※この記事は、8月15日 【動画・追記あり】チェルノブイリハートをご紹介
10月6日 【追記あり】東京都内の堆肥から1488Bq/kg検出、文科省の東京・神奈川の放射線量マップに関連しています。

今日のたねまきジャーナルです。
関連記事も合わせてご紹介します。

20111011 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=5dF1laO4ANY&feature=channel_video_title

【以下、お時間のない方のために、内容を起こしています。ご参考まで。】

まずですね、セシウムの汚染について伺うんですが、文科省が放射性セシウムが、土壌にどれだけ蓄積されているかということをずっと調べていますね。
東日本について、各県ごとに次々発表してきて、先日東京都の値も発表されました。私はそのマップを見て、びっくりしたんですが、奥多摩地方の山間部一部ですけれども、6万ベクレルから10万ベクレル検出されたという話なんですね。
ただ、奥多摩町って250㎞も福島第一原発から離れているそうで、こんな遠い東京都で、最大10万ベクレルという数値について、どうお感じになりますか?
(小出氏)要するに風向きがどうであったかということだけに拠っているのですね。
奥多摩を襲った放射性物質というのは、はじめ北西に流れて飯舘村を猛烈に汚染地帯にした、その風だと思います。それが、福島県の中通りを通って、逆に南下してきて、山に挟まれた谷間、そこをずっと汚染をしながら、栃木県、群馬県まで汚染を広げて、その一部が東京都を回り込むような形で、奥多摩まで届いた、どうもそのように見えます。

あの、葛飾区や江戸川区の一部ではですね、1万ベクレルから3万ベクレルという数字も出てきています。これ、確かチェルノブイリでは、汚染地域に指定されるのは、どれからでしたっけ?
(小出氏)強制避難させられたのは、55万ベクレルです。本来、法律的に無人にしなければいけないのは、当時ですと、1平方メートルあたり3万7千、現在はそれを緩めて4万という数字です。

3万7千から、4万という数字。
今申し上げた葛飾区や江戸川区の一部で、最大3万ベクレルという数字も出てきておりますが、東京都は「健康に影響のあるレベルではない」と言っています。これはどう受け取ったらよろしいですか?
(小出氏)呆れた話だと思います。

(解説員)これから行楽の紅葉シーズンなんですね。奥多摩だと秩父に近くて私も東京に住んでいてよくyハイキングに行ったりしたんですけども、行楽客への注意喚起というのは必要ですよね?
(小出氏)山の中には入らないほうがいいと思います。
(解説員)ですよね。今、遠く離れてこちらから見ても、そういう警戒情報が出ている気配がないですよね?
(小出氏)そうですね。もう日本の国というのは、「その程度の汚染はなんでもない」と言って、知らん顔をしようと決めたようなのですね。
(解説員)恐ろしいことですね。

山が汚染されると、水も汚染されるでしょ?
(小出氏)次第にそうなりますね。

河川の汚染がされるということになってきて、結局じゃあ飲料水は大丈夫なのか?ということにも行きつきませんか?
(解説員)キノコなんかもありますよね?ちょっと離れてるから大丈夫だと思ってね。
(小出氏)キノコ狩りは少なくとも、今奥多摩ではやらないほうがいいと思います。

環境省の除染の方針が1mSv以上とするという話になってきているのは、お伝えもしてるんですけれども、それに基づいて考えますとね、朝日新聞が集計した数字ですけど、なんと除染しなければいけない面積が、日本の面積のおよそ3%に達すると、この数字はどうでしょう?
(小出氏)要するに私はずっと言ってきましたが、福島県全域に匹敵するほどの面積と、放射線の管理区域を無人にしなければならないと言ってきたわけです。ほぼそういう広さです。

はぁ・・・。
そういうのは、当初から小出先生おっしゃっていたので・・・
(小出氏)私は別に自分で知ったわけではなくて、政府の公表した地図を見れば、それ以外ないと思ったので言ってきたわけで、政府のほうは、もちろん初めから承知の上だったと思います。

あ、わかっていたわけですよね、それはもちろん。
(解説員)今回住民の方々の抗議の声で、下げたんですよね?

