※この記事は、
2月2日 文科省・放射線審議会:乳児用食品50Bq⇒100Bqでよいと答申『新基準は厳しすぎる』【驚愕と絶句・・・】に関連しています。

放射線審議会については、資料がUPされていたので、記事の最後でご紹介しています。また維新の会の瓦礫処理勉強会についても、IWJ Osakaにアーカイブがあったので、ご紹介させていただきます。

どうぞ。

20120216 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】

(千葉氏)今日は毎日新聞論説員の近藤しんじさんと一緒にお話を伺います。
 では、小出さん、今日の最初の質問なんですけれども、今ニュースにもありましたけれども、今日文部科学省の放射線審議会が、乳児用の食品のセシウム規制値について『1㎏あたり100ベクレルに緩めても健康は守られる』というふうに文句をいいながら、厚生労働省が出した50ベクレルという規制を認めたというニュースが入っております。
 新しい基準では、一般食品は100ベクレル、乳児用食品は50ベクレルなどとなっていますが、審議会では
「国際機関では、一般食品の規制値が1㎏あたり1000ベクレルにしているのに、なぜ日本は100ベクレルなのか?」
というのが毎回多くの委員から出ていたということなんですが、小出さんはどう思われますか?
(小出氏)なんか、日本っていう国は恥ずかしい国ですね。
 『国際機関がどういった、こういった』とどなたもそうおっしゃるんですけど、一体日本というこの国として、どういう国を作っていきたいのか、どういう基準を作りたいのか、子供たちに対してどう向き合いたいのか、そういう基本的な考え方は無いのでしょうか。
 私は少なくとも、原子力を日本という国が選択してしまって、このような事故を起こした時には、子供たちを全力で守らなければいけないと思うのです。そのために子供たち用の基準を作るというのは、当たり前のことですし、なんでそんなことにクレームがつくのか、とても不思議です。
(千葉氏)この会にはですね、
『セシウム規制値を強化することは、福島の復興の妨げになる』
と言っている委員もいるということなんですけども、どう思います?
(小出氏)私は、規制をすること自身に反対なのです。ですから、福島で今、猛烈な被曝地で国家から見放されて、農業、畜産業、林業をやってくださってる方々がいるわけですね。私はもちろんその方々に避難してほしいと思うのですけれども、現実的にその方々がいまそこで生きているときには、その方々が作ってくれるものは受け入れるしかないと思っています。
 ですから福島の人たち、国家から見放された福島の人たちをどうやって支えるかということは、私は大切なことだと思いますし、その私は子供は守りたいと言ってるわけですから、福島のものを子供たちに回したいとは思いません。
 でも、大人たちは覚悟を決めて、ちゃんとその汚染食品に向き合うべきだと私はずっと主張してきました。
 皆さんからずっと怒られ続けていますけれども、規制値を超えたものを排除しようというふうに私は思いません。
(千葉氏)はい。判りました。
 次はですね、リスナーの方からいただいたメールの質問なんですけれども、
「小出さんは、大阪維新の会の瓦礫焼却の講師として呼ばれたというのをインターネットで見たんですが、本当ですか?」
ということなんですが、いかがですか?
(小出氏)はい。維新の会の方からコンタクトを受けまして、勉強会に来てくれという要請を受けたんですが、今私自身、毎日を戦争のように生きていまして、1分1秒を惜しんで生きています。そのため、「お求めに応じて私が出かけることはできない」と言って、お断りしました。
 そうしましたら、維新の会の方々が私の原子炉実験所まで話を聞きに来てくださるということになりまして、30数名の大阪府議会の議員の方々が私の原子炉実験所まで来てくださったので、私の思ってることをその方々にお伝えしました。
(千葉氏)小出さんが行ったのではなくて、30数人の人たちが来てくれたわけですね?
(小出氏)そうです。
(千葉氏)その中で、例えば維新の会の人たちからは、どんな質問が出たんでしょうか?
