※この記事は、
12月24日 韓国:新規原発建設に向けての動き
1月4日 【更に動画追記あり】原子力安全委:ヨウ素剤服用指示にSPEEDIを使わないことを決定【今後は放射線量や原子炉の水位データの利用!?いい加減にしなさい!!】
12月31日~ この人たちに原発を任せていていいですか・・・?などに関連しています。

私個人の考えでは、ヨウ素剤をあらかじめ各家庭に配っておくことは賛成します。
ただ、今のままの体制の国の指示でどうこうしようとは思いません。唯一防げる放射性ヨウ素の甲状腺被曝について、自分自身で飲むか飲まないか、子供に飲ませるかどうかを判断する権利をいただきたいと思います。
今回のように配られなかったり、配られたとしても指示が出せなかったりするような、しかも今後はSPEEDIは使わないと言っているような方々にお任せしたくない・・・。

どうぞ。

20120112 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】

(千葉氏)では、早速今日は、このニュースからお聞きしてまいります。
 原子力安全委員会の被ばく医療分科会は、今日、もしも原発の事故が起きた時のために原発周辺の住民のために、ヨウ素剤を配っておくよう求める提言案を示したということです。
 原発から5㎞以内に住む人たちにヨウ素剤を配っておくということなんですが、このヨウ素剤を飲んでおけば、事故が起きたとしても甲状腺がんを予防することができるんですよね。
(小出氏)そうですね。ただし、飲んでおけばということだけれども、飲むタイミングというのが大変重要で、事故が無いのに飲んでも全く意味がありませんし、事故が起きたということが判った後に、放射能が飛んでくるわけですが、飛んできた後に飲んでも全く意味がないのです。
 要するに事故が起きたということを知って、放射能が飛んでくる、その間に飲むということだけが意味のあることなのであって、今回、福島第一原子力発電所の事故の時は、周辺の住民は、いつ放射能が来るのか全く分からないまま、被曝をさせられてしまったわけですし、日本の政府の方はむしろ、いつ放射能が届くということをSPEEDIという計算コードを使って知っていたにも関わらず、公表しないで住民を被曝させたのですね。
 ですから、今後もきちっとした対応がとれないのであれば、全く意味がないことをやっていることになってしまいます。
 今回、原子力安全委員会でしょうか、が、そういうことを決めたということだそうですけれども、原子力安全委員会自身は、今回の事故に関しても、住民を全く守らなかったわけですから、その委員会がなんで今更そんなことを言う権限があるだろうかと私は思います。
(千葉氏)事前にヨウ素剤を配っておいたとしても、ちゃんとした情報をきちんと提供して飲むタイミングというのをきちんと図らないと、何の意味もないということになるわけですね。
(小出氏)そうです。大変微妙なことなのであって、情報を通知するほうがやらなければ、持っていても使えませんので、まずは意味はありません。
(千葉氏)それが今回できなかった状況だったということですね。
(小出氏)『できなかった』というか、要するに『積極的にやらなかった』のです。
(千葉氏)『積極的にやらなかった』・・・。はい。わかりました。
 それから、次はお隣韓国の原発のニュースなんですけれども、韓国のキョンジュ市というところにあるウォルソン原発というところの原子炉がトラブルで止まったというニュースが入ってるんですけれども、実は韓国には原発が21基もあって、日本海沿いにあるものもあるということなんですが、もし、もしですよ?韓国で原発の事故が起きたら、日本にも放射性物質の影響は及んできますよね。
(小出氏)当たり前ですね。
(千葉氏)じゃあ、日本にも事故の影響で、例えば人が住めなくなる地域が出るとかいうような可能性も出てきますか?
(小出氏)もちろんそうですけれども、実は今日、私の研究室に韓国のテレビ局の方が取材に来られました。そして、福島第一原子力発電所の事故を中心にして、いろいろなインタビューを受けてお答えしました。
 その中で、韓国の人たちの知りたいことの一つに、
『日本のもんじゅという原子力発電所が事故になった時に、韓国までどういう被害が飛んでくるか?』
ということを私は聞かれました。
 もんじゅという非常に特殊な原子炉があって、プルトニウムを大量に燃やそうとしているわけですが、
「それで事故が起きて、もし、たまたま東から風が吹いていれば、韓国にも影響が出るでしょう」
と私はお答えをしたのですが・・・、もちろん韓国の原子力発電所で事故が起きて、西風が吹いていれば日本が被害を受ける、逆のことは当たり前のこととして起きるわけですね。
 ただ、私は思うのですが、皆さん、何か『自分が被害を受ける』ということが何よりも関心事のようなのですが、私にとっては、『自分が加害者になる』ということが、一番嫌なことなのです。
