※この記事は、
9月12日 【文字起こしUP】後藤政志氏解説「東電黒塗り文書について」@CNIC
8月23日 【起こし追記】民主党・原口議員:『ICが3回止められていた』『東海第二、主蒸気逃し安全弁で減圧!?』@ニュースの深層【その①】
8月22日 【CNIC動画追記】四国電力:愛媛県中村知事を訪問【伊方原発1号機の炉壁脆性検査を前倒しへ】
7月13日 後藤氏:ストレステストについて【ストレステスト・格納容器・緊急提言】@CNIC【その①】
7月12日 広瀬隆氏×岩上安身氏インタビュー【即刻学童疎開を!】@IWJの内容起こし【その①】
6月24日後藤氏「1号機のベント『失敗』について」解説@CNIC
6月7日後藤氏:東電・保安院の報告書を解析@CNIC
5月31日後藤先生が水蒸気爆発のメカニズムについて解説@CNIC
5月27日後藤先生の解説:事故の進展と情報伝達@CNIC
5月24日後藤氏が東電データを解説@CNIC
【追記あり】5月23日参議院行政監視委員会のまとめ(小出氏・後藤氏・石橋氏・孫氏が参考人)などに関連しています。

地震で圧力上昇抑えられず 第1原発の設計技師ら指摘
2011/10/26 19:41   【共同通信】
 東京電力福島第1原発の設計に携わった元原発設計技師ら3人が26日、都内で講演し、今回の事故では津波襲来前に、地震の揺れによって原子炉格納容器の圧力上昇を抑える機能が喪失していた可能性があり、構造上の問題があると訴えた。
 事故では、圧力を抑えられずに内部の蒸気が漏れ出し、建屋の水素爆発などにつながった可能性が指摘されている。
 同原発を設計した田中三彦さん(68)と渡辺敦雄さん、柏崎刈羽原発(新潟)などを担当した後藤政志さん(62)は、福島第1原発1号機で、冷却設備の非常用復水器(IC)につながる配管が地震で破断したとの見方を強調。
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011102601000888.html

【動画】原子力資料情報室
政府・東京電力の福島第一原発事故報告批判
http://www.ustream.tv/recorded/18114868 (00:55)
http://www.ustream.tv/recorded/18115828 (13:27)
http://www.ustream.tv/recorded/18116008 (01:10)
http://www.ustream.tv/recorded/18116030 (00:32)
http://www.ustream.tv/recorded/18116036 (71:53)
http://www.ustream.tv/recorded/18116732 (45:39)
※【議員勉強会&記者レクチャー】
政府・東京電力の福島第一原発事故報告批判 
― 何故地震の可能性を排除するのか ―
http://www.cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1215

