※この記事は、11月2日 【追記:内容起こし】東電:2号機原子炉格納容器から採取したガスからキセノン133・135を検出【再臨界の可能性】の続報です。

再測定でも同結果=福島第1原発2号機-保安院
時事通信(2011/11/02-18:07)
 東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は2日、東電が同日に2号機の原子炉格納容器から採取した気体を再測定した結果、放射性物質のキセノンがほぼ同程度の濃度で測定されたと発表した。
 ただ、検出限界をわずかに超える値で誤差の可能性もあり、東電は日本原子力研究開発機構に検出物質がキセノンかどうか分析を委託している。
 保安院によると、気体中のキセノン133と135の濃度は再測定の結果でも、ともに1立方センチ当たり約10万分の1ベクレルを示し、1日の測定と同様の結果だった。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011110200765

経産相が保安院長を注意 キセノン検出で報告遅れ
2011/11/02 18:46   【共同通信】

 枝野幸男経済産業相は2日、東京電力福島第1原発2号機で核分裂が起きている可能性が判明したことに絡み、野田佳彦首相らへの報告が遅れたとして、経産省原子力安全・保安院の深野弘行院長を注意した。藤村修官房長官が記者会見で明らかにした。保安院は1日深夜の段階で核分裂に伴い生じるキセノン検出の可能性を把握していたにもかかわらず首相への報告は2日朝だった
 政府は事故収束を最優先課題に掲げるが、関係機関の連携のまずさが露呈した格好。核分裂の可能性がある重大な事態にもかかわらず、首相への報告遅れが明らかになったことで、政府の危機管理対応があらためて問われそうだ
http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011110201000672.html

1、3号機は直接検出手段なし=過去にも小規模臨界の可能性-福島原発事故
時事通信(2011/11/02-19:36)
 東京電力福島第1原発事故で、2号機の溶融燃料の一部が、原子炉の冷却作業が進んだ最近になって一時的な臨界状態だった可能性が浮かんだ炉内の温度、圧力に変動がないことから、東電と経済産業省原子力安全・保安院は年内に予定する冷温停止状態の実現に影響はないとしている。しかし、炉内の溶融燃料の状況が分からない中、1、3号機では臨界を直接検出する設備がなく、専門家は「安全という根拠もない」と懸念する。
 東電は先月17日に提出した中期的安全対策の中で、再臨界について「極めて低いが、可能性は完全に払拭(ふっしょく)できない」としていた。しかし、今月1日に直近に臨界が起きた可能性を示すキセノン133と135が検出されたことを示すデータが測定され、東電は詳細な調査が必要としつつ、過去に起きていた可能性は否定できないとの見解を示した。
 一方、事故収束作業の中で、政府や東電が一定の区切りと位置付ける冷温停止状態は、原子炉圧力容器底部の温度や放射性物質の放出低減が判断条件となっており、再臨界の抑制や監視は条件に入っていない保安院の森山善範原子力災害対策監は「冷却と臨界の問題は別」としながら、「臨界も局所的なら問題ないが、それが続くと大きなエネルギーを生むことになるので、監視は続ける」と説明。今後、専門家による聴取会の意見も参考にする意向を示した。
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011110200887

【東電会見資料】
福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器 ガス管理システムの気体のサンプリング結果について(10月28日15:24採取分)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111102_05-j.pdf

まだ夕方の会見は続いていますが、新しい情報は15:24採取分の会見資料くらいでしょうか。

失礼します。
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