※この記事は、11月24日 【内容起こし】百人百話 第13話 ヤスユキさん【その①】『医師と政治家』に関連しています。

【動画】11月28日 百人百話 第十五話 小堀健太郎さん
http://www.ustream.tv/recorded/18800774 (34:47)

【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】
2011年9月25日収録
Q.自己紹介をお願いします。
 いわき生まれのいわき育ちの小堀健太郎です。
 趣味はサーフィンです。趣味、サーフィン大好きです。
 歳は29歳です。住まいはいわき市の川部町に住んでます。
Q.サーフィンはいつ頃から?
 サーフィンは、僕は19歳から始ました。
 そうですね。僕はいわきで始めました。
Q.今のお仕事は?
 今のお仕事は、仮設住宅を作ってます。ひと月前から僕は始めました。最近です。
Q.それ以前はなにを?
 仮設住宅の前は、熱海でライフセーバーを一か月だけやっていて、その前がいわきの日本製紙っていう紙の工場の地震でぐちゃぐちゃになった場所の片づけの作業をしてました。
 その前が震災の時はオーストラリアに住んでて、オーストラリアの旅をしてました。2年間オーストラリアにいて、その前がいわきのサーフショップで務めてました。

Q.かなり自由な感じだったんですね?
 なんか何も考えないでとりあえずそのまま、サーフィンが好きで、「サーフィンしたーい」、あと僕自然大好きなんで、「自然に触れたーい」っていうので、そうですね、基本サーフィンメインですね。よく考えると。
Q.3.11の発災の時、どこで何を?
 僕、日記書いてるんですよ。ずっと。それでちょっと日記持ってきたんですけど、それちょっと出したほうがいいかなと思って。
 結構記憶ってあいまいになっちゃうじゃないですか。一応、持ってきた方が面白いかなと、カメラでその時撮ってた写真とかもあるですよ。
 ちょっと後で写真。
 3.11の時は、ちょっと待ってください。3月11日ですよね。
Q.英語で書いてあるの?
 はい。うーんと、3月11日は・・・、これだ!
 東北太平洋沖地震だから、フランキーっていう友達と旅の真っ最中ですね。
Q.どこを?
 オーストラリアの、僕の友達はゴスフォードっていうところに住んでるんですよ。イーストコーストに。イーストコーストからビクトリアまで、どのくらいだろう2週間くらいかな、1か月かな?見ないとわからないんですけど、そのくらい旅してて、友達の結婚式があるからっていうので、そのついでに車乗っていって、結婚式1日だけそいつが出て、またずっと「波を追って旅しよっか~」みたいなことで、その真っ最中の初日・・・、初日かな?ちょっと待ってください。そうですね。初日の11時間くらい車を走らせた初日の夜ですね。
 友達から電話が掛かってきて、震災を知ったみたいな感じですね。
Q.その知らせを聞いた時、どう思われました?
 その時は、その時はどう思ったんだろう。やっぱショックっすよね。ショックだし、記憶だと、その、友達からちょうど電話かかってきて信じられなくて、「ちょっとテレビつけてみなよ」ってつけて見たら、なんか、なんていうんですかね、光ってるやつあるじゃないですか。何だろう?ちょっと待ってくださいね。何やってたんだろう?心境・・・。あー、でも心境はみないほうがいいですね。
 心境は・・・、ワケわからないですよね。正直。
 地元がオーストラリアのテレビに出てるみたいな、なんで?みたいな、感じで、危ないと思ったから国際電話かけようと思っても、全然つながらないし、あんま寝なかったんですよね。インターネットで、その友達が「これ見なよ」って送ってきたやつを見てた感じですね。
 何人死亡とか、テロップ出てたりとか、どこどこでどういうふうになってるとか・・・
Q.それはテレビ?
 はい。そうかもしんない。テレビの画面ですね。
 それ見てて、悲しいっていうか、実感がないっていうか、信じられないっていうか、そんな感じですね。
 友達に電話して「どうしよう」ってどうもできないし、どうもできないみたいな・・・。
 5月31日ですね。そうなんですよ。帰ろうかなと思ったんですけど、正直不安が大きいですよね。その放射能のこととか、最初放射能のことで、親とか友達とかに電話して
「エアコンを使わないで。家の窓は閉めてくれ。長そで長ズボンで外に出てくれ」
っていうのと、友達に聞いて、あとあっちの友達も、
「帰んないほうがいいよ、絶対1か月とか落ち着くまで、1か月でもいいから様子見たほうがいいよ」
って言って、違います、オーストラリア人の友達が、そうですね。
「とりあえず今はどうなるかわからないから様子見たほうがいいよ。焦って動いてもしょうがないから」
っつって、それで僕もそう思ったから、とりあえず何もしないっていうか、そのまま旅をつづけましたよね。
Q.地震、津波、原発事故と立て続けに起こったが、リアルタイムに見てた?
