※この記事は、8月20日【内容起こし】岩上安身×飯田哲也×岩井俊二×松田美由紀 in 小田原ウィーク【その②】の続きです。

このパートは松田美由紀さんがたくさんお話されています。(笑)

(岩上氏)はい。飯田さんは、こちらの小田原市の街づくりなどのアドバイザーをされているということで、小田原市の街づくりの企画も展開されております。
今日、オープニングでUstやってたんですけど、そこでもちょっと実は読み上げたんですが、小田原市長の加藤けんいちさんから、電報を頂いております。
実はここを借りるにあたって、いろいろこの地元の方々や教育委員会の方、規格化の方、皆さんにご挨拶をしたり、お話し合いをしたりしてきました。そういう家庭の中で、市長の加藤さんにも実はご挨拶してきたんですけれども、わざわざ電報をいただいたので、もう一度読み上げたいと思います。今日は小田原市民の方すごく多いのでもう一度読み上げさせていただきます。

『始めに東日本大震災で被災された皆様に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。8.20、8.26メモリアルウィークウィーク in 小田原、記憶にとどめる夏、記憶に残る夏休みのご盛会を心よりお喜び申し上げます。
今回の大震災では、東京電力福島第一原子力発電所からの放射能漏出が大きな問題となっています。既に、私たちの生活や経済になくてはならない電気エネルギーをいかに安全に、いかにリスクを分散して確保しておけるかが重大な社会的課題となっています。真に安全・安心で、次世代に自信を持って渡すことの出来る持続可能な町をめざし、これからの街づくりに取り組んでいきたいと考えております。
この会が実り多きものとなりますことをお祈りしますと共に、お集まりの皆様のご健勝を祈念いたします。 小田原市長 加藤けんいち』
ということで、大変長い、でもすばらしいメッセージを頂きまして、ありがとうございました。
何かご縁があって、この小田原の場所でこういう場所を提供してもらって、私達やらせていただいていること、本当に感謝したいと思います。ありがとうございます。
と、同時に小田原という町が市長をはじめ、市の行政の皆さんも、それから市民の皆さんも、自分たちで地域を街づくりをしていこう、街起こしをしていこう、エネルギーのことも考えていこうという積極的な姿勢を持っておられることに、敬服したいなと思っております。
そういう場所で、たまたまなんですけど、場所をお貸しいただいて、こういうイベントをやらせていただいたのは、本当に誇らしく思っております。

