※この記事は、8月12日 京都市:五山の送り火、新しく取り寄せた薪からセシウム検出で断念決定に関連しています。

今日もたねまきジャーナルを聞くことができました。
Bochibochiも沖縄の講演はライブで見ていました。
私も水野さん(女性のキャスターの方です)と同じで、国際大学の米軍ヘリの事故のことは、ストロンチウムが出ていたということが全く記憶の中から消えていて、米軍の封鎖が酷かったという印象しか残っていませんでした。ですから、ライブで見ていて、「そういうことだったのか」と思いました。

7年前の自分は何をしていたか、思い出すと本当に何も考えずに生きていたと思います・・・。

最後に京都の送り火の件について、お話されています。Bochibochiにはこの小出先生の意見を受け入れることができませんが、皆さんはどうでしょうか。

では、どうぞ。


20110815 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章


また、話に出てきた沖縄での講演をご紹介しておきます。
2011/08/13 小出裕章氏講演『放射能と子供たち』 in 沖縄
「放射能と子どもたち」 パート1 (180:13)
http://www.ustream.tv/recorded/16608302

「放射能と子どもたち」 パート2 (14:13)
http://www.ustream.tv/recorded/16610562


【以下、時間のない方のために内容を起こしています。ご参考まで】

まず伺いたいのは、小出先生は週末に沖縄で講演をなさったと聞いている。そこでは「放射能と子どもたち」というテーマでお話されたということだが、沖縄は米軍の基地問題を抱えている。その沖縄の基地問題と小出先生の専門の原子力発電の問題、これを関連させた話も出たと聞いているが、どういうことをおっしゃったのか?
(小出氏)弱い人たちに犠牲をしわ寄せしたということ。

つまり日本にある米軍基地の本当に多くの部分が沖縄に集中しているが、そうした、弱いところに基地が押し付けられるという動きと、原発もどうしてもやはり、人口がどんどん過疎になっていくような弱い自治体のところに、これまでいっていたと、こういう意味?
(小出氏)そうです。

これについて、先生はどんな風にお考えか?
(小出氏)みなさんご存知で無いかもしれないが、沖縄という県は日本全国の面積でいうなら0.6%しかない。その沖縄県に在日米軍の75%が存在している。それを放置していわゆる本土の日本人は安穏と平和を謳歌してきている。鳩山さんの民主党政権は普天間を撤去するときも、最低県外だと言ったが、いつのまにかまた沖縄に戻ってしまうような、私から見れば本当に呆れるようなことがずっと続いている。それは、原子力で私がずっと40年間抵抗してきたのと同じ問題で、本当に困っている人たちのところに金をちらつかせながら、力で押し付けていくという歴史だった。

また、具体的に沖縄国際大学に米軍のヘリコプタが墜落した事故があった。あれが7年前ですかね?
(小出氏)7年前の8月13日です。

そうか。その8月13日に沖縄にいらして話をなさっていたわけですね?
(小出氏)そうです。

あの時に、放射性物質が関連していたというのは、本当?
(小出氏)はい。米軍のヘリコプタのブレードという翼に欠陥があるかどうかということを四六時中調べながら飛んでいるが、その調べる装置にストロンチウム90という放射性物質を積んでいた。

ストロンチウム90というのは、人体に非常によくない影響を及ぼすものだと以前おっしゃってましたよね?
(小出氏)それがブレードの傷を調べるためには大変便利な放射性物質で、それをヘリコプタがつんでいた。そのヘリコプタが墜落していまい、ストロンチウム90が行方不明になって、周辺に多分ばら撒かれたという事故だった。

平野さん、あの時たしか、沖縄県警がいろいろとその場所を調査しようとしたら入れなかったでしたよね?
(平野氏)そうです。証拠物なんかも全部米軍が押収したと聞いたが、先生この時の夕刊を改めて見てるが、かなりの量ですよね。後に明らかになったストロンチウムの量なんかも。
(小出氏)それは、私はかなりの量だと思うし、普通の方々が吸入していいという、1年間にこれ以上吸入するなと言われている量に換算すれば、550人分というそういうものが、あの時にどこかに無くなってしまった。

ストロンチウム90がこれ以上は吸入しては駄目という550人分。
(小出氏)それが無くなってしまった。だから私は大変なことだとその時は思ったし、ずっとそう思っていたが、今進行している福島原発の事故で言えば、それが1兆人分のまだ何万人分というそういうようなものが既に原子力発電所から放出されてしまっている。

「1兆人分」とおっしゃいました?
(小出氏)そうです。それのまた何万倍というもの。

え?それのまた何万倍ですか?
(小出氏)はい。

はぁーーー。
(小出氏)だから、私は沖縄国際大学に墜落した米軍ヘリがつんでいたストロンチウム90自身も大変なことだと思ったが、もう今やそんなことは全然問題にするにも足りないほどの膨大な汚染が既に起きているということ。