 ですから・・・、韓国の原子力発電所の事故を心配するよりは、むしろ日本での原子力発電所の事故を起こして、他の国々に迷惑をかけるというようなことを、何としても私は避けたいと思いますので、韓国の原子炉であろうと、中国の原子炉であろうと、もちろんみんな危険ですけれども、日本に今ある原子力発電所、それをどうするのかということを私たちが考えるべきだと思います。
(千葉氏)・・・そうですね。韓国の話だと、それぞれやっぱり『自分のところが影響を受けたら』というところには皆関心が行くんですけど、そこじゃないんですね。
(小出氏)と、私は思います。
(千葉氏)・・・わかりました。
 そしたら、次はですね、子供に関するニュースが入っていまして、原子力発電所の近くに住むフランスの子供たちは、白血病の発病率が通常の2倍であることが、フランスの国立保健医学研究所やフランス放射線防護原子力安全研究所の専門家の調査結果で明らかになったというニュースが伝わってきていますが、これは小出さんはどうごらんになりますか?
(小出氏)そういう研究は、もう山ほどあります。はい。今回はフランスの原子力発電所の周辺ということですけれども、昔から米国の原子力発電所周辺でもそういうデータが公表されていますし、イギリスのウィンズケール、現在のセラフィールドと呼ばれている再処理工場の周辺でも、白血病が多いということは、確定的な事実として皆が認識しています。
 ただし、それが本当に原子力施設からの被曝の影響なのかどうなのかということで、議論は継続していますが、原子力施設周辺で白血病が多い、ガンが多いということは、かなりのデータがもう既に蓄積してきています。
(千葉氏)そういう事実はそうやって確認されていっているということですね。
(小出氏)そうです。ただし、それが一体何の原因なのか、本当に放射線に被曝をすることによるのか、或いは原子力施設という特殊な町という文化的な背景も含めて何か別の原因があるのかということで、未だそのはっきりと原因を突き止めることができないという、そういう状況にあるということです。
(千葉氏)・・・わかりました。
 もうひとつ、こちらは、全国の原発の状況を監視するERSS、緊急時対策支援システムというものに不具合があったというニュースを以前伝えましたが、その原因がわかったというニュースが入っていまして、原子力安全・保安院によりますと、
『データを保存するために必要なメモリーが不足していたためにシステムのデータ処理ソフトが止まった』
ということで、単なるメモリー不足という単純な話でして、保安院は、
「今後定期的に、年に2回メモリーをリセットする」
と話しているということなんですが、これ、なんか緊張感が無いなって感じがするんですが、これはどう思われますか?
(小出氏)<苦笑>そうですね。なんかマンガのような話ですね。
 そんなメモリーなんていうのは、どれだけもともとあるっていうのは判っているわけですし、ある時間間隔でどれだけのメモリーが必要になるかということも、もちろん初めからわかっているはずですから、どういう管理をしなければいけないなんてことは、当然始めから分かっていることで、運用上やるべきことであったはずですが、それがなされていないなんていうことは、まさに驚きですし、なんでそんなことをやってるのかな?と、思います。
(千葉氏)はい。藤田さん、いかがですか?
(藤田論説員)そうですね、私、その韓国のテレビ局の取材に来た件にちょっと関心がありまして、それは韓国のテレビの狙いとしましては、自国の原発に懸念を抱いて取材に来たということなんですか?どういう狙いで来られたのでしょうか?
(小出氏)よく判らないです。私のところには、たくさんの外国のメディアの方が来られます。ドイツの方からも来るし、イタリアもフランスも来ますし、そういう意味でいえば脱原発を目指している国のメディアも来るし、フランスのように原子力を推進しようとしている国のメディアも来るし、韓国は今や原子力で世界に打って出ようとしている、そういう国でもあるわけで、その国からも取材に来るのですね。
 なぜ私のところなどに来るのかと、私は半ば首をかしげながらですけれども、私のことを聞いてくださるのであれば何でもお答えしようと思って、これまで来ました。
 今日韓国から来てくださった方々も、どういう思惑で私のところに来てくださったのかはよく判りません。日本で今、放射性物質を放出しながら、韓国にももちろん放射性物質は飛んで行っているわけですし、海へ流しているものに関しても、韓国という国は大変敏感に反応してきたということもありますので、何がしか、そういうことを国内で報道されるのかな?と思いますが、申し訳ありませんが、私自身は相手方の意図ということに関してはよく判りません。
(千葉氏)わかりました。
 小出さん、どうもありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】


