※この記事は、
10月23日 【動画追記】千葉県柏市:27万6千Bq/kg、文科省の調査で57.5μSv/時、原発事故が原因との見方
10月7日 内閣府委員会:原発コストに損害賠償や除染コストを含めて算出へ
10月18日 東電内原子力専門家:「想定を超える大津波が襲う確率想定に対し、対策を取るべきだった」
9月20日 【工程表改定・追記】東電:建屋に地下水200~500トン流入判明、放射性物質総放出量は毎時2億Bqと評価に関連しています。

今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
Bochibochiも言いたいです。
政府の方々、東電幹部の方々、「ほんと一体何やってるの?」

どうぞ。

20111025 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】

まず、最初なんですけれども、千葉県の柏市で住宅街のはずれにある空き地の側溝の横の土から、1㎞あたり27万6000ベクレルという放射性セシウムが検出されました。
側溝の壁が壊れていて、そこから放射性物質を含む、雨水が漏れたのが、高い線量の原因ではないかと見られているんですけれども、雨水だけで、こんな高い線量になるもんでしょうか?また、原発事故が原因ではないという専門家もいるんですけれども、小出先生はどうご覧になりますか?
(小出氏)現場は、要するに土の中に雨水が沁みこんでいって、土がその雨水の中から放射性物質を吸着するという、そういう条件が整った場所のように私には思えました。
そして、もともと柏市というのは、千葉県の中でもホットスポットにあたっていまして、地面に降ってきた放射性物質の量が多い地域でしたので、十分にあり得ると思いますし、今回、検出されたセシウムが、セシウム134という核実験では有り得ない放射能まで入っていたということですので、間違いなく福島の原発から来たものだと思います。

うーん。
雨水が原因というのは、これだけ高い線量になるものですか?
(小出氏)はい。私は以前から皆さんに警告してきましたけれども、いわゆる空気中の放射性物質が、まずどんな気象条件で落ちるかということで、ホットスポットが出来ますし、それがまた、どういう場所に濃縮されるかということで、ホットスポットがまたできます。ですから、柏で今回見つかっているわけですけれども、あちこちであるでしょうし、昔から皆さんわかっていただいてきたと思うけれども、雨どいの下の土とか、側溝の土とかそういうところには、どこでも濃縮されていますので、気を付けていただきたいと思います。

この場所のみならず、いろんなところにこれだけの高線量の場所があるかもしれないということですか?
(小出氏)これはちょっとあまりに酷すぎるというか、ものすごい高線量だと思いますけれども、でも、似たようなことはあちこちにあるだろうと思います。

(解説員)これ、あの、処理で被曝をこれ以上しないための処理は、何が考えられるんですか?コンクリートの遮蔽っていうのは、国が何か、10万ベクレル以上を求めてるようなんですけども、こういうことできるんですかね?
(小出氏)<苦笑>要するに1㎏あたり10万ベクレルを超えているようなものはですね、そこらに放置することはできないし、単に地面に埋め捨てにするようなこともできませんので、いわゆる放射性物質として、何がしかの保管の仕方が必要なのですけど、でももう大量に、それは今、生じてしまっているので、どうすべきかということはしっかりと考えなければいけないと思います。
ただ、私自身は、もともとこの今出てきている放射性物質というか、汚染はですね、東電の福島第一原子力発電所の原子炉の中にあるべきものだったわけだし、れっきとした東電の所有物なのですから、東電にまずは返すということを原則にしたいと思います。
福島第一原発の敷地、それで足りなければ、福島第二原発の敷地になるべく戻すということをやってほしいと思いますし、今後福島第一原発事故を収束させるために、地上部分には石棺という構造物が必要になると思いますし、地下部分にもかなり膨大な遮水壁をつくる必要があると思います。
そのために膨大なコンクリートが必要になりますので、そのための材料に使うのがいいだろうと私は思っています。

この柏のことに関しましてはですね、こんなメールが届いています。
メールの題名が、
『子供が柏の高校に通っています』
ということで、
「柏市の市の土地で、高放射線量が検出されたという報道があり、子供が通っている高校への通学路付近だとわかり、大変不安を感じています。これから、冬になり空気が乾燥します。乾燥して舞い上がった汚染された粉塵などを吸い込んで、内部被曝してしまうことはないのでしょうか?」
ということなんですが。
(小出氏)もちろんありますけれども、舞い上がってくる量はそんなに私は多いとは思わないです。ですから、その汚染したところにまずは近づかないようにしなければいけませんし、汚染しているという場所が、いったいどこに、どんなふうに広がっているかということを、きちっと調べて、その場所から汚染物を取り除く、そして、今聞いていただいたように東電にお返しするという作業を、早急にやるべきだと思います。

