※この記事は、2011年12月28日 【内容起こし】原口一博×上杉隆 2012年 日本社会の動向を読む~東日本大震災後の日本~(ゲスト:日隅一雄氏、木野龍逸氏、上原春男氏)【その②】の続きです。

<01:19:30頃~>
(上原氏)はい。前もちょっと言いましたように、私はなんで『もう安全です』っていうようなことを発表するのか、さっぱりよくわかりません。
 まだメルトスルーした燃料の温度がそんなに冷えてないはずなんです。だから、それをもって、『もう安全です』というような言い方をされるのは、国民に対して誤った認識をさせてしまうんじゃないかということを非常に危惧をしております。
 だから、もうちょっとですね、危ないものは危ないっていうことをきちっと言ったほうがいいじゃないかというふうに思います。
 それでついでですが、私がこの間、自衛隊が全部引き上げていったということを聞いて、なんで全部引き上げていったのかというのもよく判らないんですよね。
 だから、まだ現地は非常にいろんな問題があるはずなんですけど、それをほっぽりだしていくというのは、いかがなものかなという気をもって、段々敢えて危ない状態に入っていくんじゃないかということを危惧しております。
 <スカイプエラー音>聞こえますか?
(原口氏)ありがとうございます。上原先生、ちょっとこっちの機械の操作がうまくいってなくて、恐縮です。
(上原氏)私が話しだすとうまくいきません。申し訳ありません。
(原口氏)スカイプがブロックするというのは、滅多にないんですが・・・。
(上杉氏)もしかして・・・<笑>

(原口氏)ここで七尾さん、すいません、ご質問を・・・。
(上杉氏)記者クラブの陰謀じゃ・・・<笑>あ、七尾さん居たんだ?
(七尾氏)ニコニコ動画の七尾と申します。よろしくお願いします。
 何点かちょっと質問させてください。
(上杉氏)記者クラブの陰謀じゃない?このスカイプのブロックは。
<一同苦笑>
(七尾氏)えーっと、何点か質問あるんですが、ちょっとまとめて質問させてください。
 まず汚染水からいきます。
 汚染水は「希釈して流す」と言ってますが、来年3月にはですね、また流すことになると思います。東電の施設運営計画に『汚染水放出の際には、関係省庁の了解を得る』としていますが、この点については皆さん、どうお考えでしょうか?もう『来年タンクを増設する』と言うんですけど、恐らく多分、法令基準内ということで・・・。
(上杉氏)一応これ、東電に質問したんですが、まず希釈の部分に関しては、
「海で希釈されて薄まるから大丈夫だ」
というのが、最初の説明でした。
 これ、枝野長官も言ってます。会見で。
 もう一つが、低濃度の1万1500トンを4月4日に、まぁ3日ですかね、流したんですけど、私が聞いたのはその日ですね。
「低濃度って何の基準ですか?」
 これ、アメリカの新聞とか見てると、ハイレベルって書いてあるんですよ。同じので。環境基準の1000倍から1万倍でしたよね。確か。
「これはハイレベルってなってるのに、なんで低濃度と使うんですか?日本の各紙、テレビも低濃度って言ってるけど、如何にも安全そうなんですけど、その基準は何ですか?」
というふうに伺ったら、東電の回答は、
「東京電力の基準で濃いものよりも低いので、低濃度です」
 世界で全く通用しないことを言ったんです。
 実際はハイレベルというものを流していて、それで国際的な了解をもらわなくちゃいけないのに、日本の中で言葉遊びしてもしょうがないんですよ。日本のマスコミは騙せますけど、海外のマスコミは騙せませんから。そういうことでまた同じことをやろうとしてるのは、絶対に止めなくちゃならないと思いますね。
 もうちょっと手遅れかもしれませんけど。
 ということで、はい、どうぞ。
(木野氏)外に出すかもしれない、3月にですよね。
 あの、省庁に了解とってからっていう話を今七尾さんしましたけど、多分『了解、OK』って言うでしょうね。東京電力から上がってくれば。まさか『ダメ』っていって、もしそこでダメっていうんであれば、多分4月の段階でも『ダメだ』って言ったはずですし、多分、それしかないっていうふうに言われると、もちろんその各省庁も現場の状況詳しく持ってるわけじゃないですから、『良い』って言わざるを得ないでしょうね、多分。