 その、僕パソコンを持ってなくて、その時は旅の最中だったんで、それで友達の友達のところに滞在する予定だったので、その友達がインターネット使わせてくれたり、やっぱきになっちゃうから、
「インターネットカフェ行っていい?」
って言って、僕だけインターネットカフェ探してニュースチェックしにいったり、そういう感じでチェックはしてました。
 正直、原発のやつが一番ショックだったっていうか・・・、何日でしたっけ?原発が爆発したのって、次の次の日か、次の日あたりのあっちの新聞に、
『原発が爆発した』
みたいな一面に爆発してる福島原発が爆発したみたいなやつが・・・
Q.3号機の爆発の写真ですね?
 多分そうかもしんないですね。
 それ見て、
「これ、ヤバいな」
みたいになって・・・。
 正直、原発とかやっぱ怖いじゃないですか。ずっと前からいろんな人が「危ない、危ない」って言ってて、それでそれ見た時は、まずいかなって。
 でも、正直地震と津波だけ見ても、結構ショックでしたけどね。信じられない。
 だって、オーストラリアのテレビに小名浜港の様子みたいなのが、衛星写真かなんかのやつとかで、前の写真と今の写真のビフォー・アフターみたいなのがあったんですよ。それ見てても全然違うじゃないですか。で、自分の知ってるところがテレビで映ったりとかして、何だろう?とりあえず悲しかった、気が気じゃなかった。とりあえず祈ってたみたいな・・・。
 弟が二人います。家族が母親と父親と、あとばあちゃん。
 すごい心配でした。
 だから正直、「逃げたほうがいいんじゃない?」とか言って頼んだけど、
「いや、大丈夫」
って言われて、
「あ、そうなの」
って思って。
 大丈夫じゃないけど、大丈夫って違う意味ですよ。「大丈夫だから、全然」っていう意味じゃなくて、「しょうがないじゃない」みたいなニュアンスの「大丈夫、心配しないで」って感じの。
 あの時は、親とかに電話して、正直4日か5日間くらい、親と連絡取れなかったんですよ。電話とか。だから、毎日電話握ってかけて、
「また今日もつながんねぇよ」
って。そしたら、無事かどうかわからないから、こっちは。
「どうなってんだよ」
みたいな感じでずっとかけてて、あの時は何やってたんだろう?
 それで、ちょっと話それてきたんですけど、その後フェイスブックとかわかります?それで出したんですよ。
「どうなってるか、俺の親とか心配だから、大丈夫かどうかわかる人、連絡くれ」
みたいなこと書いて。そしたら、従妹が
「お前の親は大丈夫だよ」
って連絡くれて、それを見ただけで、とりあえずすごい安心して、「良かった」みたいな。
 メールはした?したのかな?そもそも僕ツイッターはやってないので、僕、メールしたんだと思うんですけど、返せなかったのかな?一旦、あ、違う!なんかそのホットメールかなんかで、携帯のメールって送れない設定とかあるじゃないですか。それになってたと思うんですよ。多分。とりあえずやれることはやった気がするんです。でも全然連絡が無くて、でも、それで判った。
 そうですね、判らないっていうか、素人だから判らない部分もあるし、だけど、僕、オーストラリアの友達も、いわきにボランティアしに来たんですよ。それで、その友達とも一緒に旅してて仲良くて、その友達とずっと連絡取ってたんですよ。そのオーストラリア人の友達もいわきに住んでたんですよ。サーファーで。その人が、いろいろ調べてくれるんですよね。
「こうこうだから。放射能ってこういうもんだ」
って、調べてくれて、「だから多分大丈夫だ」みたいなこと言ってて、「じゃあ帰ろうかな」みたいな。その友達は一回来たんですよ。いわきに先に。予定があったから。それから1か月後くらいに、2週間後くらいかな?
