今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
教育からして、すでにおかしいということです。

教科書の裏にある意図、考えなければいけませんね。

20111019 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、お時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】

東京に近藤さんです。
まず、子供たちへの影響の問題なんですが、このところ、東京、そして今日は神奈川県小田原市の小学校でも問題となる値の放射性物質が検出されてきています。こうした時に、やはり子供たちに今、どういうことをが起こっているのかをちゃんと科学的に伝えるって、非常に大切なことかと、私思うんですが、そうした声もあるのでしょう。
文科省がエネルギーに関する教育の副読本を今までのものとは内容を変えて、登場させました
これまでのものは、なんとタイトルが『わくわく原子力ランド』って言うてたんですってね。
これは、大きな地震や津波にも、原子炉などの重要な施設は耐えうるという内容が書かれていたようで、さすがに文科省はこれは変えました。
その変えた新しい内容、小出先生もご覧いただいていると聞いているんですが、まず、これ、小学生のためのもの、中学生ためのものなどございますが、小学生のためのものの副読本、ご覧になってご感想いかがですか?
(小出氏)えー、嘘はついていない。

嘘はついていない?
(小出氏)しかし、必要なことは書いていないと思います。

はぁ。例えば一例として、どういうことでしょう?
(小出氏)これまで、今水野さんがおっしゃったように、小学校でも中学校でも副読本で「原子力がこんなにいいものだ」と、「放射線の障害なんて、決して引き起こしません」と、そういう教育をしてきたのだと思いますが、それが事実としてひっくり返ってしまったときに、それらに全て口をつぐんでですね、何か放射線というものの基礎的な話だけに交替して、それでも医療上役に立つとかですね、いろんなものが目に見えるように、目に見えるというか、知識を得られるようになるとかですね・・・

「研究に役立つ」とかですね、「調査や研究に役立つ」とかね。細菌を退治するとか、そういうメリットについては、大きく書かれていますね。
(小出氏)そうですね。はい。でも一番今大切なことは、福島第一原発事故で、放射性物質が子供たちの周りにも飛んできているわけですし、それで、これから長い間、被曝をしながら被曝を負うということになってるわけですから、そのことについてこそ、私は書くべきだと思うんですが、いったいどういう人たちなのかな?と私は思いました。

原子力発電所という文字が出てきますのは、この一番初めに出てきます、それこそ「始めに」というタイトルのところだけに、福島第一原発で事故が起こったという事実は書いているんですが、その後本文に入りますと、原発の文字は、一回も出てこなかったように思いますね。
(小出氏)そうですね。私もそう思いました。

ええ。
例えば、事故の時に身を守るにはどうしたらいいかというページがありますけれども、こんなふうに記述があります。
「放射性物質を利用している施設の事故によって」
って書いてます。
これ、多分原発のことだと思うんですけど。
(小出氏)本当はそうですよね。

原発とは書かない。
(小出氏)はい。

といういろいろな工夫がなされているように思いますが。
(小出氏)そうですね。

えぇ。
近藤さんは、ご覧になりましたか?
(近藤氏)はい。あの、これは、なんていうんでしょうね。新聞とかテレビのニュースで、ご存じの原発の事故がありましたという前提のもとで、独立した文書にはなってないと思いますね。つまり、なんていうんでしょう。教科書のような副読本なら副読本として、ここに一つの独立した文書として存在してるわけですから、なんでこういうふうなものを作ったのか?という目的意識っていうか、そういうものが先に来ないと、これを見たとき、ものすごい違和感ありますよね?何のためにこれを作ったんだ?っていう。

一応、皆さん、疑問や不安を感じてる人が多いと思って、放射線について、解説・説明した副読本を作成しましたと、初めのところに書いてはありますが、この福島の問題とからめて、本文の中で今何が起こってるんだよということは、全くないですね。
(近藤氏)その必要性が、どこからか出て、こういうものが作られたわけでしょ?それでもぱっと見ていた時に、むしろ「安心させる」っていいますかね、「放射線っていうのは、別に身の回りにこんなにあるんだよ」と。

「普段自然から受ける放射線は、いっぱいあるんだよ」というイメージが強いように思いますね。
(近藤氏)あります。だから危機意識っていうのが非常に希薄で、これを読めば何かしら、安心する感じすら、僕は持つんですよ。