(上杉氏)反論材料持ってませんからね。各省庁。
(木野氏)そうですよね。
(原口氏)しかし、法律っていうものがありますからね、国際法っていうものもあってそれに反したことができるなんてことは、驕りですよ。
(木野氏)ただ、海洋投棄の国際法だと陸上から放射性物質捨てるなんていうのは、前提に入ってないですよ。入ってないですよね。
(日隅氏)僕は、あと、今回流そうとしてるのは、基準値以下なので、法令基準値以下まで一応下げたものを出すと。だから
『総量としては多くても薄まってるから流してもいいんだ』
というような発想になってるわけです。
 ところが、保安基準っていうので、総量も決めてるわけですね、年間の放出量。
 そうすると今年1年間で何万年分の基準を上回ってるのを出してるんですから、そうすると保安基準を下げて、
「もう出しちゃいけない。東電については、故意に出すことは許さないんだ」
というふうに変えることはいくらでもできるわけですから、それはもう政府の考え方次第だと思いますね。
(上杉氏)一ついいですかね、海洋にリークするときにロンドン条約は確か船舶からなんですよ。
 ところが、その船舶からっていうのは、一応原則なので、フランスの核施設が実はこっそりですね、海洋に汚染水を出したんですね。それはパイプをずーっと伸ばしてそれをやったんです。つまりパイプで海底の中を通して。その先から流してたんですけど、それに関しては、基本的には船舶と同じ扱いになってるわけです。そういう抜け穴を探すということが良いかどうかというのは、実はこれも聞いたんです。3月に、4月でしたっけ?
 そしたら、
「ロンドン条約とか、国連海洋法に触れるんじゃないですか?」
 その時に発言が2回目だったかな?
「それには想定してない。」
 あとでそれをメモの方で見たら、要するに『船舶じゃないから大丈夫だ』という、こういうことを言ってるんですよ。
 これはね、やっぱりね、ちょっと確信犯なんですよ。
(木野氏)確信犯ですね。
(原口氏)そういうものはね、世界的にまた弾劾される、糾弾されてしまう。糾弾されてしまうからダメなんじゃなくて、現実に健康被害であるとか、自然に対する取り返しのつかないことをしてしまうという、その認識。
 たださっき日隅さん、これもおっしゃいましたけど、朝日新聞の記者が最初放射性物質についても取り上げておられたけど、その後無かった。その会社員の人とか僕ら政治家もそうなんですけど、
「原発について触れるのは嫌だ、もう止めたい。やる度にどんどん追い込まれていく」
ということをこの間言ってきた友人がいましてね、
「いや、それはやっぱり責任を果たすためには、僕らも追い込まれようが何しようが、真実を追求しないと。それで職を失うとしたら本望じゃないか」
という話をしました。
(上杉氏)???1万人以上の記者クラブの人たちは、僕は攻撃してるんじゃなくて、個人じゃないんですよ。そういうシステムの中に、こういう危機的な・・・、平時はいいですよ、別に。記者クラブ勝手にやっててくれて。
 ただ、有事で国民の命が国家の信頼に関わってる時に、まさにジャーナリストやってお金もらってるんだったら、その時こそ、本当に職を捨てても、今言ったように、そういう職を失っても大した職じゃないですよ。そんなことを失うのは。
 やはりこの時こそ、本当に真実を国民とか読者とか視聴者に伝えるべきだったのに、それができなかったのは、いくら言い訳しようが、何かしら『大変だった、個人の生活がある。』そんなのは、もう関係ないですよ。もう単なる本当に言い訳。
(原口氏)確かに、日本そのもの、人間そのものを守るということに立ちたいですね。
 七尾さん、質問お願いします。
(七尾氏)あと2問あります。原口元大臣に是非お願いしたいんですが、東電との間の企業契約があまりにも不透明すぎると思います。
 アレバの技術投入は成功だったんでしょうか?
