※この記事は、
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9月19日 セメント協会:汚泥等のセメント原料利用について対応状況をご紹介・・・、
9月1日 小出氏:新政権誕生、東電の廃炉工程表、環境省の汚染廃棄物処理(クリアランス)、福島の『中間貯蔵施設』@たねまきなどに関連しています。
福島 新築マンションで高放射線量
NHKニュース 1月15日 18時55分
去年7月に新築された福島県二本松市の賃貸マンションの室内で、1時間当たり1マイクロシーベルトを超える放射線量が測定されました。二本松市や国は計画的避難区域に指定された浪江町の砕石場の石が床のコンクリートに使われたことが原因とみて詳しく調べています。
このマンションは、福島県二本松市にある鉄筋コンクリート造の3階建ての賃貸マンションで、去年7月に完成し、12世帯が入居しています。二本松市が高校生以下の子どもを対象に行っている積算の放射線量の調査で、このマンションに住んでいる子どもの値が3か月間で最大で1.62ミリシーベルトと高かかったことから、先月、室内を詳しく調査しました。その結果、1階の室内の床上1メートルの高さで、1時間当たり最大で1.24マイクロシーベルトと、付近の屋外の2倍近くの高い放射線量が測定され、原発事故で出たセシウムによるものと確認されました。一方、2階と3階は、0.1から0.38マイクロシーベルトで、比較的低かったということです。このマンションでは去年4月に行われた1階の床の工事の際、計画的避難区域に指定された浪江町の砕石場の石がコンクリートに使われたということです。この砕石場では原発事故のあとも一部の石が屋外に放置されていたということで、二本松市は石が原発事故でセシウムに汚染されたことが原因ではないかとみて県や国とともに調査を進めています。二本松市は、このマンションの1階の住民に対し、引っ越してもらう方向で協議することにしているほか、2階と3階の住民からも意向を聞くことにしています。また、二本松市や国などでは、同じ砕石場の石がほかの建物でも使われていないか確認することにしています。
マンションの3階に住む50代の男性は「高い放射線量の中で寝泊まりをして生活していくのは心配です。何とか放射線量を下げる方法はないのか対策してもらいたい」と話していました。このマンションでは1階の共有部分の廊下でも、1時間当たり1マイクロシーベルトを超える比較的高い放射線量が測定されていて、浪江町から孫を連れて避難している住民の女性は「測定された放射線量をみて驚きました。孫もいるので安心して暮らせる状況ではないですね」と話していました。
マンションに使われた砕石を出荷した福島県浪江町の砕石場を経営する会社の社長はNHKの取材に対し、「震災後の去年3月下旬から営業を再開し、計画的避難区域に指定された4月下旬までのおよそ1か月間に、主に災害復旧用に福島県内の土木会社を中心におよそ20社にすでに砕石してあった2900立方メートルほどを出荷した。このうち県内の生コン会社に出荷したものがマンションの建設に使われたと聞いている。砕石の多くは簡易式の屋根のついた場所で保管していたが、一部は野ざらしになっていたものもあった。結果的に迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちだ」と話しています。
建材の流通などを所管する経済産業省によりますと、今回のような砕石場の石の出荷については、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降も、放射性物質などの基準は設けておらず、業者への指導などは行っていないということです。これについて経済産業省は「砕石場では山の表面だけを削り取るわけではないので高い放射線量が測定されることは想定していなかった」と話しています。また、マンションのコンクリートに使われた石を出荷した福島県浪江町の砕石場からは、3月下旬から計画的避難区域に指定された4月下旬までの間に、福島県内のおよそ20の生コン会社や建設会社に石が出荷されたことを確認しているということです。経済産業省は、国土交通省や地元の自治体と連携して同じ砕石場の石がほかの建物にも使われていないか確認を急ぐとともに、福島県内のほかの砕石場についても出荷先などを調査することにしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120115/t10015282731000.html
高線量:新築マンションで検出 コンクリ発生源 二本松
毎日新聞 2012年1月15日 21時20分(最終更新 1月16日 0時00分)
内閣府原子力災害対策本部と福島県二本松市は15日、同市内の鉄筋コンクリート3階建て新築マンションの1階屋内部分から、屋外より高い最大毎時1.24マイクロシーベルトの放射線量が検出され、1階住民に転居を勧めていると発表した。同本部などは、原発事故当時、同県浪江町の採石場に保管されていた石を使ったコンクリートが発生源とみている。建築資材の砕石は放射線量による出荷制限はなく、他にも汚染された建材が流通した可能性があるとみて調査を始めた。
市などによると、マンションは同市若宮地区にあり、昨年7月完成、12世帯が居住している。1階に住む女子中学生が個人線量計で測定した累積被ばく線量が高いことが12月に判明。調査したところ、放射線量は屋外では毎時0.7~1.0マイクロシーベルトのところ、1階は0.90~1.24マイクロシーベルト、2~3階は0.10~0.38マイクロシーベルトだった。同本部は「避難が必要な値以下で、直ちに健康を害するものではない」としているが、市は1階住民にあっせんする転居先物件を探すと共に、2~3階住民の意向を聞いている。
