※この記事は、
12月6日 総務省:緊急消防援助隊員約260名の継続的な健康被害調査案をとりまとめ、
11月16日 内閣府「2㎝削れば大部分除染可能」、陸上自衛隊が警戒区域の3庁舎を除染へなどに関連しています。
福島県、自衛隊に撤収要請 被災地派遣、年内終了へ
2011/12/20 10:39 【共同通信】
東京電力福島第1原発事故収束の工程表「ステップ2」完了を受け、福島県の佐藤雄平知事は20日、東日本大震災の発生から9カ月にわたり県内で災害支援活動を続けてきた自衛隊の撤収を、陸自東北方面総監の渡辺隆陸将に要請した。
震災で岩手、宮城、福島を中心に7道県で展開した自衛隊の被災地支援が、年内にも終わる。
自衛隊は佐藤知事が3月11日午後に災害派遣を要請したのを受け、これまでに被災者の救助や物資の搬送などで延べ約40万人の隊員が活動。最近も警戒区域への住民の一時帰宅で、放射性物質が付着していないか調べるスクリーニング後の除染などに従事してきた。
http://www.47news.jp/CN/201112/CN2011122001001166.html
従事していただいた自衛隊の方々、本当にお疲れ様でした。
実際のところ、今自衛隊の方々に撤収を要請するのは、ちょっと早いのではないかなとは思うのですが、一連の緊急震災対応という意味では、ひと段落をつけるということなのかなと思います。
政府が『除染』頼みの政策を出していて、しかもボランティアで行うような姿勢でいますが、本来、『除染』は被曝という危険をはらんでおり、通常のボランティアとは違うということを認識しなければいけません。
『除染』に関するニュースをご紹介します。
東日本大震災:先行実施の除染、1戸平均130万円 県が議会説明 /福島
毎日新聞 2011年12月20日 地方版
県は19日の県議会で、福島、伊達両市と川内村で実施している除染の経費が1戸平均130万円かかることを明らかにした。荒竹宏之生活環境部長が宮本しづえ県議(共産)の一般質問に答えた。
11月から先行実施している1317戸分の経費が約17億円に達している。県が市町村に示した敷地面積400平方メートル未満の民家に対する交付金の基本額70万円を大きく上回る。先行実施分が敷地面積の広い農村部の民家であるためと説明した。
除染対象地区の約60万戸分の総費用については、基本額70万円で計算すると約4200億円かかるとの目安を示した。これについては、9月補正予算で計上した予算1843億円に加え、国の第3次補正予算で手当てし、不足が出た場合は国に追加を求めていくとした。【乾達】
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20111220ddlk07040217000c.html
除染で森林線量半減 相馬の実証実験で判明
(2011年12月20日 福島民友ニュース)
日本原子力研究開発機構(JAEA)が南相馬市原町区の農村活性化施設ハートランドはらまちで行っている森林除染効果実証実験で、除染で森林の放射線量は半減し、周囲の線量も低下したことが19日、JAEAの調査で分かった。
実証実験は、杉林と雑木林を幅計60メートル、奥行き30メートルまで除染し、効果を確かめている。17日から始まった除染は奥行き10メートル部分まで進んだ。
JAEAによると、今夏に計測した同施設敷地内の地上1メートルの空間線量は、毎時3~5マイクロシーベルト。実証実験前、森林は3マイクロシーベルトだったが、草刈りや落ち葉かきを行い2マイクロシーベルト、腐葉土を3センチ削って1.5マイクロシーベルトとなり、除染の効果が表れた。また11月に除染し1.87マイクロシーベルトに下がっていた森林脇のバンガローは、1.5マイクロシーベルトとなった。
http://www.minyu-net.com/news/news/1220/news6.html
先行してやっている除染というのは、それなりの団体だったと思います。
しかし、先行モデルでうまくいったということになれば、それを拡大して行うとき、誰がやるというのでしょう。
住民の方々や他の地域からボランティアを募る方針である政府は、そのときの危険性をどのようにとらえているのでしょうか。
年齢制限など設けているでしょうか。
何かあったときの補償・対応はどうでしょうか。
本当はこんなことを言いたくないのですが、よりしっかりとした装備で対応してくれる機関として、思い浮かぶのは、自衛隊しかありません。
Bochibochiは、この『除染』ありきの政策の行く末が恐ろしくてしょうがありません。
大量の予算と、それ以上に多くの人を被曝させてしまうことになり、その効果が人が住めるほど下げることができるのかどうか、考えれば考えるほど恐ろしいのです。
多くの先生方は、『除染には被曝の危険もあるし、面で行わなければいけない』とおっしゃっています。
・10月5日 【動画あり】神戸大・山内教授:福島県渡利地区から最大30万ベクレル/kg超えの放射線濃縮地点を報告、
・9月20日 【動画・内容起こしUP】山内知也教授に聞く、放射能汚染レベル調査結果報告書【渡利地域における除染の限界】<その①>、
・9月29日 【内容起こしUP】神戸大学山内知也教授に聞く、渡利地区の除染効果の実態・・・@たねまきジャーナル【子供さんと妊婦はまず避難を!】
・11月13日 【内容起こし】木村真三氏+河田昌東氏の講演会「放射能汚染時代を生き抜くために~チェルノブイリから福島へ~」【その⑦】、
・11月5日 東大・児玉教授:警戒区域内の線量を計測「1mSv以下の地点を拠点に除染・インフラ整備を」【「避難が第一条件だ」と明言してほしい】
・9月11日 【動画・文字起こし】武田先生の講演会@江戸川区 「こどもたちのみらいのために」【その①】