 支払金額はどれくらいだったんでしょうか?
 今後廃炉に向けて、最大40年と言われている中で、企業契約については透明化すべきではないでしょうか?
 これが2問目です。
(上杉氏)アレバのはあれじゃないですか、技術的なものは上原先生が答えられるんじゃないですか?
(原口氏)そうですね。
(七尾氏)あと、そうですね、
「上原先生の瓦礫処理に向けて、何かアイデアをお持ちだということだったと思うんですが、その後どうなったんでしょうか?」
という質問が来ております。
(原口氏)はい。上原先生お願いします。あの、先生の画像非常に厳しいので、音声だけになりますが、先生、聞こえてますでしょうか?
(上原氏)聞こえてます。私の声、聞こえます?
(原口氏)はい。聞こえます。
(上杉氏)美声ですよ。
(上原氏)はい。今の質問ですけど、私の提案した原子炉を冷やすシステムについては、未だに取り入れられていないんです。
 しかし、使用済核燃料の冷却については、私のシステムを取り入れている『ようです』。『ようです』はどういうことかというと、私になんら報告はないので、いろんな報道を見ると、取り入れられている『ようです』というふうにしか答えることができません。
(原口氏)今のアレバについてはですね、おっしゃるとおり、ただ企業機密っていうものがそこに立ち塞がっていて、ただ国民の税金や電気料が入ってくるわけですから、今日大手銀行の頭取が、ある新聞のインタビューに答えて、やはり
「どうするんだ?本当に実質国有化するのか?」
 そして、僕はここの点については、昔、金融再生法を枝野さんと一緒に作ったときの経験が枝野さん活きてるんだなと思います。責任を明確にして、そしてそれについてGoodとBadを分けて、そしてGoodのほうは生かしながら、Badを外していく、こういう処理の仕方が大事です。
 そこのポイントも今ご質問の中にある情報公開なんですよ。
 誰が責任を取ったかわららない、どこに所在があるかわからない、そして何が払われたかわからないものに国民の税金を入れるわけにはいかないですね。
 だから、後ろの質問の瓦礫の問題については、これ、この間総務省の皆さんにもお願いをして、今瓦礫処理のジョイントベンチャー発注っていうのは、4カ月も前に、いやもっと前に発注されたものがあるという、僕の日本維新の会のメンバーから報告がありました。
 ただそこで問題は、止まってしまってるものが多い。なぜかというと、さっきも少しお話がありましたけど、どの瓦礫をどこに持っていくか、最終処分についてもほとんど決まってないですね。
 自治体も放射能の含んだ瓦礫をよその自治体が受け取れるかっていうと、それはもう非常に難しい。
 だとするんであれば、やっぱりトレースなんですよ。
 僕らはユビキタスの技術もクラウドの技術も世界最高のものを持ってる。だから、全体を見渡したクラウド化のフォーマットを作って一気にやれば、それを受け入れる側も、「どこまでだったら納得できます」っていうのが言えるんです。
 ところが、今それが全くそれぞれのジョイントベンチャーっていうか、建設のところで終わってしまってるために、どんだけお金がかかるかわからない。どこに持っていっていいかわからない。それを環境省と総務省に
「お互い知恵を出し合って共通プラットフォーム化してくれ」
ということを言っています。
 処理の方法については、是非上原先生に聞いていただきたいと思います。
 今僕が言ったのと上原先生のアイデアは、全く別のことです。
(七尾氏)上原さん、瓦礫処理についてのアイデアは、その後どうなったでしょうか?
(上原氏)聞こえますか?