【関連記事】
ヨウ素剤、家庭に事前配布を=原発5~30キロ圏「有効」-安全委分科会
時事通信(2012/01/12-16:54)
 東京電力福島第1原発事故を受け、緊急被ばく医療の課題について議論する原子力安全委員会の被ばく医療分科会は12日、原発事故の際に放出される放射性ヨウ素が細胞に取り込まれるのを抑制するため、原発周辺の住民にヨウ素剤を事前配布するよう求める提言案を示した。原発の半径5~30キロ圏内で有効としており、分科会は3月までに意見を取りまとめる方針
 提言案は、今回の原発事故を受けて全国の原発周辺に新たに設定される三つの防災対策区域ごとに、ヨウ素剤の配布検討を求めている
 放射性物質の放出前に直ちに避難する原発5キロ圏の「予防的防護措置準備区域」(PAZ)では、事前に各家庭にヨウ素剤を配布し、指示に基づき服用させることが有効と明記。緊急時に避難や屋内退避ができるよう準備する30キロ圏の「緊急時防護措置準備区域」(UPZ)でも、屋外活動をする前の予防的服用が望ましいとした上で、事前配布の有効性をうたっている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012011200680


原子力安全委:分科会でヨウ素剤の家庭常備の提言案
毎日新聞 2012年1月12日 11時45分(最終更新 1月12日 12時45分)
 原発事故発生時の被ばく対策見直しを検討している内閣府原子力安全委員会の分科会は12日、甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を、原発から半径30キロ圏内の各家庭に事前配布することが有効とする提言案を示した。現状は多くの地元自治体が保健所などに備蓄し、事故後に住民へ配布する仕組みだが、東京電力福島第1原発事故では機能しなかった反省を踏まえた。安全委は、今後予定している原発事故対応の防災指針改定に盛り込む方針。
 福島第1原発事故では、ヨウ素剤服用の可否を判断する際参考となる緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)が、本来の機能を果たさなかったことなどから服用指示が遅れ、ほとんど活用されなかった
 提言案は、被ばく予防のためのヨウ素剤服用を迅速に実施するため、予防防護措置区域(原発5キロ圏、PAZ)及び緊急防護措置区域(同30キロ圏、UPZ)=安全委で導入を検討中=への各戸事前配布について「有効」または「有効だろう」とした。放射性ヨウ素防護地域(同50キロ圏、PPA)=同=については「各戸事前配布や屋内退避期間中配布を検討するべきだ」とした。さらに、服用指示の実施手続きや判断基準、国の責任を明確化することを求めた
 ヨウ素剤は薬事法で「劇薬」に指定されており、慎重な取り扱いが必要。提言案では薬事法や処方にかかわる医師法など関係法令の改正も検討すべきだとしている。【永山悦子】
 ★安定ヨウ素剤 原発事故などで放出される放射性ヨウ素による内部被ばくを防ぐ医薬品。放射性ヨウ素が体内に入ると、甲状腺に蓄積して放射線を出し、甲状腺がんを引き起こすこともある。安定ヨウ素剤を服用してあらかじめ甲状腺内を満たすことで放射性ヨウ素が排出されやすい状態になる。放射性ヨウ素を取り込む前24時間以内、または取り込んだ直後に飲めば9割以上の抑制効果があるが、服用が遅れるほど効果は落ちる。原子力安全委員会の現行指針では服用対象者は40歳未満。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120112k0000e040149000c.html

原発付近に住む子ども、白血病の発病率が2倍=仏調査
2012年 01月 12日 11:44 JST
[パリ 11日 ロイター] 原子力発電所の近くに住むフランスの子どもたちは、白血病の発病率が通常の2倍であることが、同国の専門家の調査結果で明らかとなった。近くがん専門誌「International Journal of Cancer」に掲載される。
フランスの国立保健医学研究所(INSERM)が、2002―07年に国内の原発19カ所の5キロ圏内に住む15歳未満の子どもを調査したところ、14人が白血病と診断された。これは他の地域と比べて2倍の発病率だった。
共同で調査を行ったフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のドミニク・ローリエ氏は、この結果を統計的に重要だとした上で、さらに慎重な分析が必要だと指摘。また同氏は、多国間で大規模な共同調査を行えば、より確かな結果が得られるだろうと述べた。
フランスはエネルギーの原発依存度が最も高く、58基の原子力発電所を有しており、電力の75%を原発でまかなっている。
一方、昨年発表された英国の35年に及ぶ調査では、原発の近くに住む子どもにおける白血病の発病率は高いとの証拠は得られていない。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE80B01H20120112


緊急時対策支援システム:原発事故監視システム一時停止 メモリー不足が原因
毎日新聞 2012年1月12日 東京朝刊
 全国の原発の状況を監視する「緊急時対策支援システム」(ERSS)に不具合が生じ、一時作動しなかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は11日、データ保存に必要なメモリーが不足し、システムのデータ処理ソフトが停止したのが原因だったと発表した。今後、年2回定期的にメモリーをリセットし、ERSSの異常時の対応手順書を整備するなどの再発防止策を実施する
 ERSSは、全国の原発の運転状況を示すデータを、保安院やオフサイトセンターで監視するシステム。
 保安院は「不具合の発生から復旧までに約1日かかったことを重く受け止め、再発防止のためしっかり監督していきたい」としている。【河内敏康】
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120112ddm008040078000c.html