※この記事は、
5月14日 なぜ子どもの被曝を避けなければならないか。<追記あり>
7月20日 欧州放射線リスク委員会ECRR代表クリス・バズビー氏の記者会見の内容@自由報道協会【その①】
7月23日 【追記あり】完全に間違った優先順位
8月12日 食品安全委員会にパブリックコメントを送りました【生涯100mSvの件】に関連しています。

この記事は、仲間から教えてもらいました。
驚愕の内容です。
Bochibochiは、卵母細胞や精母細胞についての予見はできましたが、心臓へは考えが至りませんでした。
しかし、言われてみればそうでした。心臓は人間の体の中では特殊な細胞でできており、ほとんど代謝しないとされています。それが被曝をすると何が起こるのか・・・。

是非ご一読ください。
そして、国に子供たちを国策として避難させるよう、できる範囲で働きかけてください。お願いいたします。

【以下、下記HPより転載いたします。こちらのHPには英語の原文がありますが、ご紹介は日本語のみとさせていただきます。】
The Asia-Pacific Journal Japan Forcus HPより:http://japanfocus.org/home

The Japanese translation:
 福島の子どもたちの心臓発作について
 
Chris Busby
 クリス・バズビー
 訳:田中泉

クリス・バズビーです。私は電離放射線の人体への影響に関する専門家です。福島とチェルノブイリについて、お話します。
お伝えしたいのは何かというと、放射線の影響を見定める際に使われるモデルは、いつも癌と白血病にばかり着目します。現在のリスクモデルでは、福島の事故で癌がどれだけ増えるとか、チェルノブイリによる癌はこれだけだとか、そういう話になります。でも我々はチェルノブイリの経験から、放射線はありとあらゆる病気を引き起こすことを知っています。その一つと見られるのが心臓病です。
ここでは、子どもたちへの心臓病の影響についてお話したいと思います。
私の仲間、ユーリ・バンダシェフスキー教授は、チェルノブイリ事故によって汚染された地域に住むベラルーシの子どもたちにセシウム137の被ばくがもたらした影響を研究し、かなり有名になりました。
バンダシェフスキーは、1kg当たりわずか20-30ベクレルという微量のセシウム137に被ばくした子どもたちに不整脈がみられることを、1990年代後半に発見しました。また子どもたちは心臓発作を起こし、亡くなっていました。これはとても深刻な問題です。
白血病や癌の話ではありません。白血病や癌もありましたが、これらの子どもたちの間では心臓病になる確率がとても高かったのです。通常なら高齢者にしかみられない心臓病が子どもたちの体に表れていたのです。
私は考えさせられました。一見したところ低レベルの汚染なのに、これはなぜだろうと。調べてみたところ、本当に驚愕の事実が判明しましたのでお伝えします。
2~5歳位の子どもの心臓は、この位の大きさです。10歳位だとこの位です。また子どもの心臓の中の細胞の数は、計測すれば分かります。5歳児の心臓の重さは約220gです。その大部分はもちろん血液です。そこから血液を抜くと筋肉組織だけになります。5歳児の心臓にはおよそ85gの筋肉組織があります。データとしてはこういうことです。
ところで心筋細胞の大きさに関してもわかっています。だから子どもの心臓には心筋細胞がいくつあるのかもわかります。心筋細胞はおよそ30億個あります。30億個。
それで何ができるかというと、ここで仮に、1kg当たり50ベクレルのセシウム137が心筋に入るとしてみましょう。
1ベクレルというのは1秒につき1回の放射性崩壊ですから、そのセシウム137から約1年間でどれだけの放射性崩壊があるか、つまりどれだけの電子飛跡が出るかわかります。これは本当に単純で、封筒の裏側でも使って計算できます。やってみると、想像をはるかに超える量の電子飛跡が細胞内を通っていることがわかります。
しかもそのレベルのセシウム137の電子飛跡で心筋細胞のわずか1%が死ぬと、心臓の心筋細胞全体の25%が失われるのです。
心臓は驚異的な働きをする内臓ですので、これは大変深刻です。心筋は自律的に収縮を繰り返しています。人の一生を通じて収縮し続けています。そして一日7000リットルの血液を体中に送り込みます。本当に驚異的です。我々が生きるのは70年間ですね。心臓はその一生を通じてずっと脈打ち続けます。
でももちろん、これらの細胞はほとんど入れ替わりません。一年間でこれらの細胞のうちたった1%しか入れ替わらないのです。これらの細胞のすべて、または一部が損傷されても、ただちには入れ替わりません。
1キロあたり50ベクレルのセシウム137に被ばくするということはつまり-
ちなみにセシウム137は筋肉に蓄積されることが実験で分かっています*。ヨウ素が甲状腺、ストロンチウムが骨そしてDNAに行くように、セシウム137は筋肉に溜まります*。
*訳注:6月下旬に原子力資料情報室のUstで崎山比早子さんが「原発事故と放射性セシウム」というお話をされました。そのなかに「2003年のベラルーシの論文」のことが出てきました。映ったスライド資料にBandazhevskyの文字が見えましたのでバンダシェフスキーの論文だと思います。セシウムは甲状腺に一番蓄積され、それから心筋、脾臓、腎臓、内分泌系にも蓄積されるということ、そして重量当たり取り込まれる量でみると、子どもは大人の3倍(甲状腺、心臓)となる、と仰っていました。http://cnic-movie.blogspot.com/2011/03/cincnews-20110326.html

