※この記事は、
10月29日 フランス放射線防護原子力安全研究所:セシウム137の放出量を2万7千テラベクレルと推計、
12月16日 『冷温停止状態』『廃炉』『除染』『水漏れ』・・・、
12月15日 【日本外国特派員協会主催】元福島第一原発作業員 鈴木智彦氏(ジャーナリスト)の告発会見、
12月20日 細野大臣:NRCに対し、『冷温停止状態』までの協力に感謝、NRC委員長:「ステップ2完了は作業の一部にしか過ぎない」【『冷温停止状態』って何?】、
12月21日 小出氏:廃炉に向けた中長期工程表、『冷温停止状態』『事故収束』、燃料がウランの毒性に戻るまでに100万年、各自治体の瓦礫受入れについて@たねまき、
2011年12月28日 【内容起こし】原口一博×上杉隆 2012年 日本社会の動向を読む~東日本大震災後の日本~(ゲスト:日隅一雄氏、木野龍逸氏、上原春男氏)【その③】、
1月1日 【内容起こし】ニュースの深層SP『2012年原発の運命』【その①】~隠され続けている真相~、
1月12日 【内容起こし】小出裕章氏:原子力安全委の5㎞ヨウ素剤配布、韓国ウォルソン原発のトラブル、仏原発周辺の子供達:白血病発病率が2倍、保安院:ERSS不備はメモリー不足@たね蒔きJ、
1月23日 IAEA:「再稼働はあくまで日本政府の責任」大飯原発ストレステストの視察開始などに関連しています。
原発冷温停止:仏研究機関所長が批判 首相宣言「不正確」
毎日新聞 2012年1月28日 12時43分
【パリ小倉孝保】フランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)のジャック・ルプサール所長は27日、パリの同研究所で一部の日本メディアとのインタビューに応じ、東京電力福島第1原発事故後の野田佳彦首相による「冷温停止状態」宣言(昨年12月16日)について、「政治的ジェスチャーであり、技術的には正しい表現ではない」と語った。
ルプサール所長は、「(野田首相は)日本人を安心させるため、重要な進捗(しんちょく)があったと伝えたかったのだろう」と述べたうえ、「正しい表現ではない。専門家はわかっている」とした。「冷温停止状態」と言えない理由について、原子炉が破壊されたままで通常の冷温装置も利用できていないことをあげ、「問題は残ったままだ」とした。
さらに所長は、「(旧ソ連の)チェルノブイリ原発事故の教訓から、フランスは土壌の放射能汚染への対応の準備を完了していたが、日本は見習い作業中だったようだ」と語り、フランスならもっと早く除染を進めることができたとの考えを示した。
一方、所長は「困難な状況に直面しても日本なら新しい技術を開発するだろう」と語り、日本が技術力で状況を克服することに期待を示し、「日本の経験を他国の原発リスク管理に役立てるべきだ」と情報共有の必要性を強調した。
この研究所は、フランス政府が2001年、原発リスクの予測や、事故の場合の住民や原発労働者の保護などを目的に設立した研究者の組織。福島事故直後には日本に住むフランス人の保護などのため専門家を派遣した。
http://mainichi.jp/select/today/news/20120128k0000e030214000c.html?inb=tw
フランス大統領選:オランド氏、原発依存「50%に削減」--公約発表
毎日新聞 2012年1月27日 東京朝刊
【パリ宮川裕章】フランス大統領選(4月22日第1回投票)に向け、最大野党・社会党公認候補のオランド前第1書記が26日、選挙公約を発表し、電力の原発依存率を現在の75%から50%に削減するなどの政策を正式に盛り込んだ。再選を目指す国民運動連合のサルコジ大統領は原発推進を掲げており、国を二分する議論になりそうだ。オランド氏が当選した場合、ドゴール元大統領以来の原子力立国の方針が大きく変わることになる。
「将来のエネルギーの議論(選択)だ。2025年までに原発依存率を50%にまで下げる。将来の技術開発のため原子力産業も重要だ。だが再生エネルギーも重要だ」。オランド氏は22日、パリ郊外の演説で力説した。
仏では第二次大戦後、弱体化した国力への危機感を背景に、「国の独立性を確保する」というドゴール元大統領の指導のもと、核兵器、原子力エネルギー開発が進められてきた。だが、昨年3月の福島第1原発事故をきっかけに事故のリスク、安全対策への関心が急速に高まった。
サルコジ氏は「原子力のおかげでドイツの半額の電気代で済んでいる。安価なエネルギーは競争力維持のために必要」と訴えるが、1月に仏原子力安全機関が公表した国内の原子力施設の安全評価(ストレステスト)では安全確保の追加費用が約100億ユーロ(約1兆円)に上ると判明した。
社会党は「安価な原子力という神話の崩壊」と攻勢をかけ、国民運動連合は、すぐに閉鎖すべきだとされた原子炉がなかったことから「安全が立証された」と反論するなど議論が白熱している。
ただ、社会党内も一枚岩ではない。度重なる不具合などで工事費が急騰し、工期延長が続く仏北西部の最新鋭フラマンビル原発の建設について、オランド氏は当初工事中止の立場を取っていたが、原発業界から恩恵を受ける地域の出身議員の影響などもあり、現在は工事推進を認める立場に変わっている。
大統領選第1回投票についての最新の世論調査(IFOP)の支持率では、オランド氏が27・5%でサルコジ氏の23%をリード。極右「国民戦線」のルペン氏が20%、中道のバイル氏が13%で続く。
