※この記事は、
4月20日母乳から放射性ヨウ素131検出
5月30日UP 日本の暫定基準値がいかに異常か【暫定基準値を信じるか】
10月14日 【内容起こしUP】菅谷松本市長『チェルノブイリから学ぶこと』講演会@福島【その②】
12月1日 小出氏:玄海原発1号機の定期検査と脆性、給食の40ベクレルは3.11比で400倍、DT核融合とは?@たねまき
12月1日 文科省:学校給食の基準を40ベクレルに・・・などに関連しています。

20111206 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】

まず、明治の粉ミルク『明治ステップ』から放射性セシウムが検出された、このニュースに関しては、何人ものリスナーからお便りをいただいております。皆さん、それなりにショックを受けていらっしゃる様子が文面からわかるんですけれども、このニュースをお聞きになって、小出さん、第一印象いかがでしょう?
(小出氏)<ため息>まぁ、仕方がないと思いますし、でも、明治の説明によると、事故の前にとれた牛乳だったというのですね。そうすると、混入過程がどうだったのかということになるわけですが、私は粉ミルクをどうやって作るのかよく知らないのですが、聞いた限りでは、乾燥するときに外部の空気を吹きかけて乾燥させるというようなことなのらしいのですね。

そうですね。
今のニュースもそのようにお伝えしました。
(小出氏)しかし、粉ミルクを作るときに、そんな外部のいわゆる細菌だらけというか、雑菌だらけの空気で乾燥するというようなことは、あり得るのですかね・・・?

そうか、そちらの面からね。小出先生・・・。
(小出氏)粉ミルクというのは、私は衛生管理に気を付けて作られているものだと思っていたのですが、それも無いということになると、むしろそっちのほうが問題なのかもしれないと思ってしまいますし・・・。

工程を詳しく知った上で、どういうふうにしてセシウムが入って来たのかというとこを突き止めなきゃいけないということですよね。
(小出氏)まずはそれをしてほしいと思います。

本当、詳しく知りたいですよね。
(小出氏)はい。母乳にもですね、一時期セシウムが出ていたわけですし、そういう意味では、赤ちゃんを持っている母親は大変心配をしてきたでしょうし、母乳を与えないで粉ミルクに替えたという方も、ひょっとしたら居たはずだと思います。
ところが逆に粉ミルクを与えたら余計被曝をしてしまうということになってしまっているわけですから、いったい何がどこまで汚れているのか?ということを、しっかりと測定して、しっかりと伝えるということが、やはり必要なんだと思いました。

この数値について伺いますが、最大で1㎏あたり30.8ベクレルの放射性セシウムの検出です。国の暫定の基準値は、200ベクレルなんですね。だから200ベクレルに比べたら、30.8ベクレルというのはかなり下回っている数字なんですが、リスナーからですが、
『30.8ベクレルの値が出た粉ミルクを赤ちゃんが飲んでも、本当に大丈夫なんでしょうか?』
と質問してくださいました。
(小出氏)皆さん、ご心配なわけで、「大丈夫なのか、安全なのか」とすぐにそういうふうに頭に出てくるとは思いますけれども、私は何度もお答えしてきたつもりですが、放射線の被曝に関しては、大丈夫もなければ安全もありません。30ベクレルという値であれば、それなりの危険があるわけですし、国が定めた200ベクレルというものもそれなりの危険があると思わなければいけません。
できるだけ子供には汚染のないものを与えるべきなわけですから、粉ミルクにこういう汚染が入ってきている、そのこと自身が私は問題だと思いますので、なんとか少なくしてほしいと思います。
ただし、1㎏あたり30ベクレルという値が、何か途方もない危険を負わせるのか?というと、私はそうではないと思います。
赤ちゃんが飲めるミルクの量というのは知れてるわけですし、粉ミルクはもともと薄めて飲ませるものなわけですから、1㎏あたり30ベクレルって、赤ちゃんがどのくらいの期間で飲むんですかね?多分半月とかそのくらいはかかるのかもしれませんが、1年間のみつづけたとしても、30ベクレルの10倍、20倍というくらいしか多分飲まないはずですし、それを飲んだことによる被ばく量も、多分1マイクロシーベルトとか10マイクロシーベルトとか、そういう値にしか多分ならないと思います。
内部被曝ですので、評価によって随分幅がありますので、注意はしなければいけないのですけれども、それでも今現在、もう大地そのものが汚れてしまっていて、食べ物に関わらず、1年間に1ミリシーベルトを超えてしまうというような人がたくさんいるわけですから、このことだけに目を奪われるということも、また正しくないと思います。

