村で奇形児が生まれるな」
とか、
「どうも村の子供がガンになるな」
ということは判るんですが、それがウラン弾であるということは、「戦争によるものだ」ということは思ってるんですよ。でも、劣化ウランの仕組みとか劣化ウランの名前も知らにと思います。
(千葉氏)うーん・・・。
 あの、こちらでリスナーからのメールが来てるんですけど、
「劣化ウランって何気に聞いたことはあるんですが、これは『小さな原爆』じゃないんですか?『使うのをやめよう』などという政治的な場所での声は国際的には無いんでしょうか?」
(西谷氏)今国連で劣化ウラン弾の使用禁止決議をあげようという動きがあります。今までクラスター爆弾を禁止しようということで、去年、おととしくらいに条約ができましたけど、今、だから国際的な舞台の中で劣化ウラン弾を禁止しようという動きは高まっています。
 しかし米軍にとったら、クラスター爆弾よりも有効な武器なので、米軍は恐らく、もし条約ができたとしても守らないだろうと思いますね。
(千葉氏)やっぱりその一番劣化ウラン弾を使う国の軍隊がそれを無くすということにならなければ、実質的な効力は無いですものね・・・。
(西谷氏)そうですね。だから、アメリカの国内でも、こういう事実を国民の皆さんが知って、それで・・・この米国内でキャンペーンをするということと、日本やはり自衛隊がイラクに行ったりしましたので、実はサマワって結構使われてるんですよ、劣化ウラン弾。
(千葉氏)イラクで自衛隊が駐屯してたサマワというところでですか?
(西谷氏)僕、サマワから逃げてきた子供のおちんちんが無い子を見ましたから。
(千葉氏)はぁ・・・。
 そういう影響がそこでも出てたということですね。
(西谷氏)そうですね。
(千葉氏)また、結局アフガニスタンでもその時のこと、イラクのことが覆い隠されたまんま、また同じような形で使われて、また同じような被害が出てきているということですよね。
(西谷氏)カルザイにしたら、アメリカと日本というのは、巨額な援助金をくれるわけですね。だからアメリカと日本を怒らせるような、そういうことは慎んでおこうと。特に、劣化ウラン弾なんかは、恐らく戦争犯罪ですから、米軍の犯罪を暴いてしまうことになるので、だからカルザイ政権としては動かないと思います。
(千葉氏)でも、そういったこと、例えば日本からとか圧力をかけていって、
「そんな非人道的なことっていうのを辞めさせなきゃいけない」
というような動きをもっと起こしていかなきゃいけないんじゃないですかね。
(西谷氏)だから日本政府が本当にアメリカに物をいえるような政府であればね、そうしてほしいところですけど。はい。
(千葉氏)でも、全然そういう動いというのは今のところないということですよね。
(西谷氏)沖縄の基地一つ解決できないわけですから、そういう意味では・・・ね?もうちょっとしっかりしてほしいなと思いますけど。
(千葉氏)うーん・・・。
 藤田さん、神戸のリスナーから
「いつの時代も犠牲になるのは何の罪もない子供だ」
ということなんですけれども・・・。
 本当に一番戦争というものに実際に兵隊として関わってるわけでもない、本当にこれから生まれてくる子供を含めて、小さな子供がこういう放射性物質の場合には影響を大きく受けていくわけですよね。
(藤田氏)そうですね。やっぱりアメリカはイラクにしてもアフガンにしても、いわゆる『テロとの戦い』という名目で派兵してるわけですが、しかしそれはあくまで、『【アメリカに都合のいい】テロとの戦い』であって、なんていうか、現地の市民にそれだけ多大な被害が出ていると、その辺がちょっとあまりにも過小評価っていうか、そういう印象をすごく持つんですがいかがですかね?
(西谷氏)おっしゃるとおりで、巻き添えで民間人が殺されていて、結局そういう親を失ったり息子を失ったりする市民が、NEWタリバンになって、自爆テロをかける。悪循環ですよね。
 この悪循環を断ち切るには、やはり和平会議をするしかないわけで、そういう意味ではもう限界ですよね。アフガニスタンも。10年やってますから。
 ただ、私が思うのは、アメリカのやっぱり戦争でもうかる企業もありますので、イラクで戦争をして、今次アフガニスタンでオバマになって、イラクは止めたけどアフガンでやるというのは、どこかで、どこかでアメリカの不況を解決するためにはですね、スクラップアンドビルド
じゃないですけど、そういう力も働いてるのかなとは思いますけど。
 だから、『テロとの戦い』というのを口実にしてね。
(藤田氏)なるほどね。
(千葉氏)リスナーからメールが来てるんですけれども、
「劣化ウランで戦車を作っている!?そこまでして戦争をする意味は何なんでしょうね?」
ということなんですけども、今西谷さんがおっしゃった、アメリカの企業というか経済を活性化するために、実は世界各地で戦争が行われているというのは大きいわけですか?