http://mainichi.jp/select/world/news/20120127ddm007030094000c.html
この国と原発:第4部・抜け出せない構図 政官業学結ぶ原子力マネー(その1)より
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/konokunitogenpatsu/news/20120122ddm010040060000c.html
資料3-2 |
1月24日 【内容起こし】第9回 総合資源エネルギー調査会~基本問題委員会~【その①】『ここでエネルギー政策のベースが決まる!』を是非ご覧ください。
さて、フランスから気になるニュースが二つあったので、ご紹介しました。
日本で行われている『ストレステスト』や『冷温停止状態』『収束宣言』がいかに異様なものか、わかっていただけるかと思います。日本の中でも指摘をされている方々がいらっしゃいますが、それによって国の方針を変えさせるところまでは力が及んでいません。
今私はアメリカに居ますが、今の日本の政治の状況が、それでも原発事故のことに距離をとっていらっしゃる方が多く居ることが、恥ずかしくてしょうがありません。
もう一つの記事は、フランスの政治とエネルギー事情についてです。
フランスは2010年度でも75%の原子力稼働率を誇る原発大国です。
そのフランスですら依存度を50%に下げる政策を出してきています。
6月27日 フランス:原子炉開発に1150億円投資へ―原発推進維持しながらも、一方では6月5日フランス世論調査で脱原発77%!!!という結果も出ていて、いかにこの問題について議論が活発になされているか想像します。細かい事情まではわかりませんが・・・。
日本でも菅元首相が最後の最後に言い放った『脱原発依存』によって、一応の原子力政策を見直す姿勢をとっています。
しかし、様々な委員会・審議会をできるだけ見ている中、その危機感はあまりに希薄。
私たち自国で起こっている事故に対する危機感や反省、倫理的な問題などを置き去りにして、技術面の話ばかりに終始し、再稼働へと突き進んでいます。
原発輸出だなんて、「何をおっしゃっているの?」と、もう、私の頭では理解できません。
本日も山梨で震度5弱の地震がありました。
ツイートで教えていただいた地図を見てびっくりしたのですが、震源地はフィリピン・アムール(ユーラシア)・オホーツクプレートが重なる地点です。
http://tenki.jp/earthquake/detail-9740.html
12月11日 【動画・内容起こし】石橋克彦氏講演会「『若狭原発震災』前夜の私たち」@名古屋市女性会館ホール【その①】より
一応、気象庁からは富士山の活動とは関連がないと発表されていますが、そういう地点で起こった地震です。
ですから、この地震の後には、岩手・茨城でも震度4、絶え間なく動いている印象で、今日は気になってしょうがありませんでした。
地震:山梨で震度5弱 静岡・富士宮で1万世帯が一時断水
毎日新聞 2012年1月28日 東京夕刊
28日午前7時43分ごろ、山梨県東部を震源とする地震があり、同県富士河口湖町と忍野村で震度5弱を観測、東北から近畿にかけて震度4~1の揺れを感じた。気象庁によると、震源の深さは18キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4と推定される。
直前の午前7時39分ごろに富士河口湖町などで震度4を観測する前震があり、同7時46分と同8時4分には山梨県と神奈川県で震度3を観測する余震があった。気象庁は「周辺観測機器のデータに異常はなく、東海地震や富士山の火山活動との関連性はない」としている。
各地の消防などによると、山梨市の女性(67)が地震に驚き、動悸(どうき)を感じて救急搬送された。川崎市川崎区の男性(58)は自宅で転倒し、後頭部に軽傷。また、静岡県によると、震度4を観測した富士宮市で約1万世帯が一時断水した。
JR東海によると、東海道新幹線は地震による停電のため新横浜-静岡間の上下線で約10分間、運転を見合わせた。御殿場線は線路点検のため静岡県の御殿場と神奈川県の国府津の間の上下線で運転を見合わせた。山梨県大月市と富士河口湖町を結ぶ富士急行線も、線路点検のため約1時間、全線で運転を見合わせた。
午前7時43分ごろの地震の各地の震度は次の通り。
震度4=甲府市、山梨県富士吉田市、大月市、神奈川県小田原市、厚木市、静岡県三島市、富士宮市
震度3=横浜市中区、静岡県熱海市、千葉県市原市、東京都千代田区【池田知広、山下智恵、平塚雄太】
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120128dde041040021000c.html
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/
強震モニタを見ながら思ったのは、
『この大地は生きている』
ということです。
こんな生き物が寝返りをうつような背中の上に原発をどんどん作り、今もって定期点検という形でしか原発を止めることができない・・・。
いつになったら気づくのか。
私には未だに理解ができずにいます。
失礼します。
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