※この記事は、
10月6日 ベルギーの核廃棄物施設で事故【放射性物質の入った容器にヒビ】(特命リサーチ動画あり)、
10月12日 小出氏:世田谷区の2.7μSv、横浜市のストロンチウム195Bq、お米とサンマとベラルーシの基準@たねまきに関連しています。

今日もたねまきジャーナルを聞くことが出来ました。
人形峠の話は知っていましたが、酸化チタンの白色塗料の話は全然知りませんでした・・・。

どうぞ。

20111013 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】

今日は毎日新聞論説員の藤田さとるさんと一緒にお伺いします。
では、まずですね、今日は大きなニュースとして、東京の世田谷区から比較的高い放射線の線量が観測されたというニュースが伝わっているんですけれども、夕方民家の床下にある瓶が原因とみられると、世田谷区が発表しておりまして、原発事故とほぼ関係ないということなんですが、現地での専門家の話では、9割以上の確率でラジウム226という各種だということなんですが、このラジウムという物質は本当に事故に関係ないんですか?
(小出氏)ありません。

それはどうして言い切れるんですか?
(小出氏)ラジウムという放射性物質が原発の事故で大量に放出されることはありません。むしろ、私は昨日のニュースを聞いてからそう思っていましたけれども、まったく別の原因でそういう汚染物質が、既に環境にあったということがわかったのだと思います。
と、いうのはですね、例えば皆さん、ラジウム温泉だ、ラドン温泉だということを喜んで入る方々が居るわけですね。そういうものをですね、商売にしてラジウム温泉、ラドン温泉を作るといって、これまでたくさんの商品が市場に出回ってきていました。
大変な被曝源だと思って、私はずっと警鐘を鳴らしてきたのですが・・・

え?ラジウムが市場に出回ってたわけですか?
(小出氏)そうです。はい。
今現在もそうでして、例えば人形峠というウラン鉱山が、日本にはあったのですが、そこで大量のウランを含んだ放射能のごみを現地に置き去りにしてきまして、それに困り果てた日本の国が、それを商品として今現在ばら撒くということをやっています。

ええええ?
ラジウムというとすごい放射性物質というイメージがあったんですが、それは一部の人がもっているだけのものではないのですか?
(小出氏)はい。既にたくさんの商品が出回っていて、それを買われた方が、この種まきジャーナルのリスナーの中にもいると思いますが、家庭に放射性物質が既に入ってしまっているという状況が、日本ではあります。
今回の場合も、地表で測ったよりも、むしろ高いところで測ったほうが高いということ、放射線量の値が高いということを昨日聞きましたので、
「ひょっとすると福島の原発とは関係なくて、既に出回ってしまった放射性物質のせいかもしれない」
と昨日の段階で、私は疑いました。

はぁ。これ、でも放射性物質の検出する計測器の針が振り切れるくらいのものすごい高線量が出てるという話ですが?
(小出氏)そうです。そういうものを持ってしまうと、そうなってしまうのです。
残念ながら、これまでみなさん、ラジウム温泉、ラドン温泉を喜ぶというような風潮が日本国内にはあったわけだし、それを取り締まる法律もなかったために、既にそういうものが大量に出回ってしまっています。

で、今もその状況のままなわけですね?
(小出氏)そうです。

はぁー。
藤田さん?
(藤田氏)これはちょっと驚きましたですね。しかし、その商品と言いましてもですね、これだけ放射能が高濃度のものが、いったいどういう商品として出回っているわけなのでしょうか?
(小出氏)例えば今、人形峠で始末に困ったウランを含んだ放射能のゴミがあるのですが、それは約3000リューベ、3000立方メートルのゴミを最高裁判所から撤去を命じられまして、結局どうしたかというと、ウランの煉瓦に焼きました。そのウランの煉瓦は、現在煉瓦として市販されています。ほとんどのものは、日本原子力研究開発機構という組織の敷地の内部で、舗装に使う、或いは文科省の花壇に使うという形に使われていますが、かなりのものは市販されて、既に市場に出回ってしまったと思います。

(藤田氏)しかし、それは一般人の健康にですね、害を与える可能性があるのではないですか?
(小出氏)もちろん害があるのです。ただしもうどうにもならないということで、煉瓦に焼いたよりももっと放射能濃度の高かったものは、煉瓦に焼くこともできないし、日本国内で引き受けてくれる場所もないというところで、アメリカ先住民の土地に捨てに行きました。
日本の国家がそれをやっているのです。

