本日yuuさんに教えていただいた内容をUPしようと思います。
実は、このメンバーが厚生労働委員会に集まることはツイートなどで教えてもらって知っていたのですが、実際には見ることが出来ていませんでした。教えてくださったyuuさん、ありがとうございます。

さて、この委員会の一番の反響があったのは、児玉龍彦さんの陳述でした。Bochibochiは初めてお見受けしたのですが、とても熱い方で、使命感を持って業務に当たられていることが伝わってきました。この部分は是非、実際に見ていただきたく思います。
こうやって専門家の方が、政治家のお尻を叩いてくれると、私たちも「間違っていない」と心強く感じます。
でも、本当に国を動かすのは、学者だけではなく、それを支える国民であることを忘れないでください。
そして、この映像を見た後でもBochibochiの意見は変わりません。
高濃度汚染地域にいる子供たちを一刻も早く国費で集団避難、疎開をさせてください。
(参考:7月23日 【追記あり】完全に間違った優先順位

7月26日 【署名お願いします】子供たちを守るための緊急署名

衆議院TV:
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

案件・発言者情報
  開会日 : 2011年7月27日 (水)
 会議名 : 厚生労働委員会
 収録時間 : 3時間 45分

案件(議題順): 
 厚生労働関係の基本施策に関する件(放射線の健康への影響)
 
説明・質疑者等(発言順):                                                   開始時間  所要時間 
  牧義夫(厚生労働委員長)                                               9時 01分   02分 
  明石真言(参考人 独立行政法人放射線医学総合研究所理事 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会委員)                                                        9時 03分   12分 
  唐木英明(参考人 日本学術会議副会長 東京大学名誉教授)  9時 15分   14分 
  長瀧重信(参考人 長崎大学名誉教授)                          9時 29分   16分 
  沢田昭二(参考人 名古屋大学名誉教授)                        9時 45分   15分 
  児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)  10時 00分   16分 
  今中哲二(参考人 京都大学原子炉実験所助教)         10時 16分   16分 
  山口和之(民主党・無所属クラブ)                                  10時 32分   21分 
  吉野正芳(自由民主党・無所属の会)                            10時 53分   20分 
  坂口力(公明党)                                                              11時 13分   21分 
  高橋千鶴子(日本共産党)                                               11時 34分   21分 
  阿部知子(社会民主党・市民連合)                                 11時 55分   22分 
  柿澤未途(みんなの党)                                                    12時 17分   25分

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り - 児玉龍彦


沢田先生については、以前Bochibochiがまとめたものがあるので、ご参照ください。
 →6月8日名古屋大沢田昭二名誉教授×岩上氏@IWJ【その①】


【追記資料UP】
児玉先生の資料を息子さんがUPしてくれているようです。
ご紹介しておきます。
児玉龍彦国会発表詳細
http://www.slideshare.net/ecru0606/ss-8725343

