※この記事は、
9月16日 野田首相:国連総会での一般討論演説の骨組み「震災復興と原発事故収束に取り組む」【「国際社会への公約」】・・・
9月14日 国連:「想定が甘すぎた」と指摘、IAEAは放射線観測システム構築を提言・・・。
9月12日 【文字起こしUP】後藤政志氏解説「東電黒塗り文書について」@CNIC

9月12日 フランス核施設爆発事故の続報まとめ・・・。
9月12日 政府・原子力災害対策本部:IAEAに追加報告書提出・・・
6月11日とうとう出てきた元IAEAの東電暴露インタビュー
6月8日 原発安全基準策定でIAEA外しの動きの報道などに関連しています。

【社説】力不足を露呈したIAEA
日本経済新聞社 2011/9/18付
 国際原子力機関(IAEA)は世界の原子力安全の見張り役になれるか。IAEA理事会が採択した「行動計画」をみる限り、力不足は否めない。深刻な原子力事故が起きれば影響は世界に及ぶ。同機関の機能を高め、原発保有国が事故情報を共有し安全に関する技術協力を緊密にする努力が強く求められている。
 IAEAは東京電力・福島第1原子力発電所事故を受けて6月に閣僚級会合を開き、原発安全の強化のために必要な対策をまとめた行動計画案を作成した。しかし13日の理事会で採択された内容は、各国の安全対策を点検する抜き打ち的な実施が盛り込まれないになど当初案から後退した。
 中国など原発増設を望む新興国がIAEAの権限強化を嫌ったとされる。事故の衝撃から半年が過ぎて危機感に早くも緩みが生じ、コンセンサス重視で大胆な決定ができない国連機関の限界が露呈した格好だ。
 IAEAによると、2030年までに少なくとも90基の原発が世界で新たに稼働する。原発の安全は1国の判断だけに全面的に委ねることができない世界共通の課題だ
 折しも、世界第2の原子力大国、フランスの原子力施設で爆発事故が起き作業員が死亡した。放射性物質で汚れていない廃棄物を扱う設備の事故で、外部への放射能の放出はないとされる。仏政府は通常の工場の事故と同等の「産業事故」と説明するが、過小評価は禁物だ。
 日本でも2004年に起きた関西電力・美浜原発の蒸気噴出事故は二次系配管の破断が原因で放射能漏れはなく、火力発電所でも起きうる事故だった。しかし安全を何より優先すべき原子力施設でおきた死亡事故とあって厳しく責任が問われた。仏政府は事故発生の事実を重く受け止めねばならない。
 日本を含め原発保有国には、技術におごらず真摯に原子力安全の国際協力に取り組む責任がある。IAEAを中心に、世界共通の高い安全基準をつくりその順守を各国が相互に点検する。事故やトラブルの情報を共有し安全で効率的な原発運転に生かす。そうした不断の努力なくして、原子力の利用を世界に広げることはできない。
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E6EBE3E3E6E3E2E3EAE2EBE0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D

日経新聞が痛烈に指摘しています。
日経こまではっきり言うのは、珍しく感じます。
上の関連記事にも上げていますが、世界でのIAEAのポジション、微妙なものになりつつあるのか、ちょっとずつ漏れ伝わってきています。

どうなんでしょう。
23日ニューヨークで行われる国連総会での各国の態度である程度見えてくるんでしょうか・・・?
【参考記事】
9月16日 野田首相:国連総会での一般討論演説の骨組み「震災復興と原発事故収束に取り組む」【「国際社会への公約」】・・・

失礼します。
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