※この記事は、
11月17日 【動画・内容起こし】上原春男氏記者会見『プラントの状況はワケわからん』@自由報道協会【その①】
11月17日 東電:工程表改定【毎時0.6億ベクレル放出[推定]、『冷温停止』に向けて・・・?】
11月10日 東電:圧力容器底部の温度で臨界判断へ、『冷温停止』宣言のための温度誤差を20度へ【80度を目標に・・・】
10月18日 小出氏:足立区の3.99μSv/時、工程表の冷温停止年内達成と800万分の1の意味、野田総理の「個々に判断する」発言@たねまきなどに関連しています。

福島第1原発:淡水化装置から汚染水流出
毎日新聞 2011年12月4日 21時37分(最終更新 12月4日 22時10分)
 東京電力は4日、福島第1原発で放射性物質を処理した後に淡水化する装置から、45立方メートルを超す汚染水が建屋内に漏れ、一部は建屋外の側溝に達したと発表した。側溝は海につながっており、建屋から500~600メートル離れた海に流出している可能性もあるという。東電は原因を調査している。
 東電によると、同日午前11時半ごろ、巡回中の社員が建屋から漏水しているのを見つけた。汚染水はストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1立方センチあたり10万~100万ベクレル含まれ、表面線量は毎時110ミリシーベルトだった。建屋(30メートル×30メートル)の床に深さ約5センチ、計約45立方メートルたまっていた。さらに建屋から約10メートル離れた側溝まで漏れた形跡があった。漏えいは同日午後2時過ぎに止まった。
 原子炉等規制法に基づく汚染水の海洋放出の基準と比べると、今回漏えいした汚染水に含まれるストロンチウムの濃度は約100万倍にあたる。
 松本純一原子力・立地本部長代理は「循環注水や冷温停止状態の判断には影響しないと考えている」としている。【関東晋慈】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111205k0000m040073000c.html

福島第1原発:「冷温停止」16日に宣言
毎日新聞 2011年12月3日 19時09分(最終更新 12月3日 22時18分)
 政府は、東京電力福島第1原発事故の収束に向けた工程表で、原子炉内の冷温停止状態を達成するとしていた「ステップ2」の終了を、16日に開く原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)の会合で決定する方針を固めた。政府は当初、冷温停止の達成時期を10月中旬から来年1月中旬と設定。その後、細野豪志原発事故担当相が9月の国際原子力機関(IAEA)年次総会で「年内達成」の前倒し目標を表明していた。

 細野氏は3日、福島県いわき市で開かれた原発事故被害の「完全賠償」を求める同原発周辺8町村の総決起大会で「何としても年内の冷温停止状態を達成し、『サイト内の事故は収束した』と説明できるよう、最後まで頑張る」と述べ、事故収束への決意を示した。
 冷温停止状態を認定するには
▽原子炉圧力容器底部の温度がおおむね100度以下になる
▽格納容器からの放射性物質の放出を管理・抑制する--などの条件を満たすことが必要となる。1~3号機の原子炉は既に100度未満の温度を維持しており、政府は放射性物質の低減状況なども検証し、認定が可能と判断した。
 政府はステップ2終了後、原発から半径20キロ圏内の警戒区域の段階的解除など、避難区域の縮小に向けた検討を本格化させる。また、1~4号機の廃炉を進める中長期の新工程表を年内に公表する方針だ。【笈田直樹】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111204k0000m040022000c.html

福島第1原発:部品取り換え汚染水浄化能力向上へ
毎日新聞 2011年12月3日 20時14分
 東京電力は3日、福島第1原発敷地内の放射性汚染水処理システムで、米キュリオン社製装置の放射性物質吸着用部品を取り換えることで、浄化能力を向上させる計画を発表した。
 従来は、放射性物質を吸着する軽石(ゼオライト)を入れた鉄製の容器に汚染水を通し、放射性物質濃度を数万分の1~数十万分の1に低減していた。新しい部品は吸着性能が高い「フェロシアン化合物」を添加したもので、6日に交換を予定している。
 東電によると、キュリオン社製の装置が処理する汚染水の放射性物質濃度は11月1日現在、1立方センチ当たり約70万ベクレル。仏アレバ社製の除染装置と併用していた9月中旬までは安定的に数十万分の1まで除去できていたが、アレバ社製装置が稼働停止した後は性能が低下していた。
 新たな部品を使うことで、キュリオン社の装置単体でも安定的に数十万分の1程度まで除去できる。また従来部品より使用期間が長いため、交換頻度が減り、放射性廃棄物も抑制できるとしている。【比嘉洋】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111204k0000m040043000c.html

冷却装置からまた汚染水が漏れ出しました。その量が目視で確認できるだけで約45トン、ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1立方センチあたり10万~100万ベクレル含まれるということで、もう言葉がありません。
ストロンチウムはカルシウムに似た挙動を取り、海洋に出ると魚などの骨にたまりやすくなると言われていて、体内に入ると被曝影響が大きい放射性物質だと言われています。

彼らの言う、『冷温停止』になんの意味があるでしょう?
どうしても収束に向かっているというイメージを作りたいようにしか見えないのですが・・・?

専門家の方々のご意見は、上の関連記事に挙げました。
是非ご覧になってみてください。

失礼します。
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