改めてそんな話をしてからですね、もう一度ちょっと戻りたいとおもうんですけれども、松田さんは
「私たちはどうすればいいんだ?」
と割とちょっと焦った口調で飯田さんに随分ご質問されてたんですけど、一番の関心は、とにかく何か自分たちが行動を起こしたとしても、急には変わらない、そういう不安感とか、焦りみたいなものがおありになるのかな?と思ったんですけれども?
(松田氏)随分飯田さんとか、学者さんとか政治家さんとかが討論されてることと、私達国民が普段日常で考えてることの温度差というか時間差というか、そこがすごくあると思うんです。それで、
「判ったよ。大変なんでしょ?なんか悪いことしてんでしょ?」
っていう感じで、
「なんか政治家の人とかよくわかんないけど、もめてるんでしょ?」
っていうくらいなんです。ほんとに普通に言うと。
「でも、本当に酷いわよね。」
でも酷いわよねっていう感じなんですよ。隣の人と。
「酷いわよね。なんかもうわるいことしてんでしょ?菅さんとか頼りになると思ったら、どうなの?」
とかいう、そういう感じなわけなんですよ。私たちって。
だけど、いざ子供の話になると、
「ちょっと待ってよ。ちょっと子供になんてもの食べさせるの。これガンになるって言ってるのに、冗談じゃないわよ」
って女のお母さんたちは立ち上がるんですよ。強く立ち上がるんです。大体女性っていうのは、もともと周りのバランスを考えないもので、とにかく思ったら突進するのが女性というもので、それで、私たちは子供のことをまず考えて、もう居ても経ってもいられない状態なんですね。
私がいつもこうやって飯田さんとかいろんな方々と、講演させてもらったりするのは、私がなんとなくイソギンチャクのようについて、すごいくだらないことを聞く役割なんです。判った、よく難しい数字とかなんとかごちゃごちゃよくわかんないけれど、
「で、どうなの?」
っていうことを聞く役割だなと思って、そういうことを聞いてみて、田中優さんとか
「あんまりつっこまないでくれよ」
って、言われるんですけど。
だから、すごく今話し合ってる何とか法案とか、自然再生法案とか、たとえばいろいろある。あれ自体も何?一体何なの?それ?っていうことすらも、国民は知らされてない。
それでもうとにかくどういうものが今話題になってて、次々なって、やっと何かが解決したなと思ったら、政治家が変わってしまって、また一から振り出しみたいな。
だから、私たちはすごく目まぐるしいものに振り回されているような感じで、だから、結局は、何をしたらいいか?ッて言ったら、
「デモをしたらいいの?何をしたらいいの?何をしたら、日本を変わっていってくれるの?」
っていうのが一番単純で明快なことじゃないかなと思うんですけど。
(岩上氏)なるほど。今回のこの一週間の間にいろんな人たちに来て、いろんなお話をしていただいたり、いろんな展示もしてあります。そして、その常設の展示をしてくださっているのは、場所を貸して、どうぞご自由にやってくださいと言っていただいたので、もちろん私たちがまったく関わり無い、全く知らない団体であるとかそういうことではないんですよ。
だけれども、信頼のおけるお付き合いのあるところに、そういう展示をして、さらにその人たちが、自分たちの考えてることを、また話すんです。それぞれの独自企画もお持ちです。そういう中から何かヒントを得ていただけたらいいのかなというふうに思います。
いろんなバリエーションがありますし、身近なところから発想するやり方もあれば、非常に大きな枠組みから考えていく方法もあるだろうと思うんですが、僕なんかは、やっぱり男の頭なのかもしれないけど、大きな枠組みで考えて納得がいかないとやっぱり小さなところが自分自身で説得力がなかたったりするともあるんですね。でも、小さな視点と大きなこと両方本当はあわせ考えていかなきゃいけないのかなと思っています。
でも、今美由紀さんが言ったように、女性は確かに本当に子供のことが関わると、命の前に、「経済がどうだ、しがらみがどうだ、家のローンがどうだ、仕事がどうだ、なんだかんだ」っていうふうに振り切る力をお持ちですね。
福島に行って、何回も足を運んで、いろんな人たちと取材をしたりとかしてるんですけれども、やっぱり避難をするとき、もちろん男性主導で避難している人もいますけれども、女性主導で避難している人も随分います。旦那さんと意見が合わないんですよ。で、ふりきっちゃって来るんですね。そういう方々、また東電の社員の方にも居ますよ。東電の社員で、東電で働いているんですけど、関東からですね、奥さんと子供が逃げていくんですね、西日本へ。離婚覚悟で。旦那さんもそれを認めているという状態があったりするんです。
その女性の思い切った命に対する感受性というか行動力ということと、男性がロジカルに冷静に考えていること、ま、男性全員が冷静でロジカルってわけはないんですけど、一応、そういうふうに言うと。それがうまく話し合いながら、
「どっちにもっていったらいいんだろう、家はどう行動したらいいんだろう。社会の仕組みはどうあるべきなんだろう」
というのは、話し合う機会ができると、いいんじゃないかなと思うんですけど。