 瓦礫処理についてもですね、私は官邸に提案をしておりまして、さきほども言いましたように日本にはいろんな技術があるわけです。この集積について提案しているわけですけど、要するに放射能を含んだものは、それなりの処理をして、今みたいにとにかく日本中に放射能を拡散させるようなやり方はまずいというふうに思っております。
 それで、ある程度の場所で、何カ所かで焼却できるものは焼却するし、その他のものはちゃんと処理すると、それでなるだけ容積を小さくする技術というのは、日本にあるわけですよ。
 ですから、そういう新しい技術を全部使ってやれば、100%とは言えませんけども、80%くらいは多くの人たちの被害を避ける方法でできるというふうに私は思って、官邸に提案をして、一応環境省のほうでは、それを軸に検討していただいているようです。
 したがって、私たちのグループもそれを人に任せるのをやめて、私たちのグループで積極的に瓦礫処理をやっていこうという方向で、今いろいろ提案をしております。
(原口氏)ありがとうございます。
 だいぶ時間が経ってまいりました。
 それぞれの先生のお話をいただいた上で、3人の皆さんにこれまでのことと、それから次はここだっていうところをですね、それぞれお話をいただきたいと思います。
 木野さんから。
(木野氏)個人的なポイントなんですけど、まず、さっきも何度も言いましたけれども、
 福島の20mSvで本当にいいのかどうか。
 避難の必要はないのかどうか。
というのは、これからきちんと検証をしなきゃいけないし、検証と同時に、多分政策としても実行していかなきゃいけない部分なのかなというふうに思います。
 あと、もう一点は、これもさっき出ましたけど、やっぱり水ですね。
 汚染水をこれからどうするのか。
 本当に捨てなければいけないのか。
 それまでにできることは他にないのかどうか。というのは、きちんと考えなきゃいけないと思います。
(原口氏)ありがとうございます。
(日隅氏)私はさきほど原口さんが言われた情報公開について言いますと、ヨーロッパでは、欧州委員会では、
『環境に関する情報は、仮に民間企業が持っていても、それは情報公開の対象になるんだ』
 これは1990年代に既に出てるんです。
 ですから、それと同じような法体系を日本で取り入れて、
「東京電力だって情報公開の対象になるんです。環境に関する情報は少なくとも出してください」
ということが可能なわけですから、そういうふうに各国でやってることを如何に日本で取り入れて、より民主主義的システムに、我々が本当は主権者ですから。
 ところが今回の事故を見ても、我々が主権者として原発の問題について絡んでいくことができなかったのは明らかですから、いかにしてそういう海外で行われている良いシステムを取り入れて、より主権が発揮できる国にしていくかということが課題だと私は思って
いて、今度2月にブックレットをちょっと出す予定なので・・・
(上杉氏)なんて言う名前の本ですか?
(木野氏)なんて言うか、決まってない・・・
(日隅氏)本の名前がまだはっきり決まってないですが、『主権を取り戻すために』みたいな趣旨で、岩波文庫です。
(上杉氏)値段はいくらなんですか?
(日隅氏)500円です。
(上杉氏)ええ!!!お安い!!!<笑>
(原口氏)どこかで予約できますか?
(木野氏)まだ書いてないから・・・
(日隅氏)それは会見の本は1800円ですけど、今度2月6日に出る予定なんです。
(原口氏)上原先生と佐藤さんと平和研究所の高橋さん、これ、上なんですけど、この対談も英語版とインターネット版で両方やるんで、これは上ですけど、中にこの対談を入れさせていただいてよろしいでしょうか。
(上杉氏)下かと思いましたよ。
(原口氏)下じゃないんです。別にどれが・・・下だから悪いかな。
 そうですか、すいません、話の途中で。
(日隅氏)ですので、500円なんで、ワンコインで買えますから是非食事を抜いてでも買っていただいて。
(上杉氏)だって日隅さん、食事抜いてるんですよ。まぁ治療ですけど。
(日隅氏)最近食べなくて。是非お願いしたい。
(原口氏)ありがとうございます。
 上杉さん?
