※この記事は、7月12日 広瀬隆氏×岩上安身氏インタビュー【即刻学童疎開を!】@IWJの内容起こし【その④】の続きです。

映像③スタート
(広瀬氏)燃料棒が顔を出したという報道で、震え上がったが、これも同じようになったので、この時大事なのは、この3号機はプルサーマルをやっていた。
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プルサーマルというのは、プルトニウムの高濃度のものをここに入れて危険な原子力発電をやっていた。これは、実をいうと今から見せたいが、1号機と3号機では爆発が違うということを、アメリカの技術者でスリーマイル島を事故調査してきた信頼できる方、ガンダーセンという方が、二つの爆発を見たとおり違うということを証明してくれた。
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今、皆さんにそれを説明して、この映像を見てもらう。これ。
【参考資料】ガンダーセンは3号機の爆発は即発臨界と推測する。

これは3号機の爆発。
(岩上氏)垂直方向に上がっていきますね。
(広瀬氏)そうですね。凄まじいい。黒いものが入っている。これが怖い。だから1号機の爆発と3号機の赤い火が出た爆発は違うタイプだということを、ガンダーセンさんがインターネットで教えてくれて、私も初めて分かった。
 これ、どういうことなのかということを彼の言葉を分かりやすく言うと、3号機の爆発は1号機に比べてはるかに大きくて、しかも垂直方向のベクトルを持った爆発。上からこういう黒いものが入っている。一体これは何なのかということ。
 さっきの原子炉がここにあって、格納容器があって、ここがさっき言った水素爆発を起こしたオペレーションフロアという空気が・・・。ここで水素爆発が起こった。
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ここには、実をいうと、使用済み核燃料のプールがある。つまり原子炉を運転して取り出したものをこのプールに入れて、保管しておく。ここで爆発が起こって、このプールが静かにしているはずがない。ここで激震が起こった。このプールを書くとこのようになって、本来これだけ水が入っているのが、ここに燃料が入っている。ここはラックといって、格子状に燃料と燃料が近づかないようにしてある。近づくと何が起こるかというと、核暴走が始まる。核分裂の連鎖反応。それを起こらないようになっているが、そこが水素爆発で激震を受けてラックがぽんとはずれたりして、そういうことが起こりうる。そうすると、ここで臨界爆発、絶対にあってはいけない、所謂核暴走事故が起こったと。
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ガンダーセンさんはこういうふうに推測して説明している。しかもこれは、コンクリートのプールだから、横が塞がれているので、真上にストレートに向かった。ということは上から降ってきたのは何かというと、燃料棒だということが考えられる。だから、ハワイでプルトニウムが出てきたことと、先ほどの福島大学の上空の解析を見ていても、アメリカにプルトニウムが流れていった、言い換えれば、日本に降っているはず。そういうことが今回の事故の本質だったということ。
 まとめて言うと11日に大地震が起こり、12日に水素爆発。その2日後に3号機で水素爆発。今の映像。15日になってもっと怖いことが起こった。今度は2号機で格納容器にある徳利型の外側で爆発が起こったらしいといういい加減な発表だが、これは間違いなく爆発して、そこが抜けた。これが一番怖い。そして、午後同じ日に今度は運転を止めていた4号機でさっきのプールの爆発が起こった。???日本人には、原子力関係者は食い止められないというとても恐ろしいことが起こった。
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 結論を言うと、これは、私が一番皆さんに知ってほしい。最初に冒頭に言ったように、500ガル前後で、1号機の場合は500ガル未満だったが、それで配管に亀裂が入ってこういう最悪の絶対に起こらないといっていた冷却材喪失事故が起こっていたということ。
 だから、津波が襲って電源が失われたのは、その後の出来事。では、何で国も電力会社もこの事実を認めないかというと、日本全土の原発54基が4年前に新潟県中越地震が起こって、柏崎刈羽原発がぼこぼこに壊れた。あの地震が今回のメルトダウンの予行演習だった。日本中の原発が危ないということで、耐震性のバックチェックをして見直しがずっと行われている中で、起こったのが今回の事故。
