※この記事は、8月18日 政府:福島・宮城の肉牛出荷を19日にも解除へ・・・【これでいいのか?】に関連しています。


原発事故後に牛4千頭出荷 汚染4頭は体表検査前
2011/08/19 22:53   【共同通信】
 福島県で4頭の牛肉から暫定基準値を上回る放射性物質が新たに検出された問題で、出荷した農家が福島第1原発事故後、6月末までの間に約4千頭を出荷していたことが19日、農林水産省などの調べで分かった

 このうち3千数百頭については、放射性物質が牛の体表に付着していないかを調べる体表検査が4月下旬に実施された後に食肉処理された。過去5回の抽出検査でもこの農家が出荷した牛肉から基準値を上回る数値は確認されなかったという

 検出された4頭の牛肉は、体表検査が実施される前に出荷されていた。農家は汚染稲わらを与えていないと説明し、農水省や福島県などは原因を調査
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011081901001143.html

福島 牛出荷の農場を詳しく調査
8月20日 4時1分 
福島県の牛の肉から国の基準を超える放射性セシウムが新たに検出され、福島県産の牛の出荷停止の解除が見送られた問題で、福島県は、この牛を出荷した農場からエサや水の管理などを詳しく聞き取り、放射性物質が検出された経緯を調べています。

この問題は、福島県浪江町の農場からことし4月に出荷され、食品メーカーに保管されていた4頭分の牛の肉から、最大で国の暫定基準値のおよそ2倍の放射性セシウムが検出され、福島県産の牛の出荷停止の解除が見送られたものです。福島県は、19日からこの農場の立ち入り調査を始め、与えていたエサや牛舎での水の管理などをさらに詳しく聞き取り、放射性物質が検出された経緯などを調べています。これまでの調査に対して、農場側は、国の目安を超える放射性セシウムを含む可能性がある稲わらはエサとして与えず、輸入した干し草を食べさせたと説明しているということです。また、この農場からは原発事故のあと、200頭余りの肉牛が首都圏を中心に出荷されていたことが分かりました。この農場が牛を出荷した時期は、家畜の移動や出荷は制限されていなかったことから、福島県は、出荷された牛の肉がどのように流通したのか追跡調査も行うことにしています
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110820/t10015024831000.html

「全頭検査やはり必要」 福島牛の出荷停止解除延期
産経ニュース 2011.8.20 02:03
 国が19日に行うはずだった県産牛の出荷停止解除が直前に見送られ、県内の畜産関係者や県担当者は困惑を隠せなかった。特に、新たに県産の牛肉から放射性セシウムが検出されたことで、「ブランドの信頼回復」へ全頭検査を求める現場の声は、これまで以上に高まりそうだ。

 県によると、厚生労働省が牛肉のセシウム検出を連絡してきたのは18日午前。だが、解除延期の通知はなかったという。JAなどは週明け22日の出荷再開に向け最終調整に入った矢先だった。

 県畜産課幹部は国の方針変更に戸惑いつつ、「こういうこともあるから、福島産は当面『全頭検査』が必要なんだ」と強調した。

 7月19日の出荷停止を受けて、解除の前提となる肉用牛の飼養管理や出荷計画を練ってきた県は、生産者の強い要請を受け、全頭検査の実施協力を国に求め続けてきたからだ。だが、県独自での体制整備を求める国との調整はかみ合わないまま、1カ月が過ぎた。

 JA全農福島の菅野藤徳畜産酪農課長は「たとえ出荷停止が解除されても全頭検査が担保されないと出荷できない」と言い切る。

 このため、県は郡山市の食肉センターで農家1戸につき1頭を処理・検査。セシウムが暫定基準値を大きく下回れば、県外に出荷して出荷先に全頭検査を求める計画だが、「協力要請では不十分だ」(菅野課長)と溝は埋まっていない。

 繁殖牛の市場を持つ畜産振興協会の松川裕専務理事も「肉用牛が出荷されないと子牛も増える一方で餌代などの負担が大変だ」と指摘する。

 さらに、新たにセシウムが検出された牛肉の汚染の経緯がわからないことも、「解除が大幅に遅れかねない」(松川専務理事)と関係者の不安を高めている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110820/fks11082002030000-n1.htm

宮城県産肉牛の出荷停止を一部解除…政府
読売新聞 8月19日(金)16時8分配信
 政府の原子力災害対策本部は19日、宮城県産の肉牛について、同県の策定した出荷管理計画に基づき安全性が確認された牛の出荷停止を解除した、と発表した。

 政府は同日、福島県産牛の解除も予定していたが、「汚染稲わらを与えていない」と農家から報告があった同県産の牛から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたことから、汚染原因が特定されるまで、同県産牛の解除は見送った。

 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う牛の出荷停止の措置が解除されたのは今回の宮城県産が初めて。同県では先月28日に出荷を停止していた。その後、同県は厚生労働省、農林水産省と協議を重ね、出荷管理計画を策定。政府は安全管理体制が整ったと判断した。

 同県の計画は、
 〈1〉規制値を超えた牛を出荷
 〈2〉汚染稲わらを使用
 〈3〉県が立ち入り調査を未実施――の、いずれかに該当する農家は、今後すべての牛について放射性物質検査を実施し、規制値以下の牛のみ流通する。それ以外の農家は、少なくとも1頭の検査を実施し、50ベクレル以下であれば、以後3か月間は検査なしでの流通を認める

 厚労省によると、24日には90農家が各1頭ずつ、この計画に基づいて県内の食肉処理場に出荷する予定で、規制値以下であれば、市場に流通する。 .
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110819-00000717-yom-pol

福島だけではなく、全ての畜産農家で線量検査をすべきです。
最後の記事の宮城県の今後の対応、これでいいと皆さん、思いますか?

500ベクレル以下のものが流通するのを、安全であるとして、その数値を知らないまま食べ続けることがあなたにはできますか?

パブリックコメントはまだ募集されています。(8月27日までです)
あなたの意見を食品安全委員会に送ってください。
【参照記事】
 ・8月1日 農水省:収穫時の米検査方法を指示も強制力はなし?【食品安全委員会へコメントを出そう】

 ・8月12日 食品安全委員会にパブリックコメントを送りました【生涯100mSvの件】

失礼します。

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