(上杉氏)はい。これは平日の昼間、年末にもかかわらず、ニコニコ視聴者2万389人という、2万人超えてますね、来場者数。すごい人数の方が今。でもまぁね、最初に話したように後付けの話じゃないんです。
 実は3月にこのくらいの情報量を持ってたんです。
 しかもそれは政府も知ってたと、このことを、是非認識してただきたい。
 私も記者クラブ批判をやりたくてやってるわけじゃないんですね。批判をしてるのはシステムに対してずっと言ってる。
 それに対しては、早く記者クラブを解放することによって、中のクラブ記者を解放、emancipationのほうですけど、解放してみんな自由に仕事をして、そして告白された情報を国民に提供しようよということを呼びかけてたんですが、残念ながら今回の3.11でそれが間に合わなかったということで、ジャーナリストは一旦辞めて、そしてこれは日本人全員が今後放射能というものを直視して付き合わなければいけないです。極端に恐れる必要もないし、かといって安全だと言い続けることもないんですが、付き合っていくという認識にそれぞれができることをやればいいんじゃないかと。
 これは最後に申し上げたいんですが、二つの方針を示せばいいんじゃないかと。
 一つは、自分でできることは自分でやろう。人から批判されようがなんだろうが、やっていく。
 あとはやはりこういう形は、日本という形に生まれてるんですから、政府とか自治体とか、公的期間にお願いすること、つまりこうやってくださいということを両方向でやっていく。
 政府の方に、
『早く情報公開してください。避難の地域を確定してください。ホットスポットなどのきちんとした測定をやってください。ベクレル表示やってください』
と一方で言い続けると同時に、自分でできることをやる。
 この双方向は今後2012年の日本人が、皆もたなくちゃいけないことなんじゃないか。
 私自身もその中では引き続きジャーナリストは辞めますけど、ゴルフジャーナリストとして、ゴルフ場の除染は別として<笑>、とにかく自由報道協会の代表として、アプローチは変わりますが、非営利団体。とにかく政府のほうに申し入れというのは、やっていきます。
 それと同時に、個人的には福島のほうに拠点を移して、そして今後恐らく2,3年後、3,4年後、それはチェルノブイリという25年前の教訓が、まさに今のチェルノブイリは25年後の日本ですから、4年後、5年後に残念ながら今の放射線量からすると、健康被害が出てくる人がゼロとは言い切れないんですね。そのための準備の調査というので入ろうと思って、ちょっと福島のほうに移住する。
 もう一つは、福島というものを必ず忘れます。
 今回、中間報告書というものが出て、それから冷温停止をやって政府は終わり、マスコミも「もう終わりました」と検証をやると、年が明ければ、
「まぁ、福島はいいだろう」
と皆の頭から消えるんですね。
 でも、絶対に切り捨てちゃいけないわけです。
 やはり、福島を沖縄とかかつて日本が切り捨てた土地にしちゃいけないという意味で、敢えて意図的に『福島!福島!』と言い続けることによって、政府にプレッシャーをかけようというのもあって、その目を皆さんも切り捨てたりしないで、是非、常に注意を、そして長い支援とかいわゆる義捐金も今年だけじゃなくて、これは継続が大事なので、そういう意味でできることを是非やっていただきたい
ということで、私からの年末のご挨拶に代えさせていただきます。
 ご静聴ありがとうございました。
<笑>
<一同笑い>