ちょっとまだ動画を見られていないのですが、ご紹介だけ先にしておきます。
専門家の方々の戦いというもの、こうやって続いています。

私には、理系分野のことは非常に難しいですが、時間を作ってみてみようと思います。

【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで。】
(田中氏)
どうも。田中三彦と申します。よろしくお願いします。
川内先生、今日はこういう機会を与えていただいて、ありがとうございます。それで、今日はですね、3人で大体20分から30分、それぞれが話をさせていただこうと思います。
必ずしも3人できちんと意見が全部統一的にあるわけではないのですが、ある程度お互いにわからないところを補完し合いながら、今日に臨みましたので、こまかい話はまた質問のときにでもしていただければと思います。
私の部分に関しては、お手元にお配りしました資料はですね、岩波の雑誌の科学というところに、9月号に載せた私の論考なんですけれども、一応岩波出版社の科学の編集部のほうに協力を仰いで、印刷をさせて配布をさせていただきました。
それでは、本論に入ろうと思います。ちょっと座って説明します。
私のタイトルはですね、地震動による、地震の揺れですね、冷却材喪失事故と、冷却材喪失の話ばかりではなくて、そういうものの地震による影響の可能性ということについて、話をさせていただきたいと思います。
論点ですけれども、私というか私たち3人というか、これは私の論点と見ていただいたらいいと思いますが、今川内先生からお話があったように、福島第一原発1号から3号炉は、安全上重要な構造物は、地震動によって損壊や機能喪失は生じなかったというふうに、ある程度断言をしております。
そういうふうにして、IAEAに報告書を出したり、或いは津波の報告書を出したり、外部電源の確保をしたりと、そういうことをやっていると思うんですが、本当にそうなのかどうか、どんどんなんかこれが、既定の事実になっていくようになっていて、それでその上での原発の安全対策とか、安全性を論じられてるというふうに思うんですけど、それはですね、個人的には科学とか合理的ばっかりでやってるわけじゃないんだけど、こういう問題に関して、やっぱり科学的・合理的精神は必要だと思うんですけれども、そういうことに反しているように、我々には見えます。私には見えます。
それが一点ですね。
もしそのような地震による損壊とか機能喪失が生じた可能性というのが、否定ができない。打ち消すことができないんだったら、津波対策とかストレステストの結果とか、そういうことを運転再開の要件とすることに、合理性がないというふうに、私たちは思います。
今のところですね、我々が今日お話しするような地震による損壊とか機能喪失の問題に関して、徹底的に批判を受けているわけでもないし、それを合理的に否定するような根拠というのは、今のところないというふうに私たちは確信しているわけです。
従って、運転再開の要件となる、この二つの問題ですけれども、これにはあまり合理性がない。
それから、後で渡辺さん、後藤さんが詳しくお話いただけると思うんですけど、福島の1から5号機には、マークIという格納容器が使われていますが、この格納容器は、NHKの番組でも放送されていましたが、これは欠陥の格納容器としての位置づけがありました。アメリカなんかではですね。
それが、今回の事故とどこで連動するか?ということについて、我々はいろいろ考えています。欠陥というのが、今回の福島の原発の事故とどこかでつながったんじゃないかという視点を持っております。
もし、そうだとすると、日本には、福島の原発の5つを除いて、1~5号機を除いて、まだほかに10基、マークI型の格納容器を使っているところがございます。
特に、浜岡の3号4号というのは、まさにこれからお話するマークIを使っているものです。女川の1,2,3とか、全部で志賀原発とか島根原発、合わせると、全部で10、まだ現役であるわけです。
こういうものに関して、運転継続とか再開ということは、容認できないのではないか?という視点があります。
されどということで、されどですね、ここに、これは日本のではないですけれども、アメリカのブラウンズフェリーというところの格納容器ですが、されど今言ったような論点というのは、真実というのは、格納容器の中にあるんですね。本質的には長期間、白黒決着のつかない、グレーゾーンの問題だということを、よく認識しておく必要があります。
一昨日くらいですか、何かですね、IC、今日お話しする非常用復水器の配管が地震ではやられた形跡がなかったというのが、新聞とかWEBに踊ってましたけれども、それはですね、外側の問題を我々が言ってるんではなくて、格納容器の中の話を論じてるわけです。ですから、外から見るということはできないです。
それから、
「格納容器の中に、ロボット入れたり、カメラ入れたりすれば、分かるんじゃないの?」
ということを思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、配管とか圧力容器は、保温されています。保温材まかれて、さらに外側にスチールでカバーされてますので、そのものを実際に見ることはできません。
それで、そういう状態にまた配管もいっぱい、密にありますから、その中から一か所、ここが漏れてるとかそういうことを探すということは、ほとんどできないというふうに考えてください。
従って、無人でそれもできない。
ですから、どこを見たと、格納容器の外側を一生懸命見ることは、ある程度このビルディングに入って、その外側を見ることはできるんですけど、私たちが論じているのは、内側です。これは、解体という、将来ずっと先の話になってきますので、どういう原因で、それが壊れたのか?ということを含めると、ほとんど解明は不可能だと思います。
そういう意味でいうと、グレーゾーンの問題を論じなきゃいけない。
それは、同じようにグレーゾーンということは、地震・津波説ですね。津波説も同じだし、それから今日主にお話させていただく、地震の破壊に関しても、同じグレーゾーンの問題で、なかなかこれだという物証があげられない。
そうすると、現象論的に説明してかなきゃならないと思います。
そういう意味で言うと、津波原因説ということと、地震原因説、原因というか、地震で破壊されているということは、どっちもですね、どっちもどっちというところがあるんでsが、等価の問題。だけどどうしてか、津波のほうばかり強調されるということが、問題ではないかというふうに考えております。
それで、もっとも重要なことは、福島原発震災から合理的に何を学んで、合理的にどう備えるかということであるわけで、地震ということを最初から排除して話をするということは、良くないであろうというふうに考えております。

