※この記事は、
11月7日 【内容起こし】IWJ百人百話 第1話 佐藤早苗さん
11月9日 【内容起こし】IWJ百人百話 第3話 関根妙子さんに関連しています。

正直に申し上げまして、このような活動をされている方で野呂さんという方がいらっしゃるというのは知っていましたが、上の記事に挙げたとおり福島の方が「野呂さんの話はすっと頭に入った」という言葉で、是非お話を聞いてみたいと思っていたところ、ちょうどIWJ福島2で配信があったため、視聴いたしました。

是非ご覧になってみてください。

今後、被災者の方だけじゃなく、国民全体でどうしていったらいいのか、道が見えてくるような気がします。

どうぞ。

11月13日 野呂美加さんお話会「チェルノブイリからフクシマヘ」
[登壇者] 野呂美加さん
[主催] 子ども福島ネットワーク
[会場] 飯野学習センター大久保分館 福島市飯野町
[詳細] http://hairoact​ion.com/?p=1033
【動画】
 ① http://www.ustream.tv/recorded/18483275 (13:19)
   ※チェルノブイリの架け橋の活動VTRを紹介されています。
 ② http://www.ustream.tv/recorded/18483513 (146:44)
 ③ http://www.ustream.tv/recorded/18487228 (04:05)
 ④ http://www.ustream.tv/recorded/18487403 (24:01)
 ⑤ http://www.ustream.tv/recorded/18488007 (23:12)

野呂美加(のろみか)
NPO 法人チェルノブイリへのかけはし代表
 22年前に起こったチェルノブイリ原発事故被災児童を1ヶ月間、空気や水のきれいな日本で保養させる活動を1992年に知人と始める。これまでに招待した子どもは、17年間で635人。2005年、国際交流基金より「地球市民賞」受賞。
http://www.npohokkaido.jp/volunavi/modules/monthly/index.php?content_id=91

【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】
<②~>

(野呂さん)
 同じようにここについて泣いてばかりいるお子さんも居たと聞いています。
 お子さんが保養に出たその先の対応は様々なんですけど、ちょっとテレビで見づらいかもしれないんですけど、子供たちっていうのは、甲状腺が悪くて、みんなこういうふうに目の下にクマが入ってる。
 こういうふうにですね、ばっくりクマが入ってるんですね。
 それに注目してちょっと映像を見ていてほしいんですけど、だんだん保養するに従って、目の下のクマが無くなっていきます。
 甲状腺っていうのはですね、子供たちを見ていると、腫れたり、数値が悪くなったりしょっちゅうしてると。
 保養に出る前にお母さんからの手紙を持ってくるんですけど、
「うちの子供は甲状腺が腫れている」
とか、
「腺腫がある」
とか、ほとんどの子供たちは、そういう不調を抱えています。
 それが保養に何回か出たりですね、保養のほかにベラルーシでは、国が法律を作って、一か月ずつ、年に2回ですね。ベラルーシの場合は、サナトリウムに出しています。
そういうことをトータルすると、出れる地域の子供は、年に3か月は保養に出てるんですね。
その、後で放射能の数値を言うんですけども、はっきりいってこれは国の責任でやらなければいけないことです。
 これ、私たちボランティア団体がやっているんですけども、イタリアとドイツでももっとたくさんの国、スペインとかでも取り組んでるんですけど、ボランティアでできることというのは、あくまでも「こういうことを忘れてはいけません。私たちは人間としてやらずにはおられない」ということでずっとやってるけれども、私たちが年間子供たちを呼べた人数っていうのは、20人から50人の間ですね。自分たちで募金を集めて、そして里親さんを見つけて、一か月面倒をみてもらうと。
そういうことをやりつづけて、あっという間に19年経ったんですけど、子供が元気になるのを見てるのは楽しい。
 でも、せっかく元気になった子供を、また汚染されたものを食べるところに帰すというのが、ものすごく苦しい。
 その帰す時に、19年間毎回毎回、ものすごい苦しい思いをして、自分だけ安全なところに居て、また子供たちは半年から1年間、そっちに戻るとですね、汚染されたものを食べるわけで、それで具合が悪くなっていくのが判るわけですね。
今、日本で『汚染されたものを食べても大丈夫です。』というふうに言っていますが、これが、私たちの活動が始まった時は、チェルノブイリ事故から5年経ったときに始まったんですね。
 それまで、子供たちはほとんど汚染されたものをずっと食べてました。
 ベラルーシ政府も、注意をだしたり強制移住をさせたりできるところはやってきたんですけど、やっぱり行き届かない地域というのはあるんですね。零れ落ちる地域。
 そういう地域は、100%、ほぼ100%自給自足してますので、みんな汚染されたものを食べて、体に放射能を蓄積してしまっていると。
 そうしますと、今日のレジュメにあるようなこういう『病気の花束を持つ子供たち』というふうになります。
 これがですね、子供たちの日常になってしまう。
 これが普通の子供たちになってしまうわけです。
 学校に行って、皆、こんな状態になると。
 今、子供たちは健康貯金を持ってますから、それを持ってなんとか対応してる。ですけど、放射能っていうのはそんな甘いもんじゃない。
 今日、こういう汚染のある地域でこういう話をすると、皆さん怖くなるかもしれないですけれども、子供っていうのは、自分の意思で住む場所を選べないわけですね
 ですから、まず一番最初に子供を守らなくちゃいけない。それから、子供たちのお父さん・お母さんも守らなくちゃいけない。そういうことがあります。若い人から影響出てきます
 この頭痛、それから貧血、めまいなどは、日常的にあるっていうのは、ある意味汚染地域の子供にとって普通のことである
 今、今度子供たちがどういう症状になるかっていうお話が、これから出てくるんですけど、ここに甲状腺のトラブルっていうのがあるんですね。
 この甲状腺というのは、成長ホルモンを出すところなので、大きくなる子供たちにとって、トラブルが起きると、ちゃんと大人になりきれないと。いろんな細胞の分野で。そう子供たちも出てきます。全員が全員そうなるわけじゃないんですね。
 だから、放射能のせいだという因果関係を証明することは、不可能です。
 例えば、ガンや白血病にさえなっても、「これは放射能のせいでなったんだ」ということを私たちは証明することができません。
 だから、「大丈夫です」というふうに言えるんです。
 裁判になった時に、
「私はこの放射能のせいで白血病になりました」とか、
「病気になりました」と。
だから、東電さん、国を相手に訴えたとしても、
「あなたがガンや白血病になったのは、放射能のせいだということをどうやって証明するんですか?」
というふうに言われるんですね。
「日本はこれこれこれだけのガンの発病率が高い国で、その自然的になったのと、あなたがなったのと、どういふうに違うって言えるんですか?」
というふうに言われるわけですね。
 そうすると、裁判になったときに、向こうの証人として出てくるのは、今「大丈夫です」と言っているお医者さんたちが出てくるわけです。
 そういう人たちを相手に何かを言ってもですね、勝つことができない。
 チェルノブイリで私たちが見てきたのは『泣き寝入り』ですね。