はぁーーーーー。
(平野氏)これは沖縄のほうもヘリが日常的に放射能搭載ヘリと言ってもいいヘリが飛んでいるんですよね?
(小出氏)はい。今でも飛んでいる。

今でも飛んでいるのは普通のことなんですか?沖縄で。
(小出氏)沖縄の人たちにとっては、日常。毎日の生活がそうなっている。

あの時日本がいろいろ立ち入って調査できなかったというわけがどうなんだろうと思っていたが、そこには放射性物質の存在も実はあったわけですね。
(小出氏)もちろんそうです。だから、米軍がヘリが墜落したら、すぐにその場を封鎖して放射線検知器を持って一帯を調査し、ヘリはもちろん墜落した現場の土も全部掘り起こして、一切の証拠を消した。

はぁーーーーー。
そういうことが実は今も起こりうる危険として沖縄で・・・
(小出氏)毎日沖縄ではある。
(平野氏)それは場合によっては被曝した人が居るかも分からないと・・・
(小出氏)もちろん、そういうこと。米軍の人たちが現場で仕事をしたから、一番吸入した可能性があるのは彼ら。その周りを沖縄県警、日本の警察が米軍を守って、その周辺に居た人たちを米軍の作業に勧誘しないように阻止した。だから沖縄県警の人たちも被曝しただろうし、現場で集まっていた沖縄の人たちもまた被曝をしただろうと私は危惧している。

私が沖縄国際大学に行かせてもらったとき、目の前にヘリが落ちてきて、すんでのところで助かったという方にも会ったが、このことは全くおっっしゃってなかった。
(小出氏)当時はあまり知っていた人は居なかったと思う。
(平野氏)夕刊を見るとその日の記事は書いている「ストロンチウム90」と。

その時に私も読んでいたのかもしれないが、ストロンチウムという物質の意味を知らないで来ていた。こうやって小出さんの話を聞いて初めてストロンチウムとはなんぞやと知って、この情報を聞くと全然意味が違ってくる。
知らないということは、どんなに罪深いかと思う。
沖縄でその時におっしゃった話に「強い」ということと「優しい」ということを比較してお話なさったと聞いた。
これはどういうこと?
(小出氏)皆さんも多分ご存知だと思うが、レイモンド・チャンドラーという米国の作家が居て、彼の遺作にプレイバックという小説がある。そのプレイバックにチャンドラーが、
『強くなければ生きていられない。優しくなれないなら、生きている価値が無い』
と書いている。
皆今、私も生きているし、水野さんも平野さんも生きているので、それなりに「強い」んだと思う。チャンドラーは、『強くても生きている価値がない人がいる』ということを言っている。生きている価値というのは何なのかというと『優しくなる』ということを言っているわけで、「やさしい」とはどういうことなのかなと私はいつも思う。
それは、私の今の思っていることは、「強いものに付き従うことではない」と思っていて、日本の政府は米国に付き従うのが国益だということを言う。全く優しくない政府だと思う。
でもそういう生き方というのは、チャンドラーからすれば『生きる価値がない』と言っているわけで、一体どういう生き方をすれば生きる価値があるといえるのかということを、私自身が毎日自問しながら生きている。
そういうことを考えたので皆さんにお伝えしようと思った。

今この放射性物質がいろんなところに飛んでしまって、これからもいろんなリスクを抱えた中で私たちがどう生きるかですよね。
一言だけ伺いたい。
京都の五山の送り火で、陸前高田の松を燃やすか燃やさないかと二転三転あった。どんな思いでご覧になっていたか?
(小出氏)<深いため息>まあなんとも重苦しい気持ちだが、なんッでこんな些末なことで、今苦しんでいる人たちに余計苦しみを負わせるのかなと私は思った。もちろん、放射能はどんな意味でも危険。だから、放射能を含んでいる松を燃やせばもちろんそれが危険が上乗せされるということは、確実にそう。しかし、そんなこと言うなら、福島から京都へ放射能は飛んで来ているわけだから、そのことにこそ、京都の人たちは怒ってほしいし、原発というものがどういうものかということに声を挙げてほしいと思うが、陸前高田の人たちに一体何の罪があったのか?と、何の罪が無いまま汚染をされて、その汚染もほんっとに微々たると私から見れば思うような汚染を、殊更に取り上げて、それを拒否するというようなことは、私から見ると本当に悲しいことだと思う。

それこそ小出さんのおっしゃる「強さ」「優しさ」をどう捉えるかという問題につながるのかもしれない。
ありがとうございました。

【以上】

失礼します。

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