それで、まず、基本的な問題から話をさせてください。
まず、基本的な問題があって、それはですね、
『なぜ原子炉水位が降下したか?』
この問題から始めたいと思います。
原子炉水位、今日主に取り上げるのは、1号機、それから2号機になりますけれども。3号機については、ちょっと解析が難しいので、今のところちょっと保留にしておりますが、要点は地震動というものによって、壊れなかったかどうかということですから、1号或いは2号について話をさせていただくだけで、とりあえず十分かなと思っております。
これはですね、原子炉水位がどういうふうに下がっていったかということを、横に時間、縦に原子炉の水位が書いてます。この☆マークが3月11日の14:46地震が発生した地点。こっちは時間で表されています。
1

<②へ>
・・・・なっていないように言っているはずですけれども、水が入ってないのに、どうして、二つの独立したゲージが3mの幅で動くのか?ということを説明をしておりません。
そのことは後でご説明します。
どうして減っていったかということに関して、基本的には二つのプロセスを考えなければいけないです。
まず、原発が地震が起きた直後に、ここに、これが原子炉です。これが格納容器になりますけど、今赤いところ、この格納容器を挟むように二つの大きな弁があります。これのことを、主蒸気隔離弁というんですけれども、これがですね、どういうわけか、ドンと落ちたんです。どういうわけかというのは、フェールセーフ信号といって、タービンに向かう、ここで蒸気を発生させて、この蒸気をタービンに向かわせる主蒸気管というのがあるんですけれども、これが地震直後に外部電源が喪失したということで、非常用電源に切り替わります。その時に一応このラインでですね、配管が壊れたという信号、フェールセーフ信号が出ます。それを閉じるために、
<③へ>
・・・感じで圧力が下がっていきます。
そうすると、完全に圧力がある程度正常に戻ると、そのままあげておくとですね、沸いた蒸気が全部こっちに行ってしまうので、ここの原子炉の水位がどんどん下がっていっちゃいます。下がっていくと、それこそメルトダウンを促進するようなことになってしまうので、ある程度下がると、ここのバルブが、このSRVが閉じます。
3

そうすると、閉じるとまたこうやって、ここが上がってきます。
こういうことを繰り返してですね・・・
<④へ>
・・・空になって炉心が溶けるという問題が発生したというふうに考えているわけです。
一方ですね、それとは全然別の解釈があって、「これをなぜ検討しないのか?」というのが我々には非常に不思議なわけですけれども、もっと簡単なのはですね、これは、でたらめな配管です。ここにはいっぱい原子炉に出入りするような配管がございますので、それのことを原子炉系配管というふうに一括して呼びますと、そこが地震でこういうふうにちょん切れてしまう。ちょん切れるというか、壊れる。破損する。破損の形態とか状況はわかりません。
そうすると、ここから蒸気がこうやって吹き出します。
4