(西谷氏)私はそう思ってますけどね。
 例えば、無人戦闘機なんか開発して、今無人で空爆してますけど、1基10億円と言われてますし・・・
(千葉氏)無人戦闘機ですか?
(西谷氏)はい。レーダーで運転してね。
(千葉氏)っていうことは、そこにアメリカの兵隊は居ないわけだから・・・
(西谷氏)居ないです。アメリカ本土からアフガニスタンを空爆してるということです。
(千葉氏)レーダーで?
(西谷氏)だから、テレビゲームみたいな戦争ですよ。だからこれはね、アメリカにとって非常に都合がいいのは、米兵が死なない。それと実際に人を殺すとトラウマになって、米兵が結構PTSD、うつ病になったりする米兵がいるので、テレビゲームのように殺していくと簡単に・・・精神的に楽に殺せるわけです。
(千葉氏)それは・・・それは軍の論理ではそうかもしれないですけど、じゃあアメリカの兵隊っていうのは、今実際に戦場に行くこともなくてアメリカの本土でテレビゲームみたいな形で動かす・・・
(西谷氏)そういう兵士もいるわけです。もちろんアフガンの中に戦闘行為をする兵士もいますけどね。
(千葉氏)はぁ・・・。
 そういった形で犠牲になってるアフガニスタン側の一般の市民の人たちがいるということなんですね。
(西谷氏)そうですね。だから来年というか今年オバマは大統領選挙なので、これ以上米兵が死ぬと大統領選挙当選しませんから、だから戦争の無人化はものすごく進んでますね。
(千葉氏)はぁ・・・。なるほど。
 また、リスナーからメールが続いて届きまして、
「国連でも劣化ウラン弾禁止の声が挙がってるんですね。常任理事国の多数決とかでもどうにもならないんでしょうかね?」
(西谷氏)国連の人権小委員会で1回決議があがったときに、アメリカは反対でした。日本は保留したと思います。
 だから他の国は賛成した国は多いんですけど・・・
(千葉氏)日本『保留』ですか・・・。
(西谷氏)日本『保留』です。
 だから、まぁ・・・アメリカがジャイアンやったら、日本はスネ夫みたいな態度ですね<苦笑>
(千葉氏)はぁ・・・<苦笑>
 藤田さん、いかがですか?
(藤田氏)うーん、これ、クラスター爆弾と同じでですね、国際条約で禁止したところで、それを批准しないと意味が無いのですが、クラスター爆弾の禁止条約もアメリカは批准してませんし、多分この劣化ウラン弾・・・
(西谷氏)中国もロシアも批准してないはずです。
(藤田氏)ですから実際に使っている国が批准しない条約っていうのは実効性がないということになってしまうわけで、その辺を一体どうするかっていうのは非常に難しい問題ですよね。
(西谷氏)ただ、僕実際リビアも行ったんですけど、去年ね、カダフィ軍にも反カダフィ軍にもクラスター爆弾が入ってて、それもどちらにもロシア製とかスペイン製の武器が行ってて、
「武器の取引っていうのは儲かるんやな」
って思いましたね。そういうところもあって、辞められないんじゃないかなと思いますけど。
(千葉氏)西谷さん、取材報告会を2月29日になさるということなんですけれども、大阪南森町のいきいきエイジングセンターというところで午後6時半からですね。
(西谷氏)はい。ちょっと映像を見てもらおうと思いまして、だいぶ映像とってきたので、それをちょっとご覧いただきたいと思います。
(千葉氏)これは入場は無料・・・?
(西谷氏)無料です。
(千葉氏)わかりました。今日はラジオでお聞きいただきましたけれども、西谷さんの足元で詳しく聞きたいという方は、どうぞこちらで取材報告会があるということですので、いらしてみてはいかがでしょうか。
 西谷さん、今日はどうもありがとうございました。
(西谷氏)ありがとうございました。
【以上】