(小出氏)いろいろですけれども、私は今の日本の政府のやり方が正しくないと言いました。
 つまり、瓦礫を全国にばら撒いて、今ある焼却施設で燃やす。そして出てきた焼却灰を埋めてしまうなんていうことは、到底やってはいけないと私は言いました。
 ただし、今現在、膨大な瓦礫があって、それがあることによって汚染地の子供たちも含めて被曝をしてしまっているので、早急に手を打たなければいけないし、本来であれば福島県内のどこかに猛烈な瓦礫を処理する焼却施設を作るのが一番いい。でも、それで間に合わないという事情は多分あるだろうから、全国の焼却施設で受け入れるということは有り得ると私は言いました。 
 ただし、そのためには、現有の焼却施設で燃やすということではいけないので、排気系統にきちっとした放射能を捕捉できるフィルタなどを取りつけなければいけないし、出てきた焼却灰は各地の自治体で埋めてはいけない。それは福島第一原子力発電所、或いは第二原子力発電所に返さなければいけない、そういう説明を聞いていただきました。
 それで、維新の会の方々も、どこまで納得してくださったか判りませんけれども、
「どうして国が焼却施設を現地で作らないのか聞いてみます。ルートがありますのでやります」
というようなことをおっしゃっていたし、
「仮に大阪府で引き受けるにしても、あちこちの焼却施設で受け入れてしまうと、それは問題になるだろうから、どこか一カ所にしぼるとか、そのようなやり方を考えなければいけない」
というようなことをおっしゃっていました。
(近藤論説員)小出さん、大阪が受け入れに関して独自の基準を設けるというような報道もあったんですけれども、そんな話はでていましたか?
(小出氏)もちろん出ていました。ただし、私は基準を決めるということに関して、さきほどの食品のこともそうですけれども、実は反対なのです。猛烈な汚染のものであっても、引き受けるべきだと私は言っていて、ただし引き受けた限りはそれを周辺にばら撒くようなことはしてはいけないので、ちゃんとした施設を作るべきだというのが私の主張なのです。
 埋め捨てるということは、もちろん全て反対ですので、焼却灰に関しては全て返すというふうに私は主張しています。
(千葉氏)はい。判りました。
 次の質問参ります。こちらは兵庫の方から。
「東電は、4号機プールの燃料を来年末か再来年頃から移送すると発表しています。プール内の燃料の損傷がごく軽微であれば、燃料移送は技術的に充分可能なんでしょうか?それまでプールが倒壊も大規模な水漏れもせずに、冷却ができていればという前提で教えていただけm線でしょうか。よろしくお願いします。」
という質問です。
(小出氏)もちろん、移送開始する前にプールが倒壊してしまえば、もう終わりです。もう何も打つ手がありませんけれども、もしプールが幸いなことに大きな余震に襲われないで、今の形状を保っているとすれば、移送自身は・・・何とか私はしてほしいと願っているのですね。通常の場合には、プールの中に移送用のキャスクというようなものを入れまして、使用済の燃料をプールの中でキャスクに移して、その上でキャスクを水から引き上げるということをやるわけです。
(千葉氏)何か入れ物に入れるわけですね?
(小出氏)そうです。鉛と鋼鉄の塊、100トンにも及ぶような塊なんですが、それを使用済燃料プールの中にまずは入れるというのが、通常の操作なのですが、それができるかどうかすらがわからないし、キャスクを入れたところで瓦礫が散乱して使用済燃料の集合体の上に乗っかっている状態ですので、ちゃんと使用済燃料を釣り上げてキャスクの中に入れられるかどうかも、私は今は判らないです。
 でも、なんか方策を考えて移さなければいけませんし、2年かかるのか3年かかるのか、或いは10年かかるのか判りませんが、大きな余震が来る前に、とにかく移すということはやらなければいけません。
(千葉氏)うーん・・・。でもやっぱりかなり難しい状態であるわけですね・・・。
(小出氏)大変難しいと思います。
(千葉氏)・・・判りました。どうもありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】