これのことをろ過モードといいますけれども、実をいうと、この格納容器というのは、この濾過に備えるためにあると考えてもいいわけです。
ほとんどその目的にあります。
そうすると、ここで今度は、さっきはこの配管を通ってましたから、この中には蒸気は出ませんでしたけど、これはいきなり蒸気が出ていきます。
そうすると、こういうふうにして、蒸気がですね、猛烈な勢いで、この辺は渡辺さんが非常に詳しいんですけど、音速を超えるようなスピードで、下のベント管に向かいます。
そうすると、こういうことになって、全体にここに蒸気が充満をしながら、猛烈な勢いでこの中に入っていく。入っていくとここにやっぱり水に導かれますので、体積凝縮が起こって、圧力というのは、ある程度、過渡的には、こういう瞬間でこうい現象が起きてる時に、3気圧とかそのくらいになると計算されています。
それで安全をとって、大体この格納容器のマークI型は、4.37とか4.35とかそういう気圧に設定・設計されております。
それで、こういうものはどうだったろうか?というのは、事故が起きて以来ずっと私の頭の中にはあって、これが起きたんじゃないか?というふうに思っているわけですが、このこっち側の見解は、ほとんど科学的な反論を受けないまま、国、東電によって無視されているというそういうことです。

基本的な問題は、もう一つ、二つ目でございますが、今度はですね、圧力抑制室に、水素が最終的には入っていくと、それが自由に格納容器のドライウェルというフラスコみたいなところに入れるか?という問題をお示ししたいと思います。
私が言いたいのはですね、こういう状態から、最終的にこっちへ、ここから水素が発生します。炉心が溶けて燃料損傷して、水素が発生します。その水素がこういうふうにいって、ここに溜まります。
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水素が軽いので、上にあがるからというのが、今までの説明なんですけれども、そう簡単にはいかないということをお示ししておきます。
それはですね、こういう問題です。これがさっきの下の圧力抑制室です。
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それはですね、政府・東電が考えてるラインというのは、このバルブから通って、水蒸気が入って、ここの中に導かれてここで水になる、このラインです。
そうすると水素は水に溶けないので、水素分だけは上にあがっていく格好になります。
水素は、このゾーンの空間の中、この距離が直径が10m近い大きいものですから、その中の、この大きな空間の上のほうにあがっていきます。
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それが、簡単にこっちへ行く道はないということです。
こういう解剖図で見ると、今水素が回ってきて、ここの空間に入るということです。
あそこの空間の中には、全然道が無いかというと、数か所あります。
それは、ここに真空破壊弁というのがあって、ここに溜まった水素は、もし向こうへ戻るんだとしたら、ここに鍋蓋、直径数十センチの鍋蓋があって、それが暖簾のように、こっちが圧力が高くなると、それを押してこういうふうにできるようになっております。
それが8か所ありますけど、ちょっとイメージしていただかいけないのは、こういうふうに広大なこの上の空間の中に水素が溜まる、そしてそこに流れがないで、ただ上の方に張り付いている水素が、こっちへ行って、この小さい穴から戻るということがですね、かなり限定的だということがお分かりいただけると思います。
そういうことでですね、そういうことを考えると、2号機が建物の下の方で爆発をしたと、いうふうにこないだまで言われていたことが、非常によく説明できるんです。
この問題が、またどういうわけか、どんどん否定していくんですけれども、これまで、つい1週間前までは、「2号機で爆発があった、水素爆発があった」というふうに言ってたのがですね、「無かった」というふうに話が変わってきてます。
「あれは間違いだった」
と、東電は言い始めています。
それはともかくですね、それはどういうふうに行くかというと、こういうふうに行くわけです。ここに水素がたまります。それで私たちが考えてるのは、この水素が溜まった後、溜まる前にですね、まず巨大な円環構造物である、圧力抑制室のどこかの溶接部分が、本震とか余震、かなり大きいですから、それが来て、そのためにどこかですね、穴が開くと。それが地震動だけじゃなくて、今回特に我々が重視してるのは、『スロッシング』という問題です。
スロッシングというのは、この中で、水が激しく地震で揺れます。
それによって、こういところが壊れなかったか?ということです。
これはですね。後で、その解析結果を後藤さんがお示しになると思いますが、この中でどういうふうに水が揺れるか?そうすると、
地震で揺れる、
水で揺れる、
さらに、ここで水力学的動荷重という、これは後で渡辺さんがご説明されると思いますが、そういうような複合的な荷重がかかった時に、溶接部、こういうところの溶接部がやられると、そこから水素が外へ出ていく。
恐らくそういう格好で、入ってきた水素が、溶接部のひび割れのところから上にあがって、そして、部屋みたいになってますので、囲んでおりますので、そこに溜まる。
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その後着火源としては、恐らく溶接の亀裂部分が広がって、そこから水素が圧力抑制室の外へ出る、付近に溜まる。それで、そのあと余震などの振動によって、亀裂部に火花が飛んで、電気が来てませんので、それが着火源となって、水素爆発が起きたんじゃないかというふうに思います。
多分ですね、亀裂解放っていうのは、それほどなくて、漏出した水素はそんなに多くなかったかもしれない。
そのために爆発の衝撃は、控えめだったけれども、比較的薄い鋼板で出来た圧力抑制室は、局部的には大きく破損した可能性がある。
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圧力は、一瞬のうちに落ちたということは、これは東電も認めておりますので、圧力が落っこちた、あの大きなもの、浮き輪のようなものの圧力が一瞬で落ちるということは、相当の破壊が起きたというふうに考えるのが正しいと思います。