 ということは、今動いている原発は全部安全だといって動かしていた。それが全部嘘だってことがこれで証明された。つまり「わずか500ガルでぶっ壊れてしまう原子炉が動いている」ということ。だから、日本の国民はともかく「この人間たちが放射能の被曝も隠す、事故原因も隠すんだから、こういう人間たちを絶対に信じてはいけませにんよ」ということを、皆さんに知っておいてほしい。そんな今論争をしている時ではない。
 私は今の説明は、田中さんに多分怒られると思うが、田中さんが今回毎日のエコノミストの臨時増刊7月11日号で長文のすばらしいレポートを今度出してくれた。疑問を持つ方は田中さんのこの雑誌を是非読んでみてください。
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 原子力関係者、皆、実をいうと田中さんを支持している。「間違いないだろう」と。だから、保安院を信じるのか、誠実な元原子炉設計者を信じるのかはそれは、皆さんの選択の自由ですけれど、保安院を信じる人間はまずいないだろうと私は思う。とにかく、ここでは津波がこなくてメルトダウンが起きた?、とクエスチョンマークをエコノミストは付けているが、実際は完全に論証している。非常に精密に。
 今、私は皆さんに日本全土の原発を運転するかどうかの議論が行われているので、少し、希望を持っていただきたい。
 福井県知事の西川一誠さんを皆さんにご紹介したい。今から2ヶ月近く前に福井県内版の朝日新聞で、西川知事をインタビューした記事があって、私はこの記事を読んで、本当に嬉しかった。
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 というのは、日本で一番原発があるのは、実をいうと福井県。福島県は10基で今回6基が駄目になった。日本最大の原発県は福井県で、今13基、もんじゅを入れると14基。そういう福井県の知事が、原発の再開に反対してくれている。驚いた。それで、聞いてみるとこの知事さんが言っている言葉がすばらしい。これは今私が説明してきたことをまさに言ってくれている。代弁してくれているというと失礼だが、同じことを言ってくれている。国がこの事故の後指示した「緊急安全対策」。今で言えばストレステストみたいな言葉だが、そういう安全対策は「津波」だけを考えて偏っている。この事故の原因は地震の揺れによる可能性(田中光彦さんが言っている)が指摘されている。ところがその検証もせずに耐震対策の何にも言わないで、何が安全だと言っている。原因を全て津波にしてしまって、電源車・消防車があえば大丈夫ってそれはないでしょ。プラントの重要な部分に何があったのか、津波だったのか地震動の影響なのか、はっきり論理的に対応策を示せと。それで、このインタビュー時点で、2ヶ月過ぎているのに、国は最小限のこともできとらん。耐震性のバックチェック、審査指針も一からやり直せと。
 全く私の言いたいことを知事さんが言ってくれている。だから私に言わせれば、一からも何も無いので、耐震性がないということははっきりしている。
 もう一つ大事なことを言ってくれている。それは、「県民の安全確保と、今日本中で騒いでいる電力不足は関係のない話だ」とい言ってくれている。「本当に供給が大事なら、ガスだって、ガスコンバインドで何でもあるだろう。電力会社は電気事業者としてそんなことはてめぇではっきりやれ。すぐ手当てするのが電力会社の勤めだろう?。これは最もなこと。それで電力不足を煽って、そんなのおかしい」と言っている。「県民の安全の確保がまず第一で、福井県で作っている電気を我々が使っているのではない。大阪の人たち、関西経済圏が使っているんだから、彼らと我々は一心同体なんだから、安全第一に考えようじゃないか」ということを言って、橋下知事もこれに同意している。こういう状態。
 私は日本人全体に、今知ってほしいのは、今の西川さんの言葉を受けて言うと、余震が今怖くてしょうがない。というのは、これくらいの今回のようなプレート境界型の大型地震の場合は、これから皆さん余震が減ってきて安心しているかもしれないが、そうではない。代表的なのは、安政東海地震。これもああいう大型プレート境界地震で、実をいうと約10ヵ月後に最大の余震が起こっている。今まだ4ヶ月。私は実を言うと本当につい2,3日前に動いた。岩手あたりで。地元の人たち、どんなに怖いだろうと思う。東京にいても怖くてしょうがない。どこで起こったかって。だから、皆さん、この地図を見てほしい。
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これは福島県の地図。ここにずっと黄色く塗ってあるのは、これは実をいうと70kmを超える福島の双葉断層という強大な断層でいわきから宮城県にいたるまである。これが全面的に動いたらM7.9。M7.9って岩上さん、今まで過去の地震でどれくらいだと思う?
(岩上氏)関東大震災・・・?