なるほど。リスナーからです。
『ある放送局のニュースでは、「この粉ミルクはお湯で薄めるから大丈夫」とコメントしている女性の映像を見た。でも、本当は乳児の場合、限りなくゼロが望ましいと思うんですが?』
というふうにおっしゃってますが。
(小出氏)おっしゃるとおりです。

でも、もう全くない、つまりゼロであると、セシウムゼロであるという食べ物は・・・
(小出氏)ありません。

『ありません』か?いくら赤ちゃんのためでももう無理ですか?
(小出氏)はい、無理です。
事故の前のものであれば、かなり低いわけですけれども、それでも本当に厳密なことを言うのであれば、過去の大気圏内核実験の影響を受けていない食べ物はありませんし、チェルノブイリ原子力発電所の事故の影響だって、未だに引きずっているわけですから、完璧にゼロであるということは有り得ません

うーん。はい。
(平野解説員)先生、もう一つ気になるのはですね、『文科省が学校給食の食材で40ベクレルというものを一つの規制値としてまとめた』というニュースが出てるんですけれども、学校給食の場合は毎日ですよね。
今、乳幼児のように薄まらないので、この数字もちょっとこう、大丈夫なのかな?という印象があるですけれども、これもやっぱり仕方ないんでしょうかね?
(小出氏)平野さんも今「大丈夫なんかな?」という言葉をお使いになったけれども、

そりゃそうですよ。
(小出氏)「大丈夫」ということは、いずれにしてもないのです。ですから、どこまで子供たちに被曝を押し付けてしまうかということなのであって、私たち大人が出来る限り子供には被曝を押し付けるべきではないと、私は思いますので、限りなくゼロに近づけたいわけですが、何度も聞いていただいているように、ゼロにはもうできないのですね。ですから、できる限り汚染の少ないものを与えたいと私は思いますが、放射能の汚染検査ということの、こちら側の持っている測定器の数ですとか、使える時間というのが限られてしまっていて、今現在、全国の学校給食を測ろうと思うと、かなり・・・、精度の悪いといいますか、本当に低い汚染まで測定できるような測定体制が、まだとれていないのですね。
ですから、1㎏あたり40ベクレルというものを検出できるというようなことが、今のところ精一杯といいますか、せいぜいそんな段階でしかないのですね。
ですから、測定器で測って一応検出できないというレベルのものを学校給食に回そうと、そういう判断をされたのだと思います。
でも、私としては、本当はもっともっと低くしなければいけないし、測定体制を早急に強化して、せめて学校給食に関しては、もっともっと低い汚染度のものを回してほしいと願います。

これ、子供たちの食事、特に赤ちゃんの粉ミルクなどね、そしてまた牛乳など、こうした乳製品はチェルノブイリの事故の後、ベラルーシではどういうふうに考えてやったはるんですか?
(小出氏)もちろん子供たちに対しては低い汚染のものをということにしてきましたし、私、今数字自身、記憶にないんですけれども、多分1㎏あたりでいえば、2とか3とか、そういう値だったというように思います。

2、とか3ですか・・・!?
へぇ・・・。今の日本の暫定基準値は、1㎏あたり200ベクレルと私申し上げましたが・・・
(小出氏)暫定基準は、もう話にならないような形なので・・・