(原口氏)上原先生、最後に今回の事故調の報告書、まだ中間報告ですし、それから国会初めて、国会の中に調査委員会、これは川内さんとか松野さん、それから公平に言っておきたいのは自民党さんや公明党さん、共産党さん、みんなの党さん、或いは国民新党さん、社民党さん、本当に頑張ってくれて国会に事故調ができました。
 これからだと思うんです。
 『これからだ』っていうのは、本当の真実を解明するんで、現実に向き合うということはある意味勇気のいる怖い子とかもしれない。しかし、向き合わなければそこから得られる答えもないということを思います。
 上原先生は教育者でもいらっしゃいますが、これからのポイントについて一言触れていただけますか?最後七尾さんに締めていただきますんで、上原先生お願いします。
(上原氏)今日は大変長い時間ですね、議論していただきましたけど、とにかく私たちはずーっと今まで日本をいかに一流国にするかということで、ずーっと努力してきたはずなんです。
 それが今度の事故で本当に根底から覆されたということは、非常に残念な思いなんです。しかし、私たち日本人は、決して今度の事故に対して目をふさぐようなことはしなくて、とにかくデータはきちっと出していただきたい。そして、包み隠さず世界に対してきちっと公表をして、それで批判を受けるところは批判を受けるし、改善すべきところは改善していくという姿勢をとることによって、『日本はやはり一流国である』ということを今後私たちは再度努力をしないといけないんじゃないかというふうに思っております。
 と同時にですね、今度の事故を教訓にして、これをバネにして世界に更なる貢献を私たちはするように努力していきたいというふうに思っております。
 本当に、今日はどうもありがとうございました。
(原口氏)先生、ありがとうございました。
 七尾さん。
(七尾氏)七尾です。原口さん、いつもありがとうございます。今日も昨日実はやるということで・・・
(原口氏)急きょすいません。
(七尾氏)いや、ほんとありがとうございます。すごく重要な番組になったと思います。
 我々としては、今統合対策本部が解散しまして、中長期対策会議、これに変わったわけですけども、これについては、ずっと注視していきたい、あと東電会見もできるだけ長く続けていきたいと思います。
 それで、原口さんに対してもですね、いろいろ官房長官に対しても、ユーザーの疑問をぶつけてお答えいただきたいと思っておりますので、来年もよろしくお願いします。
 本当にありがとうございます。
(原口氏)ほんとありがとうございました。
 私も今年は政治家としてのある意味での総括の年でありました。
 しかし、真実に向き合う、その皆さんに出会えて、何よりの、それが非常に厳しい大震災、私も大事な人たちを亡くしました。皆さんもそうでしょう。その中で出会えた光というものを大事にしていきたいというふうに思います。
 まだ地震も続いてますし、原発事故は決して収束をしていません。
 上杉さんがおっしゃったように、福島の皆さんの想いは、私たちとは比較にならないようなものです。私もスタッフが南相馬から来てまして、たまたま妊娠をしていました。もう帰ることができません。
 そういう想いもしっかりと伝えながら、だからこそ冷静に現実を見極めて、そして与党、政府与党が来年恐らく政界再編に打って出ないとならないと考えています。
 それが段々だんだんタイミングが早くなっています。今日も離党届を出した同志が居ます。しかし、簡単に壊すような選択はしたくないと思っています。
 しかし破壊的な想像というのは絶対に必要なので頑張ってまいりたいと思います。
 今日はほんと、皆さんありがとうございました。
 2月に出る日隅さんの本を、みなさんワンコインで。
(上杉氏)病院から治療中なんでしょ?