【以下時間のない方のために内容を起こしていますが、これは是非映像をご覧ください】

次に児玉参考人にお願いします。
(児玉氏)
私は東京大学アイソトープ総合センター長の児玉ですが、3月15日に大変に驚愕した。私ども東京大学には27箇所のアイソトープセンターがあり、放射線の防護と除染などの責任を負っている。それで、私自身は、内科の医者でして、東大病院の放射線施設の除染などにずっと数十年関わってきた。
 3月15日にまずここの図にちょっと書いてあるが、我々最初に午前9時頃東海村で5マイクロシーベルトという線量を経験した。それを第10条通報で文科省に直ち通報をした。その後、東京で0.5マイクロシーベルトを越える線量が検出された。これは一過性に下がり、次に3月21日に東京で雨が降り、0.2マイクロシーベルト等の線量が降下し、これが今日にいたるまで高い線量の原因になっていると思う。
 それで、この時に枝野官房長官が「差し当たり健康に問題はない」ということをおっしゃったが、私はその時、実際大変なことになると思った。
 なぜかというと、現行の放射線の障害防止法というのは、高い線量の放射性物質が少しあるものを処理することを前提にしている。この時総量はあまり問題ではなくて、個々の濃度が問題になる。ところが、今回の福島原発の事故というのは、100km圏で5マイクロシーベルト。200km圏で0.5マイクロシーベルト。さらにそれを超えて、足柄から静岡のお茶まで及んでいることは、今日皆さんご存知のとおりであります。
 我々が放射線障害を見るときには、総量を見る。それでは、東京電力と政府は一体今回の福島原発の総量がどれくらいであるか、はっきりした報告は全くされておりません!
 そこで私は、アイソトープセンターのいろいろな知識を元に計算してみると、まず、熱量からの計算では、広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出している。ウラン換算では20個分のものが漏出していると換算される。さらに恐るべきことには、これまでの事件で原爆による放射線の残存量と原発から放出されたものの放射線の残存量は、1年経って原爆が1000分の1程度になるのに対し、原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない!つまり今回の福島原発の問題は、チェルノブイリと同様、原爆数十個分に相当する量と原爆汚染よりもずっと多量の残存物を放出したということが、まず考える前提になる
 そうしますと、我々システム生物学というシステム論的に、ものを見るやり方でやっているが、現行の総量が少ない場合には、ある人にかかる濃度だけを見ればいい。しかしながら、総量が非常に膨大にあると、これは粒子。粒子の拡散というのは非線形という科学になって、我々の流体力学の計算では最も難しい計算になるが、核燃料というのは、要するに砂粒のようなものが合成樹脂みたいなものの中に埋め込まれている。これがメルトダウンして放出するとなると、こまかい粒子がたくさん放出されるようになる。そうしたものがたくさん出てくるようになると、どういうことが起こるかというのが、今回の稲わらの問題です。
 例えば、岩手の藤原町では稲わらから5万7千ベクレル/kg、
  宮城県の大崎1万7千ベクレル/kg、
  南相馬市10万6千ベクレル/kg、
  白河市9万7千/kg、
  いわて6万4千/kgということで、この数字というのは決して同心円状にも行かない。どこでどういうふうに落ちているかは、そのときの天候、それから或いはその物質が例えば水を吸い上げたかどうか。
 それで今回の場合も私、南相馬へ毎週待つ700km行って、東大のアイソトープセンター、現在までに7回の除染をやっているが、南相馬に最初に行った時には1台のNAIカウンターしかありません。農林省が通達を出したという3月19日には、食糧も水もガソリンも尽きようとして、南相馬市長が痛切な訴えをWebに流したのは広く知られているところであります。そのような事態の中で通達一枚出しても誰も見ることはできないし、誰も知ることはできない。稲わらがそのような危険な状態であることは、全く農家に認識されていない!農家は飼料を外国から買って何十万という負担を負って、さらに牛にやる水は実際に自分たちと同じ地下水を与えるようにその日から変えている。
 そうすると、我々がみるのは、何をやらなければいけないかというと、まず汚染地で徹底した測定ができるようにするということを保証しなくてはいけない。
 我々が5月下旬に行った時に、先ほども申し上げたように1台しか南相馬市になかったという件、実際には、米軍から20台の個人線量計が来ていた。しかしその英文の解説書を市役所の教育委員会でわかんなくて、我々が行って教えてあげて、実際に使い出して初めて20%測定ホーク?というのができるようになっている。これが現地の状況。
 そして先ほどから食品検査といわれているが、ゲルマニウムカウンターというのではなしに、今日ではもっとイメージングベースの測定器というのが、はるかにたくさん半導体で開発されている。
 なぜ政府がそれを全面的に運用してそれをやろうとして、全国につくるためにお金を使わないのか!3ヶ月経ってそのようなことが全く行われていないことに、私は満身の怒りを表明したいと思う!
 第二番目。
 私の専門は、所謂小渕総理の時から内閣府の抗体薬品の責任者。今日では、最先端研究支援というので30億円かけて抗体薬品にアイソトープをつけてガンの治療をやる、すなわち人間の身体の中にアイソトープを打ち込むという仕事が私の仕事だから、内部被曝問題に関して一番必死に研究している。
 そこで、内部被曝がどのように起きるかという問題を説明させていただく。
 内部被曝というものの一番大きい問題はガン。ガンがなぜ起こるかというと、DNAの切断をおこなう。ただしご存知のとおり、DNAというのは二重螺旋だから、二重螺旋の時は非常に安定的。これが細胞分裂をするときは、二重螺旋が一本になって、二倍になり、4本になる。この過程のところがものすごく危険。
 そのために、妊婦の胎児、それから幼い子供、成長期の増殖が盛んな細胞に対しては、放射線障害は非常な危険を持つ。さらに大人においても、増殖の盛んな細胞、例えば放射性物質を与えると、髪の毛、貧血、腸管上皮のこれらのいずれも増殖分裂の盛んな細胞。そういうところが放射線障害のいろはになる。