こちらが今200ベクレル、そしてベラルーシでは単位としてはもう100分の1の単位ということですね。
(小出氏)はい。すいません、正確ではないかもしれませんが、その程度だったと思います。

飲料水が確かね?今日本は200ベクレルの暫定値ですよね。しかし、ベラルーシでは確か、その20分の1だというふうに伺ったかと思います。
(小出氏)はい、もう桁が違っています。

はぁ・・・。
一刻も早く、やっぱりこの基準値を厳しくして、それに見合うような流通にするべきだと私なんかは思うんですが・・・、難しいですか?
(小出氏)もちろん、いや、もちろん難しくはありません。やらなければいけませんけれども、それよりもっと前に、日本の国で1年間に1mSv以上は被曝をさせないと決めていたのに、もうそれを遥かに超えるようなところに100万人を多分超えるような人たちが、今現在生活してるわけですから、そちらのことをまずは何とかしなければいけないかなと私は思います。

ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】
※ベラルーシの乳幼児(3歳まで)食品の放射性セシウムの基準値は37ベクレル/kgです。
ピックアップ@アジア 「チェルノブイリと福島・ベラルーシから学ぶこと」
2011年8月4日石川 一洋 解説委員

【参考記事】
セシウム:明治の粉ミルクから検出 40万缶無償交換へ
毎日新聞 2011年12月6日 21時10分(最終更新 12月6日 22時03分)
 食品大手の明治(東京都江東区)は6日、粉ミルク「明治ステップ」850グラム缶の一部から1キロあたり最大30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。厚生労働省によると、粉ミルクからのセシウム検出は初めて。乳製品の暫定規制値(1キロあたり200ベクレル)未満で、毎日飲んでも健康に影響ないレベルとされているが、同社は「安心して使っていただくことを最優先する」として、検出された製品と近い時期に製造した同銘柄の約40万缶を無償で交換する。
 セシウムが検出されたのは、同社埼玉工場(埼玉県春日部市)で3月14~20日に製造した粉ミルクを使ったものの一部。11月28日、「ステップで放射性物質が出たと聞いた」と報道機関から問い合わせがあり、在庫分などを調べたところ、21.5~30.8ベクレル検出された。前後の期間に製造した粉ミルクを使った商品は、いずれも検出限界値(1キロあたり5ベクレル)未満だった
 原料の粉乳は大部分が豪州など外国産で一部は北海道産だが、いずれも東日本大震災以前に製造された。同社は、粉乳を水などと混ぜ合わせて霧状に噴霧したものを熱風で乾燥させて粉ミルクを作っており、「乾燥の過程で取り込んだ外気に含まれるセシウムが影響した」とみている
 同社は4月末から毎月1回程度、放射性物質の定期検査を行っている。3月製造分については関東地方で大気中の放射線量が高かった3月21日のものを調べたが、検出限界値未満だったという。
 厚労省は「暫定規制値を下回れば健康への影響は考えられない」とする。一方、子どもは大人より放射性物質の影響を受ける可能性があるとして、乳児用食品の区分を新設し、現行より厳しい規制値を設定する方針だ。
 無償交換の対象は、賞味期限が来年10月3~6日、同21~24日の製品で全国に流通。問い合わせは同社お客様センター(0120・077・369、平日午前9時~午後5時)。【曽田拓、石川隆宣】

 ◇明治による「明治ステップ850グラム缶」の検査結果
   賞味期限         セシウム濃度
2012年10月 4日    21.5ベクレル
        21日    29.0ベクレル
        22日    30.8ベクレル
        24日    22.5ベクレル
※検査結果の数値は1キロあたり
※ゲルマニウム半導体検出器による検査で、検出限界値は1キロあたり5ベクレル
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111207k0000m040037000c.html

失礼します。
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