(木野氏)その前に1月20日に出る・・・
(日隅氏)そうそう、そっち、二人の方。
(木野氏)1月20日に岩波書店から『検証 福島事故記者会見という本が出ますので、よろしくお願いいたします。
(原口氏)だとすると、上杉さんもね。
(上杉氏)これも出たやつです。タダです。『堕国論Ⅲ』これはさっき原口さんがたまたまおっしゃったんですけど、本当にね、再生するのは坂口安吾の本、『堕ちよ』じゃないですけど、一旦社会システムを含めて、あれ、国家転覆じゃないですからね。いらっしゃってる法務省とか検察の皆さん、そういう意味じゃないですから。警察のみなさんもそうですけど。
 そういうんじゃなくて、ちゃんとして社会システムを健全にしないと再生できないんで、是非皆さん頑張りましょうということですね。
(木野氏)その部分はものすごく遠い気はして・・・
(上杉氏)出だしが東京の元BOWYの布袋さんの出だしなんですよ。是非読んでいただければ。あとは、私は自由報道協会、ずっと3人も入られて頂いて、そして七尾さんは辞めちゃいましたけど、やっぱり新しい記者クラブとは二項対立でやるわけじゃないんです。本当に皆が知りたい情報をなんとか出すという意味で、非営利の団体でおかげさまで今月社団法人になりましたので、その運営っていうのをやって、少しでもまともな日本、今生きてる子供達とかその孫たちに良い日本を残せるための、公平なフェアな言論空間を作ることを、是非残りやっていこうかなということで、さよなら、さよなら、さよなら・・・。
 俺が締めちゃったよ
<笑>
(原口氏)最後は日隅さんで締めてもらおうかな。
(七尾氏)原口さんのやっぱり来年の活動について、かなり、だって今日でも民主党A/Bっておっしゃいましたけど、なんかそれの息吹みたいな動きが今日あったじゃないですか。なのでやっぱり原口さんの来年の活躍のイメージみたいなものを、ちょっと・・・
(原口氏)昨日ですね、その松木さん、私の親友、この部屋の隣ですけど、彼から電話があって、
「消費税増税、公約違反、八ッ場、TPP、もう許せない。だから出るんだ」
と、松木さんは自分で出たわけじゃないんですよ。6月2日のあれで、除名という形になってるんですが、若い人たちを今なだめてるところ。外にいる人がなだめてたわけです。でも、どうしてももう無理だということだから、最初に自分たちで10人ちょっとの政党を作って、そして政界再編の受け皿、さっき七尾さんがおっしゃった僕らの民主党Aの受け皿を作っておくからっていうことでした。
 私はその時に申し上げたのは、ここに来るまで民主党、ここに来させるまでに15年かかってるんです。政権政党といえば、公明党や共産党さんには申し訳ないけど、やっぱり自民党しかないという時代がずーっと続いてきたわけです。
 今僕らが何を抱えてるかっていうと、年末の朝日ニュースターの番組で、共産党のこくたさん、それから自民党の林よしまささんと議論しましたが、すごく効きました。こくたさんの言葉が。
「民主党の上に『自由』をつけたらどうだ?」
って。私は野田さんが志を失ってこういうことをやってるとは思いません。彼は政経塾の僕の先輩です。ところが、情報がさっきずーっと議論してきたみたいに、誰からの情報を聞いてるのか、誰の政策を、例えば各省にですね、今回の四次補正もそうです。丸投げをして、それで増税って言われたって、国民には納得できませんよね。それはマニフェストでは約束してません。
 だから、来年、僕らがやるべきことは、たった一つです。
 自分たちの政治の責任と権限を一致させること。
 国民主導の政治を取り返すこと。
 だから、小沢さんを中心とした新政権というのも、あれも小沢イズムを学ぶところじゃないんですよ。僕らが政権交代を託していただいた原点は何かを伺うところなんですね。
 ですから、行動は迅速にしますが、僕はこの1年間、政局っていうことにあまりにも振り回された1年だと反省しています。
 顧問とかに名前を載せてるんだけど、いつの間にか先頭に立ってボコボコにされているという状況を、正直反省してます。
 むしろ、来年は、世界に出てひとつひとつの政策を訴えていく、日本を訴えていく、そういう年にしたいと考えてるわけです。
  • 【参考記事】
    民主2議員きょう離党届…新党、松木氏と目指す
    (2011年12月28日03時04分 読売新聞)
     民主党の内山晃衆院議員(千葉7区、当選3回)は27日、国会内で記者団に同党を離党する意向を表明した。これに先立ち、斎藤恭紀衆院議員(宮城2区、同1回)も同日、記者団に離党を明言した。
