※この記事は、9月14日 気象研究所・中央電力研究所:5月までの海洋放出セシウム137の総量、1万3500テラBqと試算【世界に広がる海洋汚染】9月12日 文科省:福島原発周辺海域の放射性物質調査の精度を向上へ・・・に関連しています。

2号機海水 放射性セシウム不検出
NHKニュース 9月16日 23時11分 
東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査で、15日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はありませんが、2号機の取水口付近では、調査を始めて以来初めて、放射性セシウムが検出されませんでした

福島第一原発周辺では、東京電力が取水口付近などで海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。このうち、15日に2号機の取水口付近で採取した海水からは、調査が始まって以来初めて、セシウム134とセシウム137がともに検出されませんでした。2号機の取水口付近の海水からは、4月にセシウム137が国の基準の110万倍の濃度で検出されています。一方、3号機の取水口付近では、1cc当たり、セシウム134が基準の0.8倍の0.048ベクレル、セシウム137が0.38倍の0.034ベクレルで、いずれも前の日を下回りました。このほか、15日に福島県の沿岸と沖合の合わせて9か所で行われた調査と、今月12日から14日にかけて宮城県と茨城県の沖合の合わせて11か所で行われた海水の調査では、放射性物質は検出されませんでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110916/k10015663951000.html

2、3号機 原子炉注水量増加
9月16日 18時18分
東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機では、原子炉の温度が安定的に100度を下回る「冷温停止」に向けて、16日午後から原子炉への注水量が増やされ、冷却の効果を確認する作業が続けられています。

福島第一原発では、原子炉に水を注入して冷却する作業が続けられていて、16日午前11時現在の原子炉の底の部分の温度は、
 ▽1号機は85.4度、
 ▽2号機は113.6度、
 ▽3号機は103.4度となっています。東京電力では、依然として100度を超えている2号機と3号機の冷却の効率を高めるため、今月から、原子炉の側面から注水している従来の方法に加えて、燃料の真上にある配管からも注水を行っています。この結果、いずれも原子炉の温度が下がる傾向が見られたことから、東京電力はより確実に冷却を進めるため、16日午後から、2号機の注水量をこれまでより1トン多い1時間当たりおよそ7トンに、3号機では5トン多い1時間当たり12トンにそれぞれ増やしました。事故の収束に向けた工程表では、来年1月までにすべての原子炉の温度が安定的に100度を下回る「冷温停止」を達成するとしていて、東京電力では、今後、温度の下がり方を確認しながら注水量を調整するとともに、比較的温度が低い1号機についても注水量を増やすことを検討したいとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110916/k10015653305000.html

海水については、本当に検査がどのように行われているのかにもよると思います。
実際に海水への放出量が減ってきたと見ていいのか、わかりません。

さて、このブログで小出先生の解説で、「冷温停止」が何を意味するかをご理解いただいている方には、二つ目の記事が如何におかしいか、わかりますね?
一応小出先生の解説部分をご紹介しておきます。

【引用】9月8日 【起こしUP】小出氏:3.11から半年のまとめ【工程表の破たん、悪化の可能性、除染2年で帰宅の意味】@たねまきより
まもなく福島第一原発事故発生から半年になるが、この時点での原発事故の状況を番組なりにまとめてお聞きしてみたいと思う。
まず、現在事故対策の状態としては、東電としては最初の3か月、ステップ1で目指した原子炉の安定的冷却や放射性物質の放出抑制はほぼ達成したとしている。そして、ステップ2で原子炉を冷温停止状態にして、住民の避難解除を始め、中期的課題は3年程度を目安として使用済燃料プールの燃料取り出しに着手するという工程表を公表しているが、この工程表について改めて先生はどうご覧になるか?
(小出氏)残念ながら、意味のないものになっていると思う。

それはもうこの工程表通りには進んでいないということ?
(小出氏)はい。この工程表ができたのは、4月17日に始めのものができた。その時には、まだ原子炉の炉心というものは、半分まで水に浸かっていて形が残っているという想定のもとに作られた。そのために、なんとか炉心を壊さないように水を入れ続けて、圧力容器の温度を100度以下にするという冷温停止状態に持っていくというのが、工程表の目玉だった。
ところが、その後5月12日になって、少なくとも1号機に関しては、炉心の水位計を調整しなおした結果、もう炉心の中には水はない、つまり炉心は溶け落ちてしまっているということを認めた。溶け落ちてしまったということは、圧力容器という鋼鉄の底、圧力釜の底に溶けた炉心が落ちたわけだが、炉心というのは2800度を超えないと溶けませんし、全体の重量では100トンもあるというような大変重たいもの。圧力容器という鋼鉄の容器は簡単に穴が開く。
従って、溶けた炉心は、圧力容器もすでに突き破って、その下に落ちてしまっている。その下というのは、格納容器というもう一つ外側の容器だが、そこにまで落ちてしまっているというのが、現在の東電の説明。
そうすると、冷温停止というのは、もともと圧力容器も健全で、炉心もそこにあって、それを水で冷やすという専門用語だが、もうそんなことは到底ないのです
始めから前提が間違えていたということだから、工程表そのものを本当であれば作り変えなければいけないと思う。

今の原子炉の状態なんですけど、報道では今の圧力容器の下の部分の温度が1号機が88.5度、2号機が112度で、3号機が96.1度となっているということだが、こういう温度を見ると比較的順調に冷却ができているというように見えるが?
(小出氏)例えば、圧力容器の温度が上がるということは、なぜ上がるかというと、そこの圧力容器の中に発熱体である炉心があるから。だから、圧力容器そのものの温度が上がっていくはずだというが、もうすでに炉心は圧力容器の中にない。
だからむしろ、温度が上がるというほうがおかしいと言わなければいけない。

なるほど。
では、温度に関してはそんなにいい方向に向いているというわけではない?
(小出氏)はい。その証拠には必ずしもならない。

先ほど私1号機の温度が88.5度と申し上げました。85.8度でした。
うーん、そうしますと、この原子炉の状態というのは、この半年で大きく変わってはいないということなんでしょうか?
(小出氏)これは、私自身も大変残念なんですけれども、正確な情報が得られないのです。それが原子力、原子炉と言っているものの本質的な困難さを示していると私は思う。
つまり、今壊れているものが火力発電所であれば、壊れた部分に人が行って、どのように壊れているかを見て、順番に補修をすればいいが、こと原子力発電所の場合には、壊れている場所に近づくことができない、中を見ることもできない、そういう相手。
だから、本当に今現在がどういう状況になっているかということを正確に知ることができないというものを相手に、苦闘が続いている。

半年経ってもまだどうなっているかを想像しながら、取り組んでいるという状況が続いているということですね?
(小出氏)そうです。少なくとも1号機に関しては、原子炉建屋という建物の中に入って、原子炉水位計というものを調整しなおすことができたが、2号機と3号機に関しては、いまだに建屋の中に入ることすらできない、そういう状態にいる。
【引用終了】

このことからもわかるように、おそらく東電は水温が「100度以下になりさえすれば、冷温停止」とし、「収束」としたいというのがよくわかります。
しかし、その大前提にある、「圧力容器の健全性が保たれて、炉心が圧力容器の中にある」という補償はどこにもないわけですね。1号機は東電もメルトダウンして圧力容器が破損していると認めています。2、3号機に関しては、どうなっているか全くわかっていません。

恐ろしいことです。
これで例え国民を騙せたとしても、世界はちゃんと見ていると思います。

・・・・・。

失礼します。
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