※この記事は、8月15日 原子力安全庁:環境省の外局として閣議決定【気になる人選とその権限】に関連しています。

安全庁顧問会議の設置発表 10月4日に初会合
2011/09/30 11:42   【共同通信】
 細野豪志原発事故担当相は30日、閣議後の記者会見で、経済産業省原子力安全・保安院などを再編し、来年4月に環境省の外局として発足を目指す原子力安全庁について、有識者から意見を聴く「原子力事故再発防止顧問会議」を設置すると発表した。10月4日に初会合を開く

 細野氏は「メンバーの中には、これまでの原子力行政の在り方に批判的な立場の人もおり、多様な意見を受け止めて安全規制をより厳しいものにしていきたい」と述べた。月1回程度のペースで会合を開き、提言をまとめるという。
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011092901000962.html

【内閣官房HPより】
平成23年9月30日
内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室

原子力事故再発防止顧問会議(第1回)の開催について
原子力安全規制に関する組織の在り方、原子力安全規制強化の在り方等について検討するため、上記会合(委員は別紙のとおり。)を下記の要領で開催します。本会合は一般に公開する形で行います。
1.日時 平成23年10月4日(火)13:30~15:30
2.場所 中央合同庁舎第4号館1階123会議室(東京都千代田区霞が関3-1-1)
3.議題(予定)
  1.大臣挨拶
 2.原子力安全規制に関する組織について
 3.その他
4.傍聴希望者の受付
傍聴を希望される方は、10月3日(月)15:00までに、E-mail又はFAXにて、氏名、所属、連絡先(メールアドレス又はFAX番号)を記入の上、下記連絡先までご連絡ください。(メールの件名は、「〔傍聴希望〕原子力事故再発防止顧問会議(第1回)」としてください。)
席に限りがございますので、傍聴希望者が多数の場合は先着順で傍聴者を決めさせていただきますので、予めご了承ください。(傍聴できない方には、連絡先へご連絡差し上げます。なお、傍聴できる場合でも、立ち見となる場合もございます。)
なお、庁舎管理等の観点から、身分証明書等(社員証、運転免許証その他本人の確認ができるもの)を持参して下さい。
5.傍聴の際の注意点 ◦円滑に審議を進行させるため、事務局職員の誘導・指示に従って下さい。
◦静粛に傍聴し、審議の妨害になるような行為(ビラ、プラカード等の持ち込み、鉢巻、ゼッケン等の着用による示威的行為など)は厳に慎んで下さい。
◦会議場における言論に対しての賛否の表明や拍手などはできません。また、傍聴の方からのご質問は受け付けられません。
◦危険な物を持っている方、その他秩序維持のため必要があると認められる場合には、傍聴はお断りいたします。
◦会場内での写真、ビデオ撮影・録音は、禁止させていただいております。
※ 以上の事項に違反したときは、退場していただくことがあります。
6.報道関係者の傍聴 ◦傍聴を希望される報道関係者は、開催前日までに、以下に示す問い合わせ先に氏名、所属及び連絡先を登録して下さい。カメラ撮り(冒頭大臣挨拶のみ)を希望される場合には、あらかじめ問い合わせ先にその旨を御連絡ください。
◦事前登録された報道関係者は、開催時刻の20分前から会議室へ入室いただけます。なお、事前登録されていない報道関係者は、席に余裕がある場合に限り、受付で登録した後、開催時刻の15分前から会議室へ入室いただけます。
◦なお、傍聴は1社につき原則1名(冒頭大臣挨拶の撮影のために入場する報道関係者は除く。)とし、会議室への入室の際には、登録された本人であることが確認できるものを提示していただくとともに、社名入り腕章を着用して下さい。

(別紙)

原子力事故再発防止顧問会議 委員
(五十音順 敬称略)
飯田哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所所長
飯塚悦功 東京大学大学院工学系研究科特任教授
井川陽次郎 読売新聞東京本社論説委員
川勝平太 静岡県知事
北村正晴 東北大学名誉教授
首藤由紀 株式会社社会安全研究所代表取締役所長
鈴木基之 東京大学名誉教授
住田裕子 エビス法律事務所弁護士
関村直人 東京大学大学院工学系研究科教授
高橋滋 一橋大学大学院法学研究科教授
松浦祥次郎 公益財団法人原子力安全研究協会評議員会長
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/kaigiannai_110930.html

メンバー微妙です。
飯田哲也さんは完全に脱原発、静岡県知事の川勝氏も今のところ再稼働を認めるようなことはできないと発言しており、当面は懐疑的といった立場だと思いますが、ほかのメンバーが・・・。
松浦氏は、元原子力安全委員長でしたが、安全神話の崩壊を陳謝する声明を出した中にお名前があるようですが・・・。