今度は基本的な問題の3番目としてですね、ドライウェルという上のフラスコをドライウェルと呼びますけれども、あそこの設計圧力は、さきほど言いましたように、異常時に大体4気圧以下くらいに、最大でなるというように思われているところですが、それが実際には、8.4気圧と、絶対圧力なんですが、8.4気圧くらいまでになったということが判っています。
これはもう、設計者の想像を超える圧力です。
従って、どうしてそれが起きたんだろうか?ということになります。
東電と政府の考え方というのは、こういうふうに考えているわけです。
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原子炉が穴が開きます。そうすると、こういう底に穴が開くと、高温高圧のガスがワーッと一気に噴出する。
そのために、格納容器の圧力が上がったのではないかというふうに考えているわけです。
格納容器は、こんなふうに上がっています。
これは地震が来たところですが、こっちはちょっと無視してください。
この緑色のこれが、格納容器の圧力です。この赤いのは、最近訂正されている、こういうのもあったということで、これは運転員の報告書から取っているものです。
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そうすると、格納容器は大体、設計圧ですから、このくらいのところで止まっててほしい、ごめんなさい、こっちを見てください。4気圧です。
これはこっちを見てください。
そうすると、このくらいのところで止まっていてほしいんですが、遥かに超えたところに、こういうところに、8.4というピークがあります。
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これをどうやって説明するか?
この説明を考えなきゃいけないわけですが、東電はさっき言ったように、ここから穴があくと、ここからガスが一気に噴き出すので、これが瞬間的に上がっていったというふうに考えています。
これが、東電のメルトダウン解析の中に見られるシミュレーション結果ですけれども、そうすると、この赤い線ですね、これがその東電の解析結果です。ここでですね、原子炉の底に穴があくので、一気に圧力が上がってます。
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そして最高点は、ここにあります。
それに対して、実際の実記の最高点はここにあります。これとこれの間には12時間差があります。ということは、このシミュレーション結果はかなりずれているということを言わざるを得ない。
それから、このシミュレーション結果は、さっき言いましたように、これが実測の水位ですけれども、水位はこのようなスピードで落ちたと、いうことで、これも全然違います。
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この違いを東電はどういうふうに説明するかというと、
「これは死んでいる。この水位計はメルトダウンがこれで起きたので、水が入ってるはずがない。だからあそこで動いたのは、間違っている」
というふうに、解析のほうから、逆にデータを否定するという面白いやり方をしているということです。
東電の事故解析の結果はこういうところにあって、原子炉の水位の変化は実測値と全く合わない。それから格納容器の最高圧力到達点が、12時間もずれているということは、シミュレーションの結果としてあると思います。
これが、間違いというふうに断定することはできません。一つの可能性として、そういうストーリーもあるということですけれども、それほど説得力が非常にあるということではないということです。
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私たちが考えている地震の配管ではどうなったかというと、これは定性的なことしか言えないのですが、ベント管、圧力抑制室のところがぶっ壊れて、恐らく、これは渡辺さん、後藤さんが後で十分ご説明になると思いますが、下のドーナツ型のところ、あそこが壊れてしまうと、圧力抑制機能が失われます。水の中に水がちゃんと入っていかないと、上記のまま、上部空間に溜まってしまうと、そのまま圧力が上がっていっちゃうということです。