(広瀬氏)そうなんです。関東大震災くらい。だから、これが全面的に動いたら大変なことが起こるのに、今この浜どおりといわれる一体をずっと神様が嫌なんだけど、狙ったように動かしている。こういう状態で、福島第一原発は今回駄目になったが、この断層が第2原発にも近いでしょ?もう目の前。福島第二が今度いくかもしれない。
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 福島第二については、皆さん全然知らない。実をいうとここもぎりぎりで助かった。これは福島第二の写真。海から水が入ってきている。これどうなると思う?これ(写真)飛ばします。
(岩上氏)凄まじい状態ですね
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(広瀬氏)この写真ご覧になった?無いでしょ?実をいうと日本人はほとんど見ていない。ここ全部入っているでしょ?だから、ぎりぎりで福島第二も助かっている。だから、私は今結論をちょっと申し上げると、この原発に対して国民世論の調査で82%が原発やめましょうという意見になってきたので、嬉しいが、直ちに全て廃炉の考え、私と同じ考えの人はまだ1割くらいしかいない。9.4%。残りの人たちは「段階的廃炉」と言っている。私は、そんなこと悠長なこと言っている時間がない。頼むから、全部すぐに廃炉にしてくれないと。
 根拠は、
1995年の1月17日に阪神大震災が起こった。まだついこの間だけれど、その後、日本は地震の活動期に入ったと言われている。
2000年に鳥取県西部地震で、加速度1500ガルくらい。さっき500ガルで壊れたって言った数値を思い出してください。
その3年後は宮城県で2000ガル超えた。
翌年に新潟県中越地震で2500ガル。そうして、新幹線が初めて脱線した。
その3年後、新潟県中越沖、海側で起こった。ここでも2000ガル。ここで煙が出ている。これが変圧器の火災で、ぎりぎりでメルトダウンを悪運で助かっただけ。
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ここが変圧器だったが巨大なものだった。我々テレビで見ていたから・・・
(岩上氏)非常に小さく見えましたね。
(広瀬氏)そう。かわいく見えて、NHKのヘリコプターなんかすっと行ってしまって「何やってんの!?」とテレビに叫んでいた。こんなものだったんですよ。だからよく助かったもんだと思った。だけど土台がこんなに動いて、これ、たったM6.8の中地震でこんなんなって、それは火災も起こりますよ。これが要するにこれまで起こってきた地震。
 3年前、東北地方、岩手、宮城沖地震が起こって、これを見てください。
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これにはたまげた。ここには山があった。山が消えてしまったというそんな地震があるのかと思った。調べてみたら、上下動、つまり上下にうごくこのゆれがなんと4000ガルくらい。重力加速度を加えたのは、今岩上さん、椅子に座っているけれど、何で座っていられるかというと、地球の引力を受けている、その引力は重力加速度で980ガル。大体1000ガルくらい。その4倍上回る。それは山消えちゃいますよ、上下にね・・・。だからちょうど宇宙飛行士みたいな状態になった。
 見てください。これ、その翌年が私が恐れていた静岡県の浜岡原発を襲った。これでまた最新鋭の浜岡原発5号がぶっ壊れた。塑性変形まで起こすという。このときも500ガル前後。原子炉。それで、もう塑性変形って起こしちゃいけない領域に入っちゃった。
 お分かりと思うが、今の地震の大きさをグラフにエネルギーで描いていくとこう。
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さっき言ったM7.9の関東大震災。今国内で内陸地震の最大の記録はM8.0。我々を待っているのはこんなものではない。さっき言った安政東海地震は、ここ。M8.4。実際にこれが起こった。だから静岡を襲ったおととしの地震の700倍を超えるものが、今の我々を待っている。この関東地方や静岡の人たちを。
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 だから、こんなものに耐えられると思う人が居ること事態が、私には考えられない。結論を言うと、2000ガルの揺れが普通の地震でずっと頻発しているでしょ?だけど耐震性は全てチェックをうけて安全だって言っているのは、500ガルで壊れたわけでしょ?だから、私たちは大地震を恐れることはない。普通の地震がくれば終わるって分かった。
 じゃあ何で今まで大事故がなかったか?たまたま地震の直撃が幸運にも静穏期で受けなかっただけ。だから国民の全員に言いたい。
「今度どこかで日本の54基の内、福島第一は6基廃炉になるが、残りの48基は大丈夫ですか?地震が直撃したら、全部壊れますよ、保証しますよ。」
と言いたい。そんな悠長なことを言って、次の地震の直撃を待っているだけの時間は私たちにあるのか?
