※この記事は、


放射性セシウムの新基準公表 食品、乳児用50ベクレル
2011/12/22 19:39   【共同通信】
 厚生労働省は22日、薬事・食品衛生審議会の放射性物質対策部会を開き、食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準値案を公表。同部会は了承した。現行の暫定基準値を大幅に厳しくするもので、来年4月から適用する予定。
 新基準値はコメや肉、野菜など「一般食品」が1キログラム当たり100ベクレル、「牛乳」と粉ミルクや市販のベビーフードなど新たに設ける「乳児用食品」が同50ベクレル、飲料水が同10ベクレル。
 コメと牛肉は市場や消費者に混乱が起きないよう周知が必要として、経過措置として来年9月30日まで半年間、暫定基準値を適用する。大豆は来年12月31日まで。
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122201001323.html

セシウム新基準:子供に配慮し検討 検査体制が課題
毎日新聞 2011年12月22日 23時00分(最終更新 12月22日 23時05分)
 厚生労働省の審議会で22日了承された、食品に含まれる放射性セシウムの新たな基準値案。厚労省は「子供にも十分配慮し、世界的にも厳しい基準になった」と言う。どのように決められたのか。課題はないのか。

 新基準値の設定にあたり、厚労省は食品からの年間被ばく限度を暫定規制値の年5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げた。設定ではまず「飲料水」について、世界保健機関(WHO)の基準に沿い、被ばく限度を0.1ミリシーベルト、基準値を1キロあたり10ベクレルとした。
 続いて、食品の50%が汚染されていると仮定し、「一般食品」で残りの0.9ミリシーベルトを超えないよう検討。「1歳未満」「1~6歳の男」「19歳以上の女」「妊婦」など10区分について、各区分の人たちの平均的な食品摂取量や放射線の影響の受けやすさを考慮し、区分ごとに汚染の限度値を求めた。暫定規制値は「乳児」「幼児」「成人」の3区分で決めており、より詳細に検討した。
 この結果、成長期で食品摂取量が多い「13~18歳の男」が同120ベクレルと最も小さい値になった。これを基準値にすれば全区分が限度内に収まるが、より安全側に切り下げた同100ベクレルを基準値として採用した。
 厚労省によると、基準値の食品を1年間食べ続けても、被ばく線量は最大年0.8ミリシーベルトにとどまる。厚労省は「上限の食品だけを食べ続けることはありえず、実際の被ばく線量は0.8ミリシーベルトよりかなり小さくなる」と話す
 今後の課題について放射線医学総合研究所で内部被ばく評価室長を務めていた白石久二雄さんは検査体制を挙げる。「放射線量の多い食品を流通させないことが必要。現在の抜き取り調査ではなく、流通段階での全品検査が望ましい」。現在使われている測定器の多くは新基準値に対応できないとみており「10ベクレル程度の放射線を検出できる測定器は高価。政府は開発生産に予算を投じ、普及させてほしい」と求めた
 新基準値は内部被ばくだけを考慮しているため、外部被ばくも受けている福島県の保護者は不安を募らせる。「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の中手聖一代表は「今のサンプリングは粗く、限界は明らか。できる限り多くの食品を測定し、結果を表示して選べるようにしてほしい」と求める
 給食食材の使用基準を40ベクレルとしている長野県松本市の菅谷昭市長は「乳児用を設けたのはいいが、15歳未満も基準を作るべきではないか」と指摘した。【佐々木洋、田村佳子、五味香織】
 ◇農相「新基準値沿い対処必要」
 鹿野道彦農相は22日の閣議後の記者会見で「今日の段階で新たな基準値が発表されれば、その基準値に沿って対処することが必要。経過措置を前提にした取り組みではなく、発表された時から流通しないようにすることを含め、省として取り組んでいきたい」と述べた。
http://mainichi.jp/select/science/news/20111223k0000m040102000c.html

