※この記事は、8月7日【1時間ver.】上杉隆&おしどりトークライブイベント 【東電会見とメディアの裏側】<その②>の続きです。

(上杉氏)それでか・・・。僕なんかは、もう気が小さいのでそのまま会見に出るの怖くなっちゃって、今出てないんですよ。
(マコ)そう、全然来られないんですけどね。
(上杉氏)ゴルフで忙しい・・・
とにかく、そういう意味では、最初は24時間体制で通ってて、僕は正直言って会見は3月の初めから4月の6日くらいまで出てたんですけど、4日かな?どうして行かなくなったかというと、3月にやらないとどうにもならないことがあった。
(マコ)たくさんありましたね。
(上杉氏)核種の発表、格納容器が壊れてる、メルトダウンしてる、とにかく今やらないと、地域の住民の健康は守れない。特に3月14、15日の爆発によって、相当な線量が放出されて、特に子供たちとか妊娠してる女性とか、そこに被害が行ってしまうので、そこだけはちゃんと発表しましょうって言ってたんですけど、結局残念ながら、力も足りないところもあるんですけど、何一つかわらなかった。
そして4月の4日に、それでも止めようとした海洋リーク。海洋に汚染水を流すという、意図的に。
これをやった瞬間に正直、
「あー、もう駄目だな」と。正直な話。
「日本が終わったな」と思って、翌々日に鳩山幸夫さんたちの勉強会が議員70人くらいあつめてやって、そこで、
「あんたたち犯罪者だ。こんなことやって。絶対に歴史的に裁かれる」
って国会議員の前で犯罪者扱いで、全員に指差して、そのままアメリカに逃げてしまったという。
<笑い>
(マコ)そうそう。しばらく帰ってこなかったですよね。
(上杉氏)これはまずいと。でも、ゴルフの取材があったんですけどね。
で、そのあとは、なんて言うんですかね、力が抜けちゃって、ほんとはキリッとしてるタイプなんですけど、ヤル気なくなっちゃって。とにかくもう表で会見でやってもしかたないと。
(マコ)そんなことないですよ!
(上杉氏)そうですよ。大事なことですよ。
・・・暑いんで、東京も。
(マコ)まあね。あと東京電力も暑いですよね。あんまりエアコン使ってないんで。

(上杉氏)まあ、別のアプローチというか、自由報道協会で会見に呼ぶという方法で。いってないんですが、何より最大に行かなくなった理由は、すばらしい人が会見に居てどんどん問い詰めるということをやってくださっている、今日はそのお礼に来たわけです。
(マコ)あー、ありがとうございます。
(上杉氏)マコさんです。
(マコ)私ですか?わー!!
(上杉氏)本当にすごい。マコさんと今、木野さんが居なかったら、東電会見は本当に東京電力にとっては「居心地のいい会見」だったんですけど、その二人のおかげで???。
本当に最悪の状況になってるんですよ。
(ケン)だって、マコちゃんとか居ない時とか、終わるの早いもんね。
(マコ)早いんですよ。
(ケン)ニコニコ動画とかで・・・
(マコ)2時間くらい早く終わってるんですよ。
(上杉氏)今日なんて喜んでやってるんじゃないの?日曜日なのに急にセットしちゃったりして。
(マコ)そうなんですよ。だから、私がずっと聞いていた資料が私が居ない時に、バーンと出たりするんですよね。そしたら、東電の広報の仲良しの人が、私服で待っててくれて「今朝でたからこの資料」って言って渡してくれたりとかするんですけど。
(上杉氏)多分これを見てる東電の社員が「どいつだ?」って言って、その人は明日多分福島に送られる可能性があります。
(マコ)うわー。それはご愁傷様です。
でも結構仲良し多いんですよ。東電のエレベータ操作してる人とか。
(上杉氏)エレベータ、でもあれ無駄ですよね?居なくてもいいよね。
(マコ)はい。
(上杉氏)とにかく、東電の中にも3月の時から本当に協力してくれる人も一杯いるんですよね。
「ひどいな、マスコミ」って分かってくれてる人も居る。
そういう人は、「こういうのは聞いたほうがいいですよ」とか、そういうのを教えてくれる人が居たんですよ。こっちは素人だから何聞いていいか最初わからないし。
