※この記事は、
8月24日 【動画あり】保安院:東電の津波10m越え試算を事故調へ報告【東電の隠し切れない嘘が暴露】
8月25日 災害対策本部:除染なしで4割減の予測も、除染ガイドライン素案『全ての地区・対象の除染を同時に行うことは不可能』効果がなければ施設撤去も・・・
8月20日 環境省:総額が6800億円から1兆円超に・・・【膨らむがれき処理費用】
に関連しています。

今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
東電の津波の件は、どうしても島田紳助さんのスピンコントロールだとしか思えないというのが、Bochibochiの見方です。

どうぞ。

20110825 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


【以下時間のない方のために、内容を起こしています。ご参考まで】

8月25日 【内容起こし】小出氏:東電の10m津波試算、原発周辺4割減の放射能、がれきの最終処分所@たねまき

今日は毎日新聞論説員の近藤さんと一緒に伺う。
まず、おどろくべきニュースが伝えられている。
今回の東日本大震災での大津波は想定外とされてきたが、東電は昨日福島第一原発で10mを越える津波が押し寄せる可能性があるという試算結果を3年も前にまとめていたことをあきらかにした。そして、あくまで試算結果だから信用しがたいということで、具体的な対策は何もとってこなかったということだが、小出先生はこれを聞いてどう感じるか?
(小出氏)難しいですね。彼らはもともと「天災でも人災でも本当に破局的な要因となるようなものは、なるべく考えないようにしよう」という姿勢で今日まできたので、大きな津波がありうるとしても、「できれば無視してしまいたい」という考え方はずっとあったと思う。

この話にはもう一つあって、この試算結果は事故直前の3月7日に、原子力安全保安院に報告されていたということだが、保安院もこれまでそのことについて、公表していなかったんです。
これについてはどう感じますか?
(小出氏)ありえるというか、いつものことなんだろうなと思う。

いつもの・・・、ことですか。
更に、保安院はおととしにも福島第一で津波が6mを越える可能性があるということを東電から口頭で説明を受けていたことがあったということだが、担当の職員は、対策の指示は出していなかったという情報もある。
これについてもどう思うか?
(小出氏)大きな津波が来るということは、ありうることとして皆さん了解していたわけで、保安院の直属というか、アドバイス機関である原子力安全基盤機構は、何年も前に津波の高さごとにブラックアウトになる確率までを計算して出していたという事実もある。それらを自分たちにとっては都合が悪いということで、できることなら無視してしまいたいと思いながらここまで来てしまったのだと私は思う。

じゃあ事故直後は想定外と言っておいて、今この時期になってこういった事実を発表するということは、もうこの時期に発表しておかないと後でばれると困るからということですかね?
(小出氏)まあそんなように私には見えますが。

わかりました。
(近藤氏)今政府が原子力を規制する新しい組織、環境省の中などに作ろうとしてるが、こういう保安院とか体質、これはどうなんでしょう。新しい組織で変えてほしいんですけど、そううまくいくものなのか?
(小出氏)もちろん私も変えて欲しいとは願うが、でも所謂『国』というものが、一番根本的な道として原子力を進めるのだと決めてしまうのであれば、その中でできる仕事はもう限られてしまっているわけで、いずれにしてもやるわけです。だから、やるためには最悪のものはやっぱり考えることはできないということは、過去にもずっと続いてきたわけだし、これからもやはりそういうことになるだろうと私は思う。

国が根本的に原発というものを考え直すということが、はやり必要なんですね。
(小出氏)そうです。本当に原子力なんてものに手を染めていいのかどうなのか、そこの根本を問わないまま、原子力はとにかくやるんだけど、安全を強化したいというようなやり方は、私はダメだと思う。

はい。わかりました。
それから、こんなニュースも入ってきている。
政府の原子力災害対策本部は、福島第一原発周辺の今後の放射線量を予測して、原子力安全委員会に報告して、認められたというニュース。
それによると、原発周辺での田畑では、除染をしなくても放射性物質は雨に流されたりするから、2年後に放射線量はおよそ4割減るよという試算を出している。だから、「除染をそんなにしなくてもいいよ」と言いたいのかもしれないが、これについて、先生はどう受け止めるか?
(小出氏)除染はいずれにしてもできない。「しなくてもいい」というよりは、もともと「できない」。田畑の土を剥がしてしまえば、田畑は死んでしまうし、森林などは、もともと除染などはできない。
ただし、放射性物質というのは、それぞれ寿命がある。現在、土壌を汚染しているのは、セシウム137と134という二つの放射性物質が中心になっているが、そのうち134のほうは、それ自身の寿命が2年で半分になるという程度のものなので、134に関しては、2年経てば、50%減るというもの。
ただ、137のほうが半分に減るまで30年という時間がかかって、それがなかなか減らない。風雨で飛んでいく、汚染が拡散していく、或いは地面の下にしみこんでいって、地表の放射線量が下がるという効果はあるが、随分長い間汚染が続くだろうと考える以外にない。
ただし。一番初めの2年間というのは、セシウム134がそれなりに減ってくれるので、多分40%減るという国の試算は、私はそれなりに合っていると思う。