汚染の原因については、1階に使われたのと同じ業者のコンクリートを使った市内の農業用水路でも周囲より高い放射線量が検出されたことから、コンクリートが主因と判断した。材料の石は、同県双葉郡に本社がある砕石業者が、同県浪江町のうち「計画的避難区域」になった地区で原発事故前に採取したもので、事故後も現地で屋外に置かれていた。二本松市の建築資材会社が4月11日に生コンクリートに加工した。
この砕石業者の浪江町内の事業所は、原発事故後から4月22日の計画的避難区域指定までに、県内の建築資材会社約20社に計約5200トンの石を販売したという。経済産業省と国土交通省は福島県とも連携して流通先の確認を進めるほか、同区域に採石場がある6社についても流通実態を調べる。
原発事故後、汚泥やがれきの再利用については基準が定められたが、コンクリート用の砕石には基準はないという。原発事故後、新築住宅の汚染判明で住民移転が迫られるのは初とみられる。【鈴木梢、深津誠、野倉恵】
◇入居の10世帯が被災者 「やっと落ち着いたのに…」
現場のマンションは、市や住民によると、完成後間もない昨年8月から入居を始めた。12世帯中10世帯が震災で元の住居に住めなくなった被災者という。
浪江町から避難してきた2階の60代の住民女性は「小中学生の孫が一緒にいるので心配。除染してもらいたいが、できなければ転居もやむを得ない。避難先を転々として8月末に引っ越し、やっと落ち着いたところだったのに」とこぼした。
浪江町から移ってきた住民女性(32)は1歳と4歳の子供がおり、「正月明けに突然、市の職員が来て室内を測っていった。私は上層階だが、一部でも高ければ不安」と表情を曇らせた。【蓬田正志】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120116k0000m040066000c.html
生コン会社に汚染石千トン超出荷 流通ルート調査
2012/01/16 14:23 【共同通信】
福島県二本松市内のマンション1階の室内から、屋外より高い放射線量が測定された問題で、同県富岡町の砕石会社が、マンションの基礎部分のコンクリートを製造した生コン会社に出荷した石は約1065トンに上ることが16日、関係者への取材で分かった。
放射性物質が付着した石を使ったコンクリートがほかの建築物にも使われた可能性があり、経済産業省は、環境省や国土交通省などと流通ルートを調べている。
砕石会社は「双葉砕石工業」。同社社長によると、浪江町内の砕石場で採取した石約5280トンを昨年3月の原発事故後、同4月22日にかけ、福島県内の建設会社など19社に出荷した。
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011601001147.html
日本の報道がどうなっているか、私はわかりませんが、もしこの会社が責められているなら、それはちょっと違うのかなと思います。
何の政策も指導もしなかったのは、経産省、政府です。
あの人たちの言う『風評被害』と同じですよ。
この企業に関心の目を向けさせ、根幹にある『政府の指導・対応、検査体制』を問題にしない。
稲わらも同じ。
これから、災害瓦礫の再利用が本格的に始まれば、3000ベクレル/kgのものが30㎝の遮蔽があれば使ってよいということになっています。
政府は、空いた穴を防ぐので精いっぱいで、先読みして対策を打つなんてつもりはサラサラありません。
当面は、私たちで自己防衛していくしかないんです。
この政府を叩き直すのも、私たち国民の責任と権利です。
やれることを見つけてやっていきましょう。
失礼します。
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【追記】1月17日
経産省、すぐに調査せず マンション内放射線測定で
2012/01/17 05:28 【共同通信】
経済産業省が福島県二本松市のマンション室内で屋外より高い放射線量が測定されたとの報告を昨年末に受けたにもかかわらず、すぐに調査などの対応を取っていなかったことが16日、分かった。マンションの1階部分だけ放射線量が高かったため、全体で使用されているコンクリートが原因と考えず、調査は今月10日ごろからの開始となった。
同省は、計画的避難区域となった同県浪江町の砕石場の石がマンションのコンクリートの原料に使われたかどうかの確認や、この砕石場の納入先だった生コンクリート2業者の200を超える取引先について調査し、製品の流通経路の解明を急ぐ。
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011601002439.html
砕石場の操業、経産省把握せず 高線量マンション問題
2012/01/17 07:51 【共同通信】
建材の出荷基準「緊急に相談」
福島県二本松市のマンション室内で屋外より高い放射線量が測定された問題で、コンクリート原材料業者などの監督を所管する経済産業省が、昨年3月の原発事故発生から同4月の計画的避難区域設定までの間、対象となった地域にある砕石場の操業状況の把握を怠っていた疑いのあることが17日、同省への取材で分かった。
そのため、放射性物質に汚染された砕石が建材として使用されることを想定できず、基準づくりや出荷制限などの対策が手つかずになった可能性がある。
また、福島県が区域設定後の昨年5月、政府の原子力災害現地対策本部に対し、建材の放射線基準を示してほしいと申し入れていたことも判明した。
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011701001111.html