「それは、あなたが勝手に病気になった」ということですね。
 だから、誰も助けてくれない。だけど、絶望してもいけないという話を、今日はさせていただけたらいいのかなと

 この子供たちの症状ですね、最初に説明してからビデオをご覧になっていただいたほうが、そういう目線で子供たちを見られるのかなと思うんですけど、甲状腺にトラブルが起きると、成長が少しずつ発達しなくなります。
 背が伸びない。
 背が小さくなってくるんですね。それは、数年かかって起こってきますね。だから、これから生まれてくる子供たちもちょっとずつ背が小さくなっていったりとか、目に見える形じゃなくて、10年15年の間にそういうことが起こる。例えば、20年前私は千歳空港で子供たちとお別れするときは、私は150㎝あるんだけど、小学校4年生5年生6年生の子供達、みんなですね、抱き上げて、見上げて抱き上げて「さよなら」って言った。それくらい背が高かった。今は、すっぽり私のこういう腕の中に入ってしまう。
 たった20年間で、それくらいですね、汚染地域の子供たちが小さくなっていた。
 この間NHKで、「子供の体重が増えていない」っていうのをやっていましたね。外遊びをしないくらいで、体重が増えないなんてこと、聞いたことないでしょ?そういう無理難題、こじつけっていうのが、これから起こってくると。栄養が吸収できなくなってくるんですね。胃腸が弱って、胃腸の粘膜が
 ですから、ちょっとずつ、ちょっとずつそういう変化が起こってくる。急激な変化というのは、ほとんどないんですね。
 それと、風邪が治りにくい、肺炎になるということで、今年の冬はものすごい肺炎が流行ると思います
 これ、なるということもとても大事なことなんですね。
 今年ものすごい皆さん、放射能を吸い込んでる。そういう肺炎になったり咳をしたりすることで、嫌なものが自然排出されるというふうに信じたい。
 本当に抵抗力が落ちてきて、チェルノブイリのお母さんたちが言ってたのは、
「風邪が3,4日で治らなくて、気管支炎になって、そして肺炎になって、入退院をくりかえすようになってしまう。」