はい。
とりあえずやっぱり近づかないほうがいいんですね?
(小出氏)もちろんです。

わかりました。
それから、こんなショッキングなニュースも伝わってきていまして、こちらは、福島県南相馬市の小中学生199人から、放射性セシウム137が検出されたということです。
多い子で体重1㎏あたり、30から35ベクレル未満のセシウム137が検出されたと伝えられているんですけれども、これは体に大きく影響が出る数値なんでしょうか?
(小出氏)えー、大きくといわれると、ちょっと難しいと思いますけれども、もともと、私たち人間には、カリウム40という天然の放射能が体の中に含まれていまして、それから被曝をし続けているんですね。平常な状態です。それは、だいたいカリウムが私なら私、いわゆる大人には4000ベクレルほど入っていますので、今回の事故で、その上にセシウムが上乗せされているという状態なんですね。
ですから、もちろん危険ですけれども、それが圧倒的に危険なのか?と言われてしまうと、まぁ普通の被曝もあるということは、やはり皆さんにも判っておいていただかなければいけないと思います。
でも、被曝が上乗せされるということですから、もちろん避けたほうがいいわけだし、南相馬市の子供たちにそんなものがあるということは、大変私としては残念だし、悲しいし、そんなことが無ければ良かったのになと思います。

それから、今度はこんなニュースも入っております。
定期検査中の原発で行われているストレステストについてなんですけれども、新潟県の技術委員会で、運転再開の根拠にならないと厳しい意見が相次いでいるということです。
「テストに最低基準や採点基準が定められているわけではなくて、内容は事業者に任せて、国は結果だけ評価し、合格と言われても納得できない」という意見が出ているそうですが、このストレステストについて、小出先生はどう思われますか?
(小出氏)あの、何度もこれも聞いていただきましたけれども、ストレステストというのは、原子力発電所の構造物、そのものの安全性を高めるということには、何の関係もなくて、単なるコンピュータのシミュレーションをやってみるということなわけです。
ですから、安全性が一つも向上しないまま、単に頭の中で考えてみるということだけですから、考え方によって、例えば安全になってしまうこともあるし、考え方を厳しくしたら、危険だという判断になるわけですけれども、判断の基準自身がないというままやってるわけですから、まず無意味なことだと私は思います。

どこでどうしたらいいのかってことが、わからないわけですよね。それを決めないままやってるわけですものね。
(小出氏)そうです。

うーん。
それをテストと言うのか?ですね。
(小出氏)そうですね。大体学校のテストだって、どう書いたら良い回答だ、これが正解だというのがあるんですけれども、それも何もないまま、何かテストというのをやってるわけですね。

(解説員)単なる事業者からの報告というだけですよね。
(小出氏)そうですよね。

はぁ・・・・。
わかりました。
それからですね、こんなニュースも入ってまして、原子力の発電コストについてなんですけれども、内閣府の原子力委員会は、原発で事故が起きて、廃炉の費用などを含めても、なお発電のコストは原子力発電は、水力発電や太陽光発電より安いとの試算を固めたということなんです。
ただし、賠償のための費用や除染費用、中間貯蔵施設の建設費などは十分考えられてないということなんですが、これは、小出先生はどう思われますか?
(小出氏)話にならない人たちですね。この人たちは。
今起きてる大変な被害というものを賠償しようと思えば、私は日本の国家が潰れても不思議でないほどの費用だと思ってるわけですが、そういう費用を全く正面から考えようとしないという、そういう人たちが、未だに原子力の旗を振り続けているということなんであって、本当にこの人たちは、困った人たちだと思うし、もっともっとまともに考えることができないのかな?と私は思います。

これ、もちろんですよね。今から除染費用だとかそういうことを含めていったら、膨大な額になるわけですものね。
(小出氏)いくらになるか、もうわからないほど膨大な額になるはずです。

それを含めずにコスト計算なんていうのは、ほとんど意味がないことをやっているというふうに思ってもいいでしょうか。
(小出氏)はい。思います。

判りました。
それから、もう一つ、福島第一原発の汚染水の問題ですね。
この頃あまり報道に載ってこないんですけど、この汚染水の問題ですが、原子炉建屋の中に、地下水が1日200トンから500トン流れ込んでいるという状況が、事故から7か月以上経った今でも続いているということなんです。
これは、もう中に流れ込んでいるということは、逆に地下水脈側に放射性物質がしみだしているということも、もちろん考えられるんですよね。
(小出氏)そのとおりです。要するに構造物がもう壊れてしまっていて、建屋の中の水と、地下水が要するにつながってしまっているという状態なんですね。
汚染水が溜まってくれば、地下水に流れていってしまっているし、地下水があがってくれば、今度は逆に建屋の中に流れてきてしまっているという、そういう状況なわけですから、何よりも大切なことは、その汚染水をまずはどこか、安全な場所にくみ出すということのはずだと、私は思います。
そのための対策として、私はもう3月の段階から巨大タンカーに移してくれということを言っていますが・・・

そうでしたねー。そうでした。
(小出氏)もう残念ながら、半年経っても何もしないまま、もう壊れた構造物のまま、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりという状態が今でも続いています。