そのモードを私たちは考えているわけです。
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ちょっともうちょっと詳しくいいますと、これは上の部分を剥いだものですけど、地震がきて、こういうものが壊れますと、蒸気がこっちにいかないで、水の中に入らないで、ここへ出ちゃう。出ちゃうと圧力の抑制がかかりません。それで、そういうことが起きたんじゃないかというのが一つです。
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もう一つはこれですけれども、ここから水の中に入る、ここの部分が水面から揺れて、水面が揺れてですね、一瞬こういうふうに飛び出してしまうと、蒸気が水にならずに、こっちへ回ってしまう、そうするともう既に、圧力は抑制されないで、そのまま上がっていってしまうということが起きるだろうというふうに考えているわけです。
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<13:00頃>
最後に具体的な問題に触れたいと思います。
非常用復水器に関わる大きな疑問があります。
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私は個人的に非常用復水器のB系列、A系とB系、二つあるんですが、そのうちのB系列のどこかの配管がやられてるというふうに思っています。
その場所ですけれども、新聞で報じられたように、格納容器の外の配管の話をしているわけではないです。こういう中のところに繋がっている。恐らく再循環系配管の上昇管というのがあります。これはいつも裁判なんかでも問題になる弱いところです。
そこの部分あたりとICは繋がります。非常用復水器は繋がります。
こういうふうに圧力が上がってきたときにですね、うまい具合に非常用復水器が、これが蒸気を吸い取ってくれるんですよ。ある程度圧力が上がってくると、これを開かなくても、さっきこれを開きましたけど、これを開く前にこっちで蒸気を吸い取ってくれるんです。きれいに。そういうラインがあります。
そうすると、それがこれです。
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これは東電が書いた問題の絵ですけれども、これがちょっと絵が四角になってますけど、フラスコです。
そうすると、吸い取った蒸気が水の中をくぐって、蒸気が水に変わった後、重いので下に落っこちていきます。そしてそれが格納容器の中に入って、そしてポンプが再循環ポンプというのがあるんですが、そこのところに入った後、原子炉に戻るという、そういうラインがあります。
私が駄目じゃないかと思ってるのは、この辺です。
この間新聞で、非常用復水器に問題はなかったと言っているのは、このラインです。この辺のラインです。
外側ではなくて、私たちが考えているのは、ここです。
ですから、何度も繰り返しますけれども、目視ができるとか、検査ができたという話は、あまり信用されないほうがいいです。
そこが問題ではないです。
むしろ、こういうところでは漏れてなかったという、そういう情報として私は受け取っていて、ますます話が一か所に集中できるんじゃないかと思っているけれども、こういうところは問題だと思う。
そして、これが自動的に動き出したんですよ。
その結果ですね、スクラム、地震が来て、制御棒をドンと入れます。自動的に。
それから6分後に、圧力が上がってきたために、非常用復水器が蒸気を吸い取って、水に変えるという、そういう冷却ですね。圧力の降下、これをやる機械が見事に動いたんです。
ところが、それを11分後に運転員が止めてしまうんです。
<15:50頃~>
こういう非常時、外部電源喪失という非常時に、頼るものはこれしかないんですけれども、これを止めるというのは、一体何を考えたか?ということです。
その時の東電の絵を少し拡大してみたものがこれなんですけれども、こっち時間です。これ圧力です。
22