最初は年5mSvって言ってたんですからね。ですから皆さんがやっぱり正しい知識を持って、抗議の声を挙げなければ、できるだけ事故の後を小さく見せるというのは、今も続いていると思われますか?
(小出氏)この国はそういう国のようですね。

これ、どの地域まで、どのくらいのレベルのところまで除染するか?という話は、こうやってあるんですけど、では、
「実際に除染してどの数値にまで下げますよ。どこまで下げたら、住民に戻ってもらうか?」
という議論がないと、私は思うんですよ。
(小出氏)そうですね。少なくとも、この日本と言う国では、1年間に1mSv以上の被曝をさせないというのが、法律であったわけですから、もしそれが守れないようであるなら、そういう土地に住んでいて、移住を希望をする人には、必ず移住を補償するということを国家がやるべきだと私は思います。
日本の国土の3%に相当する地域に住んでいる人たち、全てにその権利を与えるということになりますので、もちろん東電は倒産でしょうし、日本の国も国家財政が底をつくくらいのことになるだろうと、私は思いますが、やるべきだと思います。

(解説員)当初の見込みは1兆2千億という計算をしてたみたいですが、これ7倍になりました。とんでもない数字で、国家財政そのものが維持できないくらいの金額がでますよね。その辺の覚悟が政府には見えない。
(小出氏)そうですね。やったところで、ろくにきれいにならないのです。

そうか・・・・。
小出さんの、今日お写真がですね、新聞に載っていて。
スポーツ報知に小出さんのお写真出てるの、ご存じないですか?
(小出氏)いや、いただきました。たねまきジャーナルの例の本ですね、取材をしていただいて、もう9月の13日だから、ほぼ1月くらい前ですね、ようやく出してくださったようです。

小出さんのご本「知りたくないけれど知っておかねばならない原発の真実」この本の取材をなさった記者が、また小出さんにインタビューをしてらして、そのインタビュー記事がまとまっているんですが、そこに小出さんの言葉として、こういうことをお書きになっているんですね。
「事実として二度と人々が戻れない土地は既に生じている。そのことを言わないまま、あたかも人々が戻れるというような幻想をふりまいている」
「幻想である」というところですよね。
これは、なかなか受け入れるのは難しいところではないか?と思うのですが。
(小出氏)はい。皆さん帰りたいんですよ。
それは、私だって、自分が長い間住んでいた土地を奪われて、どこか避難所に行けと言われても、なんとか帰りたいと思うと思います。皆さん帰りたいと思って、今避難所とか仮設住宅にいるわけです。
でも、帰れないのです。
私は大変言いにくいし、こんなことは言いたくないけれども、残念ながら帰れないのです。
だから、早く次の生活ができるように、きちっと情報を出すというのが、政府の責任だと私は思います。

しかしながら、細野原発大臣は、
「警戒区域20㎞以内のところも解除できるのではないか?」
という発言もしています。
(小出氏)細野さんに住んでほしいです。

そうですね。
まずはね。

それからえすね、リスナーからの質問です。
「福島県の子供たちの甲状腺の検査が始まったと聞きました。しかしながら、こうした症状というのは、潜伏期間があって、すぐ現れないんじゃないんですか?」
(小出氏)そうです。ですから、長い間調査をしなければいけません。

生涯チェックしなければいけませんよね。これは。
(小出氏)そうですね。ただ、チェルノブイリの経験などを見ると、甲状腺がんは比較的早めに、数年後から発生してきていますので、今からとにかく数年間みっちりと調べて、もし甲状腺ガンが出るようであれば、早めに子供たちの手術をするなりして、手当てをする必要があると思います。

ただ、先ほどの話ですとね、除染を必要とするような地域は、福島県以外にもたくさんあります。8つの都県にわたっているそうです。
福島の子供たちの検査だけで、いいんですか?
(小出氏)いけません。
もう本来であれば、放射線管理区域に指定しなければいけないという地域が、今水野さんがおっしゃったように8つの都県にわたっているわけで、そういうところの子供たちは、すべて本来であれば、検査をすべきだと私は思います。

あの、このリスナーはもう一つ聞いてらしてるのは、
「甲状腺の異常に対して、治療法はあるんでしょうか?」
(小出氏)私は医者ではありませんので、あまり正確ではないかもしれませんが、チェルノブイリの子供たちも甲状腺がんが多発して、それを手術して取り除くということは、たくさん行われましたし、日本から菅谷さんという、今現在松本市長をやってらっしゃる彼が、甲状腺ガンの専門家でしたので、ベラルーシまでいって子供たちの手術を担当するということをやりました。
これから日本でそれをやらなければいけなくなると思います。