     野田首相が進める消費税増税や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加への反対などを理由としており、28日に離党届を提出する考えだ。
     また、同党の三輪信昭衆院議員(比例東海、同1回)も離党の意向を固めた。中後淳衆院議員(比例南関東、同1回)も離党を検討している。このほか、複数の同党議員が離党する可能性もあり、民主党内の流動化が進んでいる。
     内山、斎藤両氏らは同党を除名された無所属の松木謙公衆院議員(北海道12区、同3回)と共に新党結成を目指すとみられる。
     内山氏は27日、「2009年衆院選でのマニフェスト(政権公約)をほごにしている」と首相を批判した。離党者の数については、同党の当選1回の議員に「10人規模」の同調者がいることを明らかにした。
    http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111227-OYT1T01306.htm

(七尾氏)ありがとうございました。
(原口氏)日隅さん、最後本について。二人のご本について。病院からわざわざ来ていただいたので。
(日隅氏)今??だけじゃないんですけど、二人で書いてる方は、今お話ししたことも含まれてるんですけれども、結局東京電力なり政府がいかに不正確な情報を流し続けたかということを書いたものです。なぜ書こうかっていうきっかけがあって、きっかけっていうのは、ある大学院生が討論会をしたときに、
「こんなに大きな事故なんだから、流石に東京電力は嘘つかないですよ。」
 そういうことを発言されたんです。その方はジャーナリスト志望の方なんですよ。
(木野氏)それは6月か7月ですね。
(日隅氏)それを聞いて、
「あぁ、我々は何か残さなければ、結局、虚偽の報道をされたということすらも消えてなくなってしまうな」
と思ったので、二人で書くことにしたんです。
 それは是非読んでいただいて、その上でその事実を踏まえて、では如何に我々が主権者として振る舞えなかったのか、主権者として振る舞うためのツールが海外にはいくらでもあるんですね。そういうツールを2月に出すブックレットで紹介したいというふうに思いますので、セットで是非。
(上杉氏)おいくらですか?
<一同笑い>
(日隅氏)1890円が最初の本で、二冊目が500円です。
(上杉氏)じゃあ合わせて2390円ですね!お安い!!!
(原口氏)海外で主権者として責任を果たす、先ほどお話になった環境については後悔しなきゃいけない。ほかにはどういうものがあるんですか?
(日隅氏)例えば選挙区の問題で、日本では小選挙区がありますけど、それはほかの国でも小選挙区制度をとってる国はありますけど、小選挙区制度の欠点を補う制度をちゃんと取り入れてるんです。
 例えば、二回投票制だとか、投票の候補者に順番を振るだとか、そういう工夫をしてるんです。ところが日本の場合、裸の小選挙区制で、これはもう他の国ではないんです。世界最悪の制度なんです。
 例えばそういうことを紹介したりとか。
(原口氏)なるほど。私たちも今ですね、衆参の両院を一つにして、冷戦後多くの国が一院に変わったところも少なくないんですね。それで国会議員の定数を300減らすって、ずーっと、これは結構大きい議連なんです。200人くらい。これをやると、対立の構図じゃなくて、それこそお互い協力し合う、主権者としての判断がもっともっと重層的に生かされていく仕組みなんです。
(上杉氏)法改正がでも必要ですよね。
(原口氏)そうです。
(上杉氏)大変・・・。小選挙区制改正っていうのも大変だっちゅうわけだよ、これは。
(原口氏)その人、どこかで何か・・・
<一同笑い>
(七尾氏)だから、来年は小沢さんと原口さん????
(原口氏)あ、今の小沢さんなんですか?
(上杉氏)もう一人注目の集まってる方は、やっと最近ね、活動を再開される方ですね。鈴木宗男さん。
 でも、本当にさっき言ったように、放射能事故の問題っていうのは、繰り返しになるんですけど、被災の大津波の方、それは本当に残念ですけど、なんとかやればできるんですよ。復興は。だけど、放射能事故だけは別の次元で考えなきゃいけないので、なんとか原口さんを、どっちみち政治的にどうなろうと関係ないんで、是非とも国を助ける・・・。後で評価しますから。原口さんは。
(原口氏)ええ、本当にそういう時期に来たなというふうに思います。
 今日は本当にありがとうございました。
 良いお年を。
 上原先生、ありがとうございました。
【以上】

失礼します。
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