(解説員)これはひいては、海洋汚染にもつながってるんですよね?
(小出氏)もちろんです。

(解説員)最近魚の放射の汚染のデータも民間のほうから、出始めましたよね。
(小出氏)どんどん出てくると思います。

(解説員)そういう意味でも、すごい深刻ですよね。
(小出氏)はい。「何をしてるのか?」と本当に思います。

はい。わかりました。ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】

【関連記事】
小中学生の体内から少量のセシウム 福島・南相馬で検出
朝日新聞社 2011年10月25日5時33分
 福島県南相馬市の市立総合病院は、9月下旬から検査した市内の小中学生の半数から少量の放射性セシウム137が検出されたことを明らかにした。事故直後に呼吸で取り込んだものか、事故後に飲食物を通じて取り続けたものか不明のため、病院の責任者は「定期的に調べて健康管理につなげたい」と話している。
 小中学生527人を最新の内部被曝(ひばく)測定装置で調べたところ、199人から体重1キロあたり10ベクレル未満、65人から同10~20ベクレル未満、3人から同20~30ベクレル未満、1人から同30~35ベクレル未満のセシウム137を検出した
 セシウム137が半分になるまでは約30年かかるが、体からは便などとともに排出されるため、大人で100日程度、新陳代謝が高い小学校低学年生で30日程度で半分が出ていく
http://www.asahi.com/national/update/1024/TKY201110240656.html

【新潟】ストレステスト 批判や疑問続々
朝日新聞社 2011年10月23日
 東京電力福島第一原発の事故後、3回目となる県技術委員会が22日、新潟市内で開かれ、定期検査中の柏崎刈羽原発1、7号機で実施中のストレステスト(耐性評価)の有効性や進め方に批判が相次いだ。
 会合では、ストレステストの実施を指示した経済産業省原子力安全・保安院の説明に対し、委員らは「テストの『採点基準』がないのに、合格と言われても納得できない」「福島の教訓が何も入っていない」などと厳しい意見を連ねた
 ある委員は、定期検査中の原発の再起動条件とされるストレステストの1次評価について、「地震や津波規模が『想定を超える』という非常に抽象的なハードルで実施されている」と指摘。「内容は電力会社に任せ、保安院や国は結果だけ評価するやり方が本当に原子力施設の安全に資するのか」と強い疑念を示した
 東電は1、7号機のテスト結果を来月中に国に報告する。その後、政府は地元の了解を得た上での再起動を目指すが、泉田裕彦知事や会田洋・柏崎市長は、福島第一原発事故の検証を優先すべきだと主張している。
 また、新設する防潮堤を津波が万一越えた場合に長時間水没しないよう、排水対策を求める意見も出た。
 座長の鈴木賢治・新潟大教授は、ストレステストについて「国が一方的に指示し、独り歩きしていることは否めない。非常に不十分で、肯定的意見は一つもなかった」と総括したが、今後もこの議論を続けるかどうかは保留した。(清水康志)
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001110240002

原発事故コスト、従来の発電費用の2割
(2011年10月25日13時54分 読売新聞)
 原子力発電所事故に伴う損害額などを試算する内閣府原子力委員会の小委員会(座長=鈴木達治郎・原子力委員長代理)は25日、日本の原発が過酷事故を起こす確率は最大で500年に1回で、1基あたりの標準的な損害額は3兆8878億円、将来の損害に備えるために必要な費用は、従来の発電コストの約2割にあたる1キロ・ワット時あたり1・1円とする試算を発表した。
 政府機関が原発事故のコストを算出したのは初めて。また、使用済み核燃料を再処理して使う「核燃料サイクル」の費用も7年ぶりに再検証し、再利用せずに地中に埋めて捨てる場合に比べて約2倍になるという結果を示した。
 二つの試算結果は、今後のエネルギー政策を検討するための基礎資料になる。この結果は近く、発電方法別に発電コストを比較検討する政府のエネルギー・環境会議に報告される。
 事故の損害額は、東京電力の経営状況を調査する政府の第三者委員会が、福島第一原発事故による周辺住民らへの賠償や除染、廃炉などの費用を積み上げて導き出した事故後2年分の損害額(3基分で5兆5045億円)を使用。さらに小委員会が独自に算定した3~5年目の損害額を加えて、1基(120万キロ・ワット級)あたりの額に換算した。
 日本の原発が事故を起こす確率は、全国の原発がこれまでに延べ時間数で1400年あまり稼働してきたなかで福島第一原発1~3号機が過酷事故を起こしたことを根拠に、「500年に1回」と算定
 これをもとに事故に伴うコストを計算すると、1キロ・ワット時あたり0・9~1・2円となった。標準的な稼働率70%の場合は1・1円。こうした事故が起きる確率として国際原子力機関(IAEA)が新設炉に求める安全目標値は、「10万年に1回」だった
 また、使用済み核燃料の処理に伴う費用は、すべてを再利用する「再処理」だと1キロ・ワット時あたり1・98円、一部を再処理して残りを中間貯蔵する「現状」だと同1・39円、すべて地中に埋める「直接処分」だと同1・00~1・02円と試算された。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111025-OYT1T00701.htm

失礼します。
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