 帰ってきて、正直不安っちゃ不安ですよ。僕、自分で明確に調べたわけじゃないから。でも、帰ってきて良かったかな。皆の顔見れたし。
Q.ここにとどまるべきか、避難すべきか、今はどう思っていますか?
 明確な結論は出てないんですけど、やっぱ汚染はされてると思うし、でもどの程度かっていうと、空間的にはすごく低いと思うんですよね。友達と調べて、友達と調べてくれたっていうのがほとんどですね。
 煙草を吸う人は1年それで線量を浴びるらしいですよね。だから「それくらいだから大丈夫じゃないの?」っていう人も居るんですけど、ただホットスポットとかもあったりとか、たまに食っても大丈夫だと思うんですけど、山菜とかも食いすぎないほうがいいって言われたりとかするやつとかもあったりして、最初とかは、正直、変な話なんですけど、やっぱ気にはなっちゃうんですけど、実際ちょっと慣れちゃってきてる部分があって、でもやっぱ心のどこかで、僕タスマニアとかも行ってたんですよ。タスマニアとか雨の水とか普通に飲むんですよ。あっちの人は。うまいんですよ。川の水とか山とか行って、川の水飲んでもうまいし。でもこっちはちょっと不安かなみたいな。僕の家、井戸水でるんですよ。でもそれ、ちょっと多分大丈夫だと思うんですけど、調べてないからわからないですけど、でも、多分大丈夫しか言えないから、実際前よりはちょっと住みづらくなったかな。
 でも、やっぱイヤ。嫌っちゃ嫌ですよね。自分の町が放射能が前よりもあるって。
 深刻だと思いますよ。この問題。深刻には考えてると思うんですけど、何だろう?もう仲間とかも、友達とかもなんか、やっぱそうだな。俺は子供をもし育てるとしたら、嫌かな、ここはって思っちゃうかもしんないですね。居る人に申し訳ないんですけど、僕だったらですね。
 どうだろ?でももともと僕、ちょっといわきを離れようかなって思ってた人間なんですよ。僕、波が良いところに住みたいなって。実際、波とかもいい波立つんですけど、欲なんですけど、波が良いとこ見てみたいっていうのがもともとあったんですけど、その気持ち、余計掻き立てられちゃいますよね。こんなの。ただ、原発近すぎです。多分、その自身がまだ毎日じゃないけど、週何回かは絶対あるし。
Q.いわき市まで原発から距離はどのくらい?
 いわきまで福島第一原発から、いわきって広いから、むずかしいんですけど、下の方だから、北ですよね。北のその辺ですよね。それなら30㎞くらい。
Q.住んでらっしゃるとこはどこ?
 僕は勿来の方です。南の方です。もう北茨城のところなんですけど、でも山の近くだから線量がちょっと普通の町とかよりは、若干高いみたいですね。
 あの、この前誰かに測ってもらったんですけど、0.3って出たんですけど、そのマシンは表示するのが低めだから、ちょっと高いんじゃないかなって。0.3とか4はいかないとおもうんですけど、あんま変わらないと思うんですけど、その辺は。うーん。
 でも、嫌ですよ。やっぱ正直、最初帰ってきたときとかは、偏見じゃないけど、海とか、普通ちょっと水とか口に入るじゃないですか?余計つば吐いたりとか、若干不安になってたけど、慣れてきちゃってるバカな俺が居る、みたいな。
Q.海には入っていますか?
 茨城のほうまで行っては入ってますね。
Q.北の方には行かない?
 実際、その地元とかで入ってる人たちはいて、実際その自粛してる人たちもいるんですけど、入ってる人もいるんですよ、今。何ていうんだろう。入ってる人もいて、「大丈夫だ」って言って、自己責任とか言葉とかも出てきたりとか、ちょっと前あって、
「なんだよ、その自己責任って」
とか思いながら聞いてて、正直、僕何とも言えないですよね。入ってる人が友達だったりするし、入ってない人も友達だったりするじゃないですか。
Q.サーファー仲間でも分かれてる?
 人の価値観で、入ってる人もいて、入ってない人もいて、意見分かれてるっていうのもあるし、人それぞれ考え方違うじゃないですか。受け取り方も全然違うし、解釈も全部違うから、僕は、やっぱ入らないようになってほしいんですけど、今入るのはちょっと不安です。
Q.何回か入りました?
 地元、いわきは入ってないです。入ってないです。
Q.では、茨城は?
