※この記事は、
10月4日 福島の子供たち130人中10人に甲状腺機能に変化・・・
10月4日 玄海原発4号機が自動停止【復水器の真空を保てない信号検知】に関連しています。

今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
沸騰水型と加圧水型の違いを明確に説明されています。玄海原発4号機の自動停止のニュースを聞いて、どう見たらいいのかわからなかったのですが、イメージがすっきりしました。
子どもたちの甲状腺被曝、恐ろしいです。

20111004 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下、時間のないかたのために内容を起こしています。ご参考まで】

まず、リスナーから質問が来ております。
『九州の玄海原発4号機で、原子炉が自動停止したということですが、復水器という部分の故障だといいますが、これはどういう事態なんでしょうか?また放射能漏れの恐れはないのでしょうか?』
と伺っていらっしゃいますが、いかがでしょう?
(小出氏)はい。私もまずは、正確な情報を得ていませんけれども、玄海原子力発電所は、加圧水型というタイプの原子炉を使っています。

圧力を加える水と書くんですね。加圧水型。
(小出氏)それの復水器というのは、2次系という部分になります。

1番2番の2次系ですか?復水器というのは、水が回復するという、戻ると書くんですよね?
(小出氏)そうです。2次系というところは、蒸気発生器というところで蒸気が発生して、タービンに来るのですが、タービンに来た後の蒸気を水に戻すという役割を持っている装置です。
そのために、3次系といういわゆる海水なんですが、それが蒸気を冷やして2次系を水に戻すという、そうい装置です。

2次系の水蒸気をまた見ずに戻すために、海水が冷やす役割を果たすんですね?
(小出氏)そうです。
それで、なぜ2次系というラインがあるかというと、沸騰水型という名前の原子炉は、東電が使っている形の原子炉なのですが、その場合には、1次系の蒸気、つまり原子炉の炉心を冷やしてる水が蒸気になるのですが、その蒸気が直接タービンを回しています。ということは、放射能で汚れた水がタービンを回すということで、保守管理に困難を伴うようになります。
それを嫌ったがために、加圧水型という原子炉では、1次系はもちろん放射能で汚れているわけですが、1次系と隔離して、2次系という放射能は一応汚れていないという、そういうラインを作って、そこの蒸気でタービンを回しているのです。

そのほうが保守管理はやりやすいんですね。
(小出氏)そうです。装置は複雑になるのですけれども、保守管理がやりやすいということで、そういう形の発電所があるのです。
今回は、その2次系でトラブルが起きたということですので、放射能に関しては、多分心配ないだろうと私は思います。
ただ、原子力発電所というのは、加圧水型という場合には、1次系、2次系、3次系がすべて順調に動かないと壊れてしまうという機械ですので、2次系がトラブルがあって、1次系の原子炉をすぐに停止しないと、いずれにしても壊れてしまうところなのですが、1次系はどうやらまともに停止できたようですので、放射能漏れというようなことは、多分ないだろうなと今は思っています。

こういうトラブルがあった時にですね、私はこれまで自動的に原子炉は停止するものだと、だから安全なんだと思っていたんです。
でも、停止すればもう何のリスクもないというのは、違うんですかね?
(小出氏)そうですね。ですから、福島第一原発の事故もそうですけれども、停止したところで、崩壊熱という熱が出続けますので、それを冷やさない限りは壊れてしまうのです。
でも、今回の場合には、玄海原発は復水器にトラブルがあったということで、発電所が全書停電をしたわけでもなんでもありませんので、電気はあるはずですし、ポンプも動くでしょうし、通常であれば原子炉を冷やすということであれば、十分に可能だと思いますので、そのほかのトラブルがなければ、今現在は大きな心配をする必要はないと思います。

こうしたトラブル一つ一つに、3月11日以降は、私たちも敏感になってきたと思うんですね。でもそれまでは、あまり気に留めなかったように思うんですよ。これは、どうなんですか?気に留めたほうがいいんですか?それとも心配しないほうがいいんですか?
(小出氏)もちろん気に留めていただいたほうがいいと、私は思います。
国も電力会社も、なるべく事故を小さく見せようとするということを、今回の福島第一原発の事故で十分にわかりましたので、私たちのほうで、十分に気に留めて情報をチェックするというのは、必須だと私は思います。
(解説員)先生、電力会社は決して『事故』という言葉を最後まで使いませんね。
(小出氏)そうでしたね。
(解説員)『トラブル』ということをしきりに言うんですね。実態は事故なのに。そういう企業体質というんですか、業界のあれがありますよね。
(小出氏)そうですね。電力会社も政府もそうですけれども、福島の事故の場合の原子炉建屋が爆発して吹き飛んでしまったようなことが起きた時でも、
『爆発的事象が起きた』
というようなことを言ったようですね。
私はそれを聞いて、思わず笑ってしまいたが、本当にこまったことだと思います。

