※この記事は、
11月13日 【内容起こし】木村真三氏+河田昌東氏の講演会「放射能汚染時代を生き抜くために~チェルノブイリから福島へ~」【その⑤】
11月13日 【内容起こし】木村真三氏+河田昌東氏の講演会「放射能汚染時代を生き抜くために~チェルノブイリから福島へ~」【その⑥】にステパノワさんのお話が出てきます。

【動画】2011年12月11日
ウクライナ放射線医学研究センターのステパノワ医学博士の講演
[チェルノブイリからの警告]
http://www.ustream.tv/recorded/19069723 (180:49)



ウクライナ放射線医学研究センターのステパノワ医学博士へ記者からの質問
http://www.ustream.tv/recorded/19072740 (34:37)


【追記】
講演で使われた資料がUPされてました。グリーンピースさん、ありがとうございます。
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20111211_presentation.pdf

「子どもの健康しっかり管理を」 ウクライナ医師講演
(2011年12月13日 福島民友ニュース)
 チェルノブイリ原発事故の被災国ウクライナの放射線医学研究センターで放射線・小児・先天・遺伝研究室長を務めるエフゲーニャ・ステパノワさんを招いた講演会が11日、福島市で開かれた。ステパノワさんは、放射線の影響を受けやすい子どもの健康管理の必要性を訴えた
 ステパノワさんは、チェルノブイリ原発事故以降、小児科医として被災した子どもの健康問題を研究。ステパノワさんによると、原発事故による放射線との関連性は不明確だが、原発近くから避難した子どもたちの間で極度の疲労や頭痛などの体調不良の訴えが増加したという。

 体調不良が慢性的な症状になるケースもあり、ステパノワさんは「生活環境の変化など複合的な要因が考えられるが、子どもの健康を守るのは医療者だけではなく、国家政策として優先しなければならない」とし、健康診断や超音波検査などの充実を呼び掛けた。
http://www.minyu-net.com/news/news/1213/news9.html

【木村真三さんの講演からステパノワ医学博士へのインタビュー部分のみ抜粋】
 そこにいらっしゃったのは、ウクライナの放射線医科学研究センターのステパノワ教授。彼女の論文を以前から目にしてたので、「あー、あなたがステパノワさんですか」ということで、ちょっと話を聞かせてくださいいということで、いろいろインタビューをとったんです。それで、
「ナロジチ地区の罹患率はどうですか?」
と聞くと、
「ウクライナ全体、全区域よりも高い。もっとも汚染が受けたところなんで。」
というお話がありました。さらに、これちょっと字が小さいんで読み上げていきますが、
「貧血(ヘモグロビンの低下)、消化器系の病気、11歳の子供が胃潰瘍になったという例がみられる。地元で獲れた食料による内部被曝の影響と思われる。」
「なぜそういうことが起きるのでしょうか?」
と聞いたところなんですが、
「これは食道や胃に対して、まず食物を臓器が吸収する場所である。そこで最初に出会うセシウムに出会うということで、そこの影響が出るのではないか」
というふうに医学的見地からおっしゃられておりました。
 ここで、あと、
「心筋梗塞というので、(これは子供ではないんですが)38歳と42歳で死亡した人もいるという方もおられる。免疫の低下も進んでいる。ここの子供をキエフで深く検査している。」
 これは重症度の高いお子さんたちに対しては、キエフの放射線医科学研究センターの病院で、彼女が入院指示を出しながら、検査してるというふうに、私は何回か言って拝見させていただきました。あと、
「甲状腺の問題はどうですか?」
と聞くと、
「もともとヨウ素が少ない、ヨウ素欠乏症気味の地域である、その地域が甲状腺???、その結果子供たちに多く甲状腺ガンが起こったが、今は無い。先天性異常はというと、人口1万人で、年間出産件数が100件程度なので、統計的に増えてるかどうかはわからない。その議論は難しい。ただ、86年に事故処理作業者=リクビダートルのお子さんたちは、一般的に先天性異常が多い」
というようなお話も聞いております。
「このナロジチ地区、町というのは、住民全てが被災者で、移住しなければならない第2ゾーンに設定されていますよ」
というようなことをおっしゃられておりました。
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3177811.html

ステパノワさんは、今回の緊急来日においても、同様の内容をお話されていました。
現場医療で戦ってきた方です。
Bochibochiは毅然とした態度にとても学者としての威厳みたいなものを感じました。

是非、ご自身の目で確かめてみてください。
そして、子供たちを守るにはどうしていけばいいのか、今しなければならないことが何なのか、考えてみてください。

失礼します。
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