【関連記事】
【動画】
2月8日大阪維新の会・小出裕章氏講師「広域処理についての勉強会」
http://www.ustream.tv/recorded/20303614(80:30)

放射線審議会(第126回) 配付資料
1.日時 平成24年2月16日(木曜日) 11時00分~12時00分
2.場所 文部科学省 東館3階講堂
3.議題
  1.「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部を改正する件について(諮問)」に係る検討について
  2.「水道法に規定する衛生上必要な措置等に関する水道水中の放射性物質の目標の設定について(諮問)」に係る検討について
  3.その他
4.配付資料)

  • 資料第126-1-1号 :放射線審議会第123回総会議事録
  • 資料第126-1-2号 :放射線審議会第124回総会議事録
  • 資料第126-1-3号 :放射線審議会第125回総会議事録
  • ⇒125回の議事録を見ていただければ、この答申が出された経緯がわかると思います。どなたがどのような発言をされているかもわかります。

  • 資料第126-2号 :乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部を改正する件について(答申)(案)

  • 資料第126-2号 :乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部を改正する件について(答申)(案)

     23国放審議第5号
    平成24年 月 日
     
    厚生労働大臣
      小宮山 洋子 あて
     
        放射線審議会会長
                                                       丹羽 太貫
     
    乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部を改正する件について(答申)
     
     平成23年12月27日付け厚生労働省発食安1227第1号をもって諮問のあった食品中の放射性物質に係る基準値(以下「食品の基準値」という。)については、放射線障害防止の技術的基準に関する法律に定める基本方針の観点から技術的基準として策定することは差し支えない。
     当審議会は、食品の基準値の策定に係る答申にあたり別紙のとおり意見を述べる。なお、食品の基準値の適切な運用に際して、測定機器の整備やそれを扱う人材の確保・育成などの体制を整備することが重要であることを申し添える。
     
    別紙
     
    1.防護の最適化及びステークホルダーの意見の考慮について
     最近の調査によると、食品中の放射性セシウムの濃度は十分低いレベルにあり、放射性セシウムの摂取量から推定される線量は、放射性カリウムから受ける自然放射線レベルと比べても十分に小さいものとなっている。このように食品に起因するリスクは既に1mSv/yよりも十分小さくなっており、新たな規制値の設定が放射線防護の効果を大きく高める手段になるとは考えにくい。
     このような状況で1mSv/yを管理目標とすることに異論はない。食品の基準濃度については放射線防護の考え方からは安全側に立った設定がなされているが、この点に関しては食品の基準濃度の導出過程において、 実態に比して大きい汚染割合を仮定していること、「一般食品」に関する検討に加えて「乳児用食品」及び「牛乳」に対して配慮することにより子どもに対する特別な安全裕度を設定したことが指摘できる。
     放射線防護の考え方では、規制値は本来管理上の目標値としての性格をもつものである。放射線防護の観点からは、当初は達成可能な比較的高いレベルを参考レベル(目標値)とし、段階的にその数値を下げていき、最終的に規制値として制定することが適切である。一方で、今回諮問のあった食品規格基準は、食品の安全確保のために当初から規制値を基準値として設定したものとなっている。
     この食品規格基準は既に十分小さいリスクしかもたらさないものとなっているため、規制値をわずかに上回った場合においても、そのリスクの上昇は僅かであることが認識されるべきであり、この認識を踏まえたリスクコミュニケーションを適切に行うことが重要である。
      また、諮問のあった食品基準は、放射線障害防止の基本方針に照らせば、その目的を十分以上に達成できる低い数値が選定されているが、事故の影響を受けた地域社会の適正な社会経済活動を維持し復興するため、放射線審議会としては、今般の東日本大震災に伴う原子力発電所事故により放出された放射性物質に対応するための食品基準値の策定及び運用にあたって、ICRPの勧告注)を踏まえ、ステークホルダー(様々な観点から関係を有する者)等の意見を最大限に考慮すべきであると考える。
     
    2.「乳児用食品」及び「牛乳」の基準値について
     「乳児用食品」及び「牛乳」の基準値について放射線審議会総会第121回会合資料第121-2-2号「食品中の放射性物質に係る規格基準の設定について」(平成23年12月22日 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会報告書 3.3 「一般食品」の基準値の計算結果)で示されている計算結果では、「一般食品」に係る限度値が最も小さくなるのは、13歳~18歳(男)の120Bq/kgであり、この値を安全側に切り下げた100Bq/kgを「一般食品」の基準値とすることが適当とされている。他方、1歳未満の限度値は460Bq/kgであるとされている。これは、「一般食品」の基準値として100Bq/kgが採用された場合には、1歳未満を含む子どもの各年齢区分・各性別の年間被ばく線量が、飲料水に割り当てられた線量も加味して 1mSv/y以下に抑えることが、既に十分可能なものとなっていることを示唆するものである