でも同じ日本人だし、同じ世代で一生懸命働いている人たちっていうのは、現場では何とかしようと。
(マコ)そうです。ほんとそうだと思います。
(上杉氏)記者もそうだよね。
ところが上にあがると全部もみ消されて、そういう余計なことを言う人間は飛ばされたりするという・・・。暗黒国家でほんと、北朝鮮も取材に行ったことあるけど、随分、北朝鮮のほうが良かったかなーって。
(マコ)そうですね。
(上杉氏)ホントに思ってて。中国もそうだし。
(マコ)だから、大手の人って嫌な人多いのかしら?って思ってたんですけど、もちろん良い人たちも一杯いらっしゃって、でもその良い人たち、すぐ飛ばされるんですよね。
(ケン)マコちゃん知ってる人は、皆飛ばされてますね。
(マコ)みーんな、みんな飛ばされて・・・。その仲良しの飯舘の人のところに、その何年間も自分が内部被曝を覚悟してドキュメンタリー撮ろうって言ってた人が、もう飯舘に行けないような、海外の国に飛びました。
(上杉氏)でしょうね。
(マコ)本当、怖いなと思って。
(上杉氏)本当に日本のメディアってすごいなって。
僕は記者クラブ問題ってずっとやってきてるんですけど、ずっと言ってきたのは、もう10年以上前ですね。ムーブでも最後それを言って、その後朝日放送から呼ばれなくなりましたけど、読売テレビでもずっと言って、呼ばれなくなりましたけど。関西テレビは言う前に野中広務さんというとんでもない人が、すばらしい方がいらっしゃって、完全に自分の勘違いで私の名前を出して批判して、番組訂正するかなと思ったら、ニュース???という番組の山本さんかな?頭の禿げた方がお詫びしますと。お詫びじゃない、訂正しますって言って、野中さんの発言は間違いでしたと言って、私のことを散々言っておいて私に対するお詫びは無かった。それで、出れなくなったということなんです。
いずれにせよよくわからないんですが、ただね。大手のメディアの人たちは本当にすごいのは、例えば最初の3月の時に、原発が爆発した。15日とか、放射線が出てると。そしてフリーランス、自由報道協会はガイガーカウンタを持ったりして現地に行くわけですよね。測るともう針が振り切れるわけですよ。バンバン。
ところが政府は「ただちに格納容器が壊れるということはありません」、あ、違うわ「格納容器は健全に守られています」とかね。「放射能は出ません」とか。
(マコ)言ってましたね。
(上杉氏)「プルトニウムは美味しいです」とか。そういう人が官房長官に居たので、そのまま報じるんですよ。テレビ・新聞は。官房長官の発言だって。
(マコ)それがすごい不思議なんですよ。
(上杉氏)自分たちは取材して「違うな、これはまずいな」って分かってるのに、でもこうやって話してるときには、「まずいですよね」って。「本当に上杉さんの言うとおりですよ。ヤバイ」って言って、それを夜テレビ見ると、
「福島原発は安全な状況になっております。冷温措置が始まりました」
って同じ人が言うので、自分が頭おかしいのかな?って思うんですけど。
やっぱりその部分で一番問題なのは、放射能が出てるときに、みんなフリーランスとか海外メディアとかが入るわけです。ところが、既存の大手メディアだけが50km、内規があって、原発事故が起こった場合は、50km以内に入ってはいけないというルールを作っています。
(マコ)そうそう。
(上杉氏)そうすると、福島に住んでる方は、当時2kmとか3km、子供たちも遊んで。テレビとか見るわけです。
「安全です。大丈夫です。」
ところが、それは安全ですといっている人たちは、50km離れてるわけです。それで、自分の子供は西日本とか海外に逃がして。それをずっと報じてるから、朝日新聞の記者が言ったんですね。
「それはいくらなんでも卑怯だろう」と。
要するに、50km逃げんのは自由だけど、それをちゃんと新聞に
「50kmから離れて取材をしてます。原発事故の場合は危ない可能性があります。って書かないと。読者も視聴者もみんな騙されちゃうでしょ。」
って言ったら、
「でもルールで決まってるから」
って、ルールじゃないだろ!