 それで、私どもが内部に与えた場合に、具体的に起こるので知っている事例を挙げる。これは、実際には一つの遺伝子の変異では、ガンは起こらない。最初の放射線のヒットが起こったときに、この別の要因でガンの変異が起こるということ、これはドライバーミューテーションとかパッセンジャーミューテーションとか細かいことになる。それは参考の文献は後ろにつけてあるので、それはチェルノブイリの場合や、セシウムの場合を挙げてあるのでそれを見ていただく。
 まず一番有名なのは、アルファ線。プルトニウムを飲んでも大丈夫という東大教授が居るというのを聞いて私はびっくりした。アルファ線は最も危険な物質。それは、トロトラスト肝障害という格好で、私どもの肝臓医はすごくよく知っている。ようするに内部被曝というのは、先ほどから一般的に何ミリシーベルトという形で言われているが、そういうものは全く意味がない。
  I-131は甲状腺に集まる。
  トロトラストは肝臓に集まる。
  セシウムは尿管上皮・膀胱に集まる。
これらの体内の集積点を見なければ、全身をいくらWBCでスキャンしても意味がない。
 トロトラストの場合のこれはちょっと小さい数字なので、大きいのを後で見てほしいが、これは実際にトロトラストというのは造影剤で、1890年からドイツで用いられ1930年頃から日本でも用いられたが、その後20から30年経つと肝臓ガンが25%から30%起こるということがわかってきた。最初のが分かるまで20年掛かるのはなぜかというと、最初にこのトロトラストアルファ線核種だが、アルファ線は近隣の細胞を障害する。その時に一番やられるのがP-53 という遺伝子。我々は今ゲノム科学ということで、人の遺伝子を全部配列を知っているが、一人の人間と別の人間は、大体300万箇所違う。ですから、人間同じとしてやるような処理は、今日では全く意味がない。所謂パーソナライズドメディソンといわれるやり方で、放射性の内部障害を見るときにも、どの遺伝子がどういうふうな変化が起こっているかを見ることが、原則的な考え方として大事。
 トロトラストの場合では、第一段階では、P-53 遺伝子がやられて、それに続く第2、第3の変異が起こるのが、20から30年もかかり、そこで肝臓ガンや白血病が起こってくることが証明されている。
 次に、ヨウ素131、これはヨウ素はご存知のとおり、甲状腺に集まるが、甲状腺への集積は成長期の甲状腺形成期が最も特徴的であり、小児に起こる。
 しかしながら、1991年に最初、ウクライナの学者が甲状腺ガンが多発しているという時に、日本やアメリカの研究者はNatureに「因果関係がわからない」と投稿している。なぜそういったかというと、1986年以前のデータがないから、統計学的に優位だということを言えないと言った。しかし、統計学的に優位ということがわかったのは、先ほど長瀧先生から話があったが、20年後。20年後に何がわかったかというと、86年から起こったピークが消えたために、これは過去のデータがなくても因果関係があるということがエビデンス(証拠)になった。所謂ですから、疫学的な証明というのは非常に難しくて、全部の事例が終わるまでだいたい証明ができない。
 ですから、今我々に求められている、「子供を守る」という観点から、全く違った方法が求められる。
 そこで今行われているのは、ここにはバイオアッセー研究センターという化学物質の効果を見る福島正二先生という方が、ずっとチェルノブイリ尿道系に集まるものを検討されてきた。福島先生たちがウクライナの医師たちと相談して集めて500例以上の前立腺肥大の時に手術をすると、膀胱も採れてくる。これを見て検索したところ、高濃度汚染地区、尿中に6ベクレル/Lとい微量だがその地域ではT-53 の変異が非常に増えていて、しかも増殖性の前癌状態。我々から見るとP‐38というMAPキナーゼとそれからNFカッパーBというシグナルが活性化されているが、それによる増殖性の膀胱炎というのが頻発であって、かなりの率でもう上皮内のガンができているという報告がある。
 それで、この量に愕然としたのは、福島の母親の母乳から2~13ベクレル、7名で検出されていることが既に報告されている。
 次のページお願いします。
 我々アイソトープ研究センターは、現在まで700km、大体一回4人ずつ所員を派遣して南相馬市の除染に協力している。南相馬市でも起こっていることは全くそうで、20km、30kmという分け方では全然意味がなく、その幼稚園ごとに細かく測っていかないと全然駄目。
 現在20kmから30km圏にバスを立てて1700人の子供が行っているが、実際には、避難、その南相馬市で中心地区は海側で、学校の7割は比較的線量が低い。ところが30kmエリアの飯舘村に近いほうの学校に、スクールバスで毎日100万円掛けて子供が強制的に移動させられている。このような事態は一刻も早く止めさせてください。
 今その一番の障害になっているのは、強制避難でないと補償しないと、この参議院のこの前の委員会で当時の東電の清水社長と海江田経産相がそういう答弁を行っている。これは分けてください!補償問題とこの線引きの問題と、子供の問題は直ちに分けてください!子供を守るために全力を尽くすことを是非お願いします!
 それから、もう一つは、現地でやっている除染の緊急避難的除染と、恒久的除染をはっきり分けて考えていただきたい。緊急避難的除染を我々はかなりやっている。
 たとえば、ここの図表に出ている、この滑り台の下。滑り台の下は、小さい子が手を突くところ。この滑り台に雨水がザーッと流れてくると毎回濃縮する。右側と左側にずれがあって、片側に集まってくると、平均線量1マイクロのところだと、10マイクロくらいの線量が出てくる。こういうところの除染は緊急にどんどんやらなければいけない。それからこういう様々なコケが生えているような雨どいの下。これも子供が実際に手をついたりしているところ。そういうところは例えば高圧洗浄器を持っていって、コケを払うと2マイクロシーベルトが0.5マイクロシーベルトにまでなる。
 だけれども、0.5マイクロシーベルト以下にするのは、非常にむずかしい。それは建物全て、樹木全て、地域全てが汚染されていると、空間線量として一箇所だけ洗っても全体をやることは非常に難しい。だから除染を本当にやるというときに、一体どれだけの問題があり、どれくらいのコストが掛かるかということを、イタイイタイ病の一例で挙げると、カドミウム汚染地域が3000ヘクタールなんだが、そのうち1500ヘクタールまで現在除染の国費が8000億円投入されている。もしこの1000倍ということになれば、一体どれほどの国費が必要になるのか?

