保安院が原発シンポで「やらせ」 中部電、四国電に依頼
2011/07/29 14:20   【共同通信】
 中部電力は29日、2007年8月に開かれた浜岡原発(静岡県御前崎市)のプルサーマル計画に関する国主催のシンポジウムで、経済産業省原子力安全・保安院から質問を作成して地元住民に発言させる「やらせ」の依頼があったと明らかにした。四国電力も同日、06年に愛媛県で開いた伊方原発のプルサーマル計画に関するシンポジウムで、保安院から出席者を集めるよう要請があったと公表した。

 中部電は質問案を作成したが、コンプライアンス(法令順守)上問題があると判断し、最終的に断った。九州電力の「やらせメール」など一連の問題で、国の関与が明らかになったのは初めて。
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072901000474.html


経産相、第三者委で8月中に調査 保安院“やらせ”で
2011/07/29 23:00   【共同通信】
 国主催の原発のシンポジウムで、経済産業省原子力安全・保安院が電力会社に「やらせ」発言や動員を要請したとされる問題で、海江田万里経済産業相は29日、記者会見し、法律の専門家などを含む第三者委員会を大臣官房に設置し、8月中に事実関係を調べることを明らかにした。

 菅直人首相は会見で「極めて由々しき問題で、徹底的な事実究明と厳正な対処が必要だ。保安院の存在が問われる」と述べた。

 規制当局によるやらせ疑惑で、停止中の原発が安全評価を終えても地元住民や自治体の理解を得るのは困難となり、再稼働のめどが立たなくなった
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072901000605.html


薬害エイズと同じ構造…保安院「やらせ」で首相
(2011年7月31日20時07分  読売新聞)

 菅首相は31日、経済産業省原子力安全・保安院が中部電力に「やらせ質問」を要請していた問題について、「私が厚相の時に体験した薬害エイズの構造とそっくりだ。事実なら、(原子力発電所の)安全性を国民の立場でチェックしなければいけない保安院が、(原発を)推進する側の手伝いを(して、立場を)越えている」と述べ、厳しく批判した。
 長野県茅野市での民間主催のエネルギー関連会議のあいさつで語った。
 首相は薬害エイズをめぐり、旧厚生省から製薬会社への天下りなどを取り上げ、「メーカーの利益を尊重する薬務行政」が原因になったと指摘。発言は、今回のやらせ質問も、経産省と電力業界との同様な関係による、との見解を示したものだ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110731-OYT1T00486.htm

【静岡】保安院「過半数が賛成」 07年プルサーマル浜岡シンポ
中日新聞 2011年7月31日

アンケート結果、動員影響か
 経済産業省原子力安全・保安院が、中部電力に国主催のプルサーマル計画に関するシンポジウムで参加者に賛成意見を促す「やらせ」を要請したとされる問題で、2007年のシンポの中で出た意見と、保安院が公表した参加者アンケート結果の状況が異なっていることが分かった

 シンポでの質問は安全性に否定的だったのに対し、アンケート結果は過半数が理解を示しており、保安院の要請で中電が関係者を動員したことと関係があるとみられる

 07年8月に開かれた中電浜岡原発(御前崎市)のプルサーマル計画に関するシンポでは、質疑で12人が発言。すべて原発の安全性などに否定的な考えを示した。

 一方で、保安院がまとめた参加者アンケートの結果では、参加者約500人のうち357人が保安院のアンケートに回答。プルサーマルの必要性について「理解できた」「だいたい理解できた」との回答が59・4%、安全性についても「理解できた」「だいたい理解できた」で59・4%だった。プルサーマルの必要性・安全性が理解されたと結論付けた。

 中電によると、保安院の要請に、浜岡原発関連部署の社員や協力会社などに出席を依頼したものの、質疑で賛成意見を述べさせることは問題があるとして拒否した。

 ただ、中電から約150人が出席。協力会社などからの出席者も多数いるとみられ、出席者の相当数は関係者だった可能性がある
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110731/CK2011073102000128.html

この保安院のやらせが「今」、しかも「電力会社から」出てきたことに、まだ勝てるという希望がBochibochiの中に出てきました。
政府側も調査しないわけにはいかないですし、恐らくこれをきっかけに、保安院は解体まで追い込まれるかもしれません。(海江田大臣、何か男泣きされたそうですね・・・。泣きたいのは被災地の方々です。仕事してください。)
電力会社がこれを言ったということは、自社への批判・損害を最小限に抑えて、政府に原発推進をやめさせたいのかな?とも読み取れます。これは、大きい。

やりようによっては、いける。

そう思いました。

続報を待ちます。

失礼します。

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