    3.3 「一般食品」の基準値の計算結果

    薬事・食品衛生審議会放射性物質対策部会報告書 より)
     これらの結果からすれば、「乳児用食品」及び「牛乳」に対して50Bq/kgという特別の規格基準値を設けなくても、放射線防護の観点においては子どもへの配慮は既に十分なされたものであると考えられる。
     なお、一般的な食品中のカリウム40等の天然に存在する放射性物質の量と同等程度の低放射能濃度を測定対象とすることに伴い、必要な検査精度及び件数の確保が困難となることによって基準値を超えた食品が市場に出回るといったことに繋がらないよう、適切な検査体制を整備することが重要である。
     
    注)放射線防護における最適化:国際放射線防護委員会(以下「ICRP」という。)勧告Pub.103(203)では防護の最適化の原則について、被ばくする可能性、被ばくする人の数及びその個人線量の大きさは、すべて、経済的及び社会的な要因を考慮して、合理的に達成できる限り低く保たれるべきである旨を示しており、また、ICRP勧告Pub.111(84)では、放射性物質も含めた食品の品質の良い管理のためには、農業生産を維持する必要性、農村地帯の復興、影響を受けた地域社会の適正な生活及び消費者一人一人の選択についての重要性を決める際に、ステークホルダー及び一般住民の代表者をそれぞれ関与させるべきである旨を示している。
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/attach/1316573.htm

  • 資料第126-3号 :水道法に規定する衛生上必要な措置等に関する水道水中の放射性物質の目標の設定について(答申)(案)
  • 参考資料1 :放射線審議会委員名簿(平成24年2月現在)
  • 参考資料2 :「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年厚生省令第52号)の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部を改正する件について(諮問)」関係資料(※第121回放射線審議会資料第121-2号関連)
  • 参考資料3 :「水道法に規定する衛生上必要な措置等に関する水道水中の放射性物質の目標の設定について(諮問)」関係資料(※第121回放射線審議会資料第121-3号関連)
  • 参考資料4 :放射線審議会委員からのコメント及び質問への回答(※第122回放射線審議会 資料第122-3号)
  • 参考資料5 :放射線審議会委員からの質問への回答(※第124回放射線審議会 資料第124-2号)
  • 参考資料6 :食品中の汚染物質に係る規格基準設定の考え方(※第124回放射線審議会 資料第124-3号)
  • 参考資料7 :放射線審議会委員からの質問への回答(食品に係る基準値)(※第125回放射線審議会 資料第125-1号)
  • 参考資料8 :放射線審議会委員からの質問への回答(水道水に係る基準値)(※第125回放射線審議会 資料第125-2号)
  • 参考資料9 :第125回放射線審議会総会で提示した答申案
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/shiryo/1316572.htm

  • 乳幼児食品基準「不要」と意見=セシウム100ベクレルで「配慮十分」-放射線審
    時事通信(2012/02/16-13:19)
     食品に含まれる放射性セシウムの新たな規制値案について、厚生労働省から諮問を受けた文部科学省放射線審議会が16日開かれ、1キロ当たり50ベクレルとした「乳児用食品」や「牛乳」の基準について、「特別の規格基準値を設けなくても、子どもへの配慮は既に十分なされた」などとする意見が示された。
     放射性物質による被ばくが懸念されている子どもへの特別な基準は不要とするもので、消費者や保護者から批判の声が上がる可能性もある。
     厚労省の新規制値案では、食事による被ばく線量の上限を年1ミリシーベルトと以前より厳しく設定。穀類や肉、野菜など「一般食品」に含まれるセシウムの規制値は1キロ当たり100ベクレル、新設される「乳児用食品」や「牛乳」は同50ベクレルなどとし、4月から導入するとしていた。これに対し、放射線審議会の意見では、1キロ当たり100ベクレルの基準で、1歳未満を含む子どもの年間被ばく線量が1ミリシーベルト以下に抑えることが十分可能なものになっていると指摘している。
    http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012021600415


    失礼します。
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