 ですから、私は4つのことを緊急に提案したい。
 第一、国策として食品・土壌・水を日本が持っている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を用いて、半導体のイメージが簡単。イメージ化にして流れ作業にして、シャッとしてやるというとでの最新鋭の機器を投入して抜本的に改善してください。これは今の日本の科学技術力で全く可能。
 二番目、緊急に子供の被曝を減少させるために、新しい法律を制定してください。私が現在やっているのは、全て法律違反。現在の障害防止法では、各施設で扱える放射線量、核種などは決められている。東大の27のいろんなセンターを動員して、南相馬などの支援を行っているが、多くの施設はセシウムの使用権限を得ていない。車で運搬するのも違反。しかしながら、お母さんや先生たちに高線量のものを渡してくるわけにはいかないから、今の東大の除染では全てのものをドラム缶につめて東京に持って帰って来ている。受け入れも法律違反。全て法律違反です。
このような状態を放置しているのは国会の責任。
 全国には例えば国立大学のアイソトープセンターには、ゲルマニウムを始め最新鋭の機種を持っているところはたくさんある。そういところが手足を縛られたままでどうやって国民の総力を挙げて子供が守れるでしょうか?!これは国会の完全なる怠慢であります!
 第三番目、国策として、土壌汚染を除染する技術を民間の力を結集してください。これは例えば東レだとか栗田とか、さまざまな化学メーカーに、千代田テクノ、アトックスという放射線除去メーカー、それから竹中工務店などさまざまなところは、放射線の除染などに対してさまざまなノウハウを持っている。こういうものを結集して、現地に直ちに除染研究センターを作って、実際に何十兆円という国費が掛かるのを未だと利権がらみの公共事業になりかねない危惧を私はすごく持っている。国の財政事情を考えたらそんな余裕は一瞬もない。どうやって除染を本当にやるか。7万人ものが自宅を離れてさまよっている時に、国会は一体何をやっているのですか!?

 以上です。

これを見ながら、Bochibochiも児玉先生に怒られているような気がしました。
私にできることをやりたい、心底そう思います。

失礼します。

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