そうすると、やっぱりそういう方面でもきちんとした放射性物質から人の命を守るという法整備だとか、対策とかっていうのは、早くしないといけませんよね?
(小出氏)本当はそうなのですけど、今までのところは、人形峠から出てくるごみであるとは、これはちょっと今日の余談になるかもしれませんけれども、酸化チタンを作るという、酸化チタンというのは白色顔料で、自動車の塗装とか家庭電化製品、例えば冷蔵庫の塗装とか、いわゆる白い色を塗るための顔料ですけれども、それを作るために大量の放射性物質が、副産物として出てきていまして、それを環境に捨てる、というようなことがずっと行われてきたのです。日本国内でも。
それをきちっと整備する法律がないまま、ここまで来てしまったのですが、既に福島の原発事故が起きて以降は、もうそんなことは問題にならない以上の、もっともっとひどい汚染が、今日本を襲っている、そういう状況です。

うーん・・・。
いや、かなり衝撃的なお話だったので・・・。
(小出氏)すいません。いきなりこんな話をしましたけれども。

では、世田谷の場合ではそういうことが背景にあるということですね?
(小出氏)はい。多分そうだろうと、昨日から私は何だろうと思っていましたけれども、それが正解だと思います。

(藤田氏)しかし、この高濃度の放射性物質の取り扱いを規制する法律がですね、全く存在しないというのは、非常に大きな問題だと思いますが。
(小出氏)そうです。

普通の、例えば資格があるという人じゃなくても、扱える状況になっているということですものね?
(小出氏)はい。えーと、法律の網の目をくぐるような形で、それが市場に出回っているのです。
大変問題なことであって、多分これは規制する当局からも頭の痛い問題で今まであったと思います。

それが、浮き上がってきたということなんですね・・・。
(小出氏)はい。

わかりました。
それから、最近ですね、福島第一原発から遠く離れた、これは原発事故が原因だと思うんですけれども、神奈川県横浜市だとか、千葉県船橋市だとか、新潟県などで、局所的に放射線量が高いホットスポット地域が明らかになってきてまして、横浜ではマンションの屋上に溜まっていた堆積物、1㎏あたり195ベクレルのストロンチウム90を検出したというニュースが伝わってきております。この数値はかなり高いとみていいんでしょうか?
(小出氏)その数字自身は高いです。
ただし、それはかなり局所的な異常なものだと思います。
マンションの屋上のある一部の堆積物だと思いますので、それをどける、それを隔離するということで、比較的対処はしやすいと思います。

あ、そうですか。
でも、ストロンチウムが飛んでいるということは、セシウムも飛んでいると見たほうがいいんでしょうか?
(小出氏)もちろんです。195ベクレル/㎏あたりストロンチウムがあったということですけれども、それの多分1000倍というようなセシウムがそこにはあると思います。

はぁーーー。
そうすると、もう放射線量としては、それの合計ということになりますから、かなり高い数値が出るということですよね?
(小出氏)その泥だか土だか何だか、私は知りませんけれども、そこの近くに放射線の線量計を持っていけば高い値が出ると思います。
ただし、そこの場所だけだと私は思いますし、そう期待したいのですが、それをどけていただければ、マンションの方々に多大な被曝をこれかれも及ぼす、ということは無くなるはずだと思います。

あの、今後、西日本、関西にもこういった場所が見つかる可能性というのは、先生、あるんでしょうか?
(小出氏)ホットスポットはどこにでもありますけれども、関西というその地方でいうのであれば、全体の線量が圧倒的に少ないですので、仮にホットスポットがあったところで、測定にかかるかどうかわからない、そういう程度だと私は思います。

じゃあ、全体の飛んでる物質の量としては、まあその辺まではそれほど飛んでないというふうに見てもいいんですかね・・・?<苦笑>
(小出氏)<苦笑>えー、安全だとか安心だとか言うつもりは、私はありませんけれども、心配しなければいけないのは、もちろん福島現地なわけだし、東京も含めた関東圏の人たちは、十分注意をしてほしいと思います。