平野さんも私も、チェルノブイリハートという映画を見ましたが、
(解説員)そうですね。心臓に角膜に穴が開く、チェルノブイリハートですね。
子供たちの状態がありまして、本当に痛ましい姿で涙が出てきたんですけど、どうやらちょっとですね、核種は甲状腺ばっかりが注目されていますが、ストロンチウムやプルトニウムが広がっていると、この間データが出ましたけれども、そういう核種にようる病気は、甲状腺がんだけではなくて、他の病気なんかも引き起こす可能性があるんですか?
(小出氏)もちろんです。
(解説員)どんな病気ですか?
(小出氏)例えば、甲状腺がんを引き起こすのはヨウ素という放射性核種です。今問題になっているのは、プルトニウム・ストロンチウムというようなものが出てきたのがありますけど、プルトニウムもストロンチウムも骨にたまります。ですから、骨の病気や白血病など、そういうものを引き起こすと思いますし、プルトニウムの場合には、もし吸い込んだ場合には、肺にまず引っ掛かってしまって、肺がんを起こすという、それが一番の猛毒ですので、これを調べる必要があると思います。
ただし、私はこの番組で何度も言ったと思いますが、プルトニウムもストロンチウムも要素ももちろん問題ですけれども、今現在私たちの最大の脅威はセシウムだと思っています。

あの、こうした子供たちの現状を考えますと、先ほど小出さんがおっしゃった、戻れるという、故郷に戻れるという幻想を振り舞く状況が続くと、ますます子供の被害の確立が高まるんじゃないか?と私は思うんですが、このところどう考えられますか?
(小出氏)計画的避難区域にもどった人たちがいて、今日たしか保育所だか幼稚園が再開だというニュースを聞きました。
私としては何とも痛ましいと思いました。

再開出来た時の子供たちの笑顔を見れば、私たち周りの者は嬉しくはなると思います。一時は。もちろんそうですよね。
しかしながら、やっぱりこの??がどういった状況を招くか?といくことを、やっぱり私たちは見極めなきゃいけないということですね。
(小出氏)そうです。

ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】

【関連記事】
7カ月ぶりに保育園再開 南相馬市の旧避難準備区域
2011/10/11 11:33 【共同通信】
 東京電力福島第1原発事故に伴う緊急時避難準備区域の指定解除を受け、休園していた福島県南相馬市の原町聖愛保育園など五つの私立保育園と幼稚園が11日、7カ月ぶりに再開した。5園は夏ごろから、遊具や園庭などを除染するなど受け入れ態勢を整えてきた。
 原町聖愛保育園は午前7時ごろ再開。子ども連れの保護者が次々と現れ、園児の遊ぶ声が園内に響いた。次男(2)を生後4カ月から通わせている地元の看護師高田由佳さん(43)は「放射線量が心配だけど、除染もしているし、行き慣れた保育園が再開してうれしい」と喜んだ。
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101101000267.html


年1ミリシーベルト超す汚染、8都県で国土の3%
朝日新聞社 2011年10月11日15時0分
 東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性物質による被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域は、8都県で約1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)に及ぶことが朝日新聞社の集計で分かった。環境省は10日に国の責任による除染地域を年1ミリシーベルト以上とする基本方針案を決めた。同省は当初、年5ミリシーベルト以上を基準とし、範囲を福島県内約1800平方キロとしてきたが、7倍に膨らむ計算だ。
 航空機による文部科学省の放射線量の測定結果を基に、環境省が事故による追加の被曝量が年1~5ミリ(毎時0.19~0.95マイクロシーベルト)の地域の分布図を作製。福島県は8月28日、他の地域は9月18日現在の線量別の面積を朝日新聞社で計算した。
 その結果、福島県は5ミリ以上の約1800平方キロに加え、1~5ミリの地域が約6200平方キロ。同県の面積(1万3782平方キロ)の6割にあたる約8千平方キロが除染の対象となる。
 残る7都県に5ミリ以上の地域はなかったが、1~5ミリは群馬県で約2100平方キロ、栃木で約1700平方キロ、宮城、茨城が各約440平方キロ、千葉が180平方キロと続き、東京と埼玉は20平方キロ前後だった。山形と神奈川は1ミリ以上の地域は分布図になかった。
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201110110128.html