自然治癒力が落ちるんですね。それが普通の子供たちになる。
 小っちゃい子供たちは、むずかって夜も泣いてばかりいる。具合が悪くて。
 もうチェルノブイリから31㎞くらいの村の人たちは、こういう噂が流れたんですね。
「ウォッカを飲むと体から放射能が出ていく」
っていうこと。
 それで、夜子供たちが泣いた時に、アルコール度数ですね、ウォッカ40度以上あるんですけど、
「それを子供たちに原液で飲ませた。そしたら、本当に子供たちは良く眠った」と。
 あとで移住したお母さんたちが言ってたんですけど、
「今考えたら、気絶してたんだよね。3歳の子供にそんなアルコール飲ませて。それで、自分たちは放射能が出ていったと思って、信じていた。愚かだった。」
というふうに言ってるんですけども、そういうふうに子供たちが機嫌が悪くなってくる。
 それから、リンパが腫れる
 関東もすごく汚染されていまして、こないだ医療相談会でやっぱり甲状腺の腫れの子が見つかって、お医者さんに言われて検査しに行ったら、甲状腺腫だったと。まぁ、あの、まだそういう悪性ではないけれども、甲状腺にトラブルは起こってくる。
 チェルノブイリの論文を読んでいますと、事故後半年くらいからやっぱり子供たちの甲状腺に異常が現れ始めている。こういう時にですね、やっぱり早期対応ですね、やっぱしてあげなくちゃいけない。
 それから、腎臓が痛い
 腎臓っていうのは、痛みのある臓器じゃないんですけど、もしかしたら、大人の方にも症状が出てくるかもしれません。腎臓の上あたりが夜中にものすごく痛くなる。痛む感じがします。背中の半分より下あたりの。ここは、やっぱり排尿器官です。
 このあいだ福島の子供がセシウム、尿から、おしっこに尿が溜まってる時に、文科省の大臣がですね、
「ただちに影響を与えるレベルではない」
と言いましたけど、尿とか便から毎日体の中にある放射能が排出されていきます。そうすると、排尿器官に放射能が溜まるわけです。極々微量であっても、毎日おしっこが溜まっている間、放射線の照射を受ける。
「微量だからただちに影響はないよ」と、ただちに影響ないけど、長期間にわたってそういうことが行われた場合、だんだん排尿器官のトラブルが起こってきます
 子供たちにものすごく増えていたのは、夜尿ですね。これは、ものすごいです。一晩に何回も何回もするくらいとか、おしっこを我慢してるっていうのは、ホルモンの関係なんですけれども、そういった内分泌器官の攪乱。
 それからですね、そういう実際的に排尿器官が被曝することによる膀胱炎とか、組織の変質ですね。そういったこともあります。
 最悪の場合は、そういう腎臓がんとか膀胱がんになった子供も居るんですけど、これも全員ではないんですね。
 ここのところをすごく説明するのは難しいんですね。
 必ずそうなるとも言えないし、可能性が無いとも言えない。
 だから、よく「心配する方が体に悪いですよ」って言われると思うんですね。そこんところが本当に微妙なんですね。心配しただけでガンや白血病になるわけないでしょ。
 要因はあるけれども、今私たちがやらなければいけないことは、『抵抗力を落とさない』ことですね
 このなぜこういう『病気の花束』が起こってしまうかというと、身体の中に放射能が溜まってしまって抵抗力が落ちて、風邪が治らないとか、頭痛やめまいがする。いろんな病気のリスクが増えるということで、私たち自体が抵抗力を落とさないように注意していかなきゃいけない
 だから、子供たちをこういう膝の裏が痛いとか、あっちが痛い、こっちが痛いというのはですね、表は子供なんですけど、中身は老人のようになっていきます
 というのは、身体が全部放射能に対応していくので、エネルギーがどんどん奪われていくんですね。こういう時は、とにかくビタミンとかミネラルとか、そういった栄養をいつもより多めに取らなくちゃいけない。疲労回復ですね。
 集中力がない、疲れやすいという症状も出てきます。
 帰ってきてゴロゴロしてるとか、勉強しても頭に入らないですぐ抜けていくとか、集中できない。すぐ勉強を辞めたくなるとか、計算ができないとか、疲れやすい、そういうような症状が起こってきて、チェルノブイリ事故のあとですね、子供たち疲れやすくて、授業を45分から25分とか35分に短縮してやってたことも、そういう時期もあると言ってました。酷い時は。
 そして、これはかわいそうなんですけど、傷が治りにくい。それから皮膚のトラブルというのは、転んでもかさぶたにならなくなってきますね。血液の勢いが悪いというか、血を止める力が弱ってくる。
 それから、汚染されたものを食べることによって、胃腸が痛いとか、食欲不振
 ですから、体重が増えていかないというか、背が伸びていかないことと連動してしまうんですが、食べても栄養が吸収できないんですね。胃腸の調子が悪いと。そういう子にいっぱいモノを食べさせようとしても、入っていきません。だから、食べ物のことはちょっと後で言うんですけど、酵素が入ってるもの、ビタミンが入っているものを摂取して、胃腸を休ませて治したほうがいいです
 そして、心臓痛というのは、これが一番危険です。この心臓痛というのは、汚染されたものを食べる、セシウムが入ってるものを食べるとですね、セシウムというのは、自然界の栄養でいうと、カリウムにとってもよく似ています。ですから、野菜不足の人は、それを体がですね、セシウムをカリウムと間違えて身体の中に取り入れてしまう
 そうすると、いろんな筋肉とか、特に心臓に溜まった場合ですね、心臓が痛くてたまらないとか、血圧が高血圧になってきます
 それで突然死ですね
 それとか血圧で倒れるとか、そういったことがものすごい増えていきます
 これは、本当に因果関係つけられない
 だから、私は20年間チェルノブイリに行っていて、ガンや白血病で亡くなったというよりは、心臓病で亡くなったとか、持病が悪化して亡くなったという方が多いです。
 だから、そこまで辿りつけない。身体がよほど頑強な人じゃないと、ガンや白血病までいかない。その前に皆倒れていくというのが、チェルノブイリで起こっていることですね