食品の放射線量計測には不適当 測定器5機種をテスト
2011/12/22 22:36   【共同通信】
 国民生活センターは22日、放射線測定器5機種をテストした結果、微量の放射線量については正確に測定できなかったと発表した。「食品や飲料水などの汚染が暫定基準値以下かどうかを測るためには使用できない」としている
 テスト結果の公表は9月に次いで2度目。前回、正確性に欠けると結論付けた9機種とは別に、インターネットなどで入手できる約2万~6万円の機種を調べた。製造国は中国、日本、ウクライナ製各1種、ロシア製2種。
 テストは放射線を照射し、それぞれの機種で測定。毎時0・118マイクロシーベルトの線量では5機種とも誤差が約30~60%あった。
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122201001413.html

【国民生活センターHPより】
比較的安価な放射線測定器の性能-第2弾-
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。
 2011年9月8日に「比較的安価な放射線測定器の性能」(以下、「前回のテスト」とする)について公表したところであるが、住民がホットスポットを発見して報道されたり、新機種が市場に投入されるなど、放射線測定器はなお注目を集めている。こうした状況を踏まえ、前回のテストで対象にしていない放射線測定器について追加で調査を行うこととした。
 PIO-NETには2011年3月11日の震災以降2011年11月末までに「放射線測定器」に関連すると考えられる相談が680件と、非常に多く寄せられている。そこで、比較的安価な放射線測定器が放射性セシウムを正しく測定できるかについてテストし、情報提供することとした。
 テスト対象銘柄は、国内で販売されている1万円以上10万円未満で購入できるもので、前回のテスト対象銘柄と重複しない5銘柄と、校正済の参考品1銘柄である

主なテスト結果
【自然放射線の測定試験】
•テスト対象銘柄は、いずれも参考品よりも大きい値を示す傾向がみられた。
セシウム137由来のガンマ線測定試験
•テスト対象銘柄は、照射線量率と測定値に相関がみられ、1μSv/h以上では照射値に近似した値を示したが、一部の銘柄で測定値が不正確なものがあった。0.1μSv/h付近の低い線量率では、いずれの機種も正確に測定できなかった。
【表示】
一部の銘柄に、食品等の測定に使用される等の表示がみられたが、暫定規制値程度の微量の汚染を正確に測定する目的では使用できないと考えられた
•ほぼ全ての銘柄に、測定開始から一定時間を待つことで測定値が安定する旨の表示がみられた。これらの銘柄について、表示を参考にして一定時間待ってから測定したところ、測定値が安定することが確認できた。

【消費者へのアドバイス】
今回のテストを実施した比較的安価な放射線測定器でも、食品・飲料水等が暫定規制値以下かどうかの測定はできない。食品等の汚染検査が必要な場合は専門機器を所持している機関に相談すると良い
•機器の取扱方法や特性を理解して測定し、得られた結果は、公表されているデータ等も参考にして総合的に判断すると良い。
【事業者への要望】
一部の銘柄で、食品等の測定に使用される等の表示がみられたが、食品等の汚染が暫定規制値以下であるかどうかの判定はできないことを明記するよう要望する
•セシウム137由来のガンマ線測定試験の結果、照射値に応じた相関は確認できたが、測定値が不正確な銘柄があったので、製品の改善及び販売時の調整を要望する。

行政への要望
•比較的安価な放射線測定器では、食品や飲料水等が暫定規制値以下かどうかの判定はできないことを周知徹底するよう要望する。
•公開されている空間線量率等の測定箇所を増やす等、情報の拡充を要望する。
報告書本文⇒http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20111222_1.pdf
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20111222_1.html

言うてるそばから、国民生活センターの測定器のツッコミが入ってますね。
やらなければいけないことは、本当に山盛りあるはずなんです。政局とかそんなことやってる暇ないはずなんです。

この件に関しては、パブリックコメントが募集される予定です。
是非、皆さんもご自身の意見を政府へ届けてください。

失礼します。
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