私もそういう感じがあるんですが・・・。
(近藤氏)小出先生がよくおっしゃる、「もともと地球上に存在しないものがあふれ出てる」わけでしょ?
(小出氏)そうです。

(近藤氏)ところが、これを読む限りは、「もともとあるもので、なんだか別に心配ないんだよ」っていう、そういうなんか全体のトーンになってるような気がして仕方がないんですがね。
(小出氏)はい。なんか何としても、原子力を奨めていきたいという、下心が見え見えのように、私には思えます。
(近藤氏)これは、??ですね、本当に。

放射線を理科というか物理学的に見たら、こうだよという話はあるんでしょうけれども、社会の中で、私たちは今、放射線というものとどうつきあわなければいけないのか、そういう実態になっているのか?という話がないように思いますね。
(小出氏)そうですね。

それから、これはどうでしょう。
「事故が起こった時の心構え」のところで、また、「放射線を使っている施設で事故が起こったら」という話が書かれているんですが、「国や県からの避難などの指示が出され、この指示に基づいて行動しなさい」ってことなんですね。
で、正確な情報を元に行動するというふうに大きく掲げられているんですが、この「正確な情報」って何なのか?っていうところこそ、今、最大の問題ではなかったのか?と思いますが。
(小出氏)そうですね。要するに、政府の方が正確な情報を隠したというのが、事実としてあったわけですから、「子供たちに正確な情報を」と言ったところで、子供たちはどうしていいかわからないと思います。

この副読本を作ってるのは、文科省でして、小出先生が事故直後から「とにかくSPEEDIの情報を、風向きが大切だから、出すように」っておっしゃっていた、このSPEEDIを司っているのも、文科省なんですよね。
それって、どう受け止めたらいいんですか?責任者が子供たちへの副読本を作っているという仕組みなわけですよね。
(小出氏)そうですね。

あの、一番子供にどう今、伝えるべきだと、小出先生は思われますか?
(小出氏)いや、事実を伝えたらいいと思います。要するに原発というものは、これまで国が言っていたように、安全なものではなかったし、事実として放射能をまき散らして、それによって汚染が生じて、被曝をみんなが余儀なくされているということをまず伝える。
その上で、では如何にしたら被曝が少なくできるかとかですね、放射線の基礎的なことに絡めて説明するというのが、私はやり方だと思います。

はい。どうもありがとうございました。
【以上】

【参考資料】
放射線等に関する副読本の作成について
文部科学省 平成23年10月14日
別添のとおり副読本を作成しましたのでお知らせします。
1.作成目的
 東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故により、放射線や放射性物質、放射能(以下「放射線等」)に対する関心が高まっております。
このような状況においては、国民一人一人が放射線等についての理解を深めることが社会生活上重要であり、小学校・中学校・高等学校の段階から、子どもたちの発達に応じ、放射線等について学び、自ら考え、判断する力を育成することが大切であると考えます。
 そのため、文部科学省では、小学校・中学校・高等学校における放射線等に関する指導の一助としていただくために、放射線等に関する副読本を作成し、以下のとおり掲載しました。
 なお、学校、教育委員会等には、印刷物が出来次第、校種別にご送付させていただきます。

2.掲載先

URL
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1311072/index.html
(アクセス集中による閲覧制約を回避するため、2箇所に掲載しています。)

文部科学省ホームページ
トップ > 白書・統計・出版物 > 出版物 > その他 > 放射線等に関する副読本の作成について > 放射線等に関する副読本

資料
小学校児童用 (PDF:1343KB)

  • 小学校教師用解説書1/2 (PDF:1450KB)
  • 小学校教師用解説書2/2 (PDF:945KB)
  • 中学校生徒用1/2 (PDF:1044KB)
  • 中学校生徒用2/2 (PDF:711KB)
  • 中学校教師用解説書1/3 (PDF:1270KB)
  • 中学校教師用解説書2/3 (PDF:1113KB)
  • 中学校教師用解説書3/3 (PDF:696KB)
  • 高等学校生徒用1/2 (PDF:1017KB)
  • 高等学校生徒用2/2 (PDF:1014KB)
  • 高等学校教師用解説書1/3 (PDF:1467KB)
  • 高等学校教師用解説書2/3 (PDF:1133KB)
  • 高等学校教師用解説書3/3 (PDF:737KB)
  • http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/23/10/1309089.htm

    失礼します。
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