※この記事は、
1月14日 四電:伊方2号機が定期点検へ【残り5基と再稼働について】
9月6日 電力総連:運動方針から「原発推進」を外す・・・、六ヶ所村:「核燃サイクル推進」を要望・・・
7月4日 関西テレビ放送:"核のごみ”抱える村の現実-青森県六ヶ所村【見られるうちにご覧ください】に関連しています。

柏崎刈羽5号機が定検入り 東電、稼働原発1基に
2012/01/25 00:28   【共同通信】
 東京電力は25日未明、柏崎刈羽原発5号機(新潟県、110万キロワット)の運転を停止し、定期検査に入った。これで東電の稼働している原発は同原発6号機だけとなる。3月下旬までには6号機も定検に入り、東電の全ての原発が止まる見通しだ。
 全国の商業用原子炉54基のうち、東電以外で稼働中のものは北海道電力泊3号機(北海道)、関西電力高浜3号機(福井県)、中国電力島根2号機(島根県)の3基。
 柏崎刈羽5号機の定検は少なくとも約5カ月間はかかる予定。再稼働の前提となる安全評価(ストレステスト)の1次評価を実施する時期は決まっていない。
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012012401002473.html

さて、柏崎刈羽5号機が止まりました。
あれだけの事故があっても、定期点検でしか原子力発電所を止められないという現実に、実はものすごくびっくりしていますが、今の日本の流れを見ているとこうして一基一基止めていくしかないのか・・・と思います。

その一方で、青森県の六ヶ所村の再処理施設が、稼働に向けて動いています。
使用済燃料を保管するならしょうがないと思いますが、この再処理(ウラン・プルトニウムの抽出など)の過程で無用な放射性物質の拡散が起こっています。原子力資料室の『止めよう六ヶ所村再処理工場』をご覧ください。
もんじゅが完成しないことで、プルトニウムを日本が保持し続けることの大義として、MOX燃料の使用を促して核燃サイクルを維持しようとしていますが、その処理過程ですら、放射性物質がどんどんまき散らされています。

『本当にこのような技術が未来のエネルギーだと思うのか。私たちに必要なのか。』

よく考えてみてください。
また、政府は使用済核燃料の中間貯蔵施設をまた別のところに作りたいようです。
私たちが自分の便利な生活のために生み出した核のゴミをこれからどうしていくのか、目をそらさずに考えなければいけません。
例え答えが出なくても、それは絶対に考えておかなければいけないことです。

あなたの住んでいる町に、この中間貯蔵施設を受け入れますか?

【原子力資料情報室より】
止めよう六ヶ所村再処理工場
http://www.cnic.jp/modules/rokkasho/

六ヶ所村の核燃再処理工場、溶融炉熱上げを準備
(2012年1月6日 読売新聞)
 日本原燃は5日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ヶ所村)で高レベル放射性廃液をガラスで固める試験を開始するため、ガラス溶融炉の熱上げ作業の準備に取りかかり、来週にも作業を始めると発表した。
 日本原燃によると、熱上げ作業の前に、ガラス固化試験に関係する高レベル放射性廃液を蒸発、濃縮する設備やガラス溶融炉から発生する廃ガスを処理する設備などを稼働させる必要があり、全ての設備の稼働に1週間から10日程度かかるという。このため、熱上げの開始は来週後半以降となり、その後に約2週間程度の熱上げ作業や、設備の点検などを行うため、ガラス固化試験の開始は今月下旬から2月上旬の見込みだ。
 日本原燃は2007年11月にガラス固化試験を始めたが、トラブルによる中断が相次いでいる。08年12月には溶融炉内をかくはんする棒が曲がったため試験を中止。その後、東京電力福島第一原発の事故などもあり、試験を再開できずにいた
。同社は試験が成功すれば、10月に再処理工場の完工を目指している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/surprise/20120106-OYT8T00934.htm

使用済み核燃料 国内に新中間貯蔵施設
東京新聞 2012年1月7日 朝刊
 政府は6日、全国各地の原発から出る使用済み核燃料を貯蔵する新たな中間貯蔵施設を国内に建設する方針を固めた。使用済み核燃料を中間貯蔵し、処理する仕組みとしては青森県内の核燃料サイクル事業が進められているが、完成してもすべてを受け入れるのは困難な状況で、別の中間貯蔵施設が必要と判断した。既に複数の候補地に絞って選定作業を進めている。2012年夏までに建設計画を決め、13年に着工したい考えだ。
 藤村修官房長官や枝野幸男経済産業相らでつくる「電力改革及び東京電力に関する閣僚会合」が検討を進めている。岩盤の強固さなどを条件に、候補地を選んでいる。
 全国にある原発54基の貯蔵プールの容量は2万630トン。現在は1万4200トンを使用している。平均使用率は約69%で、早ければ三年ほどで満杯になる原発もある
 核燃料サイクル事業は、全国の使用済み燃料を青森県六ケ所村に建設する再処理工場に集め、核燃料からプルトニウムとウランを回収。残った廃棄物を埋設用のガラスで固める計画。再処理工場は電力9社などが出資して設立した「日本原燃」が1993年に着工した。しかし、トラブル続きで97年の予定だった完工は18回も延期され、目標とする2012年10月操業も不透明な状況だ。
 再処理工場の操業が始まっても、年間処理量は800トン。全国の原発からは年間900~1000トンの使用済み核燃料が発生するため、東京電力などが出資して設立した「リサイクル燃料貯蔵株式会社」が、青森県むつ市に中間貯蔵施設を建設中で、12年7月に完成する予定。貯蔵量は5000トンで、政府は全国の使用済み燃料を保管するのは困難として、別に中間貯蔵施設を建設することにした。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012010702000036.html

失礼します。
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【追記】
再処理工場 溶融炉の熱上げ完了
デーリー東北新聞社(2012/01/25 21:08)
 日本原燃は25日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場でガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)を製造する溶融炉の熱上げが24日夜に完了したと発表した。現在は設備の健全性や性能を確認中で、この作業を終え次第、数日中にも、2008年12月から中断している試験を再開する見通しだ。
 固化体を製造する溶融炉は2系統ある。原燃は、まだ高レベル廃液を使っていないB系炉、これまでの試験で使っていたA系炉の順で試験を進める計画。今回の熱上げしたのはB系炉で、今月10日に着手していた。
 炉の作動確認で、高レベル廃液と似た成分を含む非放射性の「模擬ビーズ」を固化体1本分抜き出したが、計画より流下速度が遅かった。このため26日に炉内をかき混ぜた後で、2本目を抜き出す。
 ほかには、炉内に追加設置した温度計が適切な値を示すかどうかや、炉底部の加熱性能もチェック。数日掛けて、これらの作業を実施した後、B系炉に実際の高レベル廃液を模した廃液を流し込んで試験に着手する。
 固化体製造試験は当初、昨年4月に再開する予定だった。しかし、東日本大震災の影響などで時期がずれ込んだ。
 計画によると、再処理工場は、今年10月に完成予定。ただ、既に10カ月程度、工程に遅れが出ており、延期が濃厚となっている。(齋藤桂)
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/news/2012/01/25/new1201252102.htm?utm_medium=twitter&utm_source=twitterfeed