(マコ)でも実話なんですよね。私、聞いた話は、100km逃げてたテレビ局の方が居て、100km。それで、でもそこの局としての報道の偉い人が、まだ10km大丈夫とか5km大丈夫の時に100km逃げてたから、でも、
「『政府は5km大丈夫、10kmで大丈夫って言ってるけど、報道の局として、我々の局はこういうデータを基にして、こういう判断をして100km逃げてるというべきじゃないか。皆さんも気をつけたほうがいい』っていうニュースにするべきじゃないか」って言ってた人が1週間後に人事部にいってらして・・・。ぽーんって。
(上杉氏)そういう社に逆らう・・・。
(マコ)そうなんですよ。
(上杉氏)本当のことを言っちゃう人間は、日本のテレビ・新聞は、ことごとく本当に駄目になりますからね。
(マコ)本当に、変ですけどね。
(上杉氏)そういう意味では、やはりちょっと人間としてアンフェアじゃないかというふうに言って、テレビの番組もそうですし、ラジオのTBSっていうラジオ局もあるんですけど、こっちだと毎日放送っていうんですか?4チャンネル。で、そのことを言ったんです。「もう逃げたほうがいい」って。特に大人はいいんですけど、70とか60とか80とか、やっぱりヨウ素を取り込むのは比較的少ないので、甲状腺に。最初ですよね、最初。内部被曝とか気にして。だけど、赤ちゃんとか子供とか妊娠してる女性は、とにかく早く離れたほうがいいというふうに言ったら、番組が終わった・・・。
その3時から3時15分のコーナーなんですけど、終わったら、プロデューサーに
「ちょっと来てくれませんか?」って。
2週間前に同じプロデューサーと
「来年度4月からもよろしくお願いします」
って言われたんで、
「大丈夫ですか?僕使ってると・・・、ガンガン言っちゃうし。TBS批判とか」
「いやもう本当に、リスナーからも人気あるので是非お願いします」
っていうことで契約したばっかりだったんです。同じ人から呼ばれたので、「なんだろう、契約公開でもしかしてギャランティーを4倍とかにすんのかな?」って思っていったら、
「すいません。今月一杯で辞めてください」
なんでだろう?って。トレードかなって思ったんですけど。そしたら残念ながら、いろんな理由があったとは思うんですけど、原子力の発言をした直後に番組を降ろされ、その別の番組もそうなんですけど、朝日新聞系のニュースの深層という番組、それは降ろされないで済んでしますけど、他のところも全部「上杉は駄目だ。原発で電事連非難をする」ということで・・・
(マコ)でもニュースの深層も、スポンサーがつかなくなったんですよね?
(上杉氏)電事連は、降りたんです。そのかわりOMEGAというヨーロッパの時計メーカーが入って、私もOMEGAの何か、スピードマスターもらえるかなと思ったんですけど、全然もらえませんでした。
(マコ)そういうことばっかりおっしゃいますよね。既得権益好きですよね。
(上杉氏)何ももらえない・・・。
で、結局それで降りちゃうわけです。で、どうなるかというと、皆いわなくなっちゃうんです。テレビのコメンテータとか。今残ってる人、だいたいインチキな人たちですから、逆に消えた人のほうに健全な人が残ってる。
(マコ)そうなんですよ。
(上杉氏)大東???さんも事実上ほとんど出なくなったし、岩上安身さんも自由報道協会の人もそうだし、あと、さっき言ったように、木野さんとか日隅さんとかテレビなんか出られないですし、それから、あとは鳥越俊太郎さん、別の理由ですけど、3月で終わり。山内一史さんも週刊朝日の編集長も終わり。
要するに本当のことを言っている人は、どんどんどんどん消えていくんですね。
非常に「健全な」世の中になっていく。
(マコ)でもそれはもうそろそろ分かることでもないんですか?
(上杉氏)わかんないですよね?
(マコ)ねぇ?わからないんですよ。それがでもテレビの酷いところだなと思うのが・・・。
(上杉氏)だって、ここに来てる人とかUst見てる人とかは、判ってる人なわけですよ。わかんない人たちは「たかじんのそこまで言って委員会」に騙されてるんです。裏で。
<笑い>
(マコ)そう。生放送だって言ってね。
(上杉氏)「タブーなしだ」って言っておいて、タブーだらけですからね。たかじんさんのこと言ったら、すぐカットされますから。
(マコ)本人のこと駄目なんですか?
(上杉氏)これでもう終わったかな?俺も。
<笑い>
(マコ)裏だから大丈夫です。
(上杉氏)昨日たかじんさんの委員会の関連のシンポジウムだったんですけどね。関係なかったですね。
そんなこともあって、皆さんの見ているテレビというのは非常に情報が大量になって、多種に渡って、とても有益なものがたまにあるかもしれないということを今日はお話しにきました。
(マコ)はい。ありがとうございす。
終わってないです。
是非1回トイレ休憩しましょうか?
<50:00頃>
(上杉氏)もうあと8分くらいやってからトイレ休憩入りましょう。進行邪魔スンナって・・・?
(マコ)いえいえ、とんでもないですけど。

<その④>に続きます。

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