そうすると、ここでこれが運転中ですけど、地震がここできれます。
一回ここはボイラーがつぶれるという現象があるんですけれども、それで、圧力が下がる。その後、崩壊熱で上がっていきます。
ここで、この3番ですね。3番。これが、自動起動が始まったところです。
そのために圧力が下がって、下に落っこちていきます。
なんと、これ、11分間にですね、24気圧も下がって、46気圧まで落ちています。
運転員は恐らく、この圧力降下が非常に激しいので、びっくりしたんだと思います。
どのくらい落ちるかというのは、我々の手計算はできないんですけれども、これは、東電のシミュレーションをやってます。
まだこの状態は混乱してませんので、シミュレーション結果というのは、非常に正確に出てくるはずですけど、そのシミュレーション結果は、このICがA/Bの2系列が動いたときのシミュレーション結果というのは、落ちた圧力は、55、6気圧です。したがって、10気圧、そこが抜けてます。
10気圧抜けているということは、配管系どこかに問題があるんですね。恐らく。
それで早すぎます。これは。
恐らくこの早いことを運転員は、びっくりして、止めてるんだと思います。
それで、そうすると止めると、圧力が上がっていきます。この圧力が上がりっぱなしになるとまたダメなので、ここをどうするか?という問題になります。
あそこにギザギザがあります。ギザギザに関して、政府と東電は、
「これはICコンデンサをもう一回、(ここで止めたにも関わらず)もう一回動かしてる」
というふうに言ってるんです。小刻みに。
僕にはそう見えない。
これは恐らく、ここで運転員は、「これはダメだ」と思って、これが動き出して圧力が下がりすぎてるということは、A系かB系に穴が開いてると思って、ここで止めちゃう。それでICをもう信用しない。止めっぱなしです。
そしてその後、上がってきたこれをどうやって叩くかということで、逃がし安全弁、あれを手動操作してるように見えます。
これはですね、昨日出てきました、運転マニュアルに
「手動操作で何気圧~何気圧に保て」
という数値と一致しています。
ところが、これを東電と国は、ICをコントロールしてると言ってますが、運転実績の中に、ICコントロールというのは一つもありません。
そういうちょっと時間の関係で、省略をしますけれども、飛ばしますが、東京電力は、
「ICをなぜ危機一髪の時に、非常事態に、手で止めちゃったのか、頼るものをなぜ止めたのか?」
ということに対して、
「手順書では、原子炉圧力容器の温度降下率が55度以上を超えないようにするためにやった。」
なんとですね、原子炉の温度が1時間に55度以上変化すると、熱疲労上問題があるので、というのは確かにあるんです。そういうのは。通常運転時の規則です。
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これを盛んに言うので、僕は「嘘だ」ってずっと言ってるんです。
昨日のマニュアルを見ましたら、手順6というのが、多分そこに対応するんですが、そこには温度制限については、何も書かれておりません。
ですから、嘘です。これは。
完全な嘘です。
これに我々はずっと騙され続けてきています。
やったのは、多分、SRVを手動で動かした。これは手順7に書いてあります、そうしなさいと。だから、手順6と7というものを採用したということは判るんですが、55度に従ったということは無いと思います。
にもかかわらず、なんでこんなに55度にこだわるのか?ということですが、それは今言いましたように、この問題、突き詰めていくと、配管系が、B系の配管というのは、1回も動かないんですけれども、二つの非常用復水器があるけれども、A/B。Aは動かした形跡があるんですが、Bは一度も動いておりません。その後。
これは、もうB系に何か起きているというのを防ぐためには、55度に従ったと、それで押し通すというふうに私には見えるということです。