 離れてないくらいに入ってます。でもそこのビーチは測ってるっていうのを聞いて、実際インターネットで見ると不検出ってなってたんで。
Q.海に入る人と入らない人の違いは?
 その測ってるっていう人もいれば、インターネットで不検出。実際測ったみたいなんですよ。いわきの人たちは、その表示とか見て、不検出って書いてあったから、書面上大丈夫だっていうんですけど、ただ、自分で調べてないから、僕は、僕はですよ?自分で調べてない分は、あんまり信じられないっていうのが正直な意見だから、だからでも友達とかが「不検出だから大丈夫なんだ」っていう人もいれば、日本の規定値の不検出が何ベクレル以下って忘れちゃったんですけど、「それ以下は実際出てるんじゃないか?」っていう話をしてる人もいれば、わすれちゃったけど4ベクレルかなんかが食べ物なんですよね?って聞いたんですけど。違うんですか?
 だから、家の会話とかでも、食べ物そうなんですよ。
 母ちゃんが
「ここのコメ買うけど、あんた食う?」
みたいな会話出てきて、
「そんなん聞くなよ、俺どうすればいいだよ」
みたいな。
「いわき市のコメ、地元のコメ買うけど、もし嫌なら関西の方から買うんだけど、どっちがいい?」
みたいな。
「知らないよ。そんなの。俺に聞かないでよ」<笑>
Q.関西の方がいいとは言わない?
 気を聞かせて聞いてくれるのも「関西の方」って言いたいですけど、心境的に、何を考えてそれを聞いてるのか、あいまいに・・・。
 コメとかも、どうなちゃうんだろうって、その辺ね、僕の家の周りとかもお米とかいっぱい作ってるとこなんですよ。でも、若干他より線量あるからとか言うし、その言い分も
「精米機にかけて、どんどん削るから大丈夫だ」
っていう・・・。
「知らないよ、そんなの絶対嘘だ」<笑い>
 でも、そうっすよね。だから、実際今日とかも銀杏見つけたんですけど、いつもだったら銀杏拾って喜んで、うめぇって食うのに、あと山菜とかも山のイチゴとかもなるんですよね。
Q.放射性物質がたまりやすいですよね?
 だから、全然食ってないですね。今年は。
 今秋じゃないですか。これからおいしいのいっぱいなるんですよね。
Q.起きたことへの実感は?これからどうしていきたいですか?
 実感ないというか、なんか・・・、実感、実際すごいしてたんですけど、「やばい、やばい」と思って、帰ってる時もバスの中とかで、マスクとか掛けて帰ってきて、ヤバいとか思ってたんですけど、ヤバいんですけど、多分ちょっとめんどくさくなってきちゃったっていうのがありますね。ずっと住んでて。
 だから、親とかもウェットスーツとか適当に投げちゃう感じなんですよ。それで、
「あんなとこに置いとくと、セシウムとかがすごい布に溜まるんだからね」
って言われて、一回洗ったりとかするんですけど、そんな会話、日常になってるのもおかしいなってたまに思ったりして、でも実際、僕実際いわきを離れようって考えて、帰ってきたのが数カ月だけしか帰ってこないって思ってるから、多分そういう感じでしゃべっちゃったのかもしんない。
 その、帰ってくる、オーストラリアから戻ってくるとき、旅を続けようかなって思ってたんですよ。
 だけど、あっちで震災のことがちょっと僕の中で、いろんな人が帰ってこなくていいよって地元の人たちも言ってたんですよ。だけど、やっぱ見たほうがいいかなって。地元のことだし。気になっちゃって、「帰ったほうがいいな」と思って、帰ったっていうのも強いし、だから今、またどっかに行こうと思ってるんですけど、それでも何だろう?・・・
 そうっすよね。なんかたまに感じますよ。さっきもあそこのベンチかなんかに座って、
「あー、線量あんのかな?これ」
みたいな、なんか浴びてると思うんですよ。ガンガン。普通に住んでるし普通にそのへんいるし、ましてや、北の方で仮設住宅とか作ってるし、何だろう。海も危ないのかな。
 知識が無いから何も言えないっていうのもあるし、でも地元はここにあるし、実際。なんだろう。慣れでもないけど、気にしすぎちゃっても生きれない。
Q.ご両親はどう考えてる?