でも、雨や風によって広がっていくということがあるということは、汚染が広範囲に広がるということでもあるんですよね?
(小出氏)もちろんそう。いずれにしても、放射性物質というのは、自分の寿命以外には全く減らないので、放射性物質の寿命以上に早く減っているということであれば、それがまた別の場所に移動しているということにすぎない。

ということは、その場の放射線量が減ったからといって、安心ができるよっていうことでは全然ないですよね?
(小出氏)はい。もちろんならないし、国のほうは当初2年間だけいったようだが、それ以降はもうほとんど減らないと思わないといけない。

そうなんですか。では、もう変わらない状態が続いていく?
(小出氏)はい。要するにセシウム134が当初2年間で減ってくれるというだけなのであって、それ以降は137が中心になる。もうあとは、ほとんど減らないということになってしまう。

わかりました。
そんな中、政府は学校の子供の屋外活動を制限する放射線量を決めていた、年間20mSvという基準があったが、それを廃止して、年間1mSv以下を目安とする方針を固めたというニュースが入ってきているが、これについて、先生どうお考えか?
(小出氏)あまりにも遅すぎたと思う。どうも今言っているのは、学校だけで1mSvを許すという、どうもそんなことらしい。私は子供というものに関しては、学校と家庭併せて1mSvになるように、除染なり何なりを考えなければいけないと思う。

生活で受ける放射線量全てを併せて1mSv以下にならないといけないということですね?
(小出氏)はい。せめて子供に対してはそうすべきだと思う。

それから、明日国会で放射能汚染に対応する特別措置法案が成立する見通しだが、この法律では、国が責任をもって高濃度汚染地域の除染をするとなっている。除染で出る大量の汚染された土などの最終処分場が、決まっていないまま法案が通るということになっている。地元に仮置きするという方針が国にはあるようだが、反発が強くなっていて、国は福島県外に処分場を建設するとしているが、やはりこれは実現の可能性は難しいですよね。
(小出氏)大変難しい問題だと思う。ただ、今私たちが『汚染』と呼んでいるものは、東電福島第一原発の原子炉の中にあったもの。東電のもの。そんなものを本当は撒き散らしてはいけなかったのに、東電が撒き散らした。だから、それは東電に返すのが一番いいと思う。

と、言うと、具体的には?
(小出氏)東電福島原子力発電所の敷地の中に戻すか、私の夢だが、東電本社に持っていってほしい。<苦笑>まぁそれは出来ないのかもしれないが、ただもっと現実的なことを言えば、これから福島第一原発を何らかの形で石棺とか地下のバウンダリとかを作らなければいけないが、そういう構造物を作るときに、たとえば高濃度の下水処理場の汚泥とか瓦礫になっている一部のコンクリートとか、そういうものは、その材料に使うのがいいのではないかと思う。

これからチェルノブイリのような状況に福島第一原発をしていく中においての、構造物の材料として、そういった汚染されたものを集めて使うということですか。
(小出氏)はい。いずれにしても、そこは墓場にする以外ないので、それに使うのが現実的にはいいのではないかと思う。

やっぱり他の地域に持っていって、そこで最終処分をするということは、今の状況ではかなり難しいですよね。
(小出氏)要するに、きちんと管理を何十年何百年に渡って続けなければいけないというそういう毒物。全国にばら撒いてしまうと、やはり管理が出来なくなる恐れが強いと思う。

管理自体もかなり長い間ずっと続けて、管理をしなくちゃいけないということになりますもんね。
(小出氏)そうです。少なくとも、今青森県六ヶ所村に埋め捨てにしている原発からの低レベル放射性廃棄物は300年と言っているので、今広がっているがれき等は、それをしのぐほどの汚染物だから、300年、或るいはもっと長い間管理が出来ないといけないと思う

そのことも含めて国は早急に考えなければいけないということですね。
ありがとうございました。
【以上】

失礼します。

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