最後にですね、一つ異常なことを発見しました。
それは、SRVを動かしたということは、デジタルデータとして残るんです。手動で。
主導でSRVを動かしたんじゃないかと思って、さっきのギザギザの部分の信号を見ようとしたら、東電が公表してるデータには、SRV信号は一切ないんです。これは、ここを見るとわかるんですが、SRVというのは4個あるんですが、4個全部が死んでるんです。死んでるのは、電気信号を拾ってないということです。
24

まさかSRVそのものが壊れたんじゃなくて、作動したかどうかのデータが記録されなかった。それがいつの時点からかと見ると、地震がきたのは、ここです。全部データがまっ平らです。ということは、地震が来る前から、非常に重要な機関のSRV、安全弁の信号が死んでいるということだと、そういうふうに思われます。
従って、SRVが動いたか動かなかったかについては、政府は動いたとずっと言ってるけれども、その証拠はどこにもないということです。
<21:50頃~>
それから、もう一個。
これは非常に大きい問題なんですけれども、これで最後なんですが。
この絵です。
25

これが、東電があらゆる報告書の中に使っている非常用復水器の絵です。
これは、A系とB系って二つあって、A系はこっちから蒸気を取って水で冷やして、ここに入る。B系はこっちから取ってやって、最後はここのポンプに入れる直前に合体をさせて入れている、こういう図になっています。
ところが、この非常用復水器の設置許可、設置変更許可申請書、1992年に出てるのを見ますと、これは国に提出している設置許可の系統図です。
26

これはですね、こういう絵が出てるわけじゃないですよ?もっとまともな絵がでてますけれども、そっちは読むのが難しいので、私がさっきの絵をちょっといじくって、その設置変更どおりに書き直すとこうなります。
こうきたものが、B系はこっちへ入っていきます。ポンプは2台あります。ひとつはこっち、ひとつはこっちに入ると、そういうふうに設置変更は国に提出されています。
ところが、一本にまとめられて入ってるというふうに、ずっと言い続けてる。
これはですね、本当にそこまで意図したかどうかわかりませんけど、もし東電が言ってるような、このパターンだとすると、僕はここが壊れてると言うと、そうすると、じゃあA系もB系も動かないよという話になります。
だから、私が言っているような配管破断説に関して、ここだけじゃなくったっていいんですが、例えばここが壊れてるということになったときに、一個でまとまっていると、そうすると動かないと、そういう反論ができる構造になってる。
だけど、国に提出したものは、こういうふうになってる。
従って、こっちが壊れても、こっちは動くという、非常に重要な絵の間違いがある。これは意図されたものかどうかはわかりませんけど。

以上で、こうして考えていただくとわかるんですけれども、地震によってですね、原発が、まずやられてる。それで世界で起きたことのない、配管破断によるろ過とかですね、冷却材喪失事故というのが起きた可能性があるということです。
そのことがどうして一切取り上げられないまま、津波対策・ストレステストに入っていくのか?
ストレステストというのは、いろんなイベントを考えなきゃいけないけれども、もし、そういうことになれば、こういうこと一切、これから後藤さん、或いは渡辺さん、お話になるようないろんな事象があるんですが、それを考慮して尚且つ壊れないということを考えなきゃいけない。
仮に、あと30秒ですが、仮に、去年。今年ではなく、去年。福島事故が起きないうちにストレステストをやったら、今年の福島の事故を予見できたのか?という問題です。
絶対にできないと思います。
それは考えることは、事故というのはいつも予見できないことが起こるわけですから、ストレステストにどれだけの意味があるか?ということですが、そういうことも含めて、地震の問題というのは、福島から原発から学ばなきゃいけない、一つの大きな要素だと思っています。
以上です。
<25:30>

【その②】に続きます。

失礼します。
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