(松田氏)私はもうすごく単純で、どなた、どの企業がお金持ちになってくれてもいいわけですよ。それでお金持ちになってくれたほうが日本が潤っていって、元気になればそれでいいと思っていて、ただ、いいことをして、いい環境作りをして、未来の本当に何十年先の何百年先もそうですけど、そういうことを踏まえた環境のことを考えた企業であってほしいっていう。だからそれが東電の人たちが例えばじゃぁ「自然エネルギー頑張るぞ。これからはもっともっとこれを機会に判ったよ。頑張るよ」ってなってくれたら、東電頑張れ!って感じですよ、私なんかは。
だからもう個人を別に責めてるわけでもなく、東電の人だって、例えば原発やってる人だって、実際は「これ本当に大丈夫なのかな?」って思ってる人たくさんいると思うんですね。だから、本当にそのいい方向に。
だから、話を聞けば、結局原発っていうのをお水で冷やしていかなきゃいけないから、そのため何リットルの水を海から救い上げて、温水をまたすごい量を出してって、それが毎秒に何・・・、もう数字は忘れましたけど、ものすごい温水を出してて、それで海の温度を上げるっていうことをずっとやってるっていう。それだけでも恐ろしいのに。
だから本当に私はもう話を聞かないんですよ。
お金がいくら高くなるの?とか。
それは、お前がそれなりの生活してるからだろうとか言われるんですけど、もう私はそうじゃなくて、もう先のことを思って、しばらく今変換の時っていうのは、ぐっと我慢して、ぐっとそれを変換、変える時期っていうのは、どんな時も大変で、どんな時も違和感を感じるし。歯が無かったところに、歯が生えただけでおかしな気分なのに、すごいすいません、くだらないこと言って。
本当に今すごいそういう時期だと思うんですね。
(岩上氏)ただね、東電の社員もこれおかしいって考えてる人たくさん居るって言ってくれたけれども、残念ながら、そんな多くは居ないんですよ。申し訳ないんですけど、やっぱり極端に安全にやれるもんだと思ってるんですね。やっぱりその仕組みの中にいれば、そういうふうに変わっていっちゃう。それが現実なんだろうと思うんです。それがサラリーマンという組織の中の人間の習い性ですね。
トップが変わっていったり、大きな世の中がシフトしていくということになれば、またそっちに変わっていくんでしょうけれどもね。
女性は思い切って、その子供の命のためには行動するといいました。
でも男は仕事のしがらみや、いろいろなしがらみから、そう簡単に抜け出せない。自分の仕事っていうのはすごく大きいですからね。
岩井さん、男の大変さ、でも男が皆馬鹿なわけじゃないですよ。自分の子供もいるし、奥さんだって不安がってるし、でも女房も子供も抱えながら、組織のしがらみや、仕事のしがらみ、職を失うという不安、自分の土地をちょっとしたら、福島に住んでいる人だったら、ふるさとの土地や自分のローンを組んで建てた家まで捨てなければいけないかもしれない不安。こんな損失、ちょっと受け入れられないなって躊躇する人多いと思うんですけど、そういう世の男、おやじの気持ちにちょっとなっていただいた上で、男は<笑>、オヤジは、父親は、どうこの難局に生きるべきか、女性からも責められながらも、どうしていったらいいのか、その辺お話願えないでしょうか?
(岩井氏)うちらのやってる映像の現場は、気がつくと男性は割りと技術職に多くて、プロデューサーは女性だらけですよ。映画祭実行委員会とか行くと女の人しか居ない。結構女性が強いんですよね。逆に、次期総理大臣候補に女性がいなかったりするあの姿っていうのは、ちょっと違和感があったりするんですよね。
(松田氏)あれですよね、北海道の原発を始めた人は女性ですよね?
(岩上氏)あの、高橋はるみ知事ですね。元経産省の官僚なんですよ。講演会とか北電の人たちがね、いろいろバックアップしてたりとか、お金も入っていたりとか、いろいろしがらみがいっぱいある人です。だから、女性か男性かということよりも、しがらみを抱えている職業人ていうことですよね。
それでも、オヤジはどう行動するべきか、前ちょっと論じてみたこともあるじゃないですか。男っていうのは、どう生きなきゃいけないのかな?こんな窮地に立たされたときに、どういうふうな生き方をするべきなのか。
そこの辺りをちょっと岩井さんのほうから聞かせていただきたい。
(松田氏)本当にね、もうごちゃごちゃ話してるけどね、ただただ腹が立つわけですよ。しっかりしろ!大人!ッていう感じですよね。
(岩上氏)すっごい叱られてる気持ち。
(松田氏)いえ、本当にしっかりしろ!大人!ッて感じですよ。大人たちが今子どもたちを守らなくては、どうすんの?もうごちゃごちゃ言わないでいいの!っていうくらいすごい気持ちなの、私は。
本当にもう私ね、永田町行ってきました。菅総理とも会いました。菅総理のことをロックスターと言いました。で、菅総理はあの時、すっごいウキウキしてて、いい顔してたんですよ。本当に皆にすごいがんばってって言われて、すごく嬉しそうだったんですよ。菅総理も人間ですからね。
でも、私ね、本当にあの時思ったんですよ。永田町ってどういうところなんだろう。生まれて始めて行って、ドキドキして、そうだ、テレビ局だと思えばいいやと思って行った。そしたら、やっぱり結局皆さん、別におじさんですよ、ただの普通の。あ、こんなこと言っていいのかな?それを考えたらね、政治家だって職業ですよ、一つの。ただね、普通に八百屋さんでもお豆腐やさんでも同じですよ。お豆腐やさんにおいしいお豆腐じゃなかったらクレーム行くでしょ?それと同じなんですよ、全く。
