※この記事は、11月9日 日本原子力研究開発機構:除染技術公募で25社選定【東芝も選定・・・】に関連しています。

セシウム汚染:微生物で約90%除去 広島の大学教授ら
毎日新聞 2011年11月11日 2時34分(最終更新 11月11日 11時27分)
 広島国際学院大の佐々木健教授(バイオ環境化学)らの研究グループは、微生物を使って泥の中の放射性セシウムを回収する方法を開発した。9月に福島市内で採取したヘドロでの実験では、セシウムを約90%除染することに成功した。実験に用いた光合成細菌が、カリウムとよく似た性質のセシウムを取り込んだ可能性があるという。佐々木教授は「汚染された土壌にも使える技術ではないか」と話している。
 バイオ技術を活用した放射性物質の除去を研究している佐々木教授と、広島市の水道関連資材販売会社「大田鋼管」が9月、福島市内の公立学校のプールからヘドロを採取し現地で実験した。細菌90グラムをアルギン酸などに混ぜた粒状物質をビー玉大にし、濃縮したヘドロ50リットルに投入。3日間の放射線量を計測した。
 その結果、実験開始前に毎時12.04~14.54マイクロシーベルトだった放射線量は同2.6~4.1マイクロシーベルトまで減少した。実験中、プール周辺では福島第1原発事故の影響で同1.2マイクロシーベルトの放射線量が測定されていたが、差し引くと最大89.4%除去できていた。
 実験に使った細菌は、表面にあるマイナス電気で物質を引き寄せる性質があり、プラス電気のセシウムを吸着した。また、細菌はカリウムを取り込んで生きるが、取り込まれる際に似たような動きをするセシウムも吸収したとみられる。
 細菌を混ぜた粒状物質は、乾燥して焼却すると容量は75分の1、重さは100分の1に減る。セシウムは温度640度でガス化し拡散するが、500度以下なら拡散しない
 佐々木教授らは土壌での実証実験も予定しており、「常温常圧で、現地で除去作業ができるのが利点。コストも安く、福島の再生のためにぜひ普及させたい」と話している。【加藤小夜】
http://mainichi.jp/life/ecology/news/20111111k0000m040148000c.html

【参考資料】
光合成細菌成分による放射性核種の除去と海水の浄化
佐々木 健*・森川 博代・竹野 健次
http://www.sbj.or.jp/wp-content/uploads/file/sbj/8903/8903_tokushu_1(1).pdf

バイオインダストリー協会HPより
“未来へのバイオ技術” 勉強会
「光合成細菌による放射性物質の回収・除去-劣化ウラン弾による汚染土壌の浄化をめざして

広島国際学院大学工学部 バイオ・リサイクル学科 教授 佐々木 健
 多数の穴が開いた5センチ大のY字形特殊セラミックに光合成細菌を特殊加工して付着させることで、汚染された土壌の浄化や、汚染土壌や川からのウラン、コバルト、ストロンチウム等の放射性物質を回収する方法を開発した。
 劣化ウラン弾や原発の放射能漏れ事故で出た汚染排水から放射性物質の回収を目指した試みについて紹介した。
   重金属吸着のメカニズムとして、演者は、菌体表面にRNA、タンパク質、多糖類からなるEPSを生産することで菌の表面がマイナスにチャージされ、プラスイオンである重金属が吸着されるものと推定している。
   演者は、劣化ウラン弾で汚染された土壌の浄化なども視野に入れ、ヒロシマ発の放射能汚染浄化技術として世界に発信すべく、研究を継続している。放射性核種を吸着処理した後のセラミックは、鉄を少量含有させてあるので、磁石で回収でき、超音波と薄い塩酸処理で菌と放射性核種を除去した後、再使用可能である。
   “技術はシンプルなのが一番!!”という言葉には、地域の中小企業における実用化を第一に長年奮闘しておられる“匠のこころ”を感じた。
http://www.jba.or.jp/report/technology/mirai-bio/0806.html

なんだか、夢のような微生物です。
「放射能を除去するような微生物、居ないかなぁ・・・」と何度も考えていました。

もしかしたら、もしかするかも!っと思わずにはいられませんでした。

細かいことが理解できないのですが、何とか活用できるような道が見つかればと、切に願います。
ただ、やはりこういうものを見ると、本当にある種のナウシカの世界になってしまったんだなぁと・・・。

・・・失礼します。
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