次に伺いたいのは、子供たちの問題なんです。
福島県内の子供、130人を対象にした健康調査が行われました。
そうしますと、甲状腺の機能に変化がみられるという結果が出てきたんですね?
甲状腺ホルモンが基準値を下回るなど10人の子供たちの甲状腺の機能に変化が見られていたということがわかりました。これは長野県松本市のNPO法人日本‐チェルノブイリ連帯基金と、信州大学病院がした調査なんですが、これについてどんなご感想をお持ちでしょう?
(小出氏)この種まきジャーナルでも、私確か聞いていただいたと思いますが、福島第一原発かラ放射性物質が漏れてきた。
その中で重要な放射性物質が、ヨウ素という放射能があったのですが、それは甲状腺に溜まって、甲状腺を被曝させるという特別な放射性物質です。それが、どの時点でどれだけ漏れたかということを、時々刻々データを取ってそれがどのように住民を被曝させるか、ということを計算するためのプログラムがSPEEDIと呼ばれるプログラムだったのです。
それの開発者たちは、多分事故が起きてから一睡もしないで頑張って計算をし続けたと、私は思うのですが、その結果は、政府によって秘密にされてしまって、半月たってから公表されたんですね。
その結果によると、もう広範な地域で子供の甲状腺が500mSvを超えて、被曝をしていたという結果になっていました。
そのようなことになれば、当然のことならが、ヨウ素剤というものを本来は飲ませなければいけなかったのですが、何もできないまま、子供たちが被曝をしてしまったのです。
その結果、多分いろいろな障害が出てくるだろうな、と私は思っていましたけれども、今回信州大学のみなさんが調査をして、少しずつ実態を明らかにしてくださっているということだと思います。

私はですね、もっと何十年経ったときに、もしかしたら子供たちにいろいろな症状が現れるかもしれないということを危惧していたんです。
こんな早い時期に、甲状腺機能に変化が見えることに、ショックを覚えているんですが・・・?
(小出氏)私もその、最終的な結果というか、はっきりと見えるのは、5年後くらいから、甲状腺のガンだろうと思っていました。

子供さんの場合ですか・・・?
(小出氏)そうです。小児の甲状腺がチェルノブイリの場合もそうですが、5年後くらいから顕著に多くなってきました。それは多分福島の子供にも表れてくるだろうなと、危惧していましたけれども、お医者さんは、それが甲状腺がんの前駆的な症状というのを調べようという調査を、多分なさったということだと思います。

えー、現時点では病気とは言えない状態だと。しかし、昨日に変化があらわれていると、こういう状態なわけですよね?
これ、ただですね、これまでのお話からしますと、福島県だけではなく、他の地域にも、この放射性物質が非常に多く飛んでいる地域もあるということも判ってきましたよね。
そうすると、福島県内の子供たちだけを調査することで、事足りるのかどうなのか、いかがですかね?
(小出氏)本当ならばもっと広範にやったほうが私はいいと思いますが、広範にやるということは、もう膨大な数の子供たちをですね、調査をしなければならなくなります。もう今や、福島県内、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、あるいは東京の一部というところまで、いわゆる放射線管理区域にしなければならない放射線が生じているということが、次々と判ってきているわけで、そういう範囲で調査をしようとすると、子供の調査だけでも膨大な数になるだろうと思います。
本来は、私はやるべきだと思うし、やってほしいと思います。
(解説員)そんななかですね。避難準備区域の南相馬で、11日から小中学校を再開するというような話が出て、1日2時間の戸外の、ちょっと心配されるんですよね。たとえ2時間でも、今外に子供たちを出すべきじゃないと思うし、解除そのものも時期尚早だと思いますし、今の子供たちの症状というのは、また福島の、今住んでる子供たちも出る可能性がまだ出てきてますよね。
(小出氏)そうですね。
避難準備区域という範囲は、1年間に20mSvにはならないという、そういう範囲のところに、人々を帰すというように日本の政府が決めたわけで、私としては到底納得できないやり方だと思います。
せめて子供だけは逃がしてほしいですけれども、親が帰った時に、子供は帰さな医ということも難しいでしょうし、やはりここは政府というか政治がきちっとした対応を取るべきことだと思います。

ありがとうございました。
(小出氏)ありがとうございました。
【以上】

失礼します。
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