 それはなぜかというと、身体っていうのは、酵素というものがあります。よく皆さん消化酵素とか聞いたことあるんですけど、私たちの身体の中に生まれた時から酵素っていうのがあるんですね。その赤ちゃんなんかは、もうすごいよだれもいっぱいたらして、唾液とかいっぱい出てくると思うんですけど、酵素がいっぱいある。
 ところが、人間生き方いろいろ違って、暴飲暴食したり、節制して生きてる人と、だんだん歳をとってくると違いが出てくる。なぜ暴飲暴食したり、夜更かししたり、破天荒な生き方をしてる人は、自分は楽しんでるかもしれないけれども、身体は悲鳴を上げている。ものすごいご馳走ばっかり食べているとですね、消化酵素に酵素を浪費していくんですね。そうすると、オギャーと生まれた時の貯金がどんどん減っていくわけです。身体の抵抗力を培うのも、酵素なんですね、体内の。
 この体内の酵素が無くなった時、『死』だというふうに言われてる、そもそも。
 それが寿命と言われているんですね。
 もって生まれた時の酵素の量ですが、決まってしまうと言われていて、それは家系であるとか体質であるとか、もともと強さとか弱さとか、そういうところに現れてくるんですけれども、だんだん酵素が減ってくると、中年太りになってくるでしょ?若いときは同じものを食べても全然太らないのに、年齢がいくと、ちょっと食べただけで太ってしまうというのは、どうも消化酵素がだんだん少なくなってきている。そういう人は、食べ物を減らしてもいいんですね。
 だけど、一番大事なのは、これからは、身体を修復するのに酵素が必要だということですね。だから、被曝してなるべく酵素を減らさないということと、消化するときの酵素、消化酵素を食べ物で補っていく。酵素の入ったものを食べて補っていくということです
 これが、保養でいろんなものを食べていくことで、子供たちが元気になるということにつながっていくんだなと。私たちは子供たちを預かるときに、最初に言われたのは、
「とにかく新鮮な果物や野菜を食べさせてください。新鮮なビタミンを採ってください。
って言われたんですね。
 これはなんでかな?と判んないで、「とにかく食べさせろって言うんだから、これが大事なんだ」と。夏場北海道でとれたての野菜や果物をとにかく子供たちに食べさせていきました。
 あとから科学アカデミーの人に聞いたら、「こういうことなんだよ」と。
「それは遺伝子を修復するのに、酵素とビタミンとミネラルとアミノ酸が必要なんだ。遺伝子が切れちゃいますから。それで必要なんだ。」
ということを言われました。
 そして、中耳炎を繰り返すようになります
 抜け毛。髪の毛が抜けてくる、伸びないということもあるんですけど、保養してるうちに髪の毛が伸びなかったのが伸びてきたとか、そういう話もいっぱいあります。
 人間の身体の中から、毎日毒素が出るというのは、尿や大便などの排泄物もあるんですが、このですね、頭皮と耳のあたりと足の裏っていうのは一番毒素が出やすいところなんですね
 だからよく、『加齢臭』っていうのかな。全然放射能と関係ない話で、お父さんの枕カバーが嫌だとか靴下がどうのって言ってるのは、男性っていうのは生理が無いので、頭皮とか足の裏とか一生懸命毒素を出してるわけですね。だから、ちゃんと洗ってあげなくちゃいけないと、そんなですね、加齢臭とかそんなこと言っちゃいけないんですね。
 耳からも毒素が出やすいので、中耳炎とかなりやすい。それからアレルギーになりやすいんですね。
 こういったことが起こってくると。汚染されたものを食べることを『内部被曝』、汚染されたものを吸い込むことを『内部被曝』と言います。身体の中に取り込むことですね。
 これについてはですね、『外部被曝』と全然違います。
 『外部被曝』というのは、今外に何マイクロシーベルトがあるとかなんとかですは、これは焚火に当たってて、その焚火の近くによっちゃって、やけどしちゃったというような被曝ですね。
 ところが『内部被曝』というのは、燃えた焚火を飲み込むような被曝なんです。