 最後にちょっとだけ、お話しておきたいのは、今の福島第一原発はどんな状態にあるか。今ほとんどテレビの映像にも写らない。皆のんびり日々の生活をしている。ともかく、5月12日、今から2ヶ月前に東電がようやく白状を始めて、嘘のシナリオもだいぶ入っているが、かなり概略だけ話す。
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 ここの水位、燃料を水をぶっ掛けていると言っているところの水位計が壊れていたんだと。調べて調整したら、なんと燃料は丸出しになっているということを言った。だけど、こんな中に浮いているわけがない。下に落っこちてメルトダウンしているということを遂に認め始めた。これから全部でたらめが発覚するが、こんなことは3月から分かっていたし、ヨーロッパやアメリカ人の解析を知っていて、これだって、それより1ヶ月以上前にNYタイムスが絵を描いているでしょ?燃料はどこに落っこちているかって全部、知らないのは日本人だけ。
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 これは原子炉のお釜の底。だから、こういうとこに制御棒が入っているいろんな計器類も入っている。でもここが溶けて灼熱で落っこちてきて、そんなものがそのままあるはずないでしょ?灼熱状態で。
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だから計器類なんて信じられるはずがない。そんなこと私は最初から言った。テレビに出たときにね。言いましたよね。だから、そういうことをずーーーっと国民に対して嘘をついてきた連中が、今IAEAにデタラメのレポートを書いている。次々にメルトダウンとか言っている。
 ポイントは、こんなもの、岩上さんがもし水道やさんのすごく腕の立つ人だとして、行って直したいですか?
(岩上氏)(苦笑)どうにもなりません。
(広瀬氏)ならないでしょ?ね?こんなものが直ると思うのがおかしい。こんなとこへロボットが入っていったって、ちょこちょこと国民をずーっと今日まで騙している。そんな状態じゃ、津波前に停止って、停止じゃない。津波前にぶっ壊れてたんですよ。それから地震で破損か?と書いてある。
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(岩上氏)ここはちょっといいですか?ずっと今まで東電は認めてきていないという話があった。我々はずっとあの会見の取材に入っている。私自身も質問したことある。地震と津波の問題で。そして、東電でも保安院でも政府でもどこでも誰に質問しても、「地震ではない、津波なんだ」と。それが一つのグランドセオリーにしようとしているんだと思う。広瀬さんのおっしゃったとおり。唯一認めたのは、5月25日。この時初めて認めて、3号機の破損、この配管だけ認めて・・・
(広瀬氏)だってこれもただの配管ではない。ECCSという一番大事な緊急炉心冷却装置の配管。これが実をいうと津波で損傷という、これは1、2号機。
 でね、この図にあるとおり。だから1、2、3全部配管が折れた。今週・・・
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(岩上氏)この下に書いてあるとおりにありますでしょ?東電津波前に・・・実はこういうふうに1,2,3のほかのところでも配管損傷あるんじゃないかと言っているが、東電としては現在も何度質問されても、「地震で配管が壊れたということはない、この25日を除いては。」そういう姿勢。
(広瀬氏)ただ、今週の週刊朝日で福島第一原発の最高幹部が地震の揺れで配管が壊れたと言っているが、名前が出ていない。匿名なんですけれど。あの匿名が吉田所長さんじゃないかなとちょっと穿った見方もする。とにかく非常に正確に現場を再現しているから、今週の週刊朝日はご覧になったほうがいいと思う。
 ま、ともかく・・・
(岩上氏)配管はボロボロになっていた。
(広瀬氏)そうですよ。だから、圧力容器も、模式的に絵を描くと、配管はあちこち破損して、圧力容器の底も抜けて、格納容器の底が抜けていることは、最初からタービン室の大汚染でわかっているから、全部壊れてしかも怖いことに、格納容器の底はコンクリート。うすい鋼鉄を除けば。こんなものすぐに灼熱のものが落ちてきたら、そこが抜ける。溶けてしまう。下は地面。コンクリートなんてすぐに溶けてしまうから、今から一番怖い話をしたい。
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 こういうものを想像しないわけにいかない。何かというと、メルトダウンして落ちた燃料がどんな形をして、どこにあるかというと、この世に居る人には誰にもわからない。

【その⑥】に続きます。

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