 やっぱ母ちゃんは不安に感じてる部分は多分あるんだと思うんですよ。明確には言わないですけど。だから、そういうふうにコメとかも聞いてくるし、ウェットスーツの話もそうじゃないですか。
「あんたあんなとこに置いておいたら、線量高くなっちゃうんだからね」
みたいなこと言って、
「だよねー」
っつって、俺もしまったと思って、後から洗ったりとかするんですけど、でも最初、その俺に心配かけないようにしてるのかどうかわからないですけど、
「将来ガンとかすぐになっちゃうっしょ?」
みたいな話をしたら、親の歳は60歳なんですよ。今。
「60歳で浴びても30年で発症したとしても90まで生きれるから大丈夫だよ」
っていういう部分もあるんですけど、息子的にはガンで死なれても困るんですけどっていうのもあるし、だから、でも実際、僕が熱海、熱海に行った理由が、仕事見つけたっていうのも一つなんですけど、一回被災地を離れてみて、自分の心境見たいなっていうのがあって、離れてみたんですよ。
 やっぱ違いますよね、空気が、あっちって。普通に夏だったから海水浴場とかに海水浴客がいっぱいいて、子供とかが泳いでるんですよ。でも、こっちの海とかは全然海の家とかもなかったし、海水浴客なんて居ないじゃないですか。あっちいって喜んじゃって、実際泳ぐのも好きだから、いわきに帰ってくる前、いわきがこうなる前ですかね、毎日海入って仕事して寝て、また海に入ってっていう生活があったんですよ。今はその生活がなくて、実際今月とかも3回くらいしか海入ってないですかね。仮設住宅作ってるっていう仕事が、時間長いんですよね。今急いで作んなきゃいけないとか、そういうのもあるんですけど、でも、熱海行ったときは、嬉しくて波が無くてもとりあえず泳ごうって、毎日泳いでもぐって、「やっぱ水って気持ちいいな~」みたいな。
 だから、最後の日とか、電車で帰ってきたんですけど、電車乗ってたら、
「あー、帰りたくないな」
っていう気持ち、正直ありました。
Q.人生を変えるほどの出来事だった?
 人生変えるほどの出来事だと思いますよ!
 だって、変わってる人いますもん。実際、みんな。
Q.あなたの人生も左右した?
 左右してるんですけど、実際その、左右してるんですけど、正直悪いことだと思うんですよ、放射能って全然。すごい嫌です。正直僕も。ただ、変な、多分はっきり
Q.正直に言ってください。全然正直に。
 僕は実際嫌です。多分僕は、どっか違う、きれいな自然がいっぱいあるとこに移り住もうって、正直僕の中では思ってます。親とかも、僕長男なんですけど、
「多分、俺家出るわ。ここで一生は過ごしたくないかもしれない」
みたいな話をしたら、親も別に
「しょうがないよね」
って話もするし、うーん。
 あとは、でも、震災が起こって、僕ちょっとボランティアとか数回なんですけど顔出したりとかして、いろんな人見て、なんか「すごいな、人って」っていうのも実感した。それはちょっと話違うんですけどね。でも人生・・・、変わりますよね。放射能の話だったら。だって、実際20㎞圏内と30㎞圏内に住んでる友達、関西のほうに、関西っていうか宮崎とかあっちのほうに引っ越しちゃって、多分会えない・・・
Q.宮崎いいよね、あそこ行けばいいのに。
 結構みんな行くみたいですよ。皆考えてて、「行く」って言ってて、うーん、なんだろう。多分僕、今のしゃべり方、軽いって聞かれちゃうけど、多分慣れちゃってるんだと思うんですけど、離れて帰るときは、やっぱ・・・悲しいっていうか、帰りたくないっていう気持ちが出ないこともないです。正直・・・、って思いました。特に静岡からこっちきたときに、電車の窓際で、何だろう・・・。ありますよね・・・。
Q.どんな気持ちがある?
 帰りたくない気持ちも出てきちゃうっていうか、その、やっぱ、慣れてるからこうしゃべってるけど、普段ぱっと家に帰って線量あるのかなって考えてないときとか無いですよね。
Q.1日中考えちゃう?
 1日中っていうか、ふとした時に線量のことを考えてますね。自分では。
Q.それはストレス?