 レベルが違うんですね。
 だから、それをごっちゃにして言ってる人がいたら、科学者の人が言っていたら、
「『外部被曝』と『内部被曝』を分けて説明してください」
って言ってみてください。
 これ、全然ちがうことなんですね。
 だから、ある程度の線量のところに入っていっても、私たちは瞬時に死んだりすることはできないけれども、高いところでずっと放射線を受けてると、私たちの遺伝子はどんどん切られていくんですね。
 切られていっても修復する力があります。
 それは、酵素があるうちは修復できるんですね
 ところが体力が無くなったり、身体の中に放射能が溜まりすぎて、中の方からも治してる。それも治し続けなければいけない。そういうふうになってくると、一回保養に出て、一回自分の身体に休息を与えて治していく方が、ずっと効果的なんですね。
 それが、この保養運動なんです。
 これ、ちょっと先ほどの、そういう目線でちょっとご覧になっていただければいいかなというふうに思います。
<②22:10頃~VTRスタート>
<②30:00頃まで>

【参考記事】
園児の体重の増え方 4分の1に
NHKニュース11月7日 19時40分
福島県郡山市の幼稚園児240人余りについて、ことし6月までの1年間の体重の増え方を調べたところ、去年の同じ年齢層の4分の1程度にとどまっていたことが分かり、調査した小児科医は「原発事故で外遊びができず、食事の量が減るなどしたのではないか」として、追跡調査の必要性を指摘しています。
郡山市の小児科医、菊池信太郎医師は、市内の2つの幼稚園の4歳児と5歳児のクラスに通う245人の体重の増え方を調べました。その結果、ことし6月までの1年間に増加した体重は平均で0.81キロで、去年、同じ年齢層で測定した増加幅、平均3.1キロの26%にとどまったことが分かりました。このうち、5歳児クラスの体重増加の平均は0.84キロで、厚生労働省が去年、全国で行った発育調査の平均の1.8キロを大きく下回っていました。菊池医師によりますと、調査は原発事故の3か月後のものですが、幼稚園でも家庭でも外遊びができない状況が続き、ほかに要因が見当たらないことから、事故が影響して、体重の増加幅の減少につながった可能性があるということです。菊池医師は「外遊びができずに運動量が減り、食欲がわかなくなって食事の量が減ったり、我慢を強いられる生活にストレスを感じ、成長ホルモンの分泌に変化が起きたりしたのではないか。一時的なものであれば回復すると考えられるが、成長の停滞が長引かないよう、追跡調査を行って対策を講じるべきだ」と指摘しています。また、幼稚園の赤沼順子主任教諭は、「子どもたちは一見元気そうですが、ストレスを心の奥に押し込めて、実は、体は悲鳴を上げているということかと思いました。子どもたちが思い切り遊べるような場を地域に作ってほしいです」と話していました。子どもの発育や発達に詳しい、山梨大学教育人間科学部の中村和彦教授は、「事故から3か月の期間であっても、子どもたちの発育への影響は大きいと思う。幼少期には体の運動能力と認知的な能力、それに情緒や社会性といった能力が互いに関わりあいながら成長している。このため、体重の停滞が長く続くと、体の発育だけでなく機能の発達にも影響が出るおそれがある。さらに詳しいデータを集めて現状を分析し、子どもたちにどんな環境を整えればいいのか、早急に検討すべきだ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111107/t10013794721000.html

【その②】に続きます。

失礼します。
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