だから、そうだ!と思って、私全然関係ないやと思って。
でも、本当に私たちが自分たちが考えてること、「環境を守ろうよ、自然を守ろうよ、いい国にしようよ」って単純に思ってること、それ、皆さん自信持ちましょうよと私はすごく思うわけ。自信を持って、自分の考えてることと間違ってないよって、皆を救う今スーパーマンになってるんだよって。
今の大人たちが皆でスーパーマンにならなくては、本当に
「たかが僕たちなんて大した力ないじゃないか。そんな有名でもないしさ。」
って、そんなことはないんですよ。今の世の中。
ツイッターもあれば、Ustreamもある。どんな人でも発言の力を持てる時代になってきてる。だから、私はただただ言いたい。こぶしを挙げて、皆さんに
「反原発しましょう。胸張って反原発しましょう。」
すいません<爆笑>
(岩上氏)ちょっとね、一息ついてください、松田さん。岩井さんがさっきからしゃべれないから。
(松田氏)ごめんなさい。ちょっとね、ムラムラムラってきたんです。
(岩上氏)わかったから。ちょっと岩井さんにしゃべらせて<笑>
(松田氏)ごめんなさい。急にムラムラしてくるんですよ。
(岩上氏)わかりました。ちょっと押さえておいてください。
(岩井氏)僕全然温厚じゃないんですよ。どっちかっていうと
(松田氏)いや、温厚じゃないですよ。
(岩井氏)職業柄、映画作ってるもんですから、SF的に考えちゃうんですよね。物事を。結構考え方極端で、こうやったらどうなんだろう、ああなったらどうなんだろう?って。
例えば、国民投票ってありますけど、もともと政治家の人たちって普段ああやって皆さんに一票くれってお願いしますと頭下げてなった挙句に、皆が原発なんか要らないって言ってるのに、聞く耳持たないとかってことをしてくるわけじゃないですか。どうも国とか政府とか信用ならないってなってくると、いっそのこと、国民投票もいいんですけど、なんか原発いらないっていう人たちで、別な国作って、そこで総理大臣立てて、っていうようなことを・・・。
(松田氏)岩井さんって本当におもしろいの。いつか69の回でね、すごい面白いこと言ったんですよ。皆さん。やっぱりこれだけ国がいろんなことが便利になっていって、ただ良く考えてみたら、お金が持ってないと生きていけないじゃないか、そんなのは人種として、人間という動物感としておかしいと。そこら辺のものを釣ったり食べたりして生きていけない、まずそれが原則じゃないか?っていう話になって、岩井さんが、突然「日本中にバナナの木を植えよう。それでバナナ食べたら生きていける。運動しよう」って話になった時に、すばらしいこと考えるなって。私もおかしいんですけど。
(岩井氏)最低補償として、朝起きて、
(岩上氏)ベーシックインカムがバナナなんだ<笑>
(岩井氏)とにかく、朝起きて、とりあえず、今日もバナナがタダで食べられる。それを当たり前のこととして・・・。
(岩上氏)温暖化もあるから、ちょうどいいですね。この地はちなみにみかんの名産地なんですが、みかんが取れる北限の地だとされてたんですって。小田原みかんっていうのは。それが最近温暖化によって、ここが北限じゃなくて、もうちょっと北のほうでも採れるようになったんです。うなずいてる方が随分いますけれども。だから、バナナもとれるようになるかもしれないですね、確かに。
(岩井氏)そうなんですよ。だから衣食住みたいなことを、もうちょっと簡単な工夫ができないかな?と思ったり。最近自分で実際に実践してるんですけど、地球温暖化をうまく利用して、夏は北海道行ったり、冬は沖縄行ったりとかして。僕らの場合仕事が主にパソコンで済むし、スカイプとかテレビ電話の会議で済む時代になってきたので、どこに居ても仕事できちゃうんです。
昔だと編集するのはスタジオっていう編集スタジオがあって、1時間5万円とかするんですけど、ものすごく高いんですよ。銀座のクラブより高い・・・、単価のところで、皆編集してたんですけど、今はもうみんなの自宅でやれたりするので、どこででも仕事ができるという、そういう人は、できるだけ冷房を使わなくていいところ、暖房使わなくていい暮らしができるんだったら、そういうふうにして、渡り鳥のように暮らせば、その分電気使わなくていいじゃないですか。
今も節電って言ってるけど、意外と例えば、車にのったり、電車にのってれば、車って意外と盲点ですけど、車に乗ってる人は、節電してるわけですよね。その時間帯。だから、なんか皆でいっせいに冷房を切ったりとか・・・
(松田氏)なんだったっけ?前にある方がおっしゃってたけど、大丈夫ですか?
あの、アンペアを一気に下げようっていう運動をしようっていうのをどなたか言ってましたよね。
(岩上氏)ただね、電気のこといえば、電気なんてはっきり言って足りてるんですよ。
(松田氏)まあそうですよね。
(岩上氏)足りてないっていうのは、大嘘です。


【その④】に続きます。

失礼します。

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