心臓の心筋組織に蓄積されます。つまり、そのレベルのセシウムに一年間被ばくさせられると、その子どもの心臓においては、微量にもかかわらず細胞の約25%が破壊されることになります。したがって、福島でもバンダシェフスキーが発見したのとまったく同じ影響が出ることが予想できます。
実際、私が聞いているところでは、福島の子どもたちの間に心臓発作が起きている様子です。これから導かれる大変重要なことが2点あります。
まず、その地域の子どもたちの心電図を速やかに取り、心臓伝導系に問題がないかをみるべきでしょう。どんな病院にもある設備ですから。
心筋細胞へのダメージが最初に現れるのは、心電図で見てとれる刺激伝導系の問題であり、バンダシェフスキー本人も、この方法で見つけています。ちなみに彼はこれを発表したことによって投獄されました。政府はバンダシェフスキーの言う事を信じようとせず、恐怖を煽っているのだとしたのです。それで、バンダシェフスキーは投獄されました。数年間獄中におり、アムネスティと欧州議会が国際パスポートを発給してくれるまで出獄できませんでした。過去に25回しか発給されていない国際パスポートの一つです。

訳注:2005年にバンダシェフスキーが釈放されたときのアムネスティの発表はこちらにあります(英文)http://www.amnesty.org.au/news/comments/2406/

私はバンダシェフスキーとずいぶん緊密に仕事をしましたが、英雄でした。子どもの心臓疾患の増加に関する彼の報告は、(ECRRの)レスボス会議の時に発表されたものです。この会議で、彼は放射線防御のためのラッドフォード記念大賞を受賞しています。
というわけで、まずやらなければならないのは、子どもたちの心電図をとって心臓伝導系に異常がないかどうかをみることです。
- 避難させることですよね。
ええ、心臓伝導系に問題が出ている子がいたらすぐに避難させるべきです。でも、もしそういう子が一人でもいたら、すべての子どもを避難させるべきです。
それは、心筋内のセシウム137による潜在的な影響があることを意味しているからです。それは修復できません。心臓は修復できません。心筋組織は修復できませんからから、子どもたちはその後の一生を通じて苦しみ続け、早死にするでしょう。

そこで2番目の重要点が出てきます。それはこういうことです。心臓発作や心臓病で死ぬ人は、癌では死にません。なぜなら癌は基本的に高齢者の病だからです。遺伝子の損傷が起きて、そこから長い期間を経て癌になります。
だいたいの場合、癌の発症率は年齢が上がると共に急増します。でも、それに比べて心臓疾患の影響はずっと早く現れることは間違いありません。だから福島のような放射性元素で汚染されている地域で見られるのは、癌の莫大な増加とは限らないのです。癌は増えるでしょう。しかし心臓病の方はもっと増えるでしょう。
実際ベラルーシを見てみるとそうなっています。癌も増えてはいますが、心臓病の増え方はとにかく甚大です。そしてその結果、ベラルーシ共和国の人口はチェルノブイリ事故後、急激に減り、今ではマイナスに置き換わっています。
ですから、実際このように続いていくとベラルーシからは人が消えるでしょう。そして、福島でも同じことが起きると思います。
ですから皆さん全員に警告します。これから心臓病、心臓発作を注意して見ていて下さい。子どもたちをその地域から速やかに逃がして下さい。
これはすべてとても単純な話です。自分で計算できます。私はこれらの計算をして報告書をまとめました。まもなくネットに上げますのでご覧下さい。
欧州放射線リスク委員会の方でも、レスボス会議でバンダシェフスキーが発表した報告書を公開しています。

欧州放射線リスク委員会のサイトhttp://www.euradcom.org/に載っています。
*訳注:訳者にはそこからでは見つけられませんでした。でもこちらのリンクにもバンダシェフスキーの論文があります。http://radionucleide.free.fr/Stresseurs/Radioactive_caesium_and_heart_eng.pdf
ご清聴ありがとうございました。

http://japanfocus.org/-Mark-Selden/3609
【以上、転載終了】

失礼します。
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