はい。
それからこのニュースに関しまして、こんなメールをいただいています。
こちらは神奈川県からです。
「横浜市のマンションの屋上から大量の放射性物質が見つかりましたが、屋上の下の階、つまり最上階の住民は、屋上からの放射線で被曝しないんでしょうか?私も同じ横浜市の5階建ての最上階に住んでいるのでとっても心配です。」
というメールをいただいておりますが。
(小出氏)もちろん被ばくはゼロではありません。ただし、ストロンチウムという放射性物質はベータ線しか出しません。そういう放射性物質で、ストロンチウムという放射性核種に関する限りは、建物の下の階の方は何の影響も受けません。

厚いコンクリートで隔てると・・・
(小出氏)はい。もう簡単に遮蔽できます。要するに木材一枚あれば、全て止まってしまうというそういう放射線しか出ていませんので、ストロンチウムに関しては心配ありませんが、セシウムが多分ストロンチウムの1000倍はあったはずだと思いますので、セシウムはガンマ線を出します。それの放射線は、かなり分厚いコンクリートでないと止めることはできませんので、マンションのコンクリートがどのくらいの厚さか、私は知りませんけれども、突き抜けてくるものは、あるだろうと思います。
ただし、マンションの屋上に全体的にそういう堆積物が横浜のマンションにあるとは、私は思いません。特殊な部分、その雨どいに集まるところだとかですね、そういう部分だけだと思いますので、そこに集まった堆積物から、被曝が問題になるほど多いというふうにも私にも思えません。
やはりそれはきちっと、行政なり何なりに依頼をすべきだと思います。

この対策としては、屋上をある程度掃除をしたりすれば、下がるわけですね?
(小出氏)そうです。屋上も全部ではありませんし、堆積している、そのものだけをどければいいと思います。

はい。わかりました。どうもありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】

【参考記事】

高放射線量 住宅床下の瓶が原因
NHKニュース 10月13日 19時24分
東京・世田谷区の区道の一部から高い放射線量が検出されたことを受けて、世田谷区が専門の業者に委託して隣接する住宅を調べた結果、床下の箱の中にあった瓶から極めて高い放射線量が検出されたということです。世田谷区は、周辺の高い放射線量は原発事故の影響ではなく、この瓶の中の物質が原因とみて調べています。
世田谷区弦巻の区道の一部からは、今月6日の区の測定で、1時間当たり最大で2.707マイクロシーベルトという高い放射線量が検出され、13日に改めて測定したところ、区道に隣接する住宅の塀に近い、地表から高さ1メートルの場所で、1時間当たり3.35マイクロシーベルトという値が検出されていました。現場に隣接する住宅は、ふだんは人が住んでいないということで、区では13日午後から住宅の持ち主らの協力を得て、家の中や敷地内で放射線量を測定するなど原因の特定を進めていました。その結果、家の床下から木の箱が置かれているのが見つかり、箱を開けたところ、さらに紙の箱があり、中に入っていた瓶から極めて高い放射線量が検出されたということです放射線量は、測定器が検出できる1時間当たり30マイクロシーベルトを超え測定できないほどの高さだということです。問題の瓶は、高さ7、8センチ、太さが5、6センチで3、4本あり、いずれも古い瓶で汚れて黒っぽくなっているということです。区は、この住宅周辺の高い放射線量は、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響ではなく、瓶の中の物質が原因とみて、文部科学省の原子力安全課放射線規制室に調査を依頼し、さらに詳しく調べています。世田谷区は今後、文部科学省などと相談しながら放射性物質の除去を急ぎたいとしています。
文部科学省によりますと、一定量以上の放射性物質を使用したり販売したりする場合は、法律で国の許可や国への届け出が必要です。放射性物質は、原子力発電所以外でも、研究や医療用、工場や農業などの分野で広く利用されています。少ない量であれば特に規制はされていませんが、一定量以上を扱う場合などは、使用したり販売したりする際に、法律で国の許可や国への届け出が必要だということです。許可や届け出が必要な量は、放射性物質の種類によって異なります。しかし、会社が倒産したり、長期間使用しなかったりするうちに管理が不十分になり、思わぬ場所から放射性物質が見つかることがあります。過去には、温泉用に輸入した大量の放射性物質を住宅に保管していたのが見つかったり、人が立ち入らないような倉庫の中から20年から30年前に使っていた放射性物質が発見されたりしています
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111013/t10013244821000.html

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