※この記事は、
10月28日 東電:さらに支援機構に9000億円要請、終身年金3割カット・・・【原子力損賠支援機構に返済の義務なし!?】
10月3日 経営・財務調査委:東電に対し、今後10年間のコスト削減を当初より倍増、総括原価方式の問題を指摘
9月29日 経営・財務調査委員会:東電の原価見積り過去10年で6186億円過大だと指摘【主な要因は修繕費】
9月28日 【関連動画あり】経営・財務調査委員会:人員14%(7400人)削減、経営責任の明確化を求める方針へ
9月20日 東電・西沢社長:【リストラ策の概要】企業年金見直し、数千人規模の希望退職者募集、不動産売却など経営・財務調委員会で説明などに関連しています。

東京電力:「経営合理化徹底を」…経営改革委が初会合
毎日新聞 2011年11月18日 22時15分(最終更新 11月19日 0時48分)
 東京電力と原子力損害賠償支援機構の首脳でつくる「経営改革委員会」は18日、東電本店で、福島第1原発事故の被害者の早期救済に向け初会合を開いた。来春をめどに策定する予定の「総合特別事業計画」に向け、東電と支援機構が協力して、「緊急特別事業計画」で掲げた経営合理化をさらに徹底させることでも一致。東電の将来の経営のあり方についても協議の対象とする
 同委員会は、緊急特別事業計画に基づき設置されたもの。会合では、支援機構の下河辺和彦・運営委員長が「東日本大震災以前の旧東電に戻すのではなく、3・11後の新たな東電をつくる方向で真剣に議論を行い、電力事業制度のあり方についての国民の信頼回復につなげていきたい」と強調。東電の勝俣恒久会長や西沢俊夫社長に一層の改革を実行するよう求めた。
 東電は支援機構の職員を社内に受け入れて事実上の公的管理下に入っている。会合では支援機構職員と東電社員が「改革推進チーム」を組織し、緊急特別事業計画で掲げた賠償と、経営合理化策の進捗(しんちょく)状況を管理することを確認。さらに同チームの下に人件費削減や資産売却といったリストラ策ごとに七つのワーキンググループを設置し、経営合理化の実現を目指すことを決めた。
 同委員会は、人件費の見直しなど東電が今後10年間で予定している2兆5500億円のコスト削減の進捗状況をチェックする役割もある。東電にとっては「リストラのお目付け役」(東電関係者)という側面が強い。
 下河辺委員長は会合終了後、記者団に「(リストラが)順調かどうかを見極めるにはまだ早い。全ての分野について取り組みに着手したばかり」と指摘。そのうえで「総合特別事業計画が、少しでも前倒しで策定できるよう作業を急がせたい」と強調した。【野原大輔、和田憲二、立山清也】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111119k0000m020080000c.html

やっぱりちょっとおかしいなと思ってしまいます。
もうすでに公的資金が注入されているのに、経営改革委員会がこのタイミングで初会合って・・・。
11月15日 東電:国から5587億円の資金支援を受けたと発表【原損賠支援機構9000億円のうちの一部】

もちろん被災者の方々への賠償は迅速に行われるべきだと思いますが、経営改革委員会って、どこまで機能してくれるんでしょうか?
先日も、東電ではボーナスが支給されると話題になっていました。

【動画】IWJ111117 東電会見 午前 (24:08)
http://www.ustream.tv/recorded/18564670
※ボーナスに関しては21:00~です。

【その部分だけ抜粋で起こしています。】
(関東記者クラブ・佐藤記者)
もうこういう状況ですが、東電はすでに『一般的な民間企業』とは呼べる状況ではありませんが、経営者や社員はその認識はあるんでしょうか?

(東電・松本氏)
『一般的な会社』という意味に関しましては、いろんな取り方があろうかと思いますけれども、現在、私共と致しましては、事故の収束並びに損害賠償の手続きを全力で取り組んでいきたいというふうに思っております。

(佐藤記者)
いや、まだ普通の、『一般的な民間企業』と考えているのですか?
たとえば、もっと『公的な企業』と呼べる状況だと思うんですが?そういう認識はないんですか?

(松本氏)
認識に関しては、様々な取り方があろうかと思いますが、現在のいわゆる法的な枠組みでいいますと、『民間企業』でございます。

(佐藤記者)
いや、それはわかりますよ。その認識ですよ。考え方。経営者はどのように考えてるんですか?

(松本氏)
経営者といいますか、私どもとしましては、『民間企業』であることには間違いないというふうに思っております。

(佐藤記者)
はい。わかりました。
東電社員と経営者は、この冬ボーナスは出るんですか?

(松本氏)
今のところ、まだボーナスの支給の状況については、まだ未定でございます。

(佐藤記者)
まだ未定なんですか?

(松本氏)
はい。

(佐藤記者)
もう11月も半ば過ぎてるんですが、では例年だといつくらいに冬のボーナスが出るんですか?

(松本氏)
通常ですと12月でございます。

(佐藤記者)
12月に出るのに、まだ未定なんですか?

(松本氏)
金額等につきましては、まだ正式に私どももうかがっておりません。

(佐藤記者)
出るか・出ないかはどうですか?

(東電・寺澤氏)
出る前提だとは思いますが、細かな数字などはまだ未定です。

(佐藤記者)
じゃあ、出る前提なんですね?

(寺澤氏)
はい。出る前提でございます。

(佐藤記者)
えっと、これだけ原発災害を起こした加害者であり、今年度の第2四半期1000億円も損失していて、さらに公的資金が6000億円弱も投入されている企業の社員が、ボーナスをもらうというのはどう考えてもおかしいと思うんですが、経営者はこれで正しいと考えてるのでしょうか?経営者に直接聞いてほしいんですが。どう考えてるか。

(松本氏)
はい。あの、社員の生活もございますので、それぞれ適切に判断されているというふうに思っております。

(佐藤記者)
いや、松本さんの意見はどうでもいいんで、経営者、会長、社長、副社長あたりがどのように考えてるかを知りたいので、代わりに聞いてもらえませんかね?

(松本氏)
どういった回答ができるかも含めて、回答させていただければと思います。

(佐藤記者)
よろしくお願いします。
【書き起こし終了】

一度はぐらかそうとしていますね。
凄いですよ。嘘は言ってないですが、佐藤記者が突っ込まなければ言わないでおこうとしていたのがわかります・・・。

失礼します。
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