加圧水型炉もベント設置へ 再稼働にらみ電力各社
2012/02/07 02:02 【共同通信】
東京電力福島第1原発事故で、原子炉格納容器の破損を防ぐために内部の蒸気を排出した「ベント」の設備について、福島第1原発と別の型の加圧水型軽水炉(PWR)を持つ関西電力など電力各社は6日、放射性物質の除去フィルターを付けた同様の設備を導入する方針を固めた。各社はこれまで、加圧水型炉には必要ないとしてきた。
http://www.47news.jp/CN/201202/CN2012020601002298.html
放射性物質を除去できるフィルターがついた「ベント」設備を、全原子力発電所に設置へ
FNN (02/07 22:19)
電気事業連合会は、原発事故で原子炉格納容器の圧力が高まり外に蒸気を逃がす際、放射性物質を除去できるフィルターがついた「ベント」設備を、全ての原子力発電所に設置することを明らかにした。
電気事業連合会・豊松原子力開発対策委員長は「フィルターつきベント設備の設置を行う。住民の長期的避難や土壌汚染を回避する」と述べた。
東京電力福島第1原発の事故では、原子炉格納容器の圧力を外に逃がす、いわゆるベントの実施が遅れたことで、格納容器の破損につながり、大量の放射性物質が空気中に放出された。
これを受けて電事連は、ベントの際に放射性物質の飛散を抑えるフィルターがついた設備を、国内全ての原子力発電所に設置することを決めた。
電事連では、フィルターを通すことで放射性物質の放出量を1,000分の1程度まで下げることができるとしている。
また、電事連は安全性向上を図るために、年内に電気事業者に指導や勧告を行う組織を設立することも明らかにした。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00216815.html
【関連動画】
2月7日 内閣府原子力委員会 第13回 新大綱策定会議
① http://www.ustream.tv/recorded/20292355 (171:52)
② http://www.ustream.tv/recorded/20296131 (40:00)
資料⇒http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/sakutei/siryo/sakutei13/index.htm
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/sakutei/siryo/sakutei13/siryo1-1-1.pdf
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/sakutei/siryo/sakutei13/siryo1-3.pdf
恐ろしく長い会議で、私もまだ全部は見られていません。
その中でも、電事連のお花畑具合が際立っており、それを金子委員や伴委員が何度指摘しても、伝わっていない・・・。そういう印象でした。
本来、こういう事故があった上で、それでもその技術に依存するかどうかを考えるときには、ざっくりと
①倫理的議論(事故に対する反省や国民・世界に対する責任など)
↓
②組織の見直し議論(既存組織の徹底的改革)
↓
③技術的議論(事故防止の対応策、それにかかるコストなど)
↓
④国民への説明、国民投票など
といった流れで決められるべきだと思います。
なのに、日本では、先に③ばかりが進められて、①と②をすっとばしています。
ですから、その上でどんなに議論をしたとしても、どんなに委員会を作っても、原子力村からお金をもらっている人が委員として平然と選ばれ、今までの体制を一つにまとめるだけのような原子力規制庁を作り・・・。
前にもご紹介しましたが、ドイツではそういったベースの話がしっかりと倫理委員会で議論されました。
⇒1月20日 【関連動画あり】次回のストレステストは意見聴取会は傍聴なしで開催へ【ドイツにあって日本に無いもの】
その上でドイツは脱原発への道を進んでいます。
こういうことをせずに、どんどん先に話を進めるので、原発に対して疑問がありまくりの私のような人にとっては、
「なにをおっしゃってますのん?」
というところで立ち止まってしまい、とてもではないですが受け入れられないのだと思います。
伴委員もおっしゃっていました。
「今からでも遅くないから、ドイツのように原子力以外の各分野の専門家を呼んで倫理委員会から始めましょう」
私もそう思います。
ごまかしの上に語られる議論では、到底納得などできるはずもありません。
失礼します。
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