 うーん。ストレス、うーん。そうだと思います。
 だから、こんなこと言っちゃうと、やっぱサーフィンやってる人たちとかは、やっぱ俺の知ってる人は
「もういわきの人は気にしねぇんだよ」
とか言ったりとかして、気にしないようにしてる人たちも、気にしないように持っていってる人も居るわけですよ。だから、そういう人たちに悪いなって思っちゃうし・・・
 悪いっていうか、なんか、何だろう。僕は、なんだろう。いろいろ言ったんですよ、最初その「危なくないの?海に入って」とか。「大丈夫だ」っていう人もいたし・・・、気になっちゃうけど心配だから。でも・・・、大丈夫なのかな?って僕は思うから、でも、言えないじゃないですか、そんなに「入って大丈夫だ」って言ってる人に、そんな何回も言ってたら怒っちゃうかもしれないと思うから、だから、そういうのもあるし、こういうことを言っちゃってもいいのかな。わかんない。でも僕は、日本で住んでるから慣れちゃっていってるけど、世界の友達から見ると、
「日本帰んないほうがいいんじゃん」
っていうのが普通ですからね。だからいろんな友達が、
「日本帰らないで、俺の家に来ればいい」
っていろんな人が言ってくれて。
Q.海外の?
 そうですね。
Q.福島だけじゃなく日本全域があぶないと?
 当時はですよ、帰る前だから5月、そのくらい。今はわからない。今も一緒だと思うんですけどね。
Q.彼女ができて家庭をもつとしたら、いわきにとどまる?
 彼女とか、やっぱ奥さんとか子供とかできた場合は、やっぱ地元には僕は残らないと思います。多分もっと他のとこ出ようかなと思ってます。
Q.地元で復興が叫ばれる中、そう言いづらいことはない?
 いや、僕は人それぞれかなと思うんですよ。だから、僕は地元も好きだからすごい頑張ってる、最初言ってみて、復興作業とかボランティアとか言ってみて、
「すごいな、皆!」
 週7で家の片づけとかやってるチームみたいな人たちもいれば、神社の人たちの福岡からわざわざ復興作業しにきて、2泊くらいして帰っちゃうとか、すごくないですか?そんな遠くからわざわざ復興しに来て帰る人とか、あと仕事辞めてボランティアに来て、こっちに全然仕事もしないで住んでて、復興作業してる人たちを見たりとか、そういう人たちを見て、
「すげぇな」
ってとか思って。「僕も一緒に参加したい!」みたいな。参加してやってりもしてるから、僕はだから、僕は、出ようと思ってます。
 海好きだし、潜るのもちょっと怖いし、あと、正直、前からなんですけど、いわきの海、きれいなところはきれいなんですけど、工場とか多くて、タスマニアとか行ったのが強かったのかもしれないですけど、自然と生きてる、そういう生活がしたいっていうのもあるから、そういうのもあって、こういうことあったから余計だと思うんですけど、ほかのとこに行きたい、住みつきたいなとは思ってます。
 明確に難しいですよね。その問題も、やっぱ復興しようっていう人たちも見てて、行きたいと僕は思ってるけど、手伝いに行きたいとも思ってるし、だから、何とも言えないですよ。僕は。頑張ってる友達も居れば、移動してる友達も居て、だから、うーん、なんて言えばいいんですかね。そういう場合。答えが見つかってない状態ですね。僕の中では。
Q.お父さんのご職業は?
 運送業ですね。魚とかを運んでるんですけど、そういうとこ面白いんですよね。
 なんか、仕事がほとんど魚とかだから、水揚げとか今止まってるとこあるじゃないですか。
「どこどこでセシウム検出されたから、あそこの漁終わった」
とか、そういう話を聞いたり、
「でも大丈夫だった」
って、どっちなんだよ!って。<笑>
Q.ご両親に、いわきにとどまってくれと言われることは無い?
 いや、無いですね。うちの親は、そういうの言う人じゃないし、なんでだろう。
「実はもういいんじゃないの?」
っとか言う人だし、だから親は「家があるから」って言って、「そっかー」って言って、息子の俺的にはちょっとは迷いますよね。だから、うーん。多分僕は出ちゃうと思います。うーん。出て・・・、でも帰っては来ると思います。やっぱ好きだし、地元好きだし、もともと出ようと思ってたっていうのがあるんですけど、どっちなんだろう?どっちの心境で考えてるのか、難しいな・・・。うーん・・・。
 でもやっぱ、正直、放射能は嫌かな。原発近いのも・・・。
【以上】

失礼します。
にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ
にほんブログ村

にほんブログ村 環境ブログへ
にほんブログ村