【参考記事】
原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」
Jキャストニュース 2011/4/16 13:17
東京電力の福島第1原子力発電所の深刻な事故を受け、政府の原子力安全委員会の歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たちが原発の「安全神話」崩壊に懺悔を繰り返している。特に元原子力安全委員長の松浦祥次郎氏や前原子力委員会委員長代理の田中俊一氏ら原発推進の学者16人がこのほど、異例の緊急提言を行った
原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」との謝罪を前面に掲げた提言の内容は政府や東電の発表よりも今回の事故を深刻に受け止めており、緊迫感が伝わってくる。

大量の放射能を閉じ込めるのは極めて困難、と認める

「私たちは事故の推移を固唾を飲んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、事故を終息させる見通しが得られていない」「膨大な放射性物質は圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている」 「特に懸念されることは溶融炉心が圧力容器を溶かし、格納容器に移り、大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである」

提言は、水素爆発などで格納容器が破壊され、放射性物質が長期にわたり国土を汚染する可能性を指摘している。日本を代表する学者たちが、チェルノブイリ原発事故級の最悪の事態を想定していることがわかる。

16人は東京大学名誉教授、京都大学名誉教授、東京工業大学名誉教授など錚々たるメンバーで、原子力安全委員会や原子力委員会の歴代委員長や委員を務めるなどした日本を代表する原子力の専門家たちだけに、発言には重みがある。
特に気になるのは、「当面なすべきことは原子炉及び使用済み核燃料プール内の燃料の冷却を安定させ、大量の放射能を閉じ込めること。これを達成することは極めて困難であるが、これを達成できなければ事故の終息は覚束ない」と述べた点で、有効な解決策を見いだすのが難しいことを自ら認めているとも受け取れる発言だ。

2011年4月1日、会見した田中俊一氏は「原子力の平和利用を進めて、まさかこういう事態、これほど国民に迷惑をかけるような事態は予測していなかった。結果的にこういうことになっていることについて、原子力を進めてきた人間として、国民に謝らなくてはならないという気持ちは、みんな持っていると思う」と心境を明かした。
田中氏は提言をまとめた理由について「(我々は)余計なことを言わなくてもいい年齢だけれども、黙っていられないと。とにかく早くこの状況を抜け出して頂きたいという思いでまとめた」と述べた。学会で地位も名誉もある学者たちが、自分たちのこれまでの仕事を全否定するような今回の提言や会見が、事故の深刻さを物語っている。
http://www.j-cast.com/2011/04/16093099.html
原子力安全委員会では、歴代OB、現役首脳も自己批判

提言は、最後に事態打開策について「当面の難局を乗り切るためには、関係省庁に加え、産業界、大学等を結集し、我が国がもつ専門的英知と経験を組織的、機動的に活用しつつ、総合的かつ戦略的な取り組みが必須である」と指摘する。
提言に加わっていない原子力安全委員会前委員長の鈴木篤之氏(日本原子力研究開発機構理事長)も4月6日、衆議院経済産業委員会に招致され、「国民にたいへん申し訳ない。私にとって痛恨の極みだ。この事故を反省し、よく考えていかないといけない」などと反省の弁を述べている。
原子力安全委員会では、歴代OBに限らず、現役首脳も自己批判に追い込まれている。班目春樹委員長は、やはり6日の衆議院経済産業委員会で、「今回の事故を深く反省し、二度とこのようなことが起こらないよう指導していきたい」などと弁明に懸命だった。
http://www.j-cast.com/2011/04/16093099.html?p=2
【共同提言者】
青木 芳朗 元原子力安全委員
石野 栞 東京大学名誉教授
木村 逸郎 京都大学名誉教授
齋藤 伸三 元原子力委員長代理、元日本原子力学会会長
佐藤 一男 元原子力安全委員長
柴田 徳思 学術会議連携会員、基礎医学委員会 総合工学委員会合同放射線の利用に伴う課題検討分科会委員長
住田 健二 元原子力安全委員会委員長代理、元日本原子力学会会長
関本 博 東京工業大学名誉教授
田中 俊一 前原子力委員会委員長代理、元日本原子力学会会長
長瀧 重信 元放射線影響研究所理事長
永宮 正治 学術会議会員、日本物理学会会長
成合 英樹 元日本原子力学会会長、前原子力安全基盤機構理事長
広瀬 崇子 前原子力委員、学術会議会員
松浦祥次郎 元原子力安全委員長
松原 純子 元原子力安全委員会委員長代理
諸葛 